2022年11月30日水曜日

痛風 冬なのに冷たい水が飲みたくなる

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◆ 冬なのに冷たい水が飲みたくなるのは、なぜ?

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「冬なのに冷たい水が飲みたい」

→“食べ過ぎ” の場合が多いです。


体調には個人差があるので、誰しもそうだとは限りませんが、

そういうケースが多いようです。


そもそも、冬は寒いので、温かいものが飲みたいのが普通です。


温かいコーヒー。

温かいお茶。

温かいスープ。


温かい水・・・は、飲みたいかどうかはわかりませんが、

まあ、普通は、温かい飲み物を飲んで体を温めたい、と

思うのもの、です。


ところが、冬であろうが、冷たい水、アイスコーヒーなどを

好む人もいます。


単に嗜好の問題、と思うかもしれませんが、

これはね。


「長年の暴飲暴食で

“胃が軽い炎症” を起こしている」


場合が多いです。


だから、体は冷たいものを飲んで、無意識に

「胃を冷やそう」とする。


で・・

冷たい飲み物を好むようになる、というわけで。


逆に、冬に冷たいものが好きだった人でも、

胃の調子が良くなって来ると、しだいに嗜好が変わってきて、

冬には温かい飲み物を飲みたくなるかもね。


でも、これは自覚症状というか、自分では

あまり気がつかないことですから。


冬に冷たいものを飲みたくっても、別に

どーでも いいでしょ?

そんなの 人の好き好きでしょ?


まあ、確かに、その通りですが・・・

そんなに気にすることも ないかもしれません。

急いで何らかの対策を講じなきゃ・・というほどでも

ないでしょうしね。


ただ、冬に冷たいものを飲みたくなる、ということは、

胃が軽い炎症を起こしている状態、これを

東洋医学では「胃熱」といいます。


この胃熱(いねつ)の状態になると、

血液が胃に集まってくるので、

手足などの末端の血液が手薄になるのです。


体内の血液は無限にあるわけじゃないですからね。

どこかに血液が集中すると、他のどこかが、

おろそかになる、ということ。


人間の体は、とにかく

脳と内臓を最重要視するようにできていて、

手足などは二の次で、血液の供給なども

いつも蔑ろ(ないがしろ)に

されがちな傾向があるようです。


で・・

その結果、手足などの血流が悪くなって、

手足が冷たくなる。


尿酸は体内の比較的、体温の低い部分に結晶化して

沈着しますので、足先などに尿酸結晶が溜まりやすくなって

痛風発作が発症する・・という、

お決まりのパターンになってしまいます。


「食べ過ぎ」とか、そんなこと

痛風とまるで関係ないようですが、

体の中に起こる出来事は

全部つながっていて、それぞれが密接な関係がある、

ということです。


2022年11月29日火曜日

痛風 毎日浴びるほどの酒飲む

 毎日、浴びるほどの酒(ビール)を飲んでも尿酸値には

全く関係ありません・・・・・・・・と思いたいですが。


関係、大ありです。

飲めば飲むほど、尿酸値は上がります。


プリン体ゼロのビールであろうが、効果ナシです。


そもそも、ビールなどのアルコール飲料を飲んで

尿酸値が上がる理由は、プリン体だけではないからです。


ビール、お酒などのアルコールが体内に入ってきて

分解されたとき、そのときです。

分解とともに尿酸が生産されます。

つまり、飲む量が増えれば増えるほど

尿酸も大量生産されるってこと。


したがって、飲む量に比例するかのように

アルコール飲料を飲めば尿酸値は上がります。


しかし。

だからといって、飲んじゃいけないワケでもありません。


そもそも、飲むか、飲まないかを決めるのは、

他人じゃありません。

自分なのです。


体に悪いから飲むな、とか、

痛風発作が出るから飲むな、とか。

大きなお世話ですよ。

アンタのカラダじゃないでしょ?


