2025年6月2日月曜日

子どもで尿酸値が高いとは

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● 子供 痛風

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子供なのに尿酸値が高いって、どういうこと?


→ 遺伝です。


子供が尿酸値が高いというのは、生まれつき、

そういう体質なのです。

まあ、しょうがないことです。

遺伝は、子供のせいじゃないですから。


ちなみに「子供でも痛風になるのか?」ということですが


→ 子供は 痛風には なりません。


ですが、高尿酸血症(こうにょうさんけつしょう)には 

なります。


痛風(通風 ×)と高尿酸血症は、どう違うのか?


尿酸値が高い状態が長期に続いている症状を

「高尿酸血症」といい、高尿酸血症の症状がある人が

痛風発作を発症してしまったら「痛風」と診断されます。


高尿酸血症のことを

痛風予備軍だなんて言い方をする人もいますね。

正式な言い方じゃありませんが、まあ、わかりやすくは

あります。


でね。

なんで、子供は高尿酸血症には なっても、

痛風には ならないのか?


痛風発作ってのはね。

尿酸値が高い状態(尿酸値 7.0mg/dl以上)が続くと、

血液中の尿酸が溶けなくなるのです。

溶けきれなくなった尿酸が結晶化して、

体内の関節や腱・筋(すじ)などに沈着をはじめます。


その尿酸結晶が関節から飽和というか、

溜まりすぎて剥がれてくると、白血球が

それを害あるものと勘違い(?)して攻撃を開始。

そのときに発生する物質が、

痛風発作の痛みの原因となるものです。


で・・・その、結晶化した尿酸が体内に溜まり始めて、

たまりに溜まって痛風発作が発症するまでに

「年月が かかる」のですよ。


個人差はありますが、10年とか。

15年とか。


子供は生まれてから、それほど年月が

経過していないので、尿酸値がたとえ高くても、

それほど、まだ体内に

尿酸結晶が蓄積していないってこと。


嫌な言い方ですが、子供の頃から尿酸値が高い子は、

将来は痛風になる可能性が高いです。


ですので。

先ほど、子供は痛風にはなりません、と言いましたが、

子供の範疇に「高校生」も含めるならば、

高校生なら、年齢的に、

痛風発作が発症しても不思議じゃないです。


よっぽど尿酸値が高ければ、

高校生の段階でも、結晶化した尿酸が

たくさん沈着している可能性もないと言えませんから。

高校生の痛風発作は、稀だと思いますけどね。


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●  痛風 子供

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最近、子供の尿酸値が高い、とか

そういう話をよく聞くので、

どういうことなのか不思議に思っていたのですが、

今(平成~令和の時代)は

学校で血液検査があるのですね。


私の時代(昭和)は、学校で血液検査なんか

なかったので、わかりませんでしたが、

たぶん、私も

子供の頃から尿酸値が高かったんじゃないか、

と思います。


尿酸値検査をする機会がなかっただけで。

私の父親も、そういえば、痛風でしたからね。

血は争えない、ってことで。


なんで、尿酸値が高いんだろう。

子供なのに、どうして尿酸値が高いの?


・・・とガッカリするかもしれませんが、

尿酸値が高めの人は、だいたい、高吸収体質なんです。


体形でいえば、筋肉質か肥満体。

痩せこけているような人は、高吸収体質(痛風体質)では

ないです。

これ(体形)は胃腸の消化吸収能力と関係しています。


つまり、胃腸が丈夫で性能が良く、

少し食べただけでも全部エネルギーに変換できる。

他の人は、食べ物を吸収消化しても、

全てエネルギーとして吸収しきれなかったとしても、

高吸収体質の人は吸収力が頭抜けていますので、

多くの栄養分を体のエネルギーに還元できるのです。


よく言われるのが、冬山で遭難したとき、

食料はチョコしかない。

助けを待っているけど、もう動けないし、

ああ、もう・・限界。


そんなとき、最後まで生き残るのは、

高吸収体質(痛風体質)の、痛風の人だ、とか。


他の仲間は、パタパタと死んでいくのに、

少しの栄養分でも全部エネルギーに変えられる、

痛風体質の人だけが生き残る・・・・のだそうで。


冬山で遭難する予定の無い人には、関係のない話ですが。


痛風になるメリットっていえば、

それくらいですかね??


あとは、まあ、ロクなことがないです。

痛風発作は痛いですし。

ハンパなく激烈な痛みですし。

歩けないですし。


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●  子供の痛風対策は、どうするの?

