2022年6月24日金曜日

尿酸値と痛風の症状 

尿酸値が上がると

痛風の症状が発生しやすくなります。

尿酸値が高いということは、体内に尿酸という物質が

多く蓄積されている状態になっています。


尿酸は体内のゴミのような形で発生する物質です。

食べ物にはプリン体という物質が含まれています。

このプリン体が体内でエネルギーに変換される時に

燃やされる事になりますが、

その時の燃えかすとして生じるのが尿酸です。


特にプリン体が多く含まれるのがビール。

様々な食べ物が世の中にはありますが、その中でも

特に目立って多いのがビールなのです。

毎日飲んでいるという方は

少し控えていく事をお勧めします。


こうしてプリン体が体内に取り込まれると

それに合わせて生じる尿酸の量も増え、

痛風に繋がりやすくなります。


尿酸は生じると体外に通常は排出されます。

体内でゼロになるという事はなく、

バランスの良い正常な値を保つのが基本となっており、

この値が尿酸値です。


尿酸値は基準の上限が7.0mg/dLとなっており、

この値より高くない値になっている事が正常な状態です。


普通の健康な状態の時は尿酸が作られても

尿から排出されて尿酸値が正常に保たれているのです。

ですが、過剰に尿酸が体内で増えてくると、

その排出が追いつかなくなり、

尿酸が体内で悪影響を及ぼすようになります。


尿酸は体内の関節付近に溜まりやすい性質を持っています。

膝や肘、足の指の関節などには軟骨がありますが、

尿酸が増えてくるとこの軟骨に沈着するという現象が

起こるようになります。

これが痛風の症状の原因です。


沈着を起こすと非常に強い痛みを発生するようになり、

発作や炎症を生じるようになります。

発作は他の病気でも生じる事はありますが、

痛風での発作は特に強く、

痛風発作という特有の呼び方がされるほどの

痛みとなっています。


年齢が少し高くなってきたという方や

ビールをよく飲むという方は、

健康診断の時に尿酸値を一度注意して

確認しておく事をお勧めします。

健康診断がしばらくないという方も、

個人で受けられる健康診断を

受けておくと良いでしょう。


尿酸値が7.0mg/dL付近の方や

それ以上という場合は

なるべく早めに予防のための処置を

行っていく事をお勧めします。


尿酸値は、上限が「7.0mg/dL」(男性の場合)という説と、

「7.5mg/dL」という説がありますが、どっちにしろ、

それを越える数値のあたりから、だんだんと

痛風発作のリスクが高くなります。

理想は「6.0mg/dL以下」といいますが、

なかなか・・・