2022年6月24日金曜日

尿酸値と痛風の症状 

尿酸値が上がると

痛風の症状が発生しやすくなります。

尿酸値が高いということは、体内に尿酸という物質が

多く蓄積されている状態になっています。


尿酸は体内のゴミのような形で発生する物質です。

食べ物にはプリン体という物質が含まれています。

このプリン体が体内でエネルギーに変換される時に

燃やされる事になりますが、

その時の燃えかすとして生じるのが尿酸です。


特にプリン体が多く含まれるのがビール。

様々な食べ物が世の中にはありますが、その中でも

特に目立って多いのがビールなのです。

毎日飲んでいるという方は

少し控えていく事をお勧めします。


こうしてプリン体が体内に取り込まれると

それに合わせて生じる尿酸の量も増え、

痛風に繋がりやすくなります。


尿酸は生じると体外に通常は排出されます。

体内でゼロになるという事はなく、

バランスの良い正常な値を保つのが基本となっており、

この値が尿酸値です。


尿酸値は基準の上限が7.0mg/dLとなっており、

この値より高くない値になっている事が正常な状態です。


普通の健康な状態の時は尿酸が作られても

尿から排出されて尿酸値が正常に保たれているのです。

ですが、過剰に尿酸が体内で増えてくると、

その排出が追いつかなくなり、

尿酸が体内で悪影響を及ぼすようになります。


尿酸は体内の関節付近に溜まりやすい性質を持っています。

膝や肘、足の指の関節などには軟骨がありますが、

尿酸が増えてくるとこの軟骨に沈着するという現象が

起こるようになります。

これが痛風の症状の原因です。


沈着を起こすと非常に強い痛みを発生するようになり、

発作や炎症を生じるようになります。

発作は他の病気でも生じる事はありますが、

痛風での発作は特に強く、

痛風発作という特有の呼び方がされるほどの

痛みとなっています。


年齢が少し高くなってきたという方や

ビールをよく飲むという方は、

健康診断の時に尿酸値を一度注意して

確認しておく事をお勧めします。

健康診断がしばらくないという方も、

個人で受けられる健康診断を

受けておくと良いでしょう。


尿酸値が7.0mg/dL付近の方や

それ以上という場合は

なるべく早めに予防のための処置を

行っていく事をお勧めします。


尿酸値は、上限が「7.0mg/dL」(男性の場合)という説と、

「7.5mg/dL」という説がありますが、どっちにしろ、

それを越える数値のあたりから、だんだんと

痛風発作のリスクが高くなります。

理想は「6.0mg/dL以下」といいますが、

なかなか・・・


2022年6月23日木曜日

尿酸値を下げる薬の種類 

痛風は体内の尿酸の量が原因になっており、

この尿酸の排出を

スムーズにしてくれる働きがある薬や、尿酸が

体内で作られるのを抑制してくれる働きが

あるものがあります。


病院で医師から処方される薬も

こうした効果を持つ薬が処方されますが、

尿酸値を下げる薬は、通常、

市販薬としては販売されていません。


尿酸値を下げる薬とは、少し違うのですが、

アスピリンという成分の入っている薬があります。

アスピリンには尿酸値を下げる効果

と痛風になっている場合には

痛みを止めてくれる効果もあります。


ただし、飲み方には注意が必要と言われています。

少量ではアスピリンは逆に

尿酸値を上昇させてしまう働きがあると言われており、

一定量以上を服用していく必要があります。

ですが、この量には個人差もあり、

市販薬として個人で服用していくには

非常に注意が必要になります。

そのため、正直なところ、

あまり服用するのはお勧めできない薬です。


もう一つ尿酸値を低下させる効果のある薬として

尿酸が体内で作られるのを

抑制する効果のある薬がありますが、

その代表的な物としてはフェブリクという薬があります。

こちらの方がお勧めで、比較的安心して飲む事ができます。

量によって働きが変わるという事もないため、基本的には

適量を飲めば良いという物が多いです。


錠剤タイプの薬が多く、

1日に1錠から2錠を飲んでいくのが通常です。

もう一つ、ザイロリックも

尿酸の生産を抑制してくれる働きを持っている薬です。

こちらはある程度の期間継続する事が大切で、

2~3ヶ月ほどの期間で服用していくと効果が現れやすいです。

継続は大変ですが、痛風になるとその症状は非常に重いので、

頑張って継続する事をお勧めします。


目に入りやすい所に置いておくと、

飲まないといけない

という気持ちになりやすくなるため有効です。


尿酸値を下げる薬としては以上のようなものがあるため、

薬局などで確認して購入しましょう。

(ただし、医師の処方箋が必要です)


