痛風とは、生活習慣病の一種です。
痛風が起きる原因となるのは、高尿酸血症という
体内に尿酸という老廃物の一種が
過剰に溜まった状態です。
そこで痛風対策としては、
尿酸を体に過剰に溜めこまないようにする、
尿としてスムーズに尿酸を排出することが求められます。
尿酸が過剰に溜まってしまうのは生活習慣、
中でも食生活が密接に関係しているとみられています。
そこで日々の食事の内容を反省し、
栄養バランスのとれた食事を意識してみることです。
痛風対策の食事として大切なことは、
栄養バランスのとれた食事を心がけることです。
痛風にかかる人を見てみると、暴飲暴食をしている人が多く、
肥満体型の人がかかりやすい傾向も見られます。
もし肥満で高尿酸血症や痛風と診断されたのであれば、
適正な摂取カロリー量に調整することです。
ダイエットをして、標準体重に収まるようにすることです。
ただし注意しないといけないのは、
急激なダイエットはかえって逆効果になる点です。
急激な減量は、尿酸値の上昇を招き
痛風の症状を悪化させる可能性があるので、注意してください。
また、プリン体の過剰摂取は避けるように心がけましょう。
プリン体が分解される過程の中で、尿酸が作られるからです。
プリン体は、肉や魚の内臓に含まれる傾向があります。
特に鶏レバーやマイワシの干物、イサキの白子、
アンコウ肝などはプリン体が多い食べ物といわれています。
その他にも豚や牛のレバー、マイワシ、カツオ、
大正エビ、マアジの干物、
サンマの干物もプリン体は比較的多いので、
これらの食料品はなるべく摂取しないように
心がけてください。
一方 豆腐やソーセージ、コンビーフ、焼きちくわ、
かまぼこ、さつま揚げ、パン、そば、カズノコ、筋子
といった食べ物はプリン体がきわめて少ないので、
食事の中で活用したいところです。
さらに鶏がらスープのような、肉や魚から取った
だしやスープも飲まないようにしてください。
プリン体は水に溶ける性質を持っているので、
ラーメンなどの汁は
なるべく飲まないように注意することです。
そして尿酸を排出することも、
尿酸値を低くするために大切なことです。
そのためには、尿量を増加する必要があります。
1日2リットルの水分を摂取するように心がけてください。
飲み物はなるべく水やお茶、ウーロン茶などで
摂取するようにしてください。
炭酸飲料やジュースは糖分が多く含まれているので、
摂取エネルギーが高くなってしまいます。
また、尿酸が尿に溶けるためには、酸性ではなく
アルカリ性の尿にする必要があります。
アルカリ性の尿に変えるためには、野菜や芋、海藻類といった
アルカリ性食品を食事の中に取り入れることです。
果物もアルカリ性食品ですが、食べ過ぎると
果糖の過剰摂取につながるので、
ほどほどにしておいてください。
アルカリ性の尿に変える成分として
注目されているのが、黒酢です。
黒酢に含まれるクエン酸は体内に吸収されると、
アルカリ性の尿に変える性質があります。
痛風患者に尿酸値を下げるための医薬品として、
ウラリットという薬が処方されます。
このウラリットの主成分が、クエン酸なのです。
黒酢のいい所は、簡単に摂取できるところです。
黒酢を水や炭酸水で割ってそのまま飲めますし、
黒酢ドリンクなどのそのまま飲める飲料として
販売されている商品も見られます。
さらに、黒酢のエキスを配合したサプリメントも
販売されています。
サプリメントは
ほぼ無味無臭で製造されている商品もあるので、
酸っぱい料理が苦手という人でも無理なく摂取できます。
小さな錠剤やカプセルになっているので、
持ち運びもしやすいだけでなく、
外出先で水があれば手軽に摂取できます。
食事対策と黒酢で、痛風対策を心がけてみるのは
いかがですか?