2023年12月5日火曜日

痛風 焼酎は安心か?

焼酎はビールなどに比べて、非常に

プリン体の含有量が少なく、痛風発作の発症リスクは

かなり小さいように思われがちですが、

そんなことはないです。


アルコール飲料自体に、

プリン体が多く含まれていようが、いまいが、

そんなことは痛風発作にはあまり関係ないことなのです。


よく宣伝していますよね?

プリン体カットのビール。


プリン体が少ないので、非常に安全!

‥みたいなイメージで。


でも、よおくCMを聞いて、見てみたら、

一言も痛風の人でも安心なんて言ってないんですよ。

なんかそんな気にさせられるだけでね。

さすが広告のプロですね。

見事なもんです。


で、なんでアルコール飲料にプリン体が

多く含まれているとか、少ないとか関係ないのか?

プリン体が多いほど、危ないんじゃないの?


アルコール飲料は、体内に入ると、

代謝活動を活発化させる働きがあるのです。


どういうこと?


つまり、プリン体を新たに作り出すのですよ、

体内に入ったアルコールが。


ですので、飲む前のアルコール飲料に

プリン体が多くても少なくても、

どちみち、体内でプリン体がわんさか、と

作られてしまうのです。

すなわち、尿酸値が上がる、ということ。


それから、ビールには利尿作用があって、

尿と一緒にたくさん尿酸を排泄できるイメージが

ありますが、それもちょっと違います。


利尿作用はいいのですが、

脱水症状とまではいかなくても、

体内に必要な成分まで排泄してしまいます。

尿酸を尿に溶かして排泄したいのに、

どんどん尿を排泄してしまうと、

うまく尿酸の排泄もできません。


ビールや焼酎に限らず、

アルコール飲料はストレス解消となったり、

あるいは仕事の付き合いで必要だったりしますが、

痛風体質の人は、その飲み方に留意する必要があります。


禁酒が無理なら、なるべく、飲む量は少ない目に。

できれば休肝日も作っておきたいところです。


2023年11月1日水曜日

冬場の下半身の冷えに気をつける

冬が近づいてきています。

水道の水がだんだん冷たくなってきました。

こうなってくると、

もう水の温度は元に戻りませんよね。

暑かった夏が懐かしいです。

夏は冬になればいいと思っていたのに、

勝手なもので。


さて、冬になると、

特に「体が冷える」季節でもあります。


「すべての体の不調は、体の冷えからくる」

という人もいるくらい、

「体の冷え」というものは怖いです。

体というのは、温めなきゃならんのです。

冷えると健康上、望ましくないのです。

特に、痛風体質の人は、

体温をあげて腎機能を高めていきたいです。


具体的にどうするのか?


お風呂にゆっくり入る。

足首を冷やさない。

温かいものを飲む(食べる)。

よく眠る。

体を動かす。

・・など。


で、なんで腎臓なのか?

気になるのは、痛風なのに、どうして腎臓?


「体の冷え」、特に

「下半身の冷え」は内臓にも影響を与えます。

つまり、臓器の血流も低下させてしまうのです。


内臓にはバンバンと新しい血液が送られて、

活発に活動して欲しいですよね。

ところが、「冷え」によるれ血流低下で血行が悪くなると、

内臓の機能までも低下してしまいます。


特に腎臓の血行が悪くなってしまうと、

水分代謝機能も低下してしまいます。

と、いうことは

尿酸が尿と一緒に排泄されるチカラも落ちてしまう、と。


昔から言うでしょう?

「お腹を冷やさないように」って。

子供の頃、よく腹巻をしませんでしたか?