人の体じゃありません。

自分の人生ですので、自分のことは自分で決めます。


ただ、しっぺ返しは必ず来ます。

怖いのは、将来に来るから怖いのです。


本当に怖いのは、足が痛くなることじゃありません。

痛風発作は痛いけれども、ある一定期間を過ぎると

嘘のように治ってしまいます。


でも、足の痛みが終息しただけで

痛風が完治したわけじゃないですからね。

怖いのは、遠い将来、内臓が悪くなってしまったり、

合併症を併発してしまうことなんです。


対策は、やはり、ビールなどのお酒を減らすこと。

つまり、飲む本数を減らす、ってこと。


それから、飲まない日を作ること。

できれば、48時間連続で。

いわゆる休肝日ってヤツですね。


ありきたりな対策ですが、

自分の体のためでもありますし、今後の人生で

ビールを飲み続けるためです。


体が悪くなりたい人なんていません。

病気になりたい人もいません。


なんとか、体をいたわりながら、

騙しだましじゃないですが、人生、全うしたいものです。


2022年11月28日月曜日

カニを食べると痛風

カニを食べる →→ 痛風になる


そんな心配は まず、ないです。


結局、心配なのは

蟹におけるプリン体の含有量でしょう?

たしかに、あの、甲殻類独特の外見ですから、

めっちゃ、プリン体、多そうですねえ。

でも、案外、そうでもないのですよ。


それにね。

日本では春夏秋冬の四季がありますが、普通、

そのうち、カニを食べるのは冬だけです。

それに比べて、肉や魚なら、一年中 食べますよね。


さらに、冬に蟹を食べるといっても

毎日食べるわけじゃありません。

(毎日、食べる人もいるかもしれませんが・・)


つまり、カニを食べる回数は一年のうちで限られている、

ということです。


どうしても気になる人は、

カニ味噌(プリン体多め)の部分を残して、

脚の部分だけを食べてください。

脚(身)の部分は、比較的プリン体は少なめです。


かに味噌は、隣で欲しそうにしている誰かに、

くれてやりましょう。


え?

死んでも、イヤ?


しかし、話は変わりますが、会社の宴会などで

カニが食卓に出てきたとき、

あんなに飲めや歌えの大騒ぎしていた連中が、

カニの脚の身を取りはじめると、

突如として、場がシーンとしてしまうのは、なぜ?


ふと、静寂に気がついて、周囲を見れば

みんな黙りこくって、真剣にカニの身を取っているのです。


おまえら、仕事もそれくらい真剣にやれよ!?


私の場合、常日頃、

酸っぱいものが嫌いなのですが(だから痛風なんだろ)

カニを食べるときだけは、ポン酢をかけられるのです。

カニと一緒なら、苦手なポン酢でもOKなのです。


ポン酢に含まれているクエン酸は、弱アルカリ体質を促進して、

尿が酸性尿になるのを(ある程度?)阻止してくれるので、

おすすめなのです。


痛風に関係のある尿酸は、酸性の尿には溶けにくいですが、

アルカリの尿には溶けやすいですからね。


尿に尿酸がよく溶ける、ということは、どういうことなの?


→尿と一緒に、尿酸もたくさん排泄されるので、

血液中の尿酸の濃度が下がって、結果的に

尿酸値が下がる、ことに。


痛風の人に限らず、野菜や海藻が大好き!

という人よりも、肉と魚が大好き!

という人のほうが多いような気がするのです。


肉&魚   → 尿が酸性に傾きガチ

野菜&海藻 → 尿がアルカリ性に傾きガチ


ポン酢だけなら苦手な私でも、

カニと一緒なら食べられます、

ポン酢のためには、どうしてもカニが必要・・・って、

それって言い訳?


エビやカニなどの甲殻類は、そりゃあ、豆腐なんかに比べたら

ずっとプリン体は多いかもしれませんが、

たまにしか食べませんしね。


滅多に食べる機会のないカニを食べるときくらい、

痛風のことも尿酸値も少し忘れて、楽しく いただきましょう!


ポン酢で、尿をアルカリ性に傾けましょう!

