2023年10月5日木曜日

痛風リスク

 アメリカによる、痛風(高尿酸血症)の研究成果なのですが。


まあ、わかっていることばかりですが、

以下のような成果があったそうです。


●「尿酸値 7.0mg/dl」以上になると、

高くなればなるほど、痛風発作のリスクが高くなる。


●アルコール飲料の摂取は、

痛風発作のリスクが高くなる。


●多めの肉類の摂取は、痛風発作のリスクが高くなる。


●多めの砂糖入りソフトドリンクの摂取は、

痛風発作のリスクが高くなる。


●多めの果糖の摂取は、痛風発作のリスクが高くなる。


●内臓脂肪が多いと、痛風発作のリスクが高くなる。


●コーヒーの摂取が多いと、痛風発作を起こしにくい。


●ランニングの距離が長いと、痛風発作を起こしにくい。


・・・というような感じだそうで。


この「ランニングの距離が長い」というのは、

日常的に適度な運動しているかどうか、

という意味なんでしょうね。


「多めの砂糖入りソフトドリンクの摂取」という要因は、

ある意味、意外な気もしましたけど、

肥満に繋がる・・ということなのでしょうか。


「コーヒーの摂取が多い」といっても、

砂糖たっぷりの缶コーヒーは問題外なんでしょうね。


まあ、気をつけます。


なるべく。

できる範囲で。


痛風と高尿酸血症の違い

 今さらながらですが、

「痛風」といえば誰でも知っていますが、

『高尿酸血症』といえば誰も知らない。


誰も知らない、といえば、かなり語弊がありますが、

痛風に関心のない人、興味のない人はまず知らない。


たとえば、糖尿病といえば仮に興味がなくても、それが

どんな病気なのか、なんとなく知っているものですが、

『高尿酸血症』といえば何もわからない。


「痛風」のことは、知ってるんですよ。

誰でも。

ああ、あの足の腫れるヤツですね、とか

言われますので。

まあ、知っていたって何もいいことはありませんけどね。


ちなみに、

『痛風』=『高尿酸血症』では、ございません。


わかりやすく言うと、

「痛風」の人は100パーセント、「高尿酸血症」ですが、

『高尿酸血症』の人は痛風であるとは限りません。


え?

全然、わかりやすくないですか?


つまり・・まず、最初に「高尿酸血症」ありき、なんです。

カンタンにいうと、

尿酸値が「7.0mg/dl」以上になってしまうと、

「高尿酸血症」と診断されてしまいます。


で、その「高尿酸血症」なのですが、

尿酸値「7.0mg/dl」以上だからといって、

即、痛風発作が発症するとは限りません。


長い月日、尿酸値が高いままの状態が続くことによって、

体内の関節などに尿酸が結晶化して沈着していくのですが・・

(これが痛風発作の主な要因)

体質的に、なぜか痛風発作が起こらない人がいるのです。

尿酸値は高くても、です。


理由はわかりません。

こう言ってしまえば身も蓋もありませんが、

体質なのでしょう。

でも、体内に尿酸結晶はたまり続けます。

尿酸値、高いですからね。


こういう人は、「高尿酸血症」ですが、

「痛風」じゃありません。

痛風発作が発症しませんから。


で、尿酸値が高く(つまり「高尿酸血症」)、

痛風発作も出てしまった。

こういう人は「痛風」と診断されます。

そして、同時に「高尿酸血症」でもあります。


ひらたくいえば、

尿酸値の高い人で痛風発作の出る人は「痛風」。

尿酸値の高いのに痛風発作の出ない人は「高尿酸血症」。


と、いうことで。


尿酸値が高くても痛風発作の出ない「高尿酸血症」は、

私などのように、長年、痛風で苦しんできた人間からすると、

羨ましい限りですが・・。


でも、考え方によっては、

痛風発作の出ない「高尿酸血症」は、

生活習慣に気をつけたり、反省したりすること自体、

その機会がないので、それも良し悪しなのかもしれません。



でも、やっぱり・・・発作は、出ない方がいいかな?


尿酸値が高いなら、何に気をつける?

