黒酢には、いろいろな効果があります。
その中でも注目されているのが、
尿酸値を下げる効果です。
尿酸値の高い状況が続くと、
足関節などに激痛をもたらす痛風発作が
起こりやすくなります。
痛風発作が起きると、ほかの作業が
ままならなくなるほどの激痛がもたらされます。
この痛風をそのまま放置していると、
いずれ腎障害などを引き起こす可能性もあり、
決して軽視すべきではない病気です。
尿酸値を下げるためには、
尿酸を排出させる必要があります。
黒酢に含まれるクエン酸には、
尿酸の排出をスムーズにする効果がある
といわれています。
黒酢を水で割って飲むのもよし、最近では
サプリメントもありますので、サプリで
摂取する方法もあります。
ただしいずれの方法でも、飲み過ぎには
くれぐれも注意する必要があると思ってください。
黒酢はもともと食品であって、医薬品ではありません。
ですから、危険な副作用の起きることはまずないと
考えていてください。
ただし、副作用が起きないというのは
あくまでも適量を守っていることが前提です。
飲み過ぎると、体にダメージとなって現れる可能性があるので
注意しないといけません。
黒酢を飲み過ぎると、歯が溶けだす可能性があります。
また、のどの粘膜に
刺激を与え続けるような形になりますので、
のどに炎症を起こす危険性もあります。
過剰摂取の怖い所は、症状はゆっくりと進行する点です。
このため、症状が現れても当初はなかなか気づけず、
気付いたときにはかなり症状が進行してしまい、
医者の面倒をお願いするようなケースもあります。
食品は、陰性と陽性の食品に分類できます。
お酢は陰性の食品の一つです。
陰性の食品の特徴として、
体を冷やす効果が挙げられます。
冷え性の人は過剰摂取すると、
症状が悪化してしまう可能性があります。
また「お酢を使って血液をサラサラにしよう」
というコピーを目にしたことはありませんか?
ドロドロ血液だと血栓を起こすリスクがあるので、
サラサラにするのは一見するといいことのように思えます。
ドロドロ血液になっている人は実際、
サラサラの状態に持っていくべきです。
しかしサラサラになるのはなぜかというと、
お酢には不要な物質をどんどん溶かす性質があるからです。
しかも、過剰摂取すると不要なものだけにとどまらず、
赤血球や血漿のような必要な成分までも
溶かしてしまう可能性があるのです。
赤血球は酸素を体中に運ぶ性質があります。
赤血球が破壊されると酸素不足になって
貧血を起こすとか、女性の場合は
生理が来なくなるなどの弊害をもたらす可能性もあります。
しかし上で紹介した症状が起きるのは、
あくまでも黒酢を過剰摂取した時です。
もう一度確認しておきますが、
適量を摂取している分には副作用の起きる可能性は
まずないと思ってもらっていいです。
黒酢の適量は、1日に15~30mlといわれています。
これをはるかに超えるような量の飲み過ぎには、
ならないように注意してください。
また、15~30mlの黒酢を
どのように摂取するかも重要なポイントです。
できれば一回で飲むのではなく、何度かに分けて
飲むように心がけてください。
そして黒酢自体かなり強い酸性なので、
原液のまま飲んでしまうと
胃腸などの消化器官にダメージを与えることにも
つながりかねません。
ですから、水などで薄めて飲むように
心がけることも大事です。
そして水で薄めて飲む場合には、
10倍程度に希釈して飲んでください。
お酢の酸味が苦手という人は、
牛乳や豆乳とブレンドにして飲む方法も紹介されています。
牛乳や豆乳が酸味を閉じ込めるような感じになるので、
飲みあたりがマイルドになるといいます。
さらに胃に対する刺激が強いので、食事中や食後のような
食べ物が胃の中に入っている状態で飲むのがいいです。