私の場合、大人になったら腹巻は止めてしまいましたが、

お腹を冷やさない、ということは大切なんです。


腹巻がコロコロして好きじゃない人は、

1枚多いめにセーターとかを着るとかして、

お腹を冷やさないように気をつけたらよいと思います。


ちょっと傍目には、太って見えるからもしれませんが、

見かけを気にするより、

名より実を取るべきのような気がします。


冬場は、汗をかく機会も少ないので、

尿酸値も夏場ほどは上昇しにくく、よって

痛風発作もあまり出ない季節です。

が、油断しているとヒドイ目に遭うのは、

いつもの通り。

苦しむのは自分ですので、

年末年始の暴飲暴食に気をつけるとともに、

体の「冷え」にも気をつけるのが良いと思います。


あと、歩くなどの運動で、下半身の筋肉を増加させると

血流もよくなって、体温を上げる効果が見込まれます。

寒い時期は、あまり動きたくないですけどね。

でも、動くと体が温まるので、

天然の暖房みたいなものですから、

しっかり運動するのが望ましいです。


私も例年、手足などの末端が冷えてしまうのですが、

今年こそは・・と考えています。

いろいろと対策を講じているので、今年は

温かい手足になるぞ、と。


さあ、うまくいくでしょうかね?


痛風の人は、リュウマチにならない?

痛風とリュウマチは全然違う病気です。

似ているのは、どちらも関節が痛い、

ということだけ。


リュウマチというのは、そもそも

東洋医学(漢方)では、小腸系の病気なのです。

つまり、小腸が弱い人がなるんです。


手の小指の付け根から、

2~3センチくらい下に下がった箇所、

少し窪んでいる場所があるのですが、

そこは小腸のツボなんです。

リュウマチの人がソコを押さえると、

かなり痛いハズです。


胃腸の弱い人がリュウマチになります。

たぶん、生まれつきなのでしょう。


逆に痛風体質の人は、そういう病気にはなりません。

生まれつき、胃腸が丈夫な「高吸収体質」ですから。

リュウマチの体質の人とは、相反する体質なのです。


そのまた逆に、リュウマチの人は痛風になりませんからね。

絶対ならないかどうかはわかりませんが、

私の知る限りでは、そんな人は聞いたことがないです。

知らないだけかもしれませんが。


そう考えると、持って生まれた体質、遺伝というのは

大きな要因です。


昔、知り合いの薬局の経営者に

『人間、生まれたときから、将来、どんな病気になるか、

もう決まっている』

・・・と言われたことがあります。


なんてこと言うの。

当時、私はその意見に全く賛成できず、

反発したのを覚えています。


・・が。

あれから、数十年。

現実の私自身は、父親の罹病(りびょう)した

同じ道筋を辿っていますからね。

血は争えない、ということでしょうか。


あとは、自分が生活習慣に気をつけて改善して、

決められた(?)ルートに精一杯、逆らってやります。


ええ、そうですとも。


痛風改善のツボ

ツボというのは、体の各部の反射鏡のことです。


人間には、体の表面、あらゆるところにツボがあり、

体の不調とともに、その内臓の負担が

かかっているツボの箇所が

硬くなっていたり、こっていたり、

痛くなっていたりします。


人間の体を開いて、

内臓をほぐしたり揉んだりするわけにはいかないので、

そのツボを揉んだりして刺激します。

不思議なことに、その反射鏡であるツボは

各内臓と密接に関連していて、

そのツボがほぐれてくると、

その通じている内臓も改善していく、

ということです。


西洋医学には全くない、考え方ですね。

っていうか、お偉い先生方は、

こういうものを見下している、というか、

全く効果がないように考えているような気がします。

まあ、どうでもいいですが。


いつも思うのですが、

西洋医学と東洋医学との両方の良いところを

取り入れた“総合医学

(造語。そんなものがあるのかどうかは知らない)”

のようなものが、もっと広まって

発展していったらいいのになあ、と思います。


さて、そんなことより。

手軽にできる、痛風改善のツボ。

誰にでもカンタンに、いつでもドコでもできる、

痛風のツボとは、どこなのでしょうか?