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子供の痛風対策ですが、まあ、これはね。

成長期ですし、どうしようもないです。


っていうのは、世間一般に言われている、

痛風対策、痛風改善法、痛風対処法とかいうのは、

みんな中高年を対象としたものなんです。


つまり、痛風は(昔は)中高年が罹病(りびょう)する

病気、ということでしたので。


今は、20代、30代の人でも

普通になる病気になってしまいましたが。

まあ、飽食の時代なんで、しょうがないです。


昭和の時代のように、国全体が貧しくて、

子供達は栄養状態が悪くて痩せ細っていて・・・

というには、程遠い状態ですし。


なんとかして食べたい、という食糧事情の時代と、

食物が溢れているので、なんとかして食べないようにしよう、

という飽食の時代とでは、根本的なものが違うのです。


それに、まあ・・ね。

成長期ですから、子供は大きくならなきゃならない。

骨格の土台をシッカリ作らなきゃならない。


世間一般に言われている、

プリン体の多い食事を摂り過ぎないように、

とかいうのを、真に受けて、子供に

そういう食事だけをさせていると、

弱い体の子供ができるでしょう。


子供から、肉や魚を取り上げて、どうするのですか。


まあ、バランス良く食事を食べさせるというか、

今も昔も、子供は野菜嫌いの子が多いですから、

肉や魚だけじゃなく、

野菜や海藻もしっかり食べさせる、とかね。

そういうことは、やっぱり大切です。


あと、歩くなどの有酸素運動は痛風に良いけど、

激しい運動(短距離ダッシュとか)は尿酸が増えるので

良くない、なんていいますが、それは中高年の話です。


子供が運動しなくて、いつ運動するのですか。

体力、体格の基礎は子供時代に作られるのです。


子供が遊んだり運動しなくて、弱い骨組みになって

大人になってから慌てて運動しても手遅れです。


子供には子供時代にしか出来ないことが

たくさんありますので、子供の頃から

中高年向けの痛風対策なんかするべきじゃないと思います。


子供の頃から尿酸値を下げる薬を服用するとか、言語道断。

フェブリク(フェブキソスタット)などの尿酸降下薬は、

飲み始めると一生飲み続けることになるので、

子供の場合、前途洋洋、未来が長いのです。


これからの人生、数十年の間に

どれだけの副作用が出るのか、予測不可能です。


痛風発作も出ていないのに、

尿酸値を下げる薬(フェブリク、ザイロリックなど)は

飲むべきじゃないと思います。


フェブリク(フェブリック ×)は、

痛風の中高年が飲む薬です。

(20代、30代の人もいますが)


子供のうちから、飲むのは

先の人生を考えると、リスクが高すぎます。


で、結論。

子供の痛風対策は、

肉・魚・野菜をバランス良く食べる。

なんでも食べる。


肥満にならないよう、しっかり運動もする。

子供なのに、尿酸値を下げる薬を飲まない。


子供らしく、子供の時代にしかできない、

(尿酸値が高いから、これは止めとけ、あれは止めとけ、

じゃなくて)

普通の生活、普通の人生を歩ませてあげてください。


痛風は頭に出る?

「痛風発作は頭に出る?」→出ません。


痛風発作がアタマに出たら、死んじゃいます。

まあ、たしかに、たまに、

「コイツ、頭が痛風かよ?」

と思うようなヤツが いないこともないですが、

また、それはコレとは 別の話。


痛風発作というのは、血液中の尿酸(代謝の老廃物)が

多くなりすぎて溶けなくなってしまうことが遠因です。


ちなみに「尿酸値 7.0mg/dl以上」で

血液中の尿酸は溶けきれなくなってしまい、

高尿酸血症と診断されてしまいます。


その高尿酸血症になると、血液中に過剰になった尿酸が

結晶化してしまい、関節など体内の比較的冷たい箇所に

沈着をはじめます。

溜まりすぎた尿酸結晶が剥がれ始めると、白血球が

それを攻撃して痛風発作が起こるので。


ちょっと、待って。


それじゃあ・・血液中の尿酸っていうけど、

血液は全身を巡るわけだから、体のドコに痛風発作が出ても

おかしくないわけ?


理屈の上では そうなりますが、

実際には人間の体は内臓や脳など重要な臓器を守るように

(自分の生存を高めるため)、内臓から遠い、

手足などの末端に尿酸結晶が溜まることが多いです。


おまけに手足などは、内臓に比べて血液が少なく(血流が悪く)

冷えやすいので。


尿酸というのは、温度が低いところで結晶化するのです。

体温37度以上だと、尿酸は血液に溶けやすいですしね。


でも、痛風の場合。


「膝から上に 上がってきたら、要注意」


という言葉があるのです。


膝から 上に あがってきたら、要注意?

足先に出ているうちは、まだいいですが(痛いですが)、

尿酸結晶が足では、おっつかなくなる、というか、

溜まりきれなくなってくると、だんだん上にあがってくる、

体の上のほうにまで沈着し始めるということなのです。


長年のうちに腎臓のフィルター(糸球体)にも

沈着してきたりしてね。


そうなると腎機能はだんだん落ちてくるし、

本当の意味での、痛風の恐ろしさを味わうことになります。


よく、痛風の語源は

「風が吹いても痛いから痛風と呼ばれるようになった」

と勘違いされていますが、

本当は中医学(東洋医学で中国が起源のもの)で

「風」という言葉は『全身を侵す』という意味があるのです。


つまり、痛風というのは、足が痛くなる病気というより、

代謝の病気、つまり、最終的には全身が侵されてしまう、

という恐ろしい病気という意味なのです。


これが本当の、痛風と病気の語源。


ところが、実際、

痛風発作は、本当に「風が吹いても痛い」ので、

誰もがそう思うようになった、ということで。

(どうでもいい話ですが)


何の話でしたっけね?

そうそう。

そういうわけで、痛風は頭には出ません。


でも、たしかに、たまに、

コイツ、頭が痛風かよ?

と思うようなヤツが・・・・・・


痛風 ネガティブに考えない

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● 尿酸値 高いと

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「病は気から」なんて言葉もありますが、

痛風発作の原因は精神的なものではなくて、

血液中の尿酸が過剰になり、結晶化して

体内に蓄積しすぎたのが直接の原因です。


尿酸値が高いと(尿酸値 7.0mg/dl以上)、

血液中に尿酸が あまり溶けなくなりますから。


ですが!