 毎日、尿酸は体内で生成されます。

体内で約80パーセント、

摂取する食事からが約20パーセント、

といわれています。

案外、食事から生成される尿酸は少ないのですね。

長年、せっせとプリン体を多く含む食品を

食べるのを我慢してきたのに。


で、通常。

毎日生産される尿酸が、おおよそですが、600~700mgくらい。

こんな数字を言われても、

目に見えないのでピンと来ませんけどね。

また、同時に、

同程度の尿酸が毎日、体外に排泄されます。

その大半は、尿から排泄されます。


尿酸は体に必要なものなので(抗酸化作用など)、

それはそれでいいのですが、

この体外への排泄量よりも、

体内で生産される尿酸の方が多い場合。

あるいは、体内で生産される尿酸の量が

それほど多くなくても、

尿酸の排泄がうまくいかない場合。


上記のどちらの場合も、体内の血液中の尿酸が溢れてしまい、

過剰な状態となります。


これが、いわゆる「尿酸値が高い」というヤツです。


血中尿酸の量が過剰であればあるほど、

尿酸値は上がっていきます。


尿酸値が高いと、高尿酸血症ということになり、

高い確率で痛風発作になります。

(尿酸値が高くても、発作が出ない人もいます)


さて、痛風(高尿酸血症)は、

生活習慣病ということになっていますが、

持って生まれた体質や遺伝の要因も大きいです。

ならない人は、じゃんじゃんビールを飲もうが、

たらふく肉を食べようが、

絶対、痛風になりませんからね。


では、尿酸値の高い人は、どのようなことに

気をつけていけばいいのでしょうか。

痛風体質の人は、どんなことに留意すればよいのでしょうか。


おおざっぱには、以下の二つ。

「尿酸値を下げること」

「腎臓から尿を排泄しやすくすること」


まずは、尿酸値を下げることですが、

「尿酸値 7.0mg/dl」以上ならば、

高尿酸血症(痛風)と診断されますので、

それ以下を目標に。

尿酸値 6.0mg/dl以下なら、

体内に沈着した尿酸結晶も小さくなっていきますから。


尿酸値を下げる一番確実なのは、薬物療法です。

フェブリクやザイロリックなど。


薬を飲む場合でも、生活習慣も同時に改善していかないと、

それこそ、一生クスリを飲み続けなければならなくなります。

薬で、痛風は治りません。

薬の薬効で、チカラづくで尿酸値を下げている、

というような感じ。

薬を飲んでいても、その間に生活習慣も改善していって、

いつかは薬を飲まなくても

尿酸値が低めで安定するようになれば理想的かな、

と思います。


あと、食べ過ぎない(カロリー過多)、

運動する・内臓脂肪を減らす(肥満防止)、

ストレスと上手に付き合う、飲酒を減らす・・など。


それから、腎臓から尿を排泄・・の方ですが、

痛風体質の人に多い、「尿路結石」対策でもあります。


水を多めに飲む(一日、2リットル)、

尿をアルカリ性に傾ける、など。


一日の摂取水分が少ないと、

尿から排泄される尿酸も少なくなってしまうので、

やはり充分な水を飲むのが望ましいです。

でも、限度というものもありますけどね。

あまり多飲しすぎると腎臓に負担になりますから。


それから、痛風体質の人は尿も酸性になりガチなので、

尿路結石ができやすいです。

痛いらしいですからね・・

その対策というか、海藻・野菜を食べると良いです。

尿をアルカリ性に少し傾けてくれますので。


どれもこれも、一朝一夕には できないことばかりですが、

毎日の積み重ねですので、少しでも痛風が改善できるよう、

気をつけていきたいと考えています。


痛風 日常で気をつけるポイントとは?

 おおざっぱな分類ではありますが、

アメリカでの研究の結果、

以下のような関連付けがあるそうです。


あ。

生活習慣と痛風との関連です。


【タンパク質について】

●肉の摂取が多い→痛風発作が発症しやすい

○乳製品の摂取が多い→痛風発作が発症しにくい


【コーヒーについて】

●砂糖入り飲料水(缶コーヒーなど)の摂取が多い

→痛風発作が発症しやすい

○コーヒーの摂取が多い→痛風発作が発症しにくい


【アルコール飲料水について】

●アルコールの摂取が多い→痛風発作が発症しやすい

○アルコールの摂取しない→痛風発作が発症しにくい


【運動について】

●あまり運動しない→痛風発作が発症しやすい

○適度な運動をする→痛風発作が発症しにくい


・・・・と、いうことだそうで。


「タンパク質について」ですが、

同じ動物性蛋白質でも、

肉と乳製品では痛風発作のリスクが違うみたいです。

どうせ食べるなら、乳製品にしろ、ということでしょうか。


そういえば、昔、痛風発作が出たら、

牛乳を飲め、飲んで尿酸を体外へ出せ、と教え込まれました。


なんか半信半疑だったのですが、ちゃんと

根拠があったのですね。


「コーヒーについて」ですが。

コーヒーは一日に6杯以上飲むと、尿酸値を下げる効果がある、

と言われていたハズなのですが・・

これによると、少しでも飲んだほうがいいみたいですね。

でも、砂糖は宜しくない、と。

ブラックか、砂糖ナシのミルク入りにしましょう、

ってことかな?