これは有名な方法なので、

知っておられる方もいると思いますが、

[爪(つめ)を揉む]という手法です。


この『爪もみ』というのは、爪そのものを揉むのではなく、

手や足の5本の指、それぞれの爪の付け根、生え際の辺りを

揉むのです。


爪の付け根には、神経が密集しています。

ここを揉んでやるとことで、血行がよくなり、

自律神経に伝達され、低体温が改善されていきます。


5本の指、全てを10秒~20秒くらい、揉みます。


手も足も揉めば良いのですが、

私は足は揉んでいません。

足も揉めば良いとは思うのですが、

手の方は、いつでもドコでも手軽にできるので。


ちなみに、特に痛風のツボは「小指」です。


小指の爪の付け根、生え際の辺りを揉んでみてください。

かなり、痛いのではないでしょうか?


他の指の付け根、生え際の辺りも揉んでみてください。

それほど痛くないのではないでしょうか?


つまり、その痛いところが、

自分の弱点なのです。


ただ、小指が痛風に関連があるといって、

小指の爪の付け根ばかりを揉むのではなく、

5本の指すべてを揉むのが望ましいです。


これは血液中の白血球の量を増やし、

体の免疫そのものを向上させる効果が見込めます。


はじめのうちは、

『爪もみ』は痛いと感じるかもしれませんが、

継続して毎日続けているうちに、

良い効果が出てくると思います。

私も最近、はじめたところなのですが、

自分の免疫力を高めるためにも、痛風改善のためにも

続けていこうと考えています。


痛風 運動は必要です

運動というものは、どうしても必要になってきます。

あ・・痛風の話ですけどね。


痛風の改善法、痛風対策といえば、

プリン体摂取制限が有名ですが、

運動療法、というものも、やはり欠かせません。


そもそも、痛風といえば、足が痛くなければそれで良い、

みたいなイメージがありますが、そうじゃないですよね。


とにかく、何のために、

こんなやりたくもないことをやるのか。

食事制限とか、飲酒制限とか、運動しろ、とか。

あ。

運動は好きな人もいるので、そうとは限りませんが。


つまり、みんな、究極のところ、

長生きするためだと思うのです。

痛風発作を発症させないことは、もちろん大切ですけど、

痛風による合併症などをなるべく起こさないようにして、

少しでも一日でも長生きしたいから、と思うのです。


まあ、人それぞれですけど、私の場合は、そう考えています。


そういうふうに考えていくと、尿酸値を下げるのは

もちろん最重要項目かもしれませんが、

血管がダメにならない、とか、

脳梗塞にならないように、とか、

糖尿病にならないように、とか。

どれも順位をつけられないくらい、

大事なことだという気がするのです。


そのための第一歩として、やはり運動です。

運動療法といえば、なんか堅苦しいですが、

日常に運動を取り入れるだけです。


仕事が物凄く忙しい人も多いでしょうし、

運動そのものが嫌いな人もいるでしょう。

運動する時間なんて、

まったく取れない人もいるかもしれません。


ですが、ほんのちょっと気をつけるだけで・・

たとえば、エレベーターやエスカレーターをやめて、

階段を上るとか。

電車の中では、座らずに立つようにする、とか。

ささやかなことでもいいんです。

それも、運動といえば、運動です。


小さなことの積み重ねですが、

10年後には大きな差となってくるように

思うのです。


特に太腿の筋肉は、人間の体の部位の中では、

最大級の筋肉量を誇りますから、

これを維持するだけで、一日の代謝も違ってきますので、

ひいては肥満防止に役立ってくれます。


痛風、といえば「食事」という感じではありますが、

運動すれば、お腹が減りますし、

食事で摂取するカロリーを消費しますし、

「食事」と「運動」は密接につながっています。


逆に、運動ナシで、運動を一切しないで

痛風を改善させるのは、困難です。


「食事」と「運動」の両方を同時に留意することで、

少しずつ痛風を改善していけるのではないか、

と思っています。



痛風 ストレスが原因で こんなことに!?