「夏だから、そろそろ痛風発作で出るんじゃないか・・」

とか、

「毎年のように痛風が出てるから、今年も出そうだな・・・」

とか、そんな弱気なことは考えないほうがいいです。


痛風は、その病状の性質上、

腎(じん)が弱りやすく、腎臓などが弱ってくると、

精神的な影響というか、考え方がネガティブになってきたり、

悲観的なことばかり言うようになるそうです。


内臓と心(精神面)は全然関係ないようですが、

まったく関係がないこともないのです。

むしろ、密接な関係があるので。


でも、それは良くないのです!

悲観的なことを「口に出すのは良くない」と。


人間は、自分が考えていることや、自分が口に出したことは

脳に伝わるのですが、「痛風が出る」「痛風発作が出そうだ」

なんてことばかり言っていると、脳の信号が誤伝達をしやすく、

本当に痛風発作が出る確率が高まるのだそうです。


なんか嘘くさい話ですが、

昔から言う、「病は気から」ってのは、

そういうことなんでしょうかね??


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●  病気になりやすい

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じゃあ、どうすりゃいいの?


「今年の夏は、痛風は きっと出ないよ。大丈夫」


口に出して言うことが肝心なのだそうです。

アタマの中で、思うだけじゃなく。


仮に毎年のように、夏になると

痛風発作に苦しめられているとしても、

「ああ、もうすぐ痛風発作がまた出そうだなあ」

・・・なんてクチに出しちゃいけないってこと。


良くないことが起こるぞ、良くないことが起こるぞ、

とか悲観的なことばかり考えている人には、

本当に良くないことが起こったりする、とか

言うでしょう?


(そうなの??)


口に出さなきゃ、痛風発作が出ないわけではありませんが、

自らの悲観的な考えで、痛風発作を誘発するなんてことが

現実にあるのなら、それって、バカバカしいですからね。


「後ろ向きの考え」よりも「前向きに考える」ほうが、

痛風発作が出る確率が少しは減るかもね。


・・・なんて言っても、出るときは出ますが。


「出たら、出たときのこと」くらいの気持ちのほうが

精神衛生上も良いような気がします。


2025年5月1日木曜日

痛風発作は夜に酷くなる

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● 痛風 症状

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痛いときは、朝でも昼でも、そりゃあ、痛いですよ。

痛風発作ですもの。


痛風発作が発症してしまったら、

安静にしておくのが一番、とか言いますけど、

だからといって、仕事を休める人は少ないのじゃないか、

と思ったりもします。


痛風発作は日中(朝や昼)の方が痛みの程度は、夜よりマシです。


だからといって、なんとかなるだろう、と

無理して仕事に出かけると・・

夕方くらいから、じんじんと痛みがヒドくなってきて、

夜には、さらに腫れあがることになります。


腫れている患部をソッと触ってみると、

熱を帯びて熱くなっていたりね。

ああ、仕事を休んでりゃ良かった、って、

それが出来ていたら苦労はしません。


痛風発作の痛みは、

『血流と大いに関係がある』

のです。


日中(朝や昼)は、人間の体は交感神経優位といって、

体が緊張状態にあり、体内の血管が収縮します。


夜間は、副交感神経優位といって、

体が弛緩(リラックス)状態にあるので、

体内の血管が広がります。


血管が広がるということは血流も良くなり、

血流が良いということは白血球も活発化する、

ということ。


痛風発作が起こっている最中に、

白血球が活発化されてしまうと、

体内で関節に沈着している尿酸結晶が剥がれかけているのを

積極的に白血球が攻撃してしまう、と。


白血球は、もともと、体内のバイキンとか、

良くないものを攻撃するのですが、

白血球には善悪の区別がつかない、というか、

尿酸結晶も“敵”だと思って攻撃してしまうわけです。


まあ、痛風にとっては、

尿酸結晶は敵であることには違いないのですが。


あと、仕事に出かけて歩いたりしていると、

1日が終わる夕方には足が疲れてきて、

じわじわと痛みが強くなってきます。


朝や昼にそれほど痛くない痛風発作でも

夜には、もっと酷くなる、もっと痛くなると

考えておいたほうがいいです。


そんなこと言っても、なかなか、

仕事は休めないですしねえ?


職種にもよりますが、

営業職なら歩かなきゃならないでしょうし、

運送関係みたいな仕事でしたら、

痛みがある程度引くまでは、ちょっと無理でしょう。


痛風のおかげて、仕事を辞めた、

辞めざるをえなくなった、という話もときどき聞きますが、

決して他人事じゃありません。


自分が痛いのは仕方が無いとして、

周囲に大なり小なり迷惑をかけてしまうのも、つらいです。


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★ 足が痛い

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それから、デスクワークの人なら、

この際、人の目なんか気にせずに、

机に、ばあ~~ん、

と (痛い方の) 足を乗り上げるといいです。


ほら、夜、寝るときも

心臓よりも痛い足を高い位置に置くと良い、

っていうでしょう?