また、尿酸値はとてもデリケートな値です。

自己流で服用してしまうと、

逆効果になってしまう可能性も無くはありません。

そのため、なるべくなら予防の段階からでも病院に行き、

医師に相談をするのが確実な方法です。

少し手間も時間もかかってしまいますが、

きちんとした知識がある方からのアドバイスを貰えるため、

検討してみるのもお勧めです。


尿酸値を下げる薬にもいろいろあって、

いったい自分には、どれが合うのか?

人それぞれ、体質も尿酸値の数値も違うので、

やはりキチンと検査して、病院の指示どおりに

服用するのがベストだと思います。


尿酸値を下げる薬の副作用 

痛風を改善するために飲む薬の中には

尿酸値を下げる薬がありますが、

その中には副作用があるものもあります。


尿酸値を下げる薬には大

きく分けて二つのタイプがあります。

一つ目が尿酸の排出をスムーズにしてくれる薬、

もう一つが尿酸が体の中で生産されるのを

抑えてくれる働きがある薬です。


尿酸の排出をスムーズにしてくれる物としては

プロベネシドという薬があります。

この尿酸値を下げる薬の副作用は、

人によっては肝障害や

尿路結石になってしまう事があるようです。


尿路結石は、尿道の途中で結石が

できてしまうという症状ですが、

尿酸の排出がスムーズになりすぎる事で

逆に起こってしまう可能性があります。


もう一つ尿酸の排出を促進する薬としては、

ブコロームがあります。

こちらの方は、人によっては

少し食欲が落ちるのを感じる人もいるようです。

痛風の痛みは激しいため、

この薬が直接的な原因でないかもしれませんが、

この薬を飲む事で起こる副作用として挙げられていたため、

ブコロームが原因なのかもしれません。


食欲不振の他にも白血球が減少する、

皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死症などの症状が

副作用として見られる可能性があります。


次に、尿酸が生産されるのを抑えてくれる薬として

まずは、フェブキソスタットがあります。

こちらは下痢や関節痛、過敏症や

肝機能障害になる可能性があります。

服用する際には注意しておくと良いでしょう。


もう一つ処方される薬としては

アロプリノールという薬があります。

こちらは多くの副作用があります。

食欲減退や血小板が減少する、肝機能障害、

腎障害、腎不全、不良性貧血、発疹などがあります。

かなり多くの副作用があるため、服用する際には

心配になる方もいるかもしれません。


気をつけたい事としては、

医師の指示に従って服用するという事。

薬についてはその選択も服用の仕方も

医師がきちんとアドバイスをしてくれます。

そのため、まずはその指示に従って服用する

という事を意識すると良いと思います。


特に痛風はその症状から心配になりやすい病気です。

本当にこれだけの薬で効くのか

などは誰もが心配になるポイントではありますが、

少しこらえて医師に言われた通りに

飲んでいく事をお勧めします。


副作用のトラブルは起こってからでは遅い時もあり、

症状の改善を逆に遅くしてしまう事があるため、

服用方法を守って飲んでいく事が大切です。

焦ってしまう気持ちもあるかもしれませんが

まずは落ち着いて、ある程度、

気長な気持ちで取り組んでいくと良いでしょう。


尿酸降下薬は、尿酸値をテキメンに下げてくれますが、

長期服用は副作用も少し心配です。

処方していただいた医師のアドバイスを

よく守って飲むのが一番良いように思います。


2022年6月22日水曜日

ノンアルコールと尿酸値 

痛風とアルコール飲料。

痛風といえばお酒好きの宿命、そして

対策のためにはお酒を控えなければならない

とよく言われます。

アルコールには尿酸の原因となるプリン体が

たくさん含まれているから。


でも、そう簡単に言われても困るというものです。

お酒が好きなのはお酒がおいしいからだけでなく、

お酒を飲んでいる時が好き、ほろ酔い加減の気分が好き

といった面もあります。

