2022年6月21日火曜日

刺身と尿酸値 

魚は、健康に良い理想的な食材とよく言われます。

また、日本人は海に囲まれた環境と言うこともあって

昔からよく魚を食べてきました。


ヘルシーだと世界的に評価を高めている日本食も

この魚と大豆製品貢献が大きいと思います。


また、現代社会で生活習慣病を抱える人が増えたのも

食の欧米化による食環境の変化が大きい

と言われていますよね。


ただ、痛風に関して言えば、必ずしも

そうとはいえない面もあるのです。

健康に良いと言われている

おなじみの魚が、じつは、尿酸値を上げてしまう

大きな要因になると言われているんです。


とくに、注意が必要といわれているのが

マイワシの干物、イサキ白子、あんこう肝サケ蒸しで

100グラム中に300ミリリットル以上の

プリン体が含まれており、数ある食材の中でも

トップクラスの数値となっています。


さらに、さんまやマアジの干物、カツオなども

100グラム中200~300ミリグラムと

かなり多い水準となります。


プリン体が少ない食品で有名なチーズが

たった5.7ミリグラムであることを考えると

いかに多いかがわかるというものです。


このように、痛風で魚が好きな人

は要注意なのです。

また、内臓脂肪の蓄積が気になる人が、

ダイエットの際には、動物性たんぱく質は

肉類よりも魚で摂った方がよいといわれます。


また、青魚に含まれる不飽和脂肪酸は

動脈硬化や高血圧といった生活習慣病対策に

効果があると広く知られています。


そのため、尿酸値のコントロールとコレステロール値、

中性脂肪値の対策を

一度に行っている人も多いでしょうし、

その人たちの中には

魚を積極的に食べている人もいるかもしれません。

気をつけないといけませんね。


問題なのは、痛風の人に魚は良くないからといって

食べるのを避けるというわけには いかない点です。

肉ばかり食べると生活習慣病のリスクが

向上するわけですからね。

そのため、摂取量を控えることがまず大事です。


そこで、注意したいのがお刺身。

ご飯ともお酒とも合う最高の食材です。


つまり、お刺身は魚をもっとも

多く食べやすい調理方法、

ということになります。

お酒と交互にひょいひょいと口に運び続けた結果、

プリン体を大量に摂取してしまう恐れもあります。


もうひとつ、魚はさまざまな調理方法で食べられます。

生のままで食べる刺身は、

じつは、もっとも

プリン体を摂取しやすい調理方法なのです。


一方、もっとも

プリン体の摂取量を減らすことができる選択肢は「煮物」。


煮る過程で魚に含まれていたプリン体が水に溶け出すからで、

その分、摂取量を減らすことができるわけです。

ただし、言うまでもないと思いますが、その煮汁を飲んだり、

ご飯にかけて食べてしまうと意味がないので気をつけましょう。


というわけで、魚は健康維持のためにも必要、

だから摂取量と調理方法に注意しましょう。


できれば、刺身は避けて煮物でおいしくいただきましょう、

ということになります。


魚は栄養分も豊富なので、プリン体ばかり気にして

食べないようにするよりも、食材の種類、食べ方などを

工夫すれば、おいしくいただけます、ということですね。