痛風は高尿酸血症といって、
血中の尿酸が多くなることによって発症します。
尿酸が多くなると血液の中に溶けきらなくなって、
結晶化します。
結晶化した尿酸は関節などに沈着。
この時炎症を引き起こすことで、
風に当たっても痛いという激痛を引き起こすのです。
血液検査の中で、尿酸値が7.0㎎/dl以上になると
高尿酸血症と診断され、
いつ痛風を発症してもおかしくない状態になります。
高尿酸血症の方は、
尿酸値を下げるような生活習慣を意識することです。
この痛風を予防するためには、
まず食生活を注意してください。
主食と主菜、副菜の栄養バランスの整った料理を
意識することです。
できれば、自炊の食生活を送るのが理想です。
しかし仕事が忙しいという人の中には、
外食ばかりになってしまっている人もいるはずです。
外食の場合、野菜が少なめで
カロリー高めのメニューが多くなる傾向が見られます。
そこで、メニューを選ぶ際には意識して
カロリーのあまり高くない料理を選ぶことです。
揚げ物料理や炒め物料理は油分を多く含むので、
なるべく避けるようにしてください。
和食料理の方がカロリー量は少ないので、
和食レストランで食事をなるべく食べるように
意識することです。
また、サイドメニューとしてサラダや煮物を注文して、
野菜をなるべく多く食べるように心がけてください。
そして痛風予防として、
適度な運動をすることも大事です。
痛風は生活習慣病の一種なので、
肥満体型の人がかかりやすいといいます。
お腹のでっぱりが気になる人は、
運動する習慣をつけてカロリー消費に努めることです。
さらに肥満の人は、
脂質異常症や高血圧症といった生活習慣病に
罹患しやすい傾向も見られます。
脂質異常症や高血圧症に関しても、
適度な運動習慣をつけることで改善効果が期待できます。
しかし、あくまでも軽めの運動を心がけてください。
過度に運動をすると、
尿酸値の上昇を招いてしまうからです。
週に3~4日程度、ウォーキングや
軽めのジョギングなどを行ってください。
普段仕事で運動している時間が
取れないというのであれば、たとえば
帰りに一つ前の駅で降りてそこから歩いて自宅に帰るとか、
エレベーターやエスカレーターを使わずに
階段を使うなどを心がければ、
それなりの運動量を確保できます。
さらに痛風予防として、いろいろな健康食品や
サプリメントが紹介されています。
その中でも注目を集めている成分の中の一つに、
黒酢があります。
黒酢にはクエン酸という成分が含まれていて、
これが痛風予防に一役買ってくれます。
クエン酸には、尿酸の排出を促す働きがあるからです。
尿酸は尿として排出されますが、
高尿酸血症にかかっている人の尿は、
かなり強い酸性になっていることが多いのです。
尿酸も酸性ですから、
強い酸性の尿の中には溶けださないのです。
水分をたくさん摂取して尿を出していても、
思ったほどの尿酸が排出できていないケースも
多いわけです。
そこでクエン酸が体内に入って分解されると、
尿をアルカリ性にする効果があります。
アルカリ性になれば、尿酸も尿の中に溶けやすくなって、
尿を排泄することで尿酸の排出もスムーズになります。
クエン酸の尿を酸性からアルカリ性に変える効果は、
医療の世界でも実際に活用されています。
痛風の治療の一環として、
ウラリットという薬を使った投薬治療が行われます。
このウラリットの主成分が、クエン酸なのです。
現在販売されている黒酢関連の商品の中には、
そのまま飲めるドリンクやサプリメントもたくさんあります。
ドリンクやサプリメントであれば、
ちょっとした時間を利用して摂取できるはずです。
風に当たっても痛いといわれる激痛を伴うのが痛風なので、
早めに予防をしておくべきだと思います。