「アルコール飲料水について」ですが、

これは(なるべくなら)飲まないほうが良い、ということで。


ビールをみんなでワイワイと飲んでいると、

ストレス発散効果もあるとは思うのですが、

それ以上にデメリットも多くて。


アルコール飲料そのものに、尿酸を生成する働きがあるので、

アルコールを飲めば、尿酸値は上がります。

プリン体ゼロのビールでも同じです

(そりゃ、プリン体タップリよりはいいかもしれませんが)。


で。

総括すると、


『肉より乳製品を多く食べて、

コーヒーを砂糖ナシで飲んで、

ビールは止めて、運動をしろ』


・・ということですか?


それで、この通りにやったら、

痛風発作が出ないのか、というと、

私の経験的には、それでも「出るときは、出ます」。


ていうか、尿酸値が高ければ、いつかは

痛風発作は出ます。

出ない体質の人もいるらしいですが。


でも、全然、日常生活に無頓着であるより、

少しでも気をつけていたほうが、

痛風発作が もし出ても、軽く済んだり、

出る回数も少なくて済むかもしれません。


痛風 標準体重(BMI)を目標にしてみる

 この季節、「食欲の秋」「スポーツの秋」などと

言われていますが、

私の場合は「すぐ太ってしまう秋」です。


なんせ何を食べても

すぐに身についてしまう「高吸収体質」なんです。

胃腸が丈夫なのも、良し悪し(よしあし)です。


夏の間は暑くて、汗を多くかいていたので、

それほど太らなかったのかもしれません。

でも、今の時期は、ちょっと油断していると、

すぐに体重が増えてしまいます。


これではいけない、と気をつけて体重を落とし、

うん、これくらいなら大丈夫と思った次の日から、

またジワリジワリと体重が増えてきて。

この、繰り返し。


目安として、標準体重というものがあるのですが(BMI)、

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=標準体重(BMI)となります。


たとえば、

身長170センチの人が体重70キロだったとします。


すると、この人のBMI(標準体重)は、

70(kg)÷1.7(m)÷1.7(m)=24.22 と、なります。


標準体重の範疇は、BMIで「18.5~25」ですから、

この例の人の場合、ギリギリ標準ですね。

限りなく肥満に近い標準です。

もう少し痩せた方がいいかも。


また、自分の標準体重(目標体重)は、

「身長(m)×身長(m)×22」=標準体重、という公式で

算出されます。


人それぞれ、年齢や体格、骨格、筋肉量などが違いますので、

あくまで目安です。

それこそ個人差があります、という感じです。


でも、仮に、

算出された自分の標準体重よりも

20キロもオーバーしているような場合。

自分の体に20キロの肉の塊を装備しているのと

同じですからね。

歩くにしても階段をのぼるにしても、

膝や足腰の負担が大きくなります。


そして、なにより心臓や血管の負担も大きくなりますので、

こっちの方が心配です。

脳梗塞や脳卒中にはなりたくないですからね。

やはり、太っていて良いことはあまりないです。


要は摂取するカロリーより、使うカロリーが多ければ

太らない、それで良いのですが・・

なかなか、運動で痩せようとしても、ねえ。


自分の経験的には、

食べ過ぎを徹底的にチェックする方が効果的でした。

運動をいっぱいしようと思っても、

昔のように飛び跳ねたりできませんしね。


油断して、太ってしまうと、内臓脂肪が増えて、

出なくてもいいホルモンが分泌されて、

尿酸値も上がりますし、

次の夏が来て、また痛風発作に苦しまないように、

今のうちから太らないように気を引き締めることにします。


痛風 尿路結石対策

 尿路結石と痛風は、一見、まったく関係ないようにみえますが、

案外、そうでもありません。


尿路結石って、知っていますか?

聞いたことくらい、ありますか?


カンタンにいえば、尿路結石というのは、

腎臓から尿道、つまり尿路にできる結石のことです。

それがまた、なんていうんでしょう。

恐ろしく痛いらしいのです。


ああ、もう痛いのは、コリゴリです。

痛風で散々、ヒドイ目に遭っていますからね。


これ以上、痛い目に遭わそう、とでもいうのですか?


