血液検査で尿酸値が高いといわれた人は、
今後の食生活に注意を払った方がいいです。
尿酸値が特に7.0㎎/dl以上ある人は、
高尿酸血症というはっきりとした病気です。
高尿酸血症の状態をそのまま放置していると、
痛風を発症する可能性が高まります。
高尿酸血症と診断された人は、
いわば痛風予備軍にあると思ってください。
痛風は風にあたっても痛いと書きますが、
経験者の話を総合するとまさにその通りです。
突如として、今までに経験したことのないような、
激しい痛みが襲ってくるといいます。
痛風を発症しないように、
これからの食生活には注意をすべきです。
そもそもなぜ尿酸値が高くなるかというと、
プリン体が体内に多くあるからです。
プリン体を分解するときに尿酸物という老廃物が生まれます。
ということは、
なるべくプリン体の高い食べ物を
摂取しないようにすることがまず大事です。
プリン体の多く含まれている食品を見てみると、
特に注意したいのは
アンキモとイサキの白子、牛肉のレバーです。
いずれもかなり高いプリン体数値になるので、
高尿酸血症にかかっている人は
特に避けたい食品といえます。
その他には、牛肉のヒレステーキや
豚肉のロースステーキ、カツオやサンマ、
マグロの切り身、クルマエビ、アジの干物と
いったところにもプリン体が多く含まれています。
先ほど紹介した3つの食品と比較すると
それほどではありませんが、
なるべく避けられるのであれば、
食べるのは回避した方が無難です。
他に注意したいのは、アルコール類です。
アルコール類の中でも、ビールは
プリン体を多く含んでいるという話を
聞いたことのある人も多いはずです。
このため、飲料メーカーでも
プリン体ゼロのビールを発売しているくらいです。
一方蒸留酒のブランデーやウイスキー、焼酎は
ほとんどプリン体が含まれていないので飲んでも
問題ないはずと思う人もいるでしょう。
しかしお酒の場合問題なのは、つい
おつまみを口にしてしまう所です。
このおつまみの中に、
プリン体が多く含まれる食品があると危険です。
酔っぱらうと、普段の自制がきかなくなるので
注意したいところです。
ただしプリン体は食べ物以外でも、
私たちの日々の生活の中で
体内において生じることがあります。
このため、痛風対策としてプリン体の摂取量を
抑制することは効果があるものの
限定的であることもわかっています。
尿酸値を下げるためには、
尿酸を排出するような働きのある食べ物を
摂取することが大事です。
尿酸は基本的に、尿として体外に排出されます。
しかし酸性の強い尿だと尿酸がなかなか
尿に溶けださないので、
尿酸の排出がスムーズではありません。
そこでアルカリ性の尿に変えて、
尿酸が溶けだしやすい環境を作ることが大事です。
私たちが口にする食べ物の中には、
尿をアルカリ性に変える食品もいろいろとあります。
その中でも注目したいのは、野菜類です。
ホウレンソウやゴボウ、ニンジン、キャベツ、
アスパラ、カブ、ナス、イモ類、海藻類などは
アルカリ性の尿に変える働きがあります。
その他にもフルーツを食べる習慣をつけるのも
効果的です。
メロンやバナナ、グレープフルーツには
アルカリ性の尿に変える効果が期待できます。
普段仕事の関係で、どうしても外食に
頼りきりという人はいませんか?
なかなか野菜が食べられないという人
もいるでしょう。
その場合、果物でアルカリ性の尿に変えていくのも
アプローチとしてありです。
特に先ほど紹介した中では、
バナナなどは手ごろな価格で販売されていますし、
皮をむいてすぐに食べられるので常備しておいてもいいです。
その他には、干しシイタケや大豆なども
アルカリ性の尿に変える性質があります。
大豆食品も多く、納豆や豆腐であれば
パックから出してそのまま食べられるので、
料理する習慣のない人におすすめです。