(カニばかり食べて家族に怒られたときは、そう言いましょう)


2022年11月27日日曜日

痛風 ビタミンC

ビタミンCは、尿酸値を下げる、という説があります。


これは・・・ホントか 嘘か!?


本当です。

ほんとうですが・・・

恒常的に下げるワケではないのです。


どういうことか、というと・・・

ええと、ビタミンCが

どれくらい尿酸値を下げるかと言うと。


ほんの一瞬。

飲む量とか、あと効き目に

個人差があるかもしれませんけど、

たぶん、ほんの数時間とか。


つまり、一時的に下がるだけ、

ということらしいです。


一時的に下がるなら、四六時中、

たとえば、一時間置きにドリンク剤を飲むとか、

一日に何十回も

ビタミンCのサプリメントを飲むとかしたら、

効果が持続するのではないの?


いえ、知りません。

興味のある人、やる気力のある人は試してみてください。

私には、とても無理っぽいです。

そんな意欲はありません。


ビタミンCに限らず、ビタミンの必要以上の大量摂取は

あまり望ましくないです。

たしかに、ビタミンCは脂溶性でなく、

水溶性のビタミンなので、過剰なものは

尿と一緒に排泄されるのですが、それにしてもねえ。

ものには限度ってものがあります。


じゃあ、ビタミンCの痛風への効果は限定的ってこと?

限定的っていうより、使えませんよ、ほとんど、これは。


ですが、こんな使い方もあるのですよ。


尿酸値検査の直前、ビタミンCのサプリとか、

ビタミンC入りのドリンク剤を飲みます。

どばぁっ、とたくさん飲みます。


病院とか、検査のよっては、直前に

ビタミンCを摂取しないように、

と注意される場合もあります。

とりあえず、この場合、無視です。


で、検査。


数日後、尿酸値の結果のデータの用紙をもらいます。


「あなたっ!?また、ビールなんか、飲んで!

尿酸値、高いんでしょっ!? 

また、痛風でたら、どうするのよ!?」


な~んて、奥さんに言われても、黙って、

尿酸値検査の結果の紙をスッと渡します。


「あ・・・」


ふふん。


「今回、数値・・それほどじゃなかったのね」


てなワケで、ばんばんビールを飲めます。


もちろん、尿酸値が下がったのは

単にビタミンC摂取による一時的なものなので、

本当に数値が下がったわけじゃありません。

よって、やりたい放題、飲みたい放題していると、

後日、痛風発作が発症したりして、苦しむのは自分です。


まあ、自業自得、ってことで。


2022年11月26日土曜日

痛風 登山

登山が痛風に良くないわけではありません。

登山すれば、痛風発作が発症するわけでもありません。


ですが・・・

登山が引き金となって、痛風発作が起るということは

充分に起こり得ることです。


これは登山がどうこう、じゃなくて、

普段以上に足を使う、足に負担をかける、ということが

痛風発作のトリガーになる可能性がある、ということです。


これは登山に限らず、たとえば、マラソンとかでも

同様です。


そして、これは、誰しもがそうなのではなく、

痛風発作が一度以上発症したことがある人の話です。


痛風じゃない人は、いくら歩いても走っても山登りしても

痛風発作になったりしません。


世の中、不公平ですが、そういうものです。


さきほど、痛風発作が一度以上と書きましたが、

実際には、発作が以前、一度でただけ、というような人は

ちょっとやそっとで、登山しただけで

痛風発作が出たりしないと思います。


少なくとも、はじめて痛風発作が発症してから、

10年以上が経過している・・・つまりね。

体内に、ある程度の結晶化した尿酸が関節などに

蓄積しているような人じゃないと、登山くらいで

発作が出たりしないです。


逆に言えば、痛風歴の長いような人は、

普段以上に足を酷使したりするときは、要注意ってことです。


そんなことばかり言っていると、

人生の楽しみというか、

人生の行動範囲が狭くなってしまいますが、

たとえば、登山に出かけるならば、

クスリを所持しておいた方が良いと思うのです。


登山などの場合は、少しでも

荷物を軽くしていきたいものですが、

薬などは軽量ですので、携帯していくことを おススメします。


何もなければ それで良し、備えあれば憂いなし、ってヤツです。


この場合の薬は、痛みどめ・・が いいかな、と思います。

ロキソニンとか。

市販もされていますしね。


最悪でも、登山中に痛風発作が出て、足が痛くなってしまっても、

少なくとも下山して帰ってこなきゃならないのですから、

足が痛いとか、言ってる場合じゃないです。


登山の所持品としては、水は必須だと思います。

(水無しでロキソニンを飲むと、

食道の粘膜を傷めることがあるので)