私は今のところは、

尿路結石になった経験はありませんが、

将来、なる可能性はないとは言えないので、

あまり人事(ひとごと)じゃございません。


尿路結石の原因は、食事の欧米化と言われてます。


う~ん、結局、コレなんですよね。

すべての生活習慣病の根源はコレなのではないか、

と思ったりします。


やはり、日本人は粟(アワ)や稗(ヒエ)を食ってりゃ

良かったんです(暴言)。


で。

尿路結石の石の成分なのですが、

「シュウ酸カルシウム」や「リン酸カルシウム」や、

そして・・・『尿酸』です。


つまり、尿酸値が高いまま放置しておくて、

尿路結石のリスクが高まる、ということです。


で、対策はどうすればいい?


●水(水分)を一日、2リットル以上飲む

●プリン体の多い食事を摂り過ぎない

●動物性タンパク質を過剰摂取しない

●清涼飲料水、コーヒー、紅茶、

アルコール飲料などを 飲みすぎない


・・・というような感じです。


って、コレって、痛風改善法によく似ていますけどね。


ただ、コーヒー、紅茶には「シュウ酸」が多いってことから、

こういう、対策の項目に入っているのですが。


コーヒーを多く飲むことは、

尿酸値を下げるというデータもあるので、

なんか矛盾していますけどね。

私的には、なにごともホドホドが良いのではないか、と

考えたりもしています。


でも、ね。

ぶっちゃけた話、対策です・・とか言っていても、

なかなか、実行できないです。


夏場ならともかく、これからの季節、

なかなか、一日2リットルの水は飲めないですよ。


まあ、なるべく、そのように心がける・・くらいで

ちょうどいいんじゃないか、と考えています。

あくまで、私がそう考えているだけですが。

(本当は、たぶん、2リットル飲んだほうがいいと思います)


2023年9月1日金曜日

この夏、痛風発作が出たら、しようと思うこと

冬も終わり、いつのまにか春がやってきました。

そして、春になると、


あっ   


という間にやってくるのが夏です。


私の場合、夏場の暑い時期がくると、

毎年のように痛風発作で苦しむことになるので

つらい季節となる場合が多いです。


近年ではいろいろ対策を講じているというか、

自分で良いと思うことを試したりしているせいなのか、

発作が出ても昔に比べたら、その痛みや腫れは

比較的軽くするんでいるように思います。


ですが、ラクな痛風発作など有り得ません。

出る以上は、激痛に のたうち苦しむこととなります。


ああ、なんとか ならんものなのでしょうか。


発作が出たときのことなんか 考えるのもイヤですが、

自分が次に痛風発作が出たときに

しようと思うことを考えてみました。


まず、その発作の痛みに泣きじゃくります

・・・じゃなくて。


そうなる前に痛風発作の場合は、自分にしか

わからない“予兆”のようなものが起こると思います。


左足の親指の付け根の関節が、疼いたりムズムズしたり、

なにかしら妙な違和感のようなものがある、そんな感じです。

これは数日、もしくは数週間前に起こる場合もありますが、

痛風発作の当日、直前の数時間前にも起こります。


この発作が起こる予兆の段階(発作が起こる当日の方です。

患部が赤く腫れそうになってきたら)で、

コルヒチンという薬を飲むと発作を

未然に (たいていは) 防げます。


このコルヒチンという薬は、近所のお医者で痛風だといえば

処方してもらえます。

(最近は、処方されない病院が増えたと聞いたことがあります)


もらったら全部飲んでしまわずに、次の発作のときのために

保険がわりじゃないですが、

万が一のために保管しておくと良いです。


この薬は、普通の薬局では売られていないです。

買いに行ったことがないので知りませんけど。

(実は、市販されているそうですね。私が知らなかっただけで)


コルヒチンの原材料は

アルカロイドという麻薬成分の一種でもあります。

麻薬といえば語弊がありますが、モルヒネとかも

痛み止めの一種として医療用に使われていますからね。


私も昔はコルヒチンを飲んでいましたが、今では

もう飲まないようにしています。

(理由は今まで何度も書いているし、長くなるので割愛)


