ある人の、とある日時の痛風発作の発症、そして
治まるまでの経過のかんたんな記録を
掲載することにしました。
ある人って、なんのことはない、私のことなんですが。
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【○年 ○月1日】
左足の踵(かかと)~足の甲 → 少し痛みアリ
アキレス腱のあたりが冷えている感じ
【○年 ○月2日】
左足 アキレス腱 → 痛み出す
【○年 ○月3日】
左足 くるぶし外側 → 痛み出す
【○年 ○月5日】
左足 足の甲 → 痛み出す
左足 くるぶし内側 → 痛み出す
左足 足の裏 → 痛み出す
【○年 ○月6日】
左足 親指の付け根の関節 → 痛み出す
【○年 ○月7日】
左足 アキレス腱 → 痛み出す
【○年 ○月7日(夜)】
左足 親指の付け根の関節 → 激痛
【○年 ○月8日】
左足 親指の付け根の関節 → 激痛
ロキソニン錠(60mg)を朝に1錠、飲む
【○年 ○月9日】
左足 アキレス腱 → 激痛
ロキソニン錠(60mg)を朝に1錠、飲む
【○年 ○月9日(夜)】
左足 くるぶし外側 → 激痛
左足全体(足の甲を中心として足首から先の方)が腫れあがる
【○年 ○月10日】
ロキソニン錠(60mg)を朝に1錠、飲む
痛みの程度、少し弱まってくる
【○年 ○月11日】
左足の腫れと痛み、少しマシ
【○年 ○月13日】
左足の腫れと痛み、治まってくる
【○年 ○月23日】
再発。
左足 くるぶし外側 → 痛み出す
【○年 ○月26日】
左足 くるぶし外側 → 激痛
【○年 翌月2日】
左足の腫れと痛み、治まってくる
【○年 翌月10日】
再発。
左足 足首 → 腫れて、痛み出す
【○年 翌月12日】
左足の腫れと痛み、治まってくる
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期間が長いですね。
痛風発作が発症してから、ある程度治まるまで、
およそ一ヵ月半。
腫れや痛みは、長引いています。
これは、私の痛風歴が長いからで、痛風初期症状の人は、
こうはなりません。
だいたい、10日くらいでスッ・・と
嘘のように治ってしまう、というのが定説です。
私は痛風になってから、20年以上になりますが、
20年以上の人が、みんな
こうなるわけでもないと思います。
それこそ、個人差がありますからね。
人それぞれ、体質も違うし、食生活も違うし、
尿酸値も違うでしょうし。
で。
上記のかんたんなデータを見ると、
最初は患部が「冷えている」感じが
するのですね。
なんか、嵐の前の静けさというか・・
それから、痛風発作が発症してからは、
患部の箇所がコロコロと移動しています。
これは、体のあちこちに結晶化した尿酸結晶が
たくさん溜まってきているわけです。
このままではマズイ・・ということで、
体が痛風発作を起こします。
そして、痛風発作には痛みと腫れを伴う発熱があり、
その発熱でたまった尿酸結晶を溶かそうとするのです。
痛風発作がいつか治まってくるのは、その発熱によって
少しずつですが、尿酸結晶が溶けていくわけです。
ここで勘違いしちゃいけないのは、この働きから、
痛風発作は“体のため”だとか、体に良い、
とかいうふうに考えてはいけない、
ということです。
たしかに痛風発作は、その発熱で
体内に沈着した尿酸結晶を溶かしてくれますが、
あまり繰り返して痛風発作を経験していると、
体にダメージ(関節変形など)を受ける場合もありますからね。
なるべく、体に気をつけて、尿酸値の変動に留意して、
できる限り、痛風発作を起こさない。
つまり、体内に可能な限り尿酸結晶をためないようにしていく、
それが王道です。
それに痛風発作が起こってしまうと、
強烈な苦痛、激痛を伴いますしね。
それから、私の場合、このときは左足ばかりに出ていますが、
まれに右足にも出る場合もあります。
左足に痛風発作が多く出る理由は、人間の体の構造から、
カラダの右側に肝臓があるので、
血液が右側に集まりやすいからなのです。
肝臓は大量の血液を必要としますから。
血液は、あたたかいので、比較的、
よく血が巡る右足は冷えにくいのですよ。
左足に比べるとね。
というわけで、冷えやすい左足は尿酸が結晶化して、
尿酸結晶が関節などに沈着しやすい、というわけです。
それから、今回の場合、痛みのピーク、
いわゆる痛風発作の極期が来るのに、
およそ一週間、かかっています。
痛風発作発症、即、強烈な痛み
・・という感じじゃありません。
ああ、この程度の痛みか、とナメてかかっていると、
後日、大噴火します。
このとき、私は辛抱しきれず、
痛み止め薬であるロキソニンを飲んでいます。
が、本当は、なるべく
鎮痛消炎剤は、飲まないほうが良いのです。
でも、苦痛の限界を超える痛みでしたので。
まあ、しょうがないです。
それと、この1カ月半の間に、二回再発しています。
つまり、最初の一回とあわせて、合計三回の痛風発作です。
ああ、もう治まったかな・・と思う頃に、
二発目、三発目がくるので、精神的に参ってしまいます。
もう終わりだろう、治っただろうと思っていても、
回復は遅く、まったく油断ならないです。
あと、痛風発作の腫れと痛みの箇所の移動です。
まるで、ローテーションのように、
順繰りに痛みの箇所が移動していっています。
これは、最初に強い痛みがきて、次の場所へ移動して、
さらに違う場所へと移動して、最後に元に場所に戻ってくる、
という感じです。
そして、二度目に同じ場所へ痛みが来るときには、
その痛みの強さは一回目より、ずっとマシになっています。
つまり、一回目の痛風発作で、多少は尿酸結晶が発熱によって
溶けて小さくなっているからです。
三回目に元の場所に戻ってきたときの痛みは、もう、それほど
たいしたことはありません。
こうして、だんだん尿酸結晶が小さくなってきて、
痛風発作は終息に向かいます。
こんな感じです。
私の場合、いったん、痛風発作が発症してしまうと、
元通り歩けるようになるまで、
2ヶ月近くもかかってしまうので、
その間、足が痛い期間が長く続き、歩行困難となり、
心が折れそうになります。
なんとか、痛風発作を起こさないように していきたいものです。