2022年10月11日火曜日

尿酸値を下げる民間療法とは!?

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◆ 痛風を民間療法で改善する!

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痛風発作というのは、痛いものです。


腫れあがる足。

突き刺さるような激痛。


なんとか痛みを緩和する方法は無いものか、

と考えてしまいます。


私も痛風で足が痛くなると、なんとか

ならないものか、と

いろいろなことを試してみました。


日本には古来から民間療法というものがあって、

長年、効果がある、というものが

言い伝えられているのです。


ところで、

民間療法って、なに?


民間療法というのは、

科学的に証明された医療ではないけれども、

誰が見つけたのか、いつ始めたのか。

これが疾病の緩和・改善に効果がある、と言い出して、

誰もが真似して、そして語り継がれてきたもの。


それがマヤカシであったり、効果がなかったりしたら、

あっという間に廃れてしまうでしょう。


誰が効果がないものを試してみようと思うものですか。


何十年、何百年もの間、語り継がれてきた手法、

民間療法は、それだけで

効果があることの証明でもあります。


ですが!


ここまで黙って聞いていりゃあ、いかにも

民間療法は素晴らしい!

というふうに聞こえてしまいますが、よく考えてみると、

昔は、今のような良い薬はなかったですからね。

現代医学は、昔より遥かに進化していますから。


良い薬のなかった時代には重宝された民間療法ですが、

これだけ医療の進歩した現代社会では、

果たして、薬より素晴らしい治療と言えるのか、どうか。


ただ、一長一短である・・・かもしれませんね。


現代の医薬品は、効果絶大かもしれませんが、

どんな薬にも必ず副作用があります。


個人差があるので、副作用なんて

全く気にならない人もいれば、体に合わず、

もう薬なんて止めようか、と思う人もいるでしょう。


体質や体調が人それぞれ違うので、

効果も副作用もマチマチです。


一方、民間療法の場合は、医薬品のような副作用は

ほぼ、ありません。

民間療法で副作用で苦しんだ・・なんて話は、

聞いたこともありません。


その代わり、民間療法が

医薬品の代替になるほどの効果は

まず、ないでしょう。


良い薬が無かった時代、

医療が今ほど進歩していない時代には

ありがたかった民間療法ですが、少しずつ

時代は変わってきていますから。


で。

具体的に、痛風に効果がある、

と考えられている民間療法には

どんなものがあるのでしょうか。


痛風に効果がある、と一口に言っても、痛風の場合は、

「尿酸値を下げる効果」と「痛風発作の炎症を抑える効果」

の異なるタイプがあるのです。


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★★“「尿酸値を下げる効果」が期待できる”タイプ→


☆「牛乳を飲む」

牛乳というのは、昔から、

尿酸の排泄を促進させる効果がある、と言われています。

また、カルシウムやタンパク質などの栄養価も豊富で、

痛風の天敵とも言えるプリン体は、ほぼゼロです。


ですから、牛乳はお勧めの食品・・・ではあるのですが、

だからといって、牛乳ばかりガブガブ飲んでいると、

結構、牛乳にはカロリーがあるので、すぐに

お腹が一杯になってしまいます。


牛乳の飲みすぎで肥満になった!