たぶん、将来的には

お医者も痛風患者に この薬を推奨しなくなるのではないか、

と思います。


で。


コルヒチンを飲まない私の場合、

もうすぐ来るな来るな、とわかっていても、

なすすべもなく、まずいなマズイな、と思っているうちに、

たちまちのうちに足 (とは限りませんが) は

腫れあがってきます。

赤黒く腫れた患部は同時に激痛を伴います。

そして、時間の経過とともに、まともに

歩けなくなってきます。


こうなってくると、仕方がないので

痛み止めを飲みます。

私の場合はロキソニン。

これは、いつも行く(痛いときだけですが)

近所のお医者の先生が処方してくださるので、

これを飲むようにしています。


で、あとは なるべく安静にしています。

・・・といっても

翌日には仕事に行かなきゃならないので、

どんなに よろけていても(なんとか)

歩ければ仕事に出かけます。


風呂もやめておいたほうがいいです。

風呂がダメなのではなく、湯船につかって

あたたまり血行を良くすることが

痛風発作の痛みと腫れをひどくするのです。


でも、本当は血行を良くした方が

早く治る、はやく治まるのですよ。

なんだか矛盾するようですが。


痛風発作の痛みは、関節など

体内の比較的冷たい部分に沈着した

尿酸結晶がたまりすぎて剥がれることに

起因しています。

剥がれるのが痛いのではなく、

剥がれるときに血液中の白血球が

それを異物と認識して攻撃するのです。

攻撃のときに痛みに変わる物質を出すためです。


ということは。

血流を良くして患部へ血液がよく巡るようにすると、

同時に白血球もたくさん患部に巡るということ。

すなわち、白血球が多いと痛みも強くなる、

ということになります。


痛みは酷くなりますが、本当は

痛風発作で痛いときこそ、

歩いたり風呂に入ったりして血行を良くした方が

(理屈の上では)望ましいのです。

長引くことが少なく早く治まりますから。

つまり、体内に沈着した尿酸結晶の掃除が進む、

ということ。


だから、本当ならば、痛いときこそ、

なるべく歩くべきなのです。


痛み止めの薬も、しかりです。

痛み止めというのは、血管を収縮させて、

血液の巡りを悪くすることによって、血液があまり

痛いところへ巡らないようにさせて

痛みを緩和させる作用があります。

痛みが和らぐのは、発作の激痛で苦しんでいるときは

本当にありがたいですが、同様の理由で、

これも痛風発作の終焉を遅くする原因となります。


以上のような理由で、痛風発作を早く治めるためには

安静にしているより、歩いたほうが良い、

という結論になります。


でもね。

実際、痛風発作の激痛に苦しんでいるときに、

歩こうという気になれません。

っていうか、ロクに歩けません。


ですので、私の場合、

わかっていても、痛風発作が出ると

やはり安静にして、風呂で温まるのも控えて、

なるべく歩かないようにします。


知っているというのと、自分がそれを実行するのは

また別です。

痛風発作は本当に痛いですらね。


ただ、痛み止め(ロキソニンなど)ですが、前述の理由で

血流が悪くなるので、痛みの程度が少しマシになったら、

飲むのはやめます。

副作用とかは あまり気にしたことはないですが、

できれば、これは飲みたくない薬です。


それから、コーヒーですが、

これは尿酸値を下げる効果がある

(たくさん飲めば)と言われていて、

推奨している お医者もいるそうですが、

これは普段から予防的に飲むもので、

痛風発作の極期に飲んでも

これで痛みが治まったりすることはないと思います。


あと、生タマネギ。

根拠があるのかどうかはわかりませんが、

「水に晒さず、生のまま

玉ネギを食べると痛風発作が緩和される」

という民間療法があります。


ホントですかね?

都市伝説じゃないでしょうね??


でも、痛風発作の真っ最中は、あまりの痛さで

藁にもすがる思いなので、たぶん、

生タマネギも食べてみると思います。


こんなんで、おさまれば いいんですが。


天然効果 タマネギの力

痛風発作に劇的な効果があるのは、

生タマネギを齧ること!


・・・・ホントですか、それ?


なま玉ネギを水に晒さずにカジる、というのは、

水で洗い流すと痛風発作の緩和に効果がある

と考えられている成分が

一緒に流れてしまう、ということでしょうか。


あの、強烈な激痛をともなう痛風発作の最中に。

玉ねぎをナマのまま、かじって。

まるごと、がぶりと齧って。


そしたら、その日の午後には。

あの激烈な痛風発作の痛みが嘘のように緩和された・・・

という人がいたらしい。


いたらしい?