他の食材のように味だけの問題ではないからです。

痛風になってしまった、じゃあ、お酒をやめよう

というわけには・・いかないのです。

いや、お酒好きの言い訳だというのは

わかっていても、それだけ断酒は難しいというわけで。


ですから、いきなりお酒を断つのではなく、

尿酸値とうまく向き合いながら行っていくのが

よいと言われます。

プリン体の含有量がなるべく少ないものを

摂取するわけです。


一番よくないのはビール。

100ミリリットル中5~7ミリグラムも含まれています。

実際の含有量は

各メーカーの製品ごとに異なってきますが、

まあ、かなりの数字です。


実際問題としてビールを飲む時に

100ミリリットルで済むなんてことはありませんから、

実際のプリン体の摂取量はその数倍ということになります。

そこでできるだけプリン体の含有量が

少ない飲料を摂取するわけです。


最高の選択肢といわれているのが焼酎。

プリン体はゼロ、さらにウイスキーが

100ミリリットル中わずか0.1ミリグラム、

ブランデーもわずか0.4ミリグラム。

ビールの10分の1以下。


単純に考えて10倍飲んでもビールよりも

尿酸値への影響が少ないことになります。

こうした蒸留酒はビールよりも

アルコール度数が高いですから、

それほど飲む量が少なくて済むのもポイントでしょうか。


ビールよりも日本酒、日本酒よりもブランデー、

ウイスキー、焼酎、というのが

痛風対策のお酒の飲み方です。


ただ、これもなかなか

実践するのが難しい面がありますよね?

アルコール飲料はただアルコールを摂取できればいい、

酔えればいいというわけにはいきません。

おいしく楽しめなければ意味がありませんし、

人には好みがあります。

ビールは大好きだけど焼酎は苦手、

ブランデーやウイスキーは

強すぎると感じる人もいるはずです。

いくら尿酸値対策でもおいしくないものは

飲みたくないと思う人も多いでしょう。

そんな場合にはどうすればよいのでしょうか。


そこで登場するのがノンアルコールビールです。

文字通りアルコールが含まれていないビールです。

プリン体がまったく含まれていない

というわけではありませんが、

通常のビールに比べて含有量が3分の1~4分の1程度です。


また、アルコールそのものが

尿酸値を上昇させる原因となりますから、

それを防ぐ意味でも魅力的な選択肢です。

もちろん、ビールそのもののプリン体の含有量が多いので

ノンアルコールといえども飲みすぎには注意が必要ですが、

お酒好きな方はうまく活用していきましょう。


お酒は、人との付き合い、仕事での付き合いにも必要な場合も

ありますので、完全に止めるのは難しいかもしれませんね。

飲む量を減らしたり、飲む回数(日数)を減らすようにして

対処するのが、現実的かもしれません。


利尿剤と尿酸値 

尿酸値を下げるポイントは

尿酸をできるだけ排出することです。

もちろん、食生活の改善、とくに

アルコールの摂取量の制限による

プリン体の摂取量の抑制も大事です。


ただ、尿酸の原因となるプリン体は

じつは食事で摂取するよりも

体内で作られる方が圧倒的に多く、

摂取を抑制するよりも

排出を促す方が尿酸値のコントロールでは

重要だと言われているのです。


尿酸値を排出する手段、それは「尿」。

尿酸とはいわば肝臓で作られた老廃物です。


この必要ないものが腎臓でこしとられ、

尿の形で体外へと出ていくのです。

となると、できるだけ尿の量を増やして

尿酸を排泄させるよう促すことが大事

ということになります。


水を多く摂るよう言われるのも

尿の量を増やすのが目的です。

ただ、普通の水だけを飲んでも

十分な効果が得られない可能性もあります。

水は、汗など尿以外の形で

排出されることがあるからです。


そのため、お茶やアルカリイオン水など

利尿作用があり、しかも、糖分など

余計なものが含まれていない飲み物がよいといわれます。

摂取した水分が尿の形で排泄されやすいため、

尿酸の排出にも役立つからです。


となると、排尿を促す利尿剤はどうなんだ?

