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◆ 痛風 痛み ずっと
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痛風発作というのは、とてつもなく痛いものですが、
体のどこに出てもおかしくないです。
ですが、好発部位というか、やはり
一番多い発症箇所は、足です。
足先ですね。
足の親指の付け根の関節とか、足の甲とか、
踵(かかと)とか、アキレス腱とか、くるぶし とか。
でね。
その、足に出る痛風発作ですが、個人差はありますが、
左足に出る人が多いようです。
右足に出る人もいますが、どちらかといえば、
左足が多いかな、と。
ところが、左足に出る人も右足に出る人も、
痛風発作が出るときには、たいていはね。
右か、左か、どちらか、なんですよ。
なんで、左右同時に出ないのか。
これはね。
人間の体は、そうなっているから、です。
「左右同時に痛風が出てしまうと、歩けないから」です。
ふざけているわけじゃないですよ。
それに、片足だけに痛風が出ても
(痛くて) 歩けないですけどね。
人間は、太古の時代、
外敵に出くわすと「戦うか、逃げるか」
どちらかを瞬時に選択してきました。
歩けない、ということは、即、「死」を意味します。
襲われて食われて、終わりです。
人間の体は、自分の生存のため、
そうカンタンには
歩けなくようになっているのだそうで。
突然ですが、
鼻の穴が二つもあるのは、なんでか。
別に一つでも良いのではないか。
鼻が二つあるのは、一つが詰まってしまっても
呼吸ができるように、です。
両方の鼻の穴が詰まってしまうと、
人間は呼吸ができなくなります。
ところが、酷い風邪の場合、
鼻詰まりが酷く、
両方の鼻の穴が詰まってしまうときも
あります。
そんなときは、苦しいですけど、口を開けていたら
気道で呼吸できるようになっています。
人間の体は二重三重に防護装置のようなものが
働いていて、そう簡単には死なないように
なっているのです。
で・・・
左右交互に痛風発作が出る人の話。
こういう人は、痛風になってからの年月が長く、
そして 尿酸値が高く、体内に尿酸が結晶化して
蓄積している人です。
左足に痛風発作が出るから、といって、
右足には全然、尿酸結晶が溜まっていないわけでも
ないんですよ。
右足に尿酸結晶が溜まっているのなら、
左足にも溜まっているはず。
ただ、右足左足がいっぺんには出ないのですよ。
(本当の本当に酷くなってしまった場合は、稀ですが、
左右同時に痛風発作が出る場合もあります。
公式な言い方じゃありませんが
「同時多発痛風発作」などと巷では呼ばれています。
なんで、こんな「同時多発痛風」が起こるのかというと、
もう、体内の尿酸結晶の蓄積が限界に達するくらい
溜まっているから。
一箇所ずつ、痛風発作を起こして尿酸結晶を
ジワジワと溶かして・・
などとやっていると、間に合わないから)
で・・・
左足に痛風発作が出ると、痛いですが、
腫れていますが、そっと痛い箇所を触ってみると、
熱いはず。
体温の話じゃないですよ。
痛い患部が発熱しているのです。
それは、腫れあがっている箇所の内部で、
発熱によって尿酸結晶が溶かされているのです。
少しでも小さくなるようにね。
で、痛風発作の発熱で
ある程度、溜まっている尿酸結晶が
溶けて小さくなったら、
次へ行く、という感じなのですよ。
つまり、左足は、もう終わり。
はい、次は右足ね、と。
で、右足にも強烈な痛風発作。
い、痛いじゃないですか、
死ぬほど痛いじゃないですか!
でも、こんなに痛い痛風発作でも
炎症の発熱で、内部では少し尿酸結晶が溶かされるのです。
多少は、蓄積している尿酸結晶が溶けて小さくなるのです。
すると、痛みは少しは緩和して腫れも多少は
治まってきます。
すると、左足→右足、と来た痛風発作が、また、左足に
戻ったりしてね。
つまり、
左足→右足→左足と、また戻ってくるわけです。
ここでね。
不安爆発なわけですよ、当人にすると。
いったい、いつになったら終わるのか。
痛風が終わったと思ったら、また再発!?
この終わりのない痛みは、いつ終わるのか!?
でもね。
左足→右足→左足、と来て、二度目の左足は
一度、ある程度、痛風発作の発熱で
尿酸結晶を少し溶かして小さくしてありますから、
二度目は、一度目ほど痛くはないです。
そして、比較的、短い期間で終わります。
結局、痛風発作の痛みというものは、
体内に
「どれだけの量の尿酸結晶が溜まっているか」なんです。
痛風発作は痛くてツライですが、
発作の発熱で尿酸結晶が溶けて小さくなってきたら、
いずれは終息しますから。
左右の足が連続して痛風発作が起こり続けると、
いつまで続くのか、と不安な気持ちになりますが、
終わりの無い痛風発作はないので、もうしばらくの辛抱ですよ。