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● 飲む黒酢 効果
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「黒酢アイス」とは何か?
黒酢アイスは、簡単に作れて、
いわゆるスーパーなどで市販されている黒酢を買ってきて、
手軽な容器に移し替えて、家庭用の冷蔵庫の冷凍庫で、
そのまま冷やす。
そして、かちんこちんに凍ったら、さあ、
黒酢アイスの出来上がり・・・というのは、
ちょっと違うのです。
これは、どっちかというと、黒酢アイスというより、
黒酢シャーベットですね。
お手軽なシャーベットになって、
さくさく食べれますが、おいしいかどうかは、
また別の話。
つまり、黒酢が酸っぱくて飲みにくい人にとっては、
シャーベットにしたところで、
やっぱり黒酢は黒酢なんです。
酸っぱいんです。
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★ おいしいアイス
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で・・黒酢アイスとは、そうじゃなくて、
どっちかというと、レシピの話。
甘いバニラアイスクリームなんかに、
黒酢をかけて作るのですよ。
さらに黒酢に黒砂糖なんかを混ぜたら、さらに
おいしく、お味は、まろやかに。
もしかして、ヨーグルトよりも おいしいかも?
でも、なんで、こんなことをするのか?
アイスクリームは甘くて、黒酢は酸っぱいので、
中和されて というか、まるでヨーグルトのような
さっぱり風味になる、ということ。
で、アミノ酸やクエン酸が豊富で健康に良い、
とされている黒酢ですが、
御存知のように、酸っぱくて飲みにくい。
でも、アイスクリームにかけて食べるなら、
おいしく食べられるじゃないですか。
おいしくて健康にも良い。
これって、一石二鳥じゃないの??
と・・まあ、こんな感じです。
黒酢アイスって。
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★ 黒酢 効能
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ところで。
なんで、黒酢が痛風に良いのか?
黒酢に豊富に含まれているクエン酸が、
尿のアルカリ化を促進させてくれます。
尿酸値が高い人は、尿酸値を下げたいのですが、
それには、できるだけ多くの尿酸を体外に
排出したいです。
(体内で生成される尿酸の量を減らせれば良いのですが、
なかなか難しいので)
で。
尿というのは、食事の内容によって、
アルカリ性に傾いたり、酸性に傾いたりするのです。
肉や魚ばかり食べていたら、尿が酸性尿に。
野菜や海藻を多く食べたら、尿はアルカリ性に。
・・そんな感じです。
で、黒酢に含まれるクエン酸は、酸性尿を
アルカリ性に傾けてくれる働きがある、ということ。
まあ、別に黒酢でなくても、
クエン酸のサプリとかでもいいんですけどね。
黒酢はアミノ酸とかも豊富なので、
健康面でも良い、ということなので。
そういう、クエン酸を豊富に含んで、
尿酸値改善に一役買ってくれる黒酢ですが、
果たして「黒酢アイス」は、どうなのか?
たしかに、酸っぱくて飲みにくい黒酢も、
アイスクリームと一緒なら、おいしくいただけますよね。
で、結論↓
黒酢アイスは
(痛風の人には) お勧めできません。
黒酢は健康に良いですし、尿酸値改善にも
効果があると考えられていますので、ぜひ
飲んでいただければ良いと思います。
ですが、黒酢アイスは基本、アイスクリームですから、
お腹を冷やします。
これが (痛風の人には) 望ましくない。
夏は、毎日暑くて、汗もダラダラですから、
体は熱いと思うかもしれませんが、それは
表面的なものであって、体の内部は、また別の話。
つまり、夏だからといって、体の内面は
冷えている可能性がある、ということ。
アイスクリームは、お腹を冷やしますが、
どうして、お腹が冷えると良くないの?
胃というところは、とりあえず、
食べ物が食道を通って、最初に入ってくるところなので、
とにかく、食物を固形物のままにしていることは
芳しくない。
っていうか、とにかく、消化して吸収して
活動のエネルギーに変えなきゃいけない。
ところが、お腹が冷えると・・すなわち、
胃腸が冷えると、胃腸の機能が落ちてしまうのです。
これはマズイ。
消化や吸収しなきゃならないのに、
機能を落としている場合?
てなわけで、胃は全身から血液を集めるのです。
血液というのは、筋肉を動かすことによって
筋肉の熱で温められて、あったかいですからね。
この血液をたくさん胃に集めることで、
胃腸を冷やさないようにしよう、という働きが
人間の体にはあるのです。
(「胃熱」といいます)
この、血液を集めることによって
胃腸が温まるのはいいですが、
全身の血液が胃腸を重点的に
血が集まることによって、手足などの末端が手薄に。
つまり、手足に血液があまり巡らない。
すなわち、手足が冷えるということ。
夏なのに「手足が冷える」。
(外側じゃなくて、内部の話ね)
血液中の尿酸は、尿酸値 7.0mg/dl以上で
あまり溶けなくなってしまうのですが、
過剰になった尿酸は関節などに沈着をはじめます。
体のドコに溜まるかというと、心臓から遠い、
比較的、体温の冷たいところに蓄積。
多いのが、足ですね。
体温37度以上だと、血液中の尿酸は溶けやすいのですが、
逆に体温37度未満だと溶けにくくなります。
つまり、冷たいと良くないのですよ。
冷たいと、血液中の尿酸は溶けにくいし、
冷たい箇所(関節など)に
尿酸が結晶化して沈着していくのです。
痛風で、よく「歩きましょう」というのは、
筋肉を動かすことによって、筋肉を発熱させる、
体温を上げる、という働きもあるので。
体の中の「温度」は、体内の尿酸結晶の沈着・蓄積に
関係してくるのです。
よく昔から「夏の暑いときにこそ、熱いお茶を飲む」とか
言うでしょ?
まあ、暑いときにこそ、冷たい飲み物を飲みたいですが。
自分が喜ぶのと、体が喜ぶのは、
また別の話、ということで。
だからといって、夏の暑いときに
アイスクリームは食べちゃいけないか、というと・・・
まあ、あまり食べないほうがいいんですけど、
我慢ばかりしているのもね。
痛風の人は、ただでさえ、プリン体の多い食品を食べるのを
控えましょうとか、そんなことばかり言われていて、
我慢ばかりでストレスが溜まりそうなので、
そこそこ にしておけば良いのでは?
たまに、おいしく いただく くらいは、良いのでは・・
と思いますけどね。
アレは いけない、コレも いけないと、
あまり束縛、節制ばかりしていると、
半年くらいしたら、
反動(ドカ食い、とか)が来ることもあるので、
まあ・・ときどき食べるくらいなら(黒酢アイスに限らず)
良いのではないでしょうか。