心臓より高い位置に置くと、血流が悪くなるからなんです。

血流が良いと、患部に白血球も届きやすくなって、

白血球が活躍してしまいますからね。


会社の机では、

心臓よりも高い位置に足は乗り上げられませんが、

それでも痛みはマシです。


少しだけですが、本当に痛いときには、

その少しの「痛みの緩和」がありがたいです。


ただ、会社のデスクで、

ばあ~ん、と足を乗り上げて座っていると、

上司の人から、


「オマエは、いつから、

  そんなに偉くなったんだ? 

  あん?」


・・・とか、言われてしまいそう。


痛風の人の痛みや苦しみは、

他人さんには理解してもらえませんからね。


「今日からエラくなったんだよ、あはは」

と言い返してやりましょう。


(クビになっても知りませんが)


痛風発作 一回目より二回目のほうが痛くない

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● 痛風連続発作

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痛風発作が1回目だとか、痛風発作が2回目だとか言われても、

痛風初期症状の人にはピンとこないかもしれませんが、

長年、痛風に苦しんでいると、痛風発作がやっと治まった・・

と思ったら、終息した途端に

次の痛風発作が発症したりすることもあるのです。


油断なりません。


ようやく歩けるようになったかな、と思ったら、

容赦なく、また、次の痛風発作が。


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★ 痛風 再発

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痛風 (通風じゃありません。つうふう=痛風)発作は、

なぜ、すぐに再発するの?


そもそも、痛風というのは、

尿酸値 7.0mg/dl以上の状態が長く続いていて、

(尿酸値 7.0mg/dl以上で、血液中の尿酸が溶けなくなるので)

尿酸が結晶化してしまい、体のあちこちの関節などに

沈着し始めるのです。


体のドコに尿酸結晶が沈着しても不思議じゃないのですが、

体の比較的、体温の低い部位、冷たい関節や腱・筋(すじ)などに

結晶化した尿酸は蓄積しやすいです。


つまり、心臓から遠い、足の関節などに多いわけですね。

痛風の人は低体温の人も多いようですし。

(体温37度未満になると、尿酸は溶けにくくなります)


ついでにいうと、左足に痛風発作が多発するのは、

人間の体の右側には肝臓があって、血液が右半身に(比較的)

多く集まるから、です。


血液は筋肉(動かすことによって発熱)によって

温められて循環しますので、

多くの血液が流れる、集まるところは温かいのです。

ってことは、体の左半身は右に比べて冷えやすい、と。


で、なんで、痛風発作は再発するのか?

→体内に、たくさん尿酸結晶が溜まっているまま、だから。


痛風発作というのは、痛いですし、患部は腫れますし、

腫れあがったところを触ってみると、熱を帯びて熱いです。


腫れている患部の内部では、この発熱によって、

そこに溜まっている尿酸結晶を溶かそうとする働きがあります。


つまり、痛風になってからの年月が長く、体内に尿酸結晶の量が

多い人ほど、痛風発作が長びく傾向があります。

溶かさなゃならない尿酸結晶が多いってこと。


今は、

ロキソニンやボルタレンなどの痛み止めの薬(消炎鎮痛薬)や、

冷湿布(経皮吸収型鎮痛消炎剤)などもありますので、

痛風発作の激痛を緩和してくれて本当にありがたいのですが、

痛風発作の発熱、炎症を抑えて痛みを和らげるわけですから、

患部の尿酸結晶がまだ溶けていないのにも関わらず、

痛風発作を強制終了させるのです。


まあ、尿酸の結晶を溶かそうとしている痛風発作の発熱に、

冷や水をぶっかけて、強引に鎮火させるようなものです。


で、痛風発作はいったん、終息しますが、

体内で くすぶる尿酸結晶は強制終了されたおかげで

溶けきれていないので、近いうちに再発するのです。


これが、痛風再発のしくみ。


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★ 痛風の痛み二回目はすぐにくる

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一度、おさまった痛風発作が再発するとき、

2回目の痛風発作は、すぐに来る・・・のかは、

個人差があるので、なんともいえませんが、

まあ・・すぐに来る場合が多いかも。


すぐ、って言っても「数日後」とかね。

「数週間後」の場合もありますし。


でも、実感として、「すぐ」に来る、というイメージは

あるかもしれません。


なんで、「すぐ」に来るかは、

痛風発作が“やり残した仕事”の続きをやるために来るのです。


つまり、薬のチカラで抑え込んだ痛風発作では、

尿酸結晶があまり溶けていない、要するに

「溶かすハズの予定量」をこなせていないので、

また、再度、痛風発作を起こして、

仕事(尿酸結晶を溶かそうとする)の続きを始める、

ってことです。


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★ 痛風発作 一回目より二回目のほうが痛くない?