と思いますよね。

利尿剤を飲んで排尿を促せば

どんどん尿酸を外に出すことができるじゃないか、と。


しかし、どうやらこれは とんでもない勘違いのようです。

じつは、利尿剤を飲むとかえって

尿酸値が上昇してしまうこともあるようなのです。


この利尿剤と尿酸値の上昇のメカニズムは、

ちょっと複雑でわかりづらいのですが、

まず、尿酸を体内に再吸収してしまう働きがあるようです。

つまり、排泄しやすい状態になってしまうわけですね。


また、薬の種類によっても

尿酸を下げるタイプと上げてしまうタイプがあるらしいです。

今挙げた尿酸の再吸収を促す効果があるタイプ、

ニコチン酸やモルカルボン酸、芳香族カルボン酸などが

使用されている薬は要注意です。


一方、ベンズブロマロンやプロベネシド、

ロサルタン、インドメタシン、フェノフィブラート

などの薬は、尿酸の再吸収を阻害する働きがあるので

尿酸値を下げることができるそうです。


ですから、理想としては、お茶やアルカリイオン水などで

自然と尿を増やすような対策を行っていくのが良い、

ということになります。


それでは、十分に尿酸値が下がらない場合には

数値を下げる効果のあるタイプの利尿剤を使用するのです。

間違っても数値を上げてしまうタイプの利尿剤を

使用したりしないよう注意しましょう。

安易に薬に頼ると大変なことになる、というよい例ですね。


わたしは利尿剤に頼ったことはありません。

対策の成果もあってか尿酸値も安定した状態です。

利尿剤が必要な状況にまで陥らないよう気をつけるのも

痛風対策の大事なポイントなのだと思います。


1日二リットルを目安に水分摂取を心がけ、

ペットボトル飲料に頼らない。

この基本を守るだけでも、

尿酸値を下げる効果が期待できそうです。


利尿剤は、よく高血圧の薬剤として処方されますね。

高血圧の薬を飲んでいただけなのに、気がついたら

その薬の副作用で尿酸値が上がっていた・・というのは

よく聞く話です。

2022年6月21日火曜日

刺身と尿酸値 

魚は、健康に良い理想的な食材とよく言われます。

また、日本人は海に囲まれた環境と言うこともあって

昔からよく魚を食べてきました。


ヘルシーだと世界的に評価を高めている日本食も

この魚と大豆製品貢献が大きいと思います。


また、現代社会で生活習慣病を抱える人が増えたのも

食の欧米化による食環境の変化が大きい

と言われていますよね。


ただ、痛風に関して言えば、必ずしも

そうとはいえない面もあるのです。

健康に良いと言われている

おなじみの魚が、じつは、尿酸値を上げてしまう

大きな要因になると言われているんです。


とくに、注意が必要といわれているのが

マイワシの干物、イサキ白子、あんこう肝サケ蒸しで

100グラム中に300ミリリットル以上の

プリン体が含まれており、数ある食材の中でも

トップクラスの数値となっています。


さらに、さんまやマアジの干物、カツオなども

100グラム中200~300ミリグラムと

かなり多い水準となります。


プリン体が少ない食品で有名なチーズが

たった5.7ミリグラムであることを考えると

いかに多いかがわかるというものです。


このように、痛風で魚が好きな人

は要注意なのです。

また、内臓脂肪の蓄積が気になる人が、

ダイエットの際には、動物性たんぱく質は

肉類よりも魚で摂った方がよいといわれます。


また、青魚に含まれる不飽和脂肪酸は

動脈硬化や高血圧といった生活習慣病対策に

効果があると広く知られています。