痛風の原因といえば、

まず、まっさきに「遺伝・体質」。


それから、食生活の乱れ。

たとえば、肉を食べ過ぎて野菜が少ない、とか。


さらに運動不足。

それに伴う、肥満。

そして、内臓脂肪の増加。

結果として、尿酸値の上昇。


上記の三項目のうちでも、特に「食生活」。

中でも“プリン体”を多く含む食品の取り過ぎ・・・

が、痛風に原因として有名なところです。


ですが、それ以外に、痛風に

大きな影響を及ぼす要因があるのです。


それが「ストレス」。


ストレスは痛風の・・というより、

もはや、万病の原因といっても過言ではありません。


なんで、ストレスが痛風と関係あるのか?

っていうか、ストレスが、どう痛風に影響するのか?


「ストレス」というものは、自律神経に影響を与えて、

自律神経の乱れに繋がります。


自律神経というのは、脳が意識しないでも、

勝手に肉体を司る神経のこと。

たとえば、心臓とかは、起きていても寝ていても

勝手に動くでしょう?

止まってしまったら困りますしね。

食事を食べたら、胃から消化液が出るのは、

当人が、脳が、指令を出しているわけではありません。

勝手に出る・・というのは、

自律神経の支配下にあるわけです。


で、強いストレスを受けると、

この自律神経の乱れが起ります。


具体的には、どういうことが起るのか?


精神的な、極度の緊張によって、

イライラ・不眠・食欲不振・肩こりなど。


これらが起るというのは、体の内部・内面では

どうなっているのでしょうか。


強いストレスを受けて、自律神経が乱れると、

体内の血管が収縮します。

また、これにより、血流が良くなくなり、

血のめぐりが悪くなります。


血流が悪くなると、新陳代謝も低下したり、

ロクなことがありません。

手足も冷えて、低体温になっていきます。

こうなると、免疫も低下してきて、

風邪などの病気にもなりやすくなります。

ああ、なにひとつ、いいことはありません。


体の内部には、発生する「活性酸素」というものを

消す働きがあります。

活性酸素というのは、酸化することによって

組織を破壊する、やっかいなモノです。


従来なら、体内には、

この活性酸素をうち消すチカラがあるのですが、

免疫が低下していると、

この打ち消すチカラも弱まります。


すると、活性酸素が活発化して、

打ち消すチカラよりも強くなり、

組織破壊が進むのです。

最悪、癌の元凶になったりする場合もあります。


ストレスを起因とする、これらの要因により、

痛風や糖尿病、甲状腺異常、胃潰瘍、白内障などが

発症するそうです。


う~ん・・たかが、ストレスと侮れませんね。


ストレスをあまり軽く見ない方がいいかもしれません。

体調がどんどん悪くなってしまわないうちに、

本気でストレス対策を考えた方が良いかもしれませんね。


私も、ストレスを強く受けやすいタイプなので、

もう少し真剣に対策を考えてみます。


痛風発作の体へのダメージ

 痛風発作というのは、アレルギーの一種でもあるんです。


え?

そんな話、聞いたことない?