それって、都市伝説じゃないでしょうね。


まあ、たしかに玉ねぎは昔から、

血液サラサラにする効果がある食品だと

言われていますが・・・


私も試してみたんですよ、玉ねぎの丸かじり。

それこそ、まいにち毎日。

涙が出るまで食べてに食べて。

味がわからなくなるまで食べまくって。

ああ、喉がヒリヒリ。

口の中、ざらざら。


玉葱って、多量に食べると

刺激物みたいなところもあるので、

あまり芳しくないのかもしれませんね。

過ぎたるは猶及ばざるが如し、ってヤツですか。


で、あんなに苦労して

玉ネギ食べまくりを実践してみましたが、

痛風発作の緩和・・・・?

う~ん、どうなんでしょうねえ。

あんまり実感、ありません。


私が玉ネギを食べ続けていたのは、ひと夏だけでしたが、

こういう、食事療法じゃないですけど、

食べて効果を出すものは、

継続しなきゃならないのかもしれませんね。


でも、涙ながらに生玉葱を食べるのは、もう

こりごり・・・な私ですが、

じゃあ、サプリメントなら、ってワケで、

試し飲みしたりしています。


「天然効果 タマネギの力」ってハウスが作っている、

タマネギ加工食品なんですけど。


「玉ねぎ発酵エキス×玉ねぎ外皮エキス」という、

玉ねぎエキスのダブル配合が、このサプリの“売り”です。

あと、ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB6も

配合されています。


生玉葱をカジる日々には、もうコリゴリな私ですが、

サプリなら、まあ、続けられるかな、と

考えたりもしています。


痛風発作への効果は、いまのところは

よくわかりませんが、ハウス食品がいうには、

「タマネギエキス継続摂取による

食後の血管内皮機能改善効果を確認」

ってコトらしいですから、まあ、

体には良いことは間違いないんでしょう。


痛風に良く似ているけど痛風じゃない

ある日、突然、自分の足に違和感を感じて、

なんだろ何だろ・・と思っているうちに、あっという間に

左足の関節は腫れあがって激痛に!


さあ、これは何でしょう?


どうやら、生まれて初めて痛風発作を経験した人は、

これが痛風だと思わない人が多いのだそうです。


う~ん、まさか自分が、という感じなのでしょうか。

それとも、痛風っていう症状自体を良く知らないのかも。


私の場合、初めて痛風発作を経験したときは、


ああ・・やっぱり、来たのか。


と、いう感じでした。


父親が痛風でしたからね。

苦しんでいるのを見て育ったので、

痛風の症状のことは良く知っていました。


ああ、まさか自分も・・と、そのときは思いましたが、

まあ、体質が遺伝しますからね。

なるべくして、痛風になったのかもしれません。


さて、逆に痛風じゃないのに、

症状が痛風に似ているモノもあります。

紛らわしくて、初めて経験する人なら、これ、

わかりませんよ。

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○偽痛風

膝、股関節に激痛が起こる症状らしいです。

原因は関節に、ピロリン酸カルシウムというものが

たまるから、らしいのですが・・

痛風と似ていても痛風じゃないので、食事療法とかは

あまり意味がないようです。


○関節リュウマチ

関節に炎症を起こす、という点で痛風と似ています。

痛風が一箇所に炎症を起こすのに対して、

この関節リュウマチは複数の関節が痛むそうです。

痛風発作はいつか終息しますが、

関節リュウマチはずっと痛みが

続くツライ症状なのだそうです。


○外反母趾

女性に多くて、サイズのきついヒールなどを履いていると

なりやすいようです。

足の親指が変形したりして、痛むらしいです。


○蜂窩織炎(蜂巣炎)