そのため、尿酸値のコントロールとコレステロール値、

中性脂肪値の対策を

一度に行っている人も多いでしょうし、

その人たちの中には

魚を積極的に食べている人もいるかもしれません。

気をつけないといけませんね。


問題なのは、痛風の人に魚は良くないからといって

食べるのを避けるというわけには いかない点です。

肉ばかり食べると生活習慣病のリスクが

向上するわけですからね。

そのため、摂取量を控えることがまず大事です。


そこで、注意したいのがお刺身。

ご飯ともお酒とも合う最高の食材です。


つまり、お刺身は魚をもっとも

多く食べやすい調理方法、

ということになります。

お酒と交互にひょいひょいと口に運び続けた結果、

プリン体を大量に摂取してしまう恐れもあります。


もうひとつ、魚はさまざまな調理方法で食べられます。

生のままで食べる刺身は、

じつは、もっとも

プリン体を摂取しやすい調理方法なのです。


一方、もっとも

プリン体の摂取量を減らすことができる選択肢は「煮物」。


煮る過程で魚に含まれていたプリン体が水に溶け出すからで、

その分、摂取量を減らすことができるわけです。

ただし、言うまでもないと思いますが、その煮汁を飲んだり、

ご飯にかけて食べてしまうと意味がないので気をつけましょう。


というわけで、魚は健康維持のためにも必要、

だから摂取量と調理方法に注意しましょう。


できれば、刺身は避けて煮物でおいしくいただきましょう、

ということになります。


魚は栄養分も豊富なので、プリン体ばかり気にして

食べないようにするよりも、食材の種類、食べ方などを

工夫すれば、おいしくいただけます、ということですね。


ワインと尿酸値 

仕事を終えた後の1杯!

同僚と一緒に愚痴などをこぼしながら飲むのもよし、

一人お店の隅っこでじっくりと浸るもよし、

お金がない時には家に帰って

一人テレビでも見ながら飲むもよし、

ほろよい加減でいい気分になれば

1日の疲れや嫌なことも吹き飛ぶというものです。


ただ、これがいけません。

知らない間に尿酸値が急上昇、そしてある日

突然痛風の発作に。

厳しい食事制限のはじまり・・というパターンの人も

いるかもしれませんね。


お酒が好きな人がお酒を断つのは困難です。

自発的に「もうお酒なんて飲まない!」と

いうならともかく、仕方なく飲むのを止める、

ではとても無理です。

いえ、飲まないと決意しても

途中で挫折する人も多いのでは?

お酒は味だけでなく飲む楽しさ、

それにさっきも触れた憂さを晴らす

といった面もあるからです。

お酒を減らそうと思いつつついつい飲んでしまい、

痛風の発作に見舞われるたびに後悔する、

そんな経験を繰り返している人も

多いのではないでしょうか。


尿酸値をつねに意識しつつ、できる範囲でお酒を嗜む。

これが痛風持ちのお酒との正しい付き合い方でしょう。

飲酒量を減らすのももちろんですが、

飲むお酒を工夫するのも

尿酸値のコントロールでは大事だと言われます。

尿酸の原材料となるプリン体が

なるべく含まれていないものを選んだ方がよい、

というわけです。


食品にもプリン体が多いもの

とそうでないものがありますが、

飲み物の場合は知らず知らずのうちに

どんどん摂取してしまう傾向があるため

とくに注意が必要なのです。

お酒の中ではビールにプリン体が多く含まれており、

尿酸値が高い人は摂取を控えた方がよいといわれます。


とくに、最近人気の地ビールはかなり高めです。

では、他のお酒はどうでしょうか?