でも、本当なのですよ。


アレルギーといっても、

アトピーのようなものとは少し違っていて、

急性関節炎は、狭義の意味ではアレルギー反応といえます。

で、一度、痛風発作が発症すると、クセになりやすく、

また再発しやすくなります。


かといって、痛風発作の原因は、

やはり尿酸が体内の関節などに沈着して

(つまり尿酸値が高い)、

たまり過ぎた尿酸結晶が剥がれおちたとき、

白血球がそれを異物と認識して攻撃する、そのときに

激痛の元になる物質が生じる・・

ということには、変わりはないのですけどね。


で。

実はいったん、痛風発作を起こしてしまうと、

毎回毎回、内臓に対するダメージがあります。

それは個人差があるのでしょうけど、

内臓自体が悪くなってしまうような致命的なものではなく、

内臓に負担がかかってしまうことによる、ダメージです。

少し体調が悪くなる程度です。

本人が気がつかないくらいです。


このダメージは比較的、すぐに回復しますが、

痛風発作が体(内臓)に与える影響は

少なからずある、のです。

わずかとはいえ、確実に体調・体力は落ちます。


あと、私の場合、

痛風発作の激痛が起ると、

消炎鎮痛剤(いわゆる、痛み止め)を服用するので、

余計、内臓にダメージがあるのかもしれません。


消炎鎮痛剤の使用限度は

「3日間が限界」といわれています。


これは、痛み止めという薬の性質が、

血管を収縮させて(細くして)、

血流を悪くさせる作用があるからなのです。


血流が悪くなると、いうことは患部にも

血液が流れにくくなり、

剥がれた尿酸結晶を攻撃する白血球も中々、

行きとどかなくなるので、

痛みも軽くなる、という理屈なのです。


ところが、血液には栄養分を乗せて運ぶ、

という大切な働きがあり、

血管が狭くなり、血流が悪くなる、ということが

健康にとって、体にとって、内臓にとって、

良いワケはありません。


この「3日間が限界」という考え方は、

東洋医学のものです。

西洋医学では、

そんなことは言いません、聞いたことがありません。


ですが、西洋医学では、患者の苦痛を軽減することを

最大限に尊重するので、間違っているとも言えません。

むしろ、大多数の人々はこれが正しいと思うでしょうね。


私自身は、どうなのかというと、

痛み止めは、たいてい、3日間以上飲みます。

痛風発作が極度のときは、

たった3日でピークが治まることは稀だからです。


ですので、知識として

「消炎鎮痛剤の使用は3日が限界説」を知っていても、

そのとおり、あまり守っていません。

なんといっても、痛風発作は痛いですから。

ハンパじゃなく、痛いですから。


でも、なるべくなら、飲みたくない、最小限にしたい、

とは思っています。


2023年10月5日木曜日

痛風リスク

 アメリカによる、痛風(高尿酸血症)の研究成果なのですが。


まあ、わかっていることばかりですが、

以下のような成果があったそうです。


●「尿酸値 7.0mg/dl」以上になると、

高くなればなるほど、痛風発作のリスクが高くなる。


●アルコール飲料の摂取は、

痛風発作のリスクが高くなる。


●多めの肉類の摂取は、痛風発作のリスクが高くなる。


●多めの砂糖入りソフトドリンクの摂取は、

痛風発作のリスクが高くなる。


●多めの果糖の摂取は、痛風発作のリスクが高くなる。


●内臓脂肪が多いと、痛風発作のリスクが高くなる。


●コーヒーの摂取が多いと、痛風発作を起こしにくい。


●ランニングの距離が長いと、痛風発作を起こしにくい。


・・・というような感じだそうで。


この「ランニングの距離が長い」というのは、

日常的に適度な運動しているかどうか、

という意味なんでしょうね。


「多めの砂糖入りソフトドリンクの摂取」という要因は、

ある意味、意外な気もしましたけど、

肥満に繋がる・・ということなのでしょうか。


「コーヒーの摂取が多い」といっても、

砂糖たっぷりの缶コーヒーは問題外なんでしょうね。


まあ、気をつけます。


なるべく。

できる範囲で。


痛風と高尿酸血症の違い

 今さらながらですが、

「痛風」といえば誰でも知っていますが、

『高尿酸血症』といえば誰も知らない。


誰も知らない、といえば、かなり語弊がありますが、

痛風に関心のない人、興味のない人はまず知らない。


たとえば、糖尿病といえば仮に興味がなくても、それが

どんな病気なのか、なんとなく知っているものですが、

『高尿酸血症』といえば何もわからない。


「痛風」のことは、知ってるんですよ。

誰でも。

ああ、あの足の腫れるヤツですね、とか

言われますので。

まあ、知っていたって何もいいことはありませんけどね。


ちなみに、

『痛風』=『高尿酸血症』では、ございません。


わかりやすく言うと、

「痛風」の人は100パーセント、「高尿酸血症」ですが、

『高尿酸血症』の人は痛風であるとは限りません。


え?

全然、わかりやすくないですか?