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間隔は空くにしろ、連続で起こる痛風発作は、

1回目よりも2回目のほうが痛みの度合いは軽いです。

つまり、2回目の方が痛くないです。


ついでにいうと、3回目がある場合は、

3回目の痛風発作は、さらに痛くないです。


これは前回の痛風発作で、ある程度、

尿酸結晶が溶けて小さくなっているから。


で・・

次回の痛風発作は、小さな痛風発作、

軽い痛風発作で充分、尿酸結晶は溶かせるわけです。


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★ 痛風 痛み移動

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痛風発作の痛みは、次から次へと、いっけん、

痛みが移動しているように思える場合があります。

(痛風初期症状の人は、関係なし)


でもね。

別に移動しているわけじゃないのですよ。

そう、見えるだけ、です。


尿酸結晶は、血液中に溶けきれなくなった尿酸が

結晶化して沈着するものなので、体のどこに

溜まっても、おかしくないのです。


いま、痛風発作が出ているのが、

左足の親指の付け根の関節だとすると、

左足の甲、とか、左足の足首(くるぶし)とか、

アキレス腱とかには、全く溜まっていない・・

という方がおかしいです。


どこも、今、痛風発作が出ている箇所と

同じように尿酸結晶が溜まっているのですよ。

今のところ、その場所には痛風発作が出ていないだけで。


でも、人間の体は

同時多発痛風発作(そんな言葉ないですが)には、

ならないようになっているのです。


稀に、二箇所くらいなら、同時に痛風発作が出ることも

なくもないですが、滅多にないです。


なんでか、と言われましても・・

人間の体は、そうなっているのですよ。


同時に、30箇所くらい痛風発作が併発したら、

痛みのあまり発狂してしまうからかも、しれませんね。


で・・・

一箇所の痛風発作が、ある程度、

尿酸結晶が溶けて小さくなったら、

その近辺にある、違う箇所に痛風発作が出て、

また、そこはそこで、腫れて痛んで発熱して、

尿酸結晶を溶かして小さくさせよう、とするわけです。


それが、その一連の動きが「痛風 痛み 移動」のように

見えるわけで。


尿酸値 7以下でも痛風になる

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● 尿酸値 7

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尿酸値 7.0mg/dl以下でも痛風になるのか

 → なりません。


ただ、痛風になるのか、ではなく、

痛風発作が出るのか、という意味なら、

尿酸値 7.0mg/dl未満でも充分、

痛風発作は起こる可能性はあります。


尿酸値 7.0mg/dl以上の状態が長く続く症状を

「高尿酸血症」と呼ばれています。


その高尿酸血症の人が痛風発作を発症させてしまうと、

その人は「痛風」ということになります。

ですから、尿酸値 7.0mg/dl未満の人は

「痛風」じゃないのです。

まあ、言葉の定義上の問題ですけどね。


で。

尿酸値 7.0mg/dl未満なのに、なぜ、痛風発作が出るのか?


普通ね。

尿酸値 7.0mg/dl未満なら、出ないはずでしょう?

なんで、痛風発作が?


尿酸値 7.0mg/dl未満でしたら、

血液中の尿酸は結晶化せずに溶けますから、

関節などに尿酸結晶が蓄積していくことはないのです。

ということは→「痛風発作になる可能性は無い」


じゃあ、なんで痛風発作が出るの?


そういう人はね。

以前、尿酸値が高かった人です。


尿酸値 7.0mg/dl以上だった時期が

長く続いていた可能性が高いです。


で。

尿酸値を下げる薬

(尿酸降下薬、フェブリク・ザイロリックなど)

で尿酸値を下げた。

現在の尿酸値は、尿酸値 7.0mg/dl以下になった。


なのに!


なのに、痛風発作が出た!

今の尿酸値は、 7.0mg/dl未満なのに、なんで!?


・・・と思うかもしれませんが、

尿酸値 7.0mg/dl未満になる以前に、

「尿酸値 7.0mg/dl以上だった時代が

少なからず (たぶん、長期間) あった」ということ。

その、尿酸値 7.0mg/dl以上だった時期に

じわじわと体内に尿酸結晶が関節などに蓄積していた、と。


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★ 尿酸値が高いと

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で、現在は、尿酸降下薬の効果などで

尿酸値 7.0mg/dl未満になったものの、依然として

その蓄積したままの尿酸結晶が体内にある状態なので、

痛風発作は、一発触発というわけです。


なんかのキッカケで、

痛風発作が発症する可能性は大アリなのです。

だって、体内に尿酸結晶が溜まっているから。


さらに急激な尿酸値の変動は痛風発作を誘発しますから、

尿酸値 7.0mg/dl未満だったとしても、以前に

尿酸値が高い時期が続いていたのならば、

痛風発作が起こっても何も不思議はない、ということです。



[まとめ]

痛風発作が起こるかどうかは、

現在の尿酸値に関わらず(現状が、尿酸値 7.0mg/dl未満でも)、

過去に尿酸値が高い(7.0mg/dl以上)時期が長期に継続していると、

痛風発作が発症する可能性は非常に高くなります。


尿酸値の数値が痛風発作のバロメーターなのではなく、

(目安には なりますが)

体内にどれだけ尿酸結晶が蓄積しているか、

というほうが問題。


また、急変というか、尿酸値は急激に上がっても、

急速に下がっても、

尿酸値の変動する数値が大きければ大きいほど、

痛風発作が起こりやすくなります。


フェブリクなどの尿酸値降下薬を飲み始めると、

最初は少量からスタートして、様子を見ながら、

徐々に増量していくのは、そのためです。


痛風に黒酢アイスは効果か?

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● 飲む黒酢 効果

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「黒酢アイス」とは何か?