焼酎には、プリン体が含まれていないことは

よく知られています。

他にはウイスキー、ブランデーといった蒸留酒も

尿酸を増やしにくいお酒となります。

醸造酒よりもこうした蒸留酒の方が痛風対策には

良いというわけです。


しかし、蒸留酒は

かなりアルコール度数が高いですし、

ビールが好きな人の中には

受け入れられない人も多いでしょう。


じつは、醸造酒の中にも

プリン体の含有量が少ないものがあるんです。


それが、ワイン。

100ミリリットル中の含有量はわずか0.4ミリグラム。

これはブランデーと同水準となります。

ビールと比較すれば10分の1以下。


それでいて蒸留酒のような

アルコールの強さもありませんし、

日本酒のような匂いのクセもありません。

ビールからスムーズに移行したいならまず、

これでしょう。

また、ワインは雰囲気に酔える、

みたいな部分があるのも魅力です。

お酒好きの痛風対策にオススメです。


アルコールはプリン体の多い少ないよりも、体内で

肝臓に分解されるときに尿酸が生成されます。

さらに乳酸が発生して腎臓にたまって、

尿酸の排泄を低下させます。

また、食欲増進作用もあるので要注意です。

ですので、肝臓のためにも

「飲む日」と「飲まない日」を作るのが

良いように思います。


2022年6月20日月曜日

卵と尿酸値 

痛風の人は、なんとか尿酸値を下げるために頑張って

食生活の改善を目指そうとするものの、途中で

ついつい決意が緩みがちになってしまいます。


そして、痛風の発作に襲われるたびに

「今度こそしっかりやるぞ」と強く決意するものの、

またしばらくすると

なおざりになってしまう…の繰り返し。

自分では頑張っているつもりでも、やはり 

なかなか難しいものですよね。


要は、プリン体が多い食品は避けて

少ないものを摂取すればいいわけです。

簡単な話なのですが。

にも関わらずどうして継続して実践していけないのか?


まず、付き合いでの飲食。

社会人ともなれば取引先相手や職場の同僚との食事が増えます。

どうして付き合いのために

みすみす健康を害さなきゃいけないんだ、という気もします。

そして、痛風対策で挫折する人の多くはこれを理由に、

いわば人のせいにしてしまうことが

多いんじゃないでしょうか。


そこで、もうひとつの理由です。

それは「食生活のバリエーション作りに苦労する」こと。

食欲は三大欲望のひとつ。

単なる栄養摂取に留まらず、食べる楽しみも

満たせる食生活を送る必要があります。

いくら魚肉ソーセージやかまぼこ、さつま揚げの

プリン体の含有量が少ないからといって、

そればかり食べるわけにはいきません。

日々の献立を工夫しながら、

プリン体の摂取を心がけていく必要があるわけです。

で、これが面倒くさい。


最初のうちはあれこれ工夫し、

それぞれの食材のプリン体の含有量なんかを計算しながら

毎日のメニューを考えていくわけですが、

次第に面倒になっていきます。

そして、いずれどうでもよくなってきます。

他にもそんな人が案外、多いのじゃないでしょうか。


できるだけ毎日食べても

苦にならない食材をうまく利用して

食生活の改善を行っていったらいいんじゃないか

ということです。

今日はアレを食べる、明日はアレを、いや、アレは

この間食べたばっかりだから止めた方がいいかな?

なんて面倒なことを考えず、

何日も食べ続けても気にならない食材です。


で、そんな都合の良いものがあるのかと

調べてみたところ、ありました。

卵です。

おなじみ鶏の卵はもちろん、

うずらの卵もプリン体の含有量はゼロ!

素晴らしいではありませんか。

他にプリン体が含まれていない食材といえば

牛乳が有名ですが、こちらは飲み物ですから。


卵のメリットは計り知れません。

しかも焼いても煮ても炒めても食べることができるし、

メニューのバリエーションも豊富です。


というわけで、痛風対策には

卵を上手く活用しましょう。

牛乳とチーズをうまく組み合わせられる

メニューなら最高です。

その上でソーセージやジャガイモ、

うなぎといったプリン体の少ない食材、

また豚ロース、牛肩ロースといった肉類の中では

少ない食材をうまく役立てれば

長く続けていけるんじゃないでしょうか。


卵はいろいろな料理に応用できるので、

ありがたいですね。

でも、毎日たまごばかりも食べられないので、

やはり、悩みは尽きませんね・・


尿酸値とチーズ 

チーズといえば、食卓でもおなじみの食材です。

本場のヨーロッパに比べれば

消費量もこだわりも比較になりませんが、

それでも朝食を中心によく使用するものです。

朝食・昼食をパンで済ませている人はもちろん、

ちょっとした軽食の際にもチーズは役立ってくれます。


ただその一方、脂肪分が多いため

食べすぎは良くないとも言います。

脂肪の蓄積が気になる人にとっては、

チーズは避けた方がよい食材

というイメージが強いのではないでしょうか?


