仕事を終えた後の1杯!
同僚と一緒に愚痴などをこぼしながら飲むのもよし、
一人お店の隅っこでじっくりと浸るもよし、
お金がない時には家に帰って
一人テレビでも見ながら飲むもよし、
ほろよい加減でいい気分になれば
1日の疲れや嫌なことも吹き飛ぶというものです。
ただ、これがいけません。
知らない間に尿酸値が急上昇、そしてある日
突然痛風の発作に。
厳しい食事制限のはじまり・・というパターンの人も
いるかもしれませんね。
お酒が好きな人がお酒を断つのは困難です。
自発的に「もうお酒なんて飲まない!」と
いうならともかく、仕方なく飲むのを止める、
ではとても無理です。
いえ、飲まないと決意しても
途中で挫折する人も多いのでは?
お酒は味だけでなく飲む楽しさ、
それにさっきも触れた憂さを晴らす
といった面もあるからです。
お酒を減らそうと思いつつついつい飲んでしまい、
痛風の発作に見舞われるたびに後悔する、
そんな経験を繰り返している人も
多いのではないでしょうか。
尿酸値をつねに意識しつつ、できる範囲でお酒を嗜む。
これが痛風持ちのお酒との正しい付き合い方でしょう。
飲酒量を減らすのももちろんですが、
飲むお酒を工夫するのも
尿酸値のコントロールでは大事だと言われます。
尿酸の原材料となるプリン体が
なるべく含まれていないものを選んだ方がよい、
というわけです。
食品にもプリン体が多いもの
とそうでないものがありますが、
飲み物の場合は知らず知らずのうちに
どんどん摂取してしまう傾向があるため
とくに注意が必要なのです。
お酒の中ではビールにプリン体が多く含まれており、
尿酸値が高い人は摂取を控えた方がよいといわれます。
とくに、最近人気の地ビールはかなり高めです。
では、他のお酒はどうでしょうか?
焼酎には、プリン体が含まれていないことは
よく知られています。
他にはウイスキー、ブランデーといった蒸留酒も
尿酸を増やしにくいお酒となります。
醸造酒よりもこうした蒸留酒の方が痛風対策には
良いというわけです。
しかし、蒸留酒は
かなりアルコール度数が高いですし、
ビールが好きな人の中には
受け入れられない人も多いでしょう。
じつは、醸造酒の中にも
プリン体の含有量が少ないものがあるんです。
それが、ワイン。
100ミリリットル中の含有量はわずか0.4ミリグラム。
これはブランデーと同水準となります。
ビールと比較すれば10分の1以下。
それでいて蒸留酒のような
アルコールの強さもありませんし、
日本酒のような匂いのクセもありません。
ビールからスムーズに移行したいならまず、
これでしょう。
また、ワインは雰囲気に酔える、
みたいな部分があるのも魅力です。
お酒好きの痛風対策にオススメです。
アルコールはプリン体の多い少ないよりも、体内で
肝臓に分解されるときに尿酸が生成されます。
さらに乳酸が発生して腎臓にたまって、
尿酸の排泄を低下させます。
また、食欲増進作用もあるので要注意です。
ですので、肝臓のためにも
「飲む日」と「飲まない日」を作るのが
良いように思います。