黒酢アイスは、簡単に作れて、

いわゆるスーパーなどで市販されている黒酢を買ってきて、

手軽な容器に移し替えて、家庭用の冷蔵庫の冷凍庫で、

そのまま冷やす。


そして、かちんこちんに凍ったら、さあ、

黒酢アイスの出来上がり・・・というのは、

ちょっと違うのです。


これは、どっちかというと、黒酢アイスというより、

黒酢シャーベットですね。


お手軽なシャーベットになって、

さくさく食べれますが、おいしいかどうかは、

また別の話。


つまり、黒酢が酸っぱくて飲みにくい人にとっては、

シャーベットにしたところで、

やっぱり黒酢は黒酢なんです。

酸っぱいんです。


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★ おいしいアイス

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で・・黒酢アイスとは、そうじゃなくて、

どっちかというと、レシピの話。


甘いバニラアイスクリームなんかに、

黒酢をかけて作るのですよ。


さらに黒酢に黒砂糖なんかを混ぜたら、さらに

おいしく、お味は、まろやかに。

もしかして、ヨーグルトよりも おいしいかも?


でも、なんで、こんなことをするのか?


アイスクリームは甘くて、黒酢は酸っぱいので、

中和されて というか、まるでヨーグルトのような

さっぱり風味になる、ということ。


で、アミノ酸やクエン酸が豊富で健康に良い、

とされている黒酢ですが、

御存知のように、酸っぱくて飲みにくい。


でも、アイスクリームにかけて食べるなら、

おいしく食べられるじゃないですか。


おいしくて健康にも良い。

これって、一石二鳥じゃないの??


と・・まあ、こんな感じです。

黒酢アイスって。


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★ 黒酢 効能

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ところで。

なんで、黒酢が痛風に良いのか?


黒酢に豊富に含まれているクエン酸が、

尿のアルカリ化を促進させてくれます。


尿酸値が高い人は、尿酸値を下げたいのですが、

それには、できるだけ多くの尿酸を体外に

排出したいです。


(体内で生成される尿酸の量を減らせれば良いのですが、

なかなか難しいので)


で。

尿というのは、食事の内容によって、

アルカリ性に傾いたり、酸性に傾いたりするのです。


肉や魚ばかり食べていたら、尿が酸性尿に。

野菜や海藻を多く食べたら、尿はアルカリ性に。

・・そんな感じです。


で、黒酢に含まれるクエン酸は、酸性尿を

アルカリ性に傾けてくれる働きがある、ということ。


まあ、別に黒酢でなくても、

クエン酸のサプリとかでもいいんですけどね。

黒酢はアミノ酸とかも豊富なので、

健康面でも良い、ということなので。


そういう、クエン酸を豊富に含んで、

尿酸値改善に一役買ってくれる黒酢ですが、

果たして「黒酢アイス」は、どうなのか?


たしかに、酸っぱくて飲みにくい黒酢も、

アイスクリームと一緒なら、おいしくいただけますよね。



で、結論↓

黒酢アイスは

 (痛風の人には) お勧めできません。


黒酢は健康に良いですし、尿酸値改善にも

効果があると考えられていますので、ぜひ

飲んでいただければ良いと思います。



ですが、黒酢アイスは基本、アイスクリームですから、

お腹を冷やします。


これが (痛風の人には) 望ましくない。


夏は、毎日暑くて、汗もダラダラですから、

体は熱いと思うかもしれませんが、それは

表面的なものであって、体の内部は、また別の話。


つまり、夏だからといって、体の内面は

冷えている可能性がある、ということ。


アイスクリームは、お腹を冷やしますが、

どうして、お腹が冷えると良くないの?


胃というところは、とりあえず、

食べ物が食道を通って、最初に入ってくるところなので、

とにかく、食物を固形物のままにしていることは

芳しくない。

っていうか、とにかく、消化して吸収して

活動のエネルギーに変えなきゃいけない。


ところが、お腹が冷えると・・すなわち、

胃腸が冷えると、胃腸の機能が落ちてしまうのです。


これはマズイ。

消化や吸収しなきゃならないのに、

機能を落としている場合?


てなわけで、胃は全身から血液を集めるのです。


血液というのは、筋肉を動かすことによって

筋肉の熱で温められて、あったかいですからね。


この血液をたくさん胃に集めることで、

胃腸を冷やさないようにしよう、という働きが

人間の体にはあるのです。

(「胃熱」といいます)


この、血液を集めることによって

胃腸が温まるのはいいですが、

全身の血液が胃腸を重点的に

血が集まることによって、手足などの末端が手薄に。


つまり、手足に血液があまり巡らない。

すなわち、手足が冷えるということ。


夏なのに「手足が冷える」。

(外側じゃなくて、内部の話ね)


血液中の尿酸は、尿酸値 7.0mg/dl以上で

あまり溶けなくなってしまうのですが、

過剰になった尿酸は関節などに沈着をはじめます。


体のドコに溜まるかというと、心臓から遠い、

比較的、体温の冷たいところに蓄積。


多いのが、足ですね。


体温37度以上だと、血液中の尿酸は溶けやすいのですが、

逆に体温37度未満だと溶けにくくなります。


つまり、冷たいと良くないのですよ。

冷たいと、血液中の尿酸は溶けにくいし、

冷たい箇所(関節など)に

尿酸が結晶化して沈着していくのです。


痛風で、よく「歩きましょう」というのは、

筋肉を動かすことによって、筋肉を発熱させる、

体温を上げる、という働きもあるので。


体の中の「温度」は、体内の尿酸結晶の沈着・蓄積に

関係してくるのです。


よく昔から「夏の暑いときにこそ、熱いお茶を飲む」とか

言うでしょ?