あと、実際には必要はないとは思いますが、安心のために、

痛み止めの薬などを持って行くのが、吉かと思います。


2022年11月25日金曜日

痛風発作じゃないのに、足の裏が痛い

えっ!?

痛風発作で「足の裏」なんかが痛くなることがあるの!?


・・・と思う方もおられるでしょうが、

残念ながらというか、痛風発作で

「足の裏」が痛くなることもあります。


痛風初期症状の人で

「左足の親指の付け根の関節」しか

痛くなったことが無い人には

どうも現実味がないでしょうけど、基本的に

痛風発作というものは、ありとあらゆるところが

痛くなるモノなのです。


どこが痛くなっても不思議じゃありません。


で、正確にいうと、

「足の裏」というのは、足の裏の(内部にある)筋に

結晶化した尿酸が沈着するのです。

足の裏には、親指の付け根やくるぶしのような関節は

ないですからね。


基本的に、大きな関節ほど、

尿酸結晶の蓄積も多くなりガチなので、

痛みや腫れも強めです。


じゃあ、なぜ?

足の裏は、どうして痛いの?


痛いのは、歩こうとしたときなんです。

つまり、ソコに全体重がかかるワケです。


これは、痛いです。


足の裏の筋は、それほど面積が広いわけではないので、

比例するかのように尿酸結晶の蓄積は少なめでも、

歩くたびに足の裏を地面に接触させねば歩けません。


ですので、事実上、歩けなくなります。


同様の理由で、アキレス腱が痛むときも、

尿酸結晶の蓄積が大きめの関節より少なくとも、

歩くたびに体重がかかって、激痛となります。


う~ん・・ここだけはホント、勘弁して欲しいです。


でね。

そういう、痛風発作のときの話じゃないんですよ。


痛風発作で足の裏が痛いのでしたら、

猛烈に腫れあがって、激烈に痛みますから、

すぐにそれとわかります。


じゃなくて、そうじゃないのに、普段どおりなのに、

なぜか足の裏が痛いんです。


画鋲を踏んづけた、とかじゃないですよ。


これは、なぜか?


足の裏の痛みは「腎機能」と関係があるのです。

つまり、腎臓や泌尿系などに

変調をきたしている可能性があります。


腎臓が悪い、とかじゃなくても、

暴飲暴食(年末年始など)で食べ過ぎていたり、

飲みすぎて水分の過剰摂取だったり。

あるいには、寝不足、疲れが溜まっている、

寒い時期で体が冷え切っている・・など。


こんなときには腎臓にも少し負担がかかるのです。

体の不調と反射するように、

足の裏が痛くなることがあります。


原因が上記の場合は、

それらの要因が改善されると、足の裏も

痛くなくなってくると思います。


寝不足   →ぐっすり休んで疲れを取る

暴飲暴食  →食事を減らして、水分も少し減らす

冷えている →体をあたためる


それでも、改善されない。

一年中、足の裏が痛い、というような場合は、

もしかしたら、

腎臓に少し変調があるかもしれないので、

もし、心配でしたら、

病院で診てもらうのも良いかもしれません。


2022年11月24日木曜日

痛風 水分の摂りすぎは腎臓に悪いですか?

痛風の改善法に

「水を1日に2リットル以上、飲みなさい」

というのがあります。

病院でよく指導される方法です。


2リットルといえば、2,000ccです。

あの、デカい(お茶の)ペットボトルが2リットルです。

あれ一本、まるまる飲むのです。


なんで、こんな指導をされるのか?


