2022年11月20日日曜日

高尿酸血症 症状 治療

 痛風といえば、誰でも知っていますが、

高尿酸血症 (こうにょうさんけつしょう) といっても、

あまり知られていません。


高尿酸血症とは、尿酸値が高いのだけど、

痛風発作はまだ発症していない状態のこと。


具体的にいうと、尿酸値 7.0mg/dl以上で

痛風発作の経験ナシ、って感じです。


この状態で痛風発作が発症してしまうと、

即、痛風と診断されてしまうわけです。


まあ、言葉は悪いですが、高尿酸血症は

痛風予備軍と言えなくもないです。


ところが。

世の中には、高尿酸血症 (つまり、尿酸値が高い)

であるのにも関わらず、

ずっと痛風発作が出ない人もいるのです。


っていうか、そういうタイプの人の方が、

ずっと多いのだそうです。


う~ん・・なんで、同じように尿酸値が高いのに、

痛風発作が出る人と、出ない人がいるんでしょうかね?


私は「痛風発作が出る人」なので、

なんか羨ましいというか、

理不尽に感じるというか・・・ねえ?


ところが、高尿酸血症のまま、ず~っと

痛風発作の出ないタイプの人は、どうなのか、というと、

実は痛風の人と同じように、

血液中の尿酸が溢れてくると、

関節に結晶化した尿酸が沈着するのだそうです。


じゃあ、それって、痛風発作が出るじゃん!?


いや、それが出ないらしいのですよ、なぜだか。


でも、依然として、

尿酸結晶は体内の関節・腱などに

溜まり続けるのだそうです。

だって、尿酸値が高いんですから。

血液中に尿酸が溶ける、許容量を越えているのですから。


じゃあ、どうなるの?


どうなるのって、言われましても、

当人は痛風発作が出るわけじゃなし、全く、

自分が高尿酸血症であることに気がつきません。

会社で健康診断などがあれば、

数値にひっかかるでしょうが、自覚症状がなく、

痛くも痒くもないので、たいていの人は

放置なんじゃないでしょうか。


高尿酸血症で怖いのは、長年、放置することによる、

合併症の発症リスクです。


高尿酸血症が遠因で、糖尿病になったり、

(尿酸が付着するので) 血管が狭まって

心筋梗塞、脳梗塞を起こす危険度が増します。


痛風の人は、発作で痛くて泣きそうになりますが、

なんとか痛みから逃れようと、一生懸命、体に気をつけたり、

対策を考えたり善処しようとします。


高尿酸血症で痛風発作を起こさない人には

自覚症状すら、ありません。

おそらく、ネットで検索することすら、ないでしょう。


痛風発作で出るタイプの高尿酸血症の方が良い、

などというつもりは

サラサラありませんが、そういう意味では

発作がないのも良し悪しかもしれませんね。