細菌に感染すると、皮膚の深いところから

炎症を起こすのだそうです。

あまり聞いたことがない病名ですね。

赤く腫れあがるところなど、

痛風発作の症状に少し似ています。


○捻挫や骨折

これは、思い当たる節があるでしょうから、

自分でわかると思います。

前日にコケて痛打した、とか。

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おおざっぱでしたが、痛風に似ている症状は

いろいろあるのですね。


どうやって見分けるかですが、やはり病院に行くのが

一番良いと思います。

治療法などアドバイスもいただけるでしょうし。


痛風発作 発症 経過 期間

ある人の、とある日時の痛風発作の発症、そして

治まるまでの経過のかんたんな記録を

掲載することにしました。


ある人って、なんのことはない、私のことなんですが。

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【○年 ○月1日】


左足の踵(かかと)~足の甲 → 少し痛みアリ

アキレス腱のあたりが冷えている感じ



【○年 ○月2日】


左足 アキレス腱 → 痛み出す



【○年 ○月3日】


左足 くるぶし外側 → 痛み出す



【○年 ○月5日】


左足 足の甲    → 痛み出す

左足 くるぶし内側 → 痛み出す

左足 足の裏    → 痛み出す



【○年 ○月6日】


左足 親指の付け根の関節 → 痛み出す



【○年 ○月7日】


左足 アキレス腱 → 痛み出す



【○年 ○月7日(夜)】


左足 親指の付け根の関節 → 激痛



【○年 ○月8日】


左足 親指の付け根の関節 → 激痛

ロキソニン錠(60mg)を朝に1錠、飲む



【○年 ○月9日】


左足 アキレス腱 → 激痛

ロキソニン錠(60mg)を朝に1錠、飲む



【○年 ○月9日(夜)】


左足 くるぶし外側 → 激痛

左足全体(足の甲を中心として足首から先の方)が腫れあがる



【○年 ○月10日】


ロキソニン錠(60mg)を朝に1錠、飲む

痛みの程度、少し弱まってくる



【○年 ○月11日】


左足の腫れと痛み、少しマシ



【○年 ○月13日】


左足の腫れと痛み、治まってくる



【○年 ○月23日】


再発。

左足 くるぶし外側 → 痛み出す



【○年 ○月26日】


左足 くるぶし外側 → 激痛



【○年 翌月2日】


左足の腫れと痛み、治まってくる



【○年 翌月10日】


再発。

左足 足首 → 腫れて、痛み出す



【○年 翌月12日】


左足の腫れと痛み、治まってくる

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期間が長いですね。

痛風発作が発症してから、ある程度治まるまで、

およそ一ヵ月半。

腫れや痛みは、長引いています。


これは、私の痛風歴が長いからで、痛風初期症状の人は、

こうはなりません。

だいたい、10日くらいでスッ・・と

嘘のように治ってしまう、というのが定説です。


私は痛風になってから、20年以上になりますが、

20年以上の人が、みんな 

こうなるわけでもないと思います。

それこそ、個人差がありますからね。

人それぞれ、体質も違うし、食生活も違うし、

尿酸値も違うでしょうし。


で。

上記のかんたんなデータを見ると、

最初は患部が「冷えている」感じが

するのですね。

なんか、嵐の前の静けさというか・・

それから、痛風発作が発症してからは、

患部の箇所がコロコロと移動しています。


これは、体のあちこちに結晶化した尿酸結晶が

たくさん溜まってきているわけです。

このままではマズイ・・ということで、

体が痛風発作を起こします。

そして、痛風発作には痛みと腫れを伴う発熱があり、

その発熱でたまった尿酸結晶を溶かそうとするのです。


痛風発作がいつか治まってくるのは、その発熱によって

少しずつですが、尿酸結晶が溶けていくわけです。


ここで勘違いしちゃいけないのは、この働きから、

痛風発作は“体のため”だとか、体に良い、

とかいうふうに考えてはいけない、

ということです。

たしかに痛風発作は、その発熱で

体内に沈着した尿酸結晶を溶かしてくれますが、

あまり繰り返して痛風発作を経験していると、

体にダメージ(関節変形など)を受ける場合もありますからね。


なるべく、体に気をつけて、尿酸値の変動に留意して、

できる限り、痛風発作を起こさない。

つまり、体内に可能な限り尿酸結晶をためないようにしていく、

それが王道です。


それに痛風発作が起こってしまうと、

強烈な苦痛、激痛を伴いますしね。


それから、私の場合、このときは左足ばかりに出ていますが、

まれに右足にも出る場合もあります。


左足に痛風発作が多く出る理由は、人間の体の構造から、

カラダの右側に肝臓があるので、

血液が右側に集まりやすいからなのです。