しかし、じつはこのチーズが痛風対策に

役立ってくれるのです。

痛風の人の食生活の改善が難しいのは、

世間一般の理想的な食生活とは

かなり異なる点があることです。

まして痛風は昔から美食の人がなる

ぜいたくな病気というイメージが強く、

肥満との関係がよく指摘されるものです。


そのため痛風対策に尿酸値のコントロールを

目指す場合には、まず

食事とアルコールの量を減らすことと、

低カロリーを意識します。

簡単に言えば低カロリーで栄養がしっかり摂れる食品を

優先して摂取していくというわけです。

この意識が強くなると

ますますチーズは脱落してしまいがちになりますね。


ただ、低カロリーで栄養バランスに優れているから、

といって尿酸値のコントロールにも役立つとは限りません。

その代表例がレバーと大豆製品。

どちらもヘルシーな食材として必ず挙げられますが、

痛風の人にとっては、ブラックリストの

トップクラスにも挙がる食材でもあります。

プリン体の含有量が多いため、

食べ過ぎると尿酸が増えてしまい、

尿酸値の上昇、さらに痛風の発作のリスクが高まるわけです。


チーズは逆のパターンといえるでしょう。

世間一般的にはあまり食べ過ぎるのは

望ましくないと思われている一方、

痛風対策には非常に優れているのです。


その理由のひとつがプリン体の含有量の少なさ。

その含有量は100グラムにつき5.7ミリグラム。

数ある食品の中でもトップクラスの少なさです。


そもそも原料となる牛乳には

プリン体が含まれていませんから

当然といえば当然なのですが。

ですからご飯と納豆のように大豆製品を使用した献立よりも

パンとチーズ、牛乳の方が尿酸値のコントロールの点では

よりよい選択肢となるわけです。


プリン体の含有量だけが理由ではありません。

原料の牛乳には尿をアルカリ性へと傾けさせることで

体内の尿酸を溶けやすくし、

尿として排泄しやすくする作用があります。

体が酸性に傾いていると尿酸が溶けにくくなるため、

同じプリン体の含有量でも尿酸値が高くなってしまうのです。


チーズにも牛乳と同様の効果が期待できますから、

この点でも痛風対策に役立つわけです。


こうしたわけで、痛風の人は

チーズを積極的に活用しましょう。

もちろん食べすぎには要注意。

逆に大豆製品も健康に良いわけですから

まったく食べないのは問題です。

要はバランスの良い食生活を心がける

という結論になってしまうわけですが、

チーズの効能については知っておいて

損はないと思います。


痛風で、あれを食べてはいけない、

これを食べてはいけない、というものが多いので、

ぜひ食べましょう、という食品が出てくると、

なんとなくホッとしますね。


2022年6月19日日曜日

尿酸値を下げる薬?