まあ、暑いときにこそ、冷たい飲み物を飲みたいですが。

自分が喜ぶのと、体が喜ぶのは、

また別の話、ということで。


だからといって、夏の暑いときに

アイスクリームは食べちゃいけないか、というと・・・

まあ、あまり食べないほうがいいんですけど、

我慢ばかりしているのもね。


痛風の人は、ただでさえ、プリン体の多い食品を食べるのを

控えましょうとか、そんなことばかり言われていて、

我慢ばかりでストレスが溜まりそうなので、

そこそこ にしておけば良いのでは?


たまに、おいしく いただく くらいは、良いのでは・・

と思いますけどね。


アレは いけない、コレも いけないと、

あまり束縛、節制ばかりしていると、

半年くらいしたら、

反動(ドカ食い、とか)が来ることもあるので、

まあ・・ときどき食べるくらいなら(黒酢アイスに限らず)

良いのではないでしょうか。


痛風と生理痛どっちが痛い?

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● 痛風発作と生理痛、どっちが痛い?

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痛風発作の激痛と、生理痛では、どっちが痛いの?


生理痛になった経験がないので、どちらが痛いのかは

比べられませんが、痛風発作の方は「人生最大級の痛み」と

称する人もいるくらいなので、

痛風発作の方が痛いんじゃないかと思いま・・・・

って、そんなこと、どうでもいいでしょ。


共通することは、痛風発作も生理痛も

その経験の無い他人には、

その苦痛を理解してもらいにくい、ということ。


痛風の場合、痛風発作で歩けなくなって、

仕事に行けなくなって、やむなく会社に電話をいれたら、

痛風に理解のない上司に


「なんだ、痛風くらいで休みやがって! 

 這ってでも来い」


・・なんて言われたり。


生理痛の場合は、生理痛があまりにも痛くて苦しいので、

休もうと会社に電話を入れたら、

これまた生理痛に理解のない男性の上司に


「いいなあ・・女は。そんなことくらいで、休めて」

・・なんて言われたりね。

(それって、セクハラ?)


どっちが、どれほど痛いかなんて、どうでもいいですが、

経験したことない人にとっては、おそらく

理解できない痛みだ、ということです。


口で言ってもわかりませんし、

他人の苦痛を理解しようとしたり、

心情を察してくれるような人は、案外、

少ないのかもしれませんね。


なんにしろ、痛かったり苦しかったりしたときでも、

仕事は休めない場合も多いでしょうし、

本当にツライです。


また、体調が良くないのに無理して出社したところで、

いろいろな面で、仲間に迷惑がかかったりね。


生理痛の方は、よくわかりませんが、

痛風が原因で会社を辞めた、仕事を辞めざるを得なくなった、

という話は何度か、聞いたことがあります。


他人事じゃありませんし、

そういうのって、なんとかならないものか、

と考えてしまいます。


大きな会社でしたら、生理休暇の制度とかあっても、

どうなんでしょう。

実際には、制度は、あっても

(事実上) 使えない雰囲気がある会社も あるのでは?