痛風は尿酸と関連があり、

尿酸値(血液中の尿酸の濃度)が高いと

痛風発作のリスクが高まるので、

尿酸値を下げましょう、となります。


尿酸値を下げるには、

体内で尿酸を多く作りすぎないようにするか、

できるだけ多くの尿酸を体外に排泄するか、

ということになります。

どちらも実践できれば一番いいのですけどね。


で。

できることから やっていきましょう、じゃないですけど、

まずは尿酸をできるだけ、多く排出しましょう、と。


体内で尿酸の生成を抑制するのは、なかなか厄介なので。

(尿酸降下薬を飲めば、一発で効果がでますが)


じゃあ、どうすれば、

尿酸を多く排泄 (ハイセツ) できるの?


尿酸は尿に溶けて、尿と一緒に体外に排泄されます。

それが大半です。


あと、便と一緒にも、尿酸は少し排泄されます。

汗は、残念ながら、尿酸の排泄量は、ほぼゼロです。


ということは、一番効率が良いのは、尿をたくさん出すこと。


尿をたくさん出そうといっても、そんなに出ないよ~


じゃあ、どうすれば尿がたくさん出ると思うの?


ここで・・

「水を飲みましょう」となるワケです。


まあ、たしかに。

飲まなきゃ、出ませんよね。


でもね。

ちょっと待ってください。


この「水を1日に2リットル以上、飲みなさい」ってのは、

いかにも “教科書通り” なんです。


その文言には、季節的要因は考慮されていません。


そりゃあ、夏はいいですよ。

汗もかくし、暑いし、2リットルの水でも

知らないうちにノルマをクリアしてしまうかも。


でも、寒くて身の縮む“冬”に

2リットルの水を飲め、と言われてもキツイです。


飲みたくもないのに、無理に水を飲みすぎると、

どうなるのか?


『腎臓に負担が かかるのです』


水というのは、体にとって、絶対的に必要なものですが、

飲みすぎると、腎臓に負担がかかります。


腎臓は濾過 (ろ過) を担当するので、尿酸の排泄も

腎臓が行うのですが、腎臓の機能が低下気味になると、

尿酸の排泄量も低下します。

あまり、望ましいことじゃありません。


季節要因も考慮せずに、ただ教科書通りに

「水を1日に2リットル以上、飲まなきゃ」と

実際、自分が飲んでみると・・壁にぶつかることになります。


つまり、

飲みたくもないのに、水を多量に飲み続けると

どうなるか?


「気持ちが悪くなります」

「体(お腹のあたり)が重くなります」

「いや~な感じになります」


尿酸をたくさん排泄するために、

できるだけ多くの尿を出す。

そのためには、なるべく多めの水を飲む。


それは何も間違っていません。

むしろ、正解です。


ですが、「飲みたくない」と感じるほど

飲むというのは、どういうことか?


体が  “もう、これ以上は飲むな”

と信号を出しているのです。


体が自分に発する声を無視して、

「痛風なら、水を1日に2リットル以上のまなきゃ」

と、杓子定規に機械的に水を飲み続けるのは、

果たして、それで良いのか、どうか。


よく、水は喉が渇いてからじゃなくて、

水を喉が渇く前に飲め、とか言いますが、

それは夏の盛りの話です。

つまり、真夏の熱中症対策です。


秋冬の季節ならば、

喉も渇いていないのに、飲みたくもないのに

無理の飲みつづけると、

腎臓に負担をかける可能性もあります。


また、漢方医学(東洋医学)では、水分の過剰な摂り過ぎは、

「体を冷やす」と考えられています。


では、水は飲まない方が良いのかといえば、

尿酸をできるだけ排泄するという意味でも、

水は飲んだほうがいいのです。


じゃあ、どこまで?


どれだけなら、いいの?

どの程度、水を飲めばいいの?