という話は、あまり聞いたことがありませんが、

実際に飲んでみると、牛乳って、そんなに飲めないです。


牛乳を1日に2リットルも3リットルも飲めるような人は、

成長期の運動選手くらいのもので、普通の人は

そんなに飲めないでしょう。


☆「コーヒーを飲む」

コーヒーには尿酸値を下げる作用がある、

と考えられていますが、

少量のコーヒーではダメなのだそうです。


具体的には、1日6杯以上のコーヒーを飲むこと。


なんでコーヒーが痛風に良いのか。


コーヒーと言えば、カフェインが思い浮かびますが、

カフェインが尿酸値を下げるのではなく、

クロロゲン酸というポリフェノールが含まれているから。


このクロロゲン酸が尿酸値を改善するのです。


でも、1日や2日ならともかく、毎日、

6杯以上のコーヒーを飲み続ける・・というのは、

なかなか、ハードルが高いです。


☆「アメリカンチェリーを食べる」

アメリカンチェリーというのは、

アメリカ産のサクランボのこと。


産地によって、ブラックチェリーとか、タルトチェリーとか

いろいろな呼び方があります。


果実に含有されているクエン酸やアントシアニンなどが

効果的なのか、アメリカ人は痛風になると、

アメリカンチェリーを食べるそうです。


アメリカンチェリーで尿酸値が下がる、

とか言われていますが、

でも、ちょっと待ってください。


アメリカンチェリーには「果糖」も

多く含まれているのです。


果糖に限らず、砂糖などもそうですが、

糖類は体内で入ると、肝臓が分解するときに

プリン体が生成されます。

プリン体は代謝で最終的に尿酸になるので、

果糖の摂り過ぎは尿酸値をあげることに なりかねません。


痛風に良いから、尿酸値が下がるから、と

アメリカンチェリーの果実を大量に食べていると、

果糖の摂り過ぎで、尿酸値を下げる効果が

相殺されてしまいそうで。


アメリカンチェリーの良い成分だけを抽出して、

果糖などの糖分を抑えた

サプリメントならば良いかもしれませんが・・


☆「タバコを吸う」

こんなの、民間療法でも何でもないです。


ただ、タバコに含まれる有害物質が

栄養分の吸収を阻害するので、

幸か不幸か、それが痛風には良い効果をもたらす、

ということ。


タバコを止めたら、飯がウマイ、とか。

禁煙したら、太った、とか。


それらは、みんな、タバコによる有害物質で

栄養の吸収力が低下していたから。


でも、それが痛風にとっては、

逆に、良い効果だった、と。


だからといって、タバコは

明らかに健康に良くないと思うので、

痛風対策として喫煙することは、

あまり推奨できません。


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★★“「痛風発作の炎症を抑える効果」が期待できる”タイプ→


☆「生タマネギを水に晒さずに食べる」

これ、有名ですね。

生たまねぎは わかりますが、「水に晒さず」って何?


つまり『水洗いしない』ってこと。


え~~っ、なんで!?


タマネギには「硫化アリル」という成分があって、

玉ねぎを切ると涙ぽろぽろ出たりするでしょう?

あの成分が「硫化アリル」。

洗うと、その硫化アリルが、流れ落ちてしまうのだそうで。


ある夜、突然、発症した痛風発作。

激痛にのたうち苦しみながら、

ようやく這うように辿りついた自宅のキッチン。


そこで、冷蔵庫から取り出した生タマネギを

水洗いもせずに丸齧り!


すると、なんと!


朝になると、あの強烈な激痛の痛風発作の腫れと痛みが

嘘のように鎮火していた・・・という人もいたそうです。


ふ~ん。


実は、私も試してみたのですが、涙が出るまで、

食べ物の味がわからなくなるまで、毎日、

生タマネギを食べ続けましたが、

痛風への効果は実感できませんでした。


個人差がある、ってことですかね??


☆「ニンニクを焼いて食べる」

ニンニクが痛風に効果があるわけじゃなくて、

にんにくに含まれるアホエンという物質が

良いのだそうで。


ところが、このアホエンってのは、

生にんにくを丸齧りしても駄目で、

加熱しないとダメなんです。


生ニンニクを加熱すると、

アリシンという物質がアホエンに変化。


・・とか言われましても、毎日、焼きニンニクばかり

食べられませんしね。


☆「馬肉を痛いところに巻く」

馬肉です。ウマの肉。


これは食べるんじゃなくて、痛いところに巻くわけで。

腫れ物に効くそうですよ。


馬肉は入手困難だったので、

私は試したことがありませんが。


☆「ビワの葉を痛いところに巻く」

この、枇杷の葉、というのは、

大昔から薬草として知られています。


知り合いの人が、庭に枇杷の木を育てていたので、

葉を (アルコールで?) 煎じたものを

分けてもらったことがあるんです。


これは捻挫や打ち身などの腫れ物に、

劇的な効果がある、と。


で・・

実際、痛風発作のときに試してみたのですが、

全く、効果はありませんでした。


打ち身や打撲などなら効果絶大だったのでしょうけど、

痛風発作の場合は、体の中から来るものですからね。

尿酸が原因ですからね。


痛風の場合、表面的な腫れが引いても、次から次へと

体の中から炎症が起こってくるんでしょう。

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・・・・・というわけで。


語り継がれている民間療法にも、いろいろありますが、

どれも一長一短という感じで。


現代で生活する我々にとっては、

進んだ医療、良い薬以上の存在であるかどうかは、

まあ・・どうなんでしょうね。


人それぞれ、考え方も違うとは思いますが、

効果の大きさでは、やはり、

医薬品には敵わないような気がします。


痛風発作が出たら、ロキソニンやボルタレンなどの

痛み止めの薬 (消炎鎮痛薬)。


尿酸値を下げるためには、

フェブリクやザイロリックなどの

尿酸値を下げる薬 (尿酸降下薬)。


これが今の時代の、

一般的な痛風治療の基本的な方針です。