2023年10月5日木曜日

尿酸値が高いなら、何に気をつける?

 毎日、尿酸は体内で生成されます。

体内で約80パーセント、

摂取する食事からが約20パーセント、

といわれています。

案外、食事から生成される尿酸は少ないのですね。

長年、せっせとプリン体を多く含む食品を

食べるのを我慢してきたのに。


で、通常。

毎日生産される尿酸が、おおよそですが、600~700mgくらい。

こんな数字を言われても、

目に見えないのでピンと来ませんけどね。

また、同時に、

同程度の尿酸が毎日、体外に排泄されます。

その大半は、尿から排泄されます。


尿酸は体に必要なものなので(抗酸化作用など)、

それはそれでいいのですが、

この体外への排泄量よりも、

体内で生産される尿酸の方が多い場合。

あるいは、体内で生産される尿酸の量が

それほど多くなくても、

尿酸の排泄がうまくいかない場合。


上記のどちらの場合も、体内の血液中の尿酸が溢れてしまい、

過剰な状態となります。


これが、いわゆる「尿酸値が高い」というヤツです。


血中尿酸の量が過剰であればあるほど、

尿酸値は上がっていきます。


尿酸値が高いと、高尿酸血症ということになり、

高い確率で痛風発作になります。

(尿酸値が高くても、発作が出ない人もいます)


さて、痛風(高尿酸血症)は、

生活習慣病ということになっていますが、

持って生まれた体質や遺伝の要因も大きいです。

ならない人は、じゃんじゃんビールを飲もうが、

たらふく肉を食べようが、

絶対、痛風になりませんからね。


では、尿酸値の高い人は、どのようなことに

気をつけていけばいいのでしょうか。

痛風体質の人は、どんなことに留意すればよいのでしょうか。


おおざっぱには、以下の二つ。

「尿酸値を下げること」

「腎臓から尿を排泄しやすくすること」


まずは、尿酸値を下げることですが、

「尿酸値 7.0mg/dl」以上ならば、

高尿酸血症(痛風)と診断されますので、

それ以下を目標に。

尿酸値 6.0mg/dl以下なら、

体内に沈着した尿酸結晶も小さくなっていきますから。


尿酸値を下げる一番確実なのは、薬物療法です。

フェブリクやザイロリックなど。


薬を飲む場合でも、生活習慣も同時に改善していかないと、

それこそ、一生クスリを飲み続けなければならなくなります。

薬で、痛風は治りません。

薬の薬効で、チカラづくで尿酸値を下げている、

というような感じ。

薬を飲んでいても、その間に生活習慣も改善していって、

いつかは薬を飲まなくても

尿酸値が低めで安定するようになれば理想的かな、

と思います。


あと、食べ過ぎない(カロリー過多)、

運動する・内臓脂肪を減らす(肥満防止)、

ストレスと上手に付き合う、飲酒を減らす・・など。


それから、腎臓から尿を排泄・・の方ですが、

痛風体質の人に多い、「尿路結石」対策でもあります。


水を多めに飲む(一日、2リットル)、

尿をアルカリ性に傾ける、など。


一日の摂取水分が少ないと、

尿から排泄される尿酸も少なくなってしまうので、

やはり充分な水を飲むのが望ましいです。

でも、限度というものもありますけどね。

あまり多飲しすぎると腎臓に負担になりますから。


それから、痛風体質の人は尿も酸性になりガチなので、

尿路結石ができやすいです。

痛いらしいですからね・・

その対策というか、海藻・野菜を食べると良いです。

尿をアルカリ性に少し傾けてくれますので。


どれもこれも、一朝一夕には できないことばかりですが、

毎日の積み重ねですので、少しでも痛風が改善できるよう、

気をつけていきたいと考えています。