つまり・・まず、最初に「高尿酸血症」ありき、なんです。

カンタンにいうと、

尿酸値が「7.0mg/dl」以上になってしまうと、

「高尿酸血症」と診断されてしまいます。


で、その「高尿酸血症」なのですが、

尿酸値「7.0mg/dl」以上だからといって、

即、痛風発作が発症するとは限りません。


長い月日、尿酸値が高いままの状態が続くことによって、

体内の関節などに尿酸が結晶化して沈着していくのですが・・

(これが痛風発作の主な要因)

体質的に、なぜか痛風発作が起こらない人がいるのです。

尿酸値は高くても、です。


理由はわかりません。

こう言ってしまえば身も蓋もありませんが、

体質なのでしょう。

でも、体内に尿酸結晶はたまり続けます。

尿酸値、高いですからね。


こういう人は、「高尿酸血症」ですが、

「痛風」じゃありません。

痛風発作が発症しませんから。


で、尿酸値が高く(つまり「高尿酸血症」)、

痛風発作も出てしまった。

こういう人は「痛風」と診断されます。

そして、同時に「高尿酸血症」でもあります。


ひらたくいえば、

尿酸値の高い人で痛風発作の出る人は「痛風」。

尿酸値の高いのに痛風発作の出ない人は「高尿酸血症」。


と、いうことで。


尿酸値が高くても痛風発作の出ない「高尿酸血症」は、

私などのように、長年、痛風で苦しんできた人間からすると、

羨ましい限りですが・・。


でも、考え方によっては、

痛風発作の出ない「高尿酸血症」は、

生活習慣に気をつけたり、反省したりすること自体、

その機会がないので、それも良し悪しなのかもしれません。



でも、やっぱり・・・発作は、出ない方がいいかな?


尿酸値が高いなら、何に気をつける?

 毎日、尿酸は体内で生成されます。

体内で約80パーセント、

摂取する食事からが約20パーセント、

といわれています。

案外、食事から生成される尿酸は少ないのですね。

長年、せっせとプリン体を多く含む食品を

食べるのを我慢してきたのに。


で、通常。

毎日生産される尿酸が、おおよそですが、600~700mgくらい。

こんな数字を言われても、

目に見えないのでピンと来ませんけどね。

また、同時に、

同程度の尿酸が毎日、体外に排泄されます。

その大半は、尿から排泄されます。


尿酸は体に必要なものなので(抗酸化作用など)、

それはそれでいいのですが、

この体外への排泄量よりも、

体内で生産される尿酸の方が多い場合。

あるいは、体内で生産される尿酸の量が

それほど多くなくても、

尿酸の排泄がうまくいかない場合。


上記のどちらの場合も、体内の血液中の尿酸が溢れてしまい、

過剰な状態となります。


これが、いわゆる「尿酸値が高い」というヤツです。


血中尿酸の量が過剰であればあるほど、

尿酸値は上がっていきます。


尿酸値が高いと、高尿酸血症ということになり、

高い確率で痛風発作になります。

(尿酸値が高くても、発作が出ない人もいます)


