焼酎はビールなどに比べて、非常に
プリン体の含有量が少なく、痛風発作の発症リスクは
かなり小さいように思われがちですが、
そんなことはないです。
アルコール飲料自体に、
プリン体が多く含まれていようが、いまいが、
そんなことは痛風発作にはあまり関係ないことなのです。
よく宣伝していますよね?
プリン体カットのビール。
プリン体が少ないので、非常に安全!
‥みたいなイメージで。
でも、よおくCMを聞いて、見てみたら、
一言も痛風の人でも安心なんて言ってないんですよ。
なんかそんな気にさせられるだけでね。
さすが広告のプロですね。
見事なもんです。
で、なんでアルコール飲料にプリン体が
多く含まれているとか、少ないとか関係ないのか?
プリン体が多いほど、危ないんじゃないの?
アルコール飲料は、体内に入ると、
代謝活動を活発化させる働きがあるのです。
どういうこと?
つまり、プリン体を新たに作り出すのですよ、
体内に入ったアルコールが。
ですので、飲む前のアルコール飲料に
プリン体が多くても少なくても、
どちみち、体内でプリン体がわんさか、と
作られてしまうのです。
すなわち、尿酸値が上がる、ということ。
それから、ビールには利尿作用があって、
尿と一緒にたくさん尿酸を排泄できるイメージが
ありますが、それもちょっと違います。
利尿作用はいいのですが、
脱水症状とまではいかなくても、
体内に必要な成分まで排泄してしまいます。
尿酸を尿に溶かして排泄したいのに、
どんどん尿を排泄してしまうと、
うまく尿酸の排泄もできません。
ビールや焼酎に限らず、
アルコール飲料はストレス解消となったり、
あるいは仕事の付き合いで必要だったりしますが、
痛風体質の人は、その飲み方に留意する必要があります。
禁酒が無理なら、なるべく、飲む量は少ない目に。
できれば休肝日も作っておきたいところです。