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● 痛風で心臓が悪くなる?
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痛風で長期にわたって尿酸値が高いまま(高尿酸血症)、
放置しておくと、いずれは恐ろしい合併症を起こし、
高血圧、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす原因
となる場合もあるので、できるだけ早く治療を開始して、
つまり、薬を飲みましょう、当院が薬を処方しますから、
というのが病院側の言い分です。
ああ、心筋梗塞になってしまったら、どうしよう!?
とか、夜も眠れないほど、あまり心配しない方がいいですよ。
人間、最後は誰しも心臓が停止して、死にます。
(脳死したけど、心臓だけ動き続けている場合もありますが)
これは自然の摂理ですから、仕方のないことです。
そして、人は年々、体力が衰えて、
細胞が老化していきます。
体のあちこちにだんだんガタがきて、
どこか悪くなってきます。
それも同様に仕方のないことなのです。
だからといって、尿酸値が高いまま、放置しておくのは
望ましくありません。
たしかに、前述のように、将来の合併症の呼び水になるかも
しれませんしね。
なんとか、少しずつでも尿酸値改善に
努めていかなければなりません。
さて、
心臓が痛くなった経験は、ありませんか?
きゅう、と締め付けられるような感じだったり、
ずきん、と急に痛みが来たり。
ああ、狭心症じゃないだろうか。
心臓が痛い!
心筋梗塞かも!?
心臓が痛いからといって、必ずしも、
心臓が悪いとは限らないのです。
心配ならば、一度、大きな病院に検査に行くのも
良いかもしれませんが。
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● 心臓は精神的な影響を受けやすい臓器
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人間の体というものは、いっけん、全く関係ないようですが、
「心」と「体」が大変、密接な関係があります。
心臓という臓器は、特に
精神的な影響を受けやすい臓器なのですよ。
「勤めている会社が倒産した」
「家族が入院した」
「借金で破産の危機」
「親友が死んだ」
「自動車事故で加害者になってしまった」
こういう出来事を経験すると、
心臓が痛み出したりすることがあります。
これは、強烈なストレスを受けると、
体が緊張して(交感神経優位というのですが)
血管が収縮します。
この状態が長く続くと、
心臓へ血液を送る血管も収縮します。
それじゃ、まずい。
いくらなんでも、これじゃあ、マズイ、ということで、
体は その血管を広げようとするのです。
これを「副交感神経反射」といいます。
そのとき、無理に血管を広げようとするので、
そのときに心臓に痛みを感じるのです。
心臓が痛いと、誰しも
心臓が悪くなったのじゃないか、と心配になりますが、
本当は心臓が悪いのじゃなくて、
心臓が痛くなる“前が悪い” (つまり、何らかの原因がある)
のです。
本当に心臓が悪い (心臓疾患) 場合と違う点は、
これらの深刻な心配事が解決すると、
嘘のように心臓の痛みは、治ってしまう、
というところです。
あと、痛風の場合は腎臓が弱点の人が多いです。
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● 腎臓も精神的な影響を与える臓器
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東洋医学 (漢方医学) では、腎臓のことを
もっと大きな範疇で、副腎などもひっくるめて、
腎 (じん) といいます。
腎が弱いから、痛風になるのか、
痛風になったから、腎が弱っているのかは、
ニワトリが・・・みたいでよくわかりませんが。
腎が弱ると、精神的な影響を心に与えます。
つまり、考え方がネガティブになったり、
クヨクヨしたり、悲観的になったり、とか。
これは、悲観的なのは、自分のうまれつきの性格だから、
と思っていたりすると、腎が改善すると、
後ろ向きだった考え方が変わってきて、
もっと前向きな考え方をするようになったりするそうです。
腎 (腎臓・副腎) は、体の機能面だけではなく、
精神面にも影響を与えます。
だから。
心筋梗塞になるんじゃないか、とか、
痛風の合併症になってしまうんじゃないか、とか、
たしかに尿酸値を下げる努力や生活習慣の改善は必要ですが、
あまりにも気にしすぎたり、心配しすぎたりするのは、
かえってよくない、ということです。
本当に調子悪くなっちゃいますよ。
心配のし過ぎが原因でね。
もし、心臓が痛み出してきて、気になるようでしたら、
病院に検査に行けばいいですが、
検査したものの、心臓は何も悪くなく、
原因はなんだか、よくわからない・・・とかいうのは、
良く聞く話ですよ。