1日何リットルを、などという

数字による線引きをせずに

臨機応変に対応するのがいいと思います。


基本は、喉が渇いたら飲む。

「“少し多めに” 水を飲む」


それから、水は、

水道水とかミネラルウオーターじゃなくても、

お茶でもいいです。


砂糖の入っているような清涼飲料水、炭酸飲料は

避けた方が無難です。

2022年11月23日水曜日

健康診断 尿酸とは

健康診断を受けると、たいてい、血液検査があります。


その血液検査の項目に「尿酸 (にょうさん)」

というものがあります。


これは、何か?


この「尿酸」という項目は、いわゆる

“尿酸値”のことなんです。


尿酸値が高いとか、低いとか。

高ければ、高尿酸血症 (発作が出れば、痛風)

と診断される、あれのことです。


じゃあ、なんで、項目が「尿酸値」じゃなくて

「尿酸」なのかは

よくわかりませんが、まあ、

そういうふうになっているのです。


ちなみに、検査項目「尿酸」の基準値は、


男性 [3.6mg/dl~7.0mg/dl]

女性 [2.7mg/dl~7.0mg/dl]


・・・となっています。

女性の方が基準値も低めですね。


で、尿酸値 7.0mg/dlを越えないようにしましょう、

ということです。


ついでにいうと、尿酸値というのは、高すぎるだけじゃなく、

低すぎても良くないのです。

・・けど、そんな人は、あんまりいないので、

そっちの方は心配しなくてもいいと思います。


尿酸値が 3.6mg/dl以下にならないようにしましょう、とか

あんまり聞いたことがないですから。


尿酸値が高くなる理由の、最大の要因は、

遺伝による体質です。


それから、食生活。

食べ過ぎによる肥満。

強いストレス。

ビールなどの飲酒。

運動不足。

逆に、激しい運動のし過ぎ。

睡眠不足。

利尿剤など薬の副作用。

尿が酸性に傾いている・・・などなど。


ああ、いろいろ有り過ぎですね。


遺伝による体質、それ以外は

なんとか、自分の自助努力によって

改善できそうな気もしますので、

なんとか頑張って体質改善していきたいですね。


2022年11月22日火曜日

痛風 サラダをお腹一杯食べるのはよくない?

サラダは、おいしくタップリ野菜を食べられる

健康食でもあります。


で、このヘルシーなサラダですが、

サラダを、お腹一杯食べるのは良くないの?


痛風で尿酸値が上がるとか、下がるとか

気にしている人にとっては、

「サラダを、お腹一杯食べるのは“良くない”」のです。


えっ・・!?

サラダが良くないの!?


ですが、

「肉を、お腹一杯食べるのは、もっと良くない」のです。


ええと、優先順位を“おみくじ”ふうに書き表してみます。


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大凶:「肉を、お腹一杯食べる」

 凶:「サラダを、お腹一杯食べる」

 吉:「肉を、腹八分目に食べる」

大吉:「サラダを、腹八分目に食べる」

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要するに、肉やサラダに関わらず、

「お腹一杯食べる」ということが良くないだけなのです。


肉に含まれるタンパク質も、

野菜に含まれるビタミン・ミネラルも

いずれも体にとって必要なものですが、

だからといって、お腹いっぱい食べるということは、

痛風にとってはあまり望ましくありません。

(たんぱく質は、動物性タンパク質よりも

植物性タンパク質の方が望ましいとも言われています)


食事は、体内に入ると肝臓で分解されますが、

そのときに尿酸が作られます。

食べれば食べるほど、尿酸は多く作られますので、

満腹まで、苦しい、もう食べられないよ~、というまで

食べるよりは、もうちょっと食べられるんだけどな、

もう少し食べたいんだけどなあ、というくらいで

やめておいたほうが、あまり尿酸値を上げずにすみます。


それに、肉・魚などは、尿を少し酸性に傾けますし、

野菜は尿をアルカリ性に傾けます。


この、

尿のアルカリ、酸性というのは何かというと、

尿酸は酸性尿には溶けにくく、アルカリ性には

溶けやすいことから、尿はアルカリ性に傾けるほうが

望ましい、と考えられています。


尿にたくさん溶けたほうが、尿酸も(同時に)たくさん

体外に排泄できますからね。


それには、ライオンのように肉ばかり食べていてはダメだ、

ということです。

(ライオンは肉だけ食べていても痛風にはなりませんが)


だからといって、肉や魚を全く食べないのが

すばらしい痛風改善法ではありません。


野菜だけ食べていても、栄養バランスが偏りすぎて、

他の病気になってしまうかも?