肝臓は大量の血液を必要としますから。

血液は、あたたかいので、比較的、

よく血が巡る右足は冷えにくいのですよ。

左足に比べるとね。


というわけで、冷えやすい左足は尿酸が結晶化して、

尿酸結晶が関節などに沈着しやすい、というわけです。


それから、今回の場合、痛みのピーク、

いわゆる痛風発作の極期が来るのに、

およそ一週間、かかっています。

痛風発作発症、即、強烈な痛み

・・という感じじゃありません。


ああ、この程度の痛みか、とナメてかかっていると、

後日、大噴火します。


このとき、私は辛抱しきれず、

痛み止め薬であるロキソニンを飲んでいます。

が、本当は、なるべく

鎮痛消炎剤は、飲まないほうが良いのです。

でも、苦痛の限界を超える痛みでしたので。

まあ、しょうがないです。


それと、この1カ月半の間に、二回再発しています。

つまり、最初の一回とあわせて、合計三回の痛風発作です。

ああ、もう治まったかな・・と思う頃に、

二発目、三発目がくるので、精神的に参ってしまいます。

もう終わりだろう、治っただろうと思っていても、

回復は遅く、まったく油断ならないです。


あと、痛風発作の腫れと痛みの箇所の移動です。


まるで、ローテーションのように、

順繰りに痛みの箇所が移動していっています。

これは、最初に強い痛みがきて、次の場所へ移動して、

さらに違う場所へと移動して、最後に元に場所に戻ってくる、

という感じです。

そして、二度目に同じ場所へ痛みが来るときには、

その痛みの強さは一回目より、ずっとマシになっています。


つまり、一回目の痛風発作で、多少は尿酸結晶が発熱によって

溶けて小さくなっているからです。

三回目に元の場所に戻ってきたときの痛みは、もう、それほど

たいしたことはありません。


こうして、だんだん尿酸結晶が小さくなってきて、

痛風発作は終息に向かいます。


こんな感じです。


私の場合、いったん、痛風発作が発症してしまうと、

元通り歩けるようになるまで、

2ヶ月近くもかかってしまうので、

その間、足が痛い期間が長く続き、歩行困難となり、

心が折れそうになります。


なんとか、痛風発作を起こさないように していきたいものです。


痛風 鍼灸院と鍼灸整骨院の違い

世の中には

「鍼灸整骨院」と「鍼灸院」というものがあります。


痛風で苦しんでいて、体質改善、痛風改善を期待する場合、

どちらを選べばよいのでしょうか。


この場合

「鍼灸院(しんきゅういん)」を選ぶべきだと思います。

鍼灸院というのは、鍼灸が専門なのです。


「鍼灸整骨院」というのは、ひらたくいえば、

腰や膝が痛い人が行くところです。

あと、背骨の歪みとかを修整してもらったり、とか。

肩こりを緩和してもらったり、とか。

カイロプラクティックとか、電気治療とかもやったりしながら、

場合によっては、鍼灸治療もしますよ、という感じでしょうか。


鍼灸整骨院へ行って、

「あのぉ~、私・・痛風なんですけど」

って言ってみたら、

「だから?」とか言われそうです。


つまり、まあ・・・場違いってことでしょう。


では、「鍼灸院」にはどんな患者が来るのか?


他所の鍼灸院ではどうなのかは、良く知りませんが、

表の看板には表立って

「痛風を改善しますとか、生活習慣病を治します」とか

そんなことは一言も書かれていません。


だのに、どこで探しだすのか、誰から聞きつけたのか、

近隣の都道府県からも

「難病」の人がやってくるのだそうです。


なんびょう?


つまり、医者にも見放されて、病院にも

匙を投げられたような患者が来るのです。


具体的にいうと、末期がん、とか。

パーキンソン病とか。


こんなことを言うと、誤解を招くかもしれませんが、

ハッキリいうと、鍼灸治療で末期癌は治りません。


ですが、痛み・苦痛を減らして、

癌の進行を遅くすることが期待できるそうです。

鍼灸治療は免疫力を高め、自律神経を整え、

五臓六腑(内臓のこと)の調子を良くして、

人間が本来持っている自然治癒力を高めます。


また、鍼灸治療は

パーキンソン病のような神経系の病気の治療を

得意としています。

薬物治療とは全然違うのです。


別に宣伝してるわけでもないのに、

どこから聞きつけて来るんでしょうね。

これが口コミってヤツでしょうか。


鍼灸治療はクスリを使いません。

高価な機材も使いません。

検査ばかりして、やたらと検査代を請求したりしません。

病院を平ら回しにしたりしません。


その人の体調・病状にあった治療をしてくださいます。

当然、その治療法は一人ひとり、違うわけです。


私は痛風に限らず、病気で苦しんでいる人に

鍼灸治療をおススメしたいですが、

世間の鍼灸に対する評価は低いです。

鍼灸の本当の実力を知らない人が下す評価ですから、

まあ、しょうがないといえば、そうなのですが。


鍼灸治療がもっと世の中に広まるためには、

もうちょっと・・その、なんていうんでしょ。

治療費が安くならないとダメでしょうね。

まあ、結局、ソコに落ち着きます。