さて、痛風(高尿酸血症)は、

生活習慣病ということになっていますが、

持って生まれた体質や遺伝の要因も大きいです。

ならない人は、じゃんじゃんビールを飲もうが、

たらふく肉を食べようが、

絶対、痛風になりませんからね。


では、尿酸値の高い人は、どのようなことに

気をつけていけばいいのでしょうか。

痛風体質の人は、どんなことに留意すればよいのでしょうか。


おおざっぱには、以下の二つ。

「尿酸値を下げること」

「腎臓から尿を排泄しやすくすること」


まずは、尿酸値を下げることですが、

「尿酸値 7.0mg/dl」以上ならば、

高尿酸血症(痛風)と診断されますので、

それ以下を目標に。

尿酸値 6.0mg/dl以下なら、

体内に沈着した尿酸結晶も小さくなっていきますから。


尿酸値を下げる一番確実なのは、薬物療法です。

フェブリクやザイロリックなど。


薬を飲む場合でも、生活習慣も同時に改善していかないと、

それこそ、一生クスリを飲み続けなければならなくなります。

薬で、痛風は治りません。

薬の薬効で、チカラづくで尿酸値を下げている、

というような感じ。

薬を飲んでいても、その間に生活習慣も改善していって、

いつかは薬を飲まなくても

尿酸値が低めで安定するようになれば理想的かな、

と思います。


あと、食べ過ぎない(カロリー過多)、

運動する・内臓脂肪を減らす(肥満防止)、

ストレスと上手に付き合う、飲酒を減らす・・など。


それから、腎臓から尿を排泄・・の方ですが、

痛風体質の人に多い、「尿路結石」対策でもあります。


水を多めに飲む(一日、2リットル)、

尿をアルカリ性に傾ける、など。


一日の摂取水分が少ないと、

尿から排泄される尿酸も少なくなってしまうので、

やはり充分な水を飲むのが望ましいです。

でも、限度というものもありますけどね。

あまり多飲しすぎると腎臓に負担になりますから。


それから、痛風体質の人は尿も酸性になりガチなので、

尿路結石ができやすいです。

痛いらしいですからね・・

その対策というか、海藻・野菜を食べると良いです。

尿をアルカリ性に少し傾けてくれますので。


どれもこれも、一朝一夕には できないことばかりですが、

毎日の積み重ねですので、少しでも痛風が改善できるよう、

気をつけていきたいと考えています。


痛風 日常で気をつけるポイントとは?

 おおざっぱな分類ではありますが、

アメリカでの研究の結果、

以下のような関連付けがあるそうです。


あ。

生活習慣と痛風との関連です。


【タンパク質について】

●肉の摂取が多い→痛風発作が発症しやすい

○乳製品の摂取が多い→痛風発作が発症しにくい


【コーヒーについて】

●砂糖入り飲料水(缶コーヒーなど)の摂取が多い

→痛風発作が発症しやすい

○コーヒーの摂取が多い→痛風発作が発症しにくい


【アルコール飲料水について】

●アルコールの摂取が多い→痛風発作が発症しやすい

○アルコールの摂取しない→痛風発作が発症しにくい


【運動について】

●あまり運動しない→痛風発作が発症しやすい

○適度な運動をする→痛風発作が発症しにくい


・・・・と、いうことだそうで。


「タンパク質について」ですが、

同じ動物性蛋白質でも、

肉と乳製品では痛風発作のリスクが違うみたいです。

どうせ食べるなら、乳製品にしろ、ということでしょうか。


そういえば、昔、痛風発作が出たら、

牛乳を飲め、飲んで尿酸を体外へ出せ、と教え込まれました。


なんか半信半疑だったのですが、ちゃんと

根拠があったのですね。


「コーヒーについて」ですが。

コーヒーは一日に6杯以上飲むと、尿酸値を下げる効果がある、

と言われていたハズなのですが・・

これによると、少しでも飲んだほうがいいみたいですね。

でも、砂糖は宜しくない、と。

ブラックか、砂糖ナシのミルク入りにしましょう、

ってことかな?


「アルコール飲料水について」ですが、

これは(なるべくなら)飲まないほうが良い、ということで。


ビールをみんなでワイワイと飲んでいると、

ストレス発散効果もあるとは思うのですが、

それ以上にデメリットも多くて。


アルコール飲料そのものに、尿酸を生成する働きがあるので、

アルコールを飲めば、尿酸値は上がります。

プリン体ゼロのビールでも同じです

(そりゃ、プリン体タップリよりはいいかもしれませんが)。


で。

総括すると、


『肉より乳製品を多く食べて、

コーヒーを砂糖ナシで飲んで、

ビールは止めて、運動をしろ』


・・ということですか?


それで、この通りにやったら、

痛風発作が出ないのか、というと、

私の経験的には、それでも「出るときは、出ます」。


ていうか、尿酸値が高ければ、いつかは

痛風発作は出ます。

出ない体質の人もいるらしいですが。


でも、全然、日常生活に無頓着であるより、

少しでも気をつけていたほうが、

痛風発作が もし出ても、軽く済んだり、

出る回数も少なくて済むかもしれません。