肉も魚も少しなら食べたら良いと思いますし、

野菜が体に良いからといって、野菜だけ食べているのが

良いはずはありません。


バランス良く、いろいろな食品を食べる。

でも、食べ過ぎに要注意!


腹八分目に気をつけるなら、プリン体を多く含む食品とか

そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ。


要は、痛風に苦しんでいるのなら、

満腹まで食べちゃダメ、という話なのです。


2022年11月21日月曜日

痛風 心臓疾患

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● 痛風で心臓が悪くなる?

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痛風で長期にわたって尿酸値が高いまま(高尿酸血症)、

放置しておくと、いずれは恐ろしい合併症を起こし、

高血圧、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす原因

となる場合もあるので、できるだけ早く治療を開始して、

つまり、薬を飲みましょう、当院が薬を処方しますから、

というのが病院側の言い分です。


ああ、心筋梗塞になってしまったら、どうしよう!?


とか、夜も眠れないほど、あまり心配しない方がいいですよ。


人間、最後は誰しも心臓が停止して、死にます。

(脳死したけど、心臓だけ動き続けている場合もありますが)

これは自然の摂理ですから、仕方のないことです。


そして、人は年々、体力が衰えて、

細胞が老化していきます。

体のあちこちにだんだんガタがきて、

どこか悪くなってきます。

それも同様に仕方のないことなのです。


だからといって、尿酸値が高いまま、放置しておくのは

望ましくありません。

たしかに、前述のように、将来の合併症の呼び水になるかも

しれませんしね。

なんとか、少しずつでも尿酸値改善に

努めていかなければなりません。


さて、

心臓が痛くなった経験は、ありませんか?


きゅう、と締め付けられるような感じだったり、

ずきん、と急に痛みが来たり。


ああ、狭心症じゃないだろうか。

心臓が痛い!

心筋梗塞かも!?


心臓が痛いからといって、必ずしも、

心臓が悪いとは限らないのです。


心配ならば、一度、大きな病院に検査に行くのも

良いかもしれませんが。


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● 心臓は精神的な影響を受けやすい臓器

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人間の体というものは、いっけん、全く関係ないようですが、

「心」と「体」が大変、密接な関係があります。


心臓という臓器は、特に

精神的な影響を受けやすい臓器なのですよ。


「勤めている会社が倒産した」

「家族が入院した」

「借金で破産の危機」

「親友が死んだ」

「自動車事故で加害者になってしまった」


こういう出来事を経験すると、

心臓が痛み出したりすることがあります。


これは、強烈なストレスを受けると、

体が緊張して(交感神経優位というのですが)

血管が収縮します。


この状態が長く続くと、

心臓へ血液を送る血管も収縮します。


それじゃ、まずい。

いくらなんでも、これじゃあ、マズイ、ということで、

体は その血管を広げようとするのです。


これを「副交感神経反射」といいます。


そのとき、無理に血管を広げようとするので、

そのときに心臓に痛みを感じるのです。


心臓が痛いと、誰しも

心臓が悪くなったのじゃないか、と心配になりますが、

本当は心臓が悪いのじゃなくて、

心臓が痛くなる“前が悪い” (つまり、何らかの原因がある)