ついでにいうと「痛風休暇」とかも、あればいいのにね。


って、あるわけないでしょ。


痛風 減塩

痛風に塩分控えめは、関係ありません。


ですが、痛風(高尿酸血症)は高血圧を合併しやすいので、

心の片隅にでも、

このことを留めておいたほうが良いかもしれません。

痛風って、足が痛くなるだけの病気じゃなかったのですね。


人間誰しも、年をとってくると血管が老化して

高血圧気味になってきますが、痛風(高尿酸血症)で

少しずつ腎機能が低下している場合もあります。

つまり・・ひらたくいえば、

尿酸結晶が腎臓のフィルターに沈着して

腎臓の機能をちょっとずつ、衰えさせていくわけです。

怖いですね。


で、腎機能と高血圧は微妙な関連があり、

腎機能が低下していくと高血圧になっていきます。


高血圧、高血圧とよくいいますが、

要は血管の内部が狭くなってきたり、硬くなってきたりで、

心筋梗塞とか脳梗塞を起こす可能性があるんです。

ああ、これは怖いですよ。

命にかかわることですからね。


さて、ここで薬を飲みましょう、となるわけですが、

高血圧を下げる、いわゆる降圧剤の中には、

尿酸値を上げる作用もあるモノもあるので、要注意。

利尿剤とかね。

実際、そういう話を聞いたこともあります。

高血圧の治療のため、薬を飲んでいたら、

前はそうじゃなかったのに

「尿酸値があがって痛風になった」って。

シャレにならない副作用ですね。


お医者は、痛風にしろ、高血圧にしろ、

とにかく、「薬を飲みなさい」としか言いませんから、

最終的には、ご自分で御判断ください。


副作用の説明とかは、あまり事前にしてくれない

お医者もおられますので、心配なら薬の効用・副作用など

ネットとかで調べてから

服用されるのが良いかな、と思います。

って、そういうことって、キチンと患者に事前に説明するのが、

お医者の責務だと思いますけどね。

いちいち細かいことまで患者の一人ひとりに説明していたら、

やたらと診察に時間ばかりかかって、

診察患者の数がサバけないから・・

なんて理由ではないことを祈ります。


で。

薬以外で、われわれが自分で気をつけることができるのは、

食事くらいでしょうか。


減塩、つまり、塩分控えめの食事をする、ってこと。

薄味の味付けですね。


塩分の一日の摂取量は10グラム以下が望ましい、

とかいいますが、

入院したときの病院食でもないかぎり、

正確な摂取量なんか、わからんでしょう。

ですので、あくまで目安です。


ここで気をつけなければならないのは、その塩分摂取量は

一日の総量である、ということです。


つまり・・いくら薄味にしていても、

大量に、すなわち食事を食べすぎてしまうと、

いくら薄味の食事であっても、

摂取塩分はタップリになってしまう、ということです。


「味の薄めの食事」たくさん>「味の濃いの食事」ちょっぴり


・・・の可能性もある、ということです。

あ、一日に摂取する塩分量の話ですけどね。


でも、あんまり気にしすぎると、それがまた、

ストレスになって、あまりストレスが強いと

これまた、尿酸値を上げてしまうこともあるので、

いや、ホントに、痛風ってヤツは、やっかいですよね・・


痛風 お金のかからない運動をする

スポーツジムやフィットネスクラブに通うのは、

運動習慣として、とても良いと思います。


器具も揃っていますし、コーチや仲間がいたりして、

運動を長期に続けるモチベーションも保てたりします。

一人きりの運動では、なかなか、そうもいきませんしね。


ですが、そういうスポーツクラブが近所にあればいいですが、

遠方ですと、交通費がかかったり、

車で通うにしてもガソリン代がかかります。


また、そのスポーツジムにもよりますが、年会費とかも

結構、高めのところもあります。

毎月のことですので、案外、バカにならないかもしれません。


月々の生活に余裕のある人はそれもいいですが、

長期に継続することによって、

運動というものは効果が出始めます。

痛風改善のため、痛風対策として、

体重や尿酸値の数値に現れるまでの、長期戦です。


一日のうちで、あるいは一週間のうちで

まとまった時間がとれる人はいいですが、

仕事が忙しかったりして、そうでない場合は、

やはり、いつでもどこでも、

手軽に一人でデキることがポイントになってきたりします。


具体的には、歩く(ウォーキング)、ストレッチ、

軽い体操、軽い水泳、など。

年齢にもよりますので、

どこまでが“軽い”運動かは個人差がありますが、

一般的には、軽い有酸素運動が痛風改善に望ましい、

と考えられています。


私の場合、一大決心してジム通いをはじめたところで、

どうせ続かないので、結局は、日常生活の隙間のわずかな時間で

できる、ウォーキングなどに落ちついてしまいます。


ストレッチなどは、若い人には運動強度が弱すぎて、

運動した気にならないというか、物足らないとは思いますが、

ストレッチは血流が良くなる効果もありますので、

やって損はないです。

体も柔らかくなりますしね。


痛風改善、体質改善のための運動としては、

“お金がかからない、お手軽な運動”というのが、

挫折しない運動習慣のためには重要なんじゃないか、

と考えていたりします。


痛風 運動直後の落とし穴とは?

高尿酸血症、痛風の体質改善に、

ゆったりとした有酸素運動(あまりキツクないやつ)が

効果的と考えられていますが、ちょっと落とし穴もあるんです。


あ、その前に、有酸素運動ってのは、

ゆっくりとしたウォーキングとか、

のんびりしたサイクリングとか、

軽い水泳とか、ヨガとか、そういうやつです。


逆に無酸素運動というのは、息をとめて頑張るような、

強度の強い運動のことです。

100メートルダッシュとか。

ウエイトトレーニングとか。


で。

息を切らすような無酸素運動では、筋肉が酸素不足になり、

エネルギーを発生させるため、ジャンジャンと

プリン体を生成し、尿酸値を上げてしまいます。


その点、有酸素運動は、筋肉が酸素不足にならないので、

それほどプリン体も作られなくて、

尿酸値も上がらなくてすみます。


さて、痛風改善の観点からみると、

理想的なようにも思える有酸素運動ですが・・・

落とし穴って、何?


有酸素運動、無酸素運動に限らず、

とにかくスポーツをした後は、お腹が減るんです。

エネルギーを消費しますからね。


ところが、たくさん運動したから大丈夫、

カロリーいっぱい使ったから、

と、運動直後にたくさん食事をしてしまうと、

あまり望ましくないんです。


運動で熱量消費しているんだから、

少々食べても大丈夫なように思いますけどね。


ところが・・・実際は、そうじゃないらしくて。

運動直後は、自然と汗をかいています。

つまり、体内の血液濃度が高くなっていて

(水分が減っているので)、

尿酸値もあがりガチな状態でもあります。


そんな状態のとき。

「ビール+焼肉」なんかをたっぷり食べたりしたら、

どうなるか?


一発で痛風発作が出てしまう・・かどうかは、

わかりませんが、いわゆる痛風リスクは高くなります。


運動後のビールと焼肉は最高ですけどね。


今、こんな記事を書いたりしていますが、

実は私は、毎日のように運動して、毎日のように焼肉を食べて、

毎日のようにビール(あるいは、焼酎)を飲んでいました。


その当時、ビールや焼肉をあんなに食べなかったら、

痛風にならなかったかどうかは

わかりませんが(遺伝など、体質もあるため)、

知らないうちに、尿酸値をガンガン上げていたのですね。

なるべくして、なってしまったのかもしれません。


ビール+焼肉は、本当においしいですが、

運動直後のタイミングは止めておいたほうが良さそうです。