痛風の原因となる

尿酸値を下げてくれる働きがある薬には、

大きく分けて二つの種類があります。


一つ目が、尿酸の排出を促進して

スムーズにしてくれる事で、

尿酸値低下に繋がる薬と、

体内で作られる尿酸を少なくする事で

尿酸値低下に繋がる薬の二種類です。


これらはどちらが良いという事はなく、

どちらとも尿酸値を下げる薬として有効です。

その効果の出やすさには個人差があるので、それぞれ

その人に合った薬を使っていく事が大切です。

これは自分だけでは判断するのが難しいので、

医師に相談すると良いでしょう。


市販でも尿酸値改善の薬は販売されていますが、

市販薬も前述の二通りに分かれており、またその中でも

どの薬が良いのか迷う方が多いです。

なるべく自分だけで決めようとせず、

医師に相談する事が大切です。

診察料がかかったり病院に行くのが面倒

という方もいるかもしれませんが、

痛風の改善を早める事ができるので

安易に自分の判断で市販薬に頼るのではなく、

医師に相談する方が近道と言えるのです。


まず、尿酸の排出をスムーズにしてくれる薬には

プロベネシドという薬があります。

服用する事で尿をアルカリ性に保ったりする効果があります。

尿には酸性とアルカリ性というものがあり、その度合いは

一定ではなく常に変化しています。

これをアルカリ性に保つ事で尿酸が排出されやすくなります。

尿酸値を下げる薬ではないですが、

尿酸を尿にとけ込みやすくして

結石になるのを防いでくれるウラリットという薬もあります。


次に尿酸が作られるのを抑えてくれる働きがある薬ですが、

これには

アロプリノールとフェブキソスタットという薬があります。

尿酸は食べ物に入っているプリン体という物質が

エネルギーに変換される際に

その燃えかすとして生じる物質です。

この際に薬を飲んでおくと、尿酸の形では生じなくなり、

尿酸値を高めずに他の面でも

害の無い形にしてくれる役割を持っています。


この二つの種類の薬は医師から

両方が処方される場合もありますし、

人によっては片方が処方されるという場合もあります。

心配になる必要はなく必要な物を処方されるため、

それをまずは継続して飲んでいきましょう。


また、薬は服用方法を守る事が大切です。

前述した薬はどれも尿酸値低下や痛風に効果がありますが、

誤った服用方法で飲むと副作用などが出る場合もあります。

医師から教えて貰ったアドバイスをよく聞き

確実に守って飲んでいくようにしましょう。

せっかくの効果的な薬もその飲み方を間違えれば

逆効果になってしまう事もあるのです。

気を付けて飲むようにしましょう。


また、尿酸値の低下には薬で改善を図りますが、

3ヶ月から半年のある程度の

中期的な改善をしていく事が大切です。

途中で諦めないように服用していきましょう。


薬を飲み始めたら、継続させることが大切です。

つい、飲み忘れたりすることのないよう、

習慣にしてしまうのが良いように思います。


尿酸値を下げる飲み物?

尿酸値を下げるために、

飲み物を飲む事も有効です。

飲み物にも様々な物がありますが、

その中でも効果の高いのは水です。


何か尿酸に効果的な成分が含まれている方が

良いのではと考える方もいますが、

尿酸値を下げる飲み物としては

きれいな水が一番効果的なのです。


手軽に取り入れられるので、

尿酸値が高いと気になっている方は

まずは水を飲む量を増やす事から始めると良いでしょう。


健康法でも水飲み健康法と呼ばれる方法もありますが、

1日2リットルの水を飲む事が目安とされています。

2リットルのペットボトルを毎日飲みきる

というかなり多い量になるため、

まずは少しずつ増やしていく事をお勧めします。


ペットボトル1本なら意外と簡単に飲む事ができます。

水を飲む際に良いのは分けて飲めば良いという事です。

2リットルを一度にとなるとかなり多く抵抗もありますが、

小分けにして考えると意外にスムーズに摂れる量なのです。

慣れてくると逆に飲まない方が

調子が出ない気もしてくるほどです。


飲む水は市販のペットボトルのきれいな水か、

浄水器を通した水を飲むのがお勧めです。

良くないのは水道水です。

水道水は不純物も多く含まれてしまっているため、

健康を考えて飲むにはあまり適していません。


少しお金はかかってしまいますが、

きれいに浄化した純水を飲んでいくのが効果的です。


また、機能水と呼ばれる水も市販されています。

こちらも純水と同じように販売されていますが、

少し値段が高くなっています。

こちらの方がより効果があるのでは

と考える方もいますが、これは間違いです。


こうした機能水は

マグネシウムやミネラルなどの成分が含まれており、

体に必要な栄養分を補給する事ができる水になっています。

これを2リットルなどの量で毎日飲むのは

さすがに栄養分が過剰に偏ってしまいます。

体調に影響が出てくる事もあるので

極力やめておく事をお勧めします。


また、純水の体内での働きを考えると

これが最も適しているという事も分かります。

純水は体内に蓄積された尿酸の排出を

スムーズにするために飲むのです。


つまり、栄養分をプラスしたいのではなく

洗い流すために必要なので、特に何も含まれておらず

きれいに洗い流せる効果を持った液体が良いのです。

一番体内で影響を与えずに

きれいに洗い流してくれる液体が純水なのです。

尿酸の排出を促進するという意味では

一番理にかなった飲み物なのです。


最近はインターネットでのまとめ買いで

かなり安価に購入できるようになっているため、

まずはペットボトルで水を飲む量を増やす事をお勧めします。

また、水を沢山飲むともちろんトイレは近くなりますが、

その分、尿酸が排出されやすくなっている証拠でもあります。

周りの方にも最近水を健康のために飲んでいると言っておくと

気まずい思いをせずに分かって貰えます。


尿を出すには、水を飲む、ということですね。

あまり飲みすぎても腎臓に負担がかかるので、

難しいところです。

やや多いめに飲む、くらいでよいのではないでしょうか。