のです。


本当に心臓が悪い (心臓疾患) 場合と違う点は、

これらの深刻な心配事が解決すると、

嘘のように心臓の痛みは、治ってしまう、

というところです。


あと、痛風の場合は腎臓が弱点の人が多いです。


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● 腎臓も精神的な影響を与える臓器

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東洋医学 (漢方医学) では、腎臓のことを

もっと大きな範疇で、副腎などもひっくるめて、

腎 (じん) といいます。


腎が弱いから、痛風になるのか、

痛風になったから、腎が弱っているのかは、

ニワトリが・・・みたいでよくわかりませんが。


腎が弱ると、精神的な影響を心に与えます。

つまり、考え方がネガティブになったり、

クヨクヨしたり、悲観的になったり、とか。


これは、悲観的なのは、自分のうまれつきの性格だから、

と思っていたりすると、腎が改善すると、

後ろ向きだった考え方が変わってきて、

もっと前向きな考え方をするようになったりするそうです。


腎 (腎臓・副腎) は、体の機能面だけではなく、

精神面にも影響を与えます。


だから。

心筋梗塞になるんじゃないか、とか、

痛風の合併症になってしまうんじゃないか、とか、

たしかに尿酸値を下げる努力や生活習慣の改善は必要ですが、

あまりにも気にしすぎたり、心配しすぎたりするのは、

かえってよくない、ということです。


本当に調子悪くなっちゃいますよ。

心配のし過ぎが原因でね。


もし、心臓が痛み出してきて、気になるようでしたら、

病院に検査に行けばいいですが、

検査したものの、心臓は何も悪くなく、

原因はなんだか、よくわからない・・・とかいうのは、

良く聞く話ですよ。


2022年11月20日日曜日

高尿酸血症 症状 治療

 痛風といえば、誰でも知っていますが、

高尿酸血症 (こうにょうさんけつしょう) といっても、

あまり知られていません。


高尿酸血症とは、尿酸値が高いのだけど、

痛風発作はまだ発症していない状態のこと。


具体的にいうと、尿酸値 7.0mg/dl以上で

痛風発作の経験ナシ、って感じです。


この状態で痛風発作が発症してしまうと、

即、痛風と診断されてしまうわけです。


まあ、言葉は悪いですが、高尿酸血症は

痛風予備軍と言えなくもないです。


ところが。

世の中には、高尿酸血症 (つまり、尿酸値が高い)

であるのにも関わらず、

ずっと痛風発作が出ない人もいるのです。


っていうか、そういうタイプの人の方が、

ずっと多いのだそうです。


う~ん・・なんで、同じように尿酸値が高いのに、

痛風発作が出る人と、出ない人がいるんでしょうかね?


私は「痛風発作が出る人」なので、

なんか羨ましいというか、

理不尽に感じるというか・・・ねえ?


ところが、高尿酸血症のまま、ず~っと

痛風発作の出ないタイプの人は、どうなのか、というと、

実は痛風の人と同じように、

血液中の尿酸が溢れてくると、

関節に結晶化した尿酸が沈着するのだそうです。


じゃあ、それって、痛風発作が出るじゃん!?


いや、それが出ないらしいのですよ、なぜだか。


でも、依然として、

尿酸結晶は体内の関節・腱などに

溜まり続けるのだそうです。

だって、尿酸値が高いんですから。

血液中に尿酸が溶ける、許容量を越えているのですから。


じゃあ、どうなるの?


どうなるのって、言われましても、

当人は痛風発作が出るわけじゃなし、全く、

自分が高尿酸血症であることに気がつきません。

会社で健康診断などがあれば、

数値にひっかかるでしょうが、自覚症状がなく、

痛くも痒くもないので、たいていの人は

放置なんじゃないでしょうか。


高尿酸血症で怖いのは、長年、放置することによる、

合併症の発症リスクです。


高尿酸血症が遠因で、糖尿病になったり、

(尿酸が付着するので) 血管が狭まって

心筋梗塞、脳梗塞を起こす危険度が増します。


痛風の人は、発作で痛くて泣きそうになりますが、

なんとか痛みから逃れようと、一生懸命、体に気をつけたり、

対策を考えたり善処しようとします。


高尿酸血症で痛風発作を起こさない人には

自覚症状すら、ありません。

おそらく、ネットで検索することすら、ないでしょう。


痛風発作で出るタイプの高尿酸血症の方が良い、

などというつもりは

サラサラありませんが、そういう意味では

発作がないのも良し悪しかもしれませんね。