2022年12月27日火曜日

薬の副作用は、やっぱり怖い ?

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● 薬の長期服用は、やはり怖い?

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痛風に関係ない話でアレですけど、

知り合いの人が救急車で運ばれました。


明け方から、心臓が痛くて苦しみだし、

早朝、家族の方が気が付いて救急車を呼んだのだけど、

心筋梗塞の一歩手前だったそうで。


80歳を超えた女性なので、

体力の衰えなどが心配されたのだけど、

なんとか命だけは助かったそうです。


検査の結果、心臓の太い血管のうちの一本が

完全に詰まっている状態。


カテーテルという、心臓のパイプを通すような

(詰まっているものを焼き切る?)

手術をしたいところなのですが、

老齢のせいか、心臓が軽石のような状態になっていて、

危険なので無理、とのこと。


でも、手段はないわけではなく、

血液サラサラにする薬を飲めば、

なんとか治療できるそうで。


ところが。

当人は数日前(?)から、血便が出ていて、

胃潰瘍の症状が出ているらしくて、

胃から出血しているらしいのです。


この、心筋梗塞を再発させないためには、

手術が無理な場合、血液サラサラになるクスリを

飲むのがセオリーらしいのですが、

この薬には、血液が凝固しにくくなる副作用(?)が

あるらしいのです。

つまり、血が止まらなくなる、ということ。


と、いうことは、心筋梗塞の治療のため、

血液サラサラになる薬を服用すれば、

こんどは、潰瘍になっている胃からの出血が

止まらなくなるのだ、と。


ああ、どうすりゃいいの?


じゃあ、胃の治療を先にしようと思うと、

心臓に負担がかかってしまうので、

これも うかつに治療できないらしいのです。


心臓の治療をしようと思えば、胃の出血が

止まらなくなるし。

胃の治療をしようと思うと、

心臓が弱っているのでデキないし。


ああ、絶対絶命。


当人は、いまだに入院中で、

先日、集中治療室から出てきたばかり。


そもそも、なんで、こんなことになったの?


まあ、心臓の方は、

御高齢なので、仕方がないとして、なんで胃潰瘍なのか?


これはね。

医師の先生の話によると、

長年、高血圧の薬と中性脂肪を減らす(だっけ??)薬を

飲み続けていることによって、

胃がヤラれているのだそうです。


う~ん・・

長期にクスリを飲み続けることによる、

薬の副作用だったのね。


これは、人ごとじゃありません。

薬は病気の人にとって、とても助かる、

ありがたいものですが、

長期的に服用することは、やはり副作用が心配です。


短期間に病気を改善してくれる薬ならば、

服用期間も短く、当人にとって、ありがたい限りですが、

痛風の薬、つまり尿酸値を下げる薬は、

長期服用が鉄則です。

長期というか、一生

飲み続けることになる場合が多い薬です。


フェブリク(フェブキソスタット)は、

ザイロリックなどの従来薬よりも

副作用は少ない、と言われていますが・・・

新薬なので、実際に、この薬を

何十年も服用し続けた患者のデータはありません。


薬は、病気を治すためのものであるハズですが、

副作用のために他の病気になってしまうこともある、

ということです。


ちなみに、前述の心筋梗塞で胃潰瘍の方は、

集中治療室から出た翌日、病室で

今度は脳の血管が詰まって、

脳梗塞になってしまいました。


ああ、胃潰瘍さえなければ、血便さえなければ、

血液サラサラになる、心筋梗塞の治療がデキたのに!

こんなことには、ならなかったのに!


命は助かったものの、

左半身に少し障害が残るようです。

これから、つらいリハビリが待っています。


っていうか、胃の出血が治まらないことには、

血管が詰まらないようにさせる薬を服用できませんからね。

予断を許さない状態です。


回復を心より、お祈り申し上げます。


2022年12月26日月曜日

正月痛風に応急処置

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● 痛風発作は、正月でも出る!?

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そもそも、なんで正月なのか、

正月に痛風発作なのか、ということですが、

年末年始というのは、夏場に次いで

痛風発作の多い季節なのです。


正月は、なにかにつけて、

おめでたいハズなのですが、痛風発作が出てしまったら、

何もおめでたくありません。

正月そうそう、激痛の日々が待っていますから。


夏は、まあ、わかります。

季節的に暑くて汗をかいて、体内が水分不足。

血液中の尿酸濃度が高くなって尿酸値が上がりがち。


あと、副交感神経反射といって、

暑さで体内の血管が拡張します。

全身の血流が良くなって、同時に

体の大掃除 (この場合のゴミは、尿酸結晶のこと)

が始まるのです。


じゃあ、なんで正月?

なんで、年末年始?


これは、もう・・あれですよ。

アレしかありません。


そう・・暴飲暴食。

つまり、宴会の季節。

忘年会新年会。

飲み会も多く、地方に散らばっていて、

滅多に会えない友達が帰省して

一堂に集まったり。


楽しいのはいいのですが、

痛風改善の基本は「腹八分目」。

食べているときは、おいしいのでいいですが、

過食は尿酸値をジワリと上げていきます。


ですので、宴会とか忘年会とか新年会とか

おせち料理とか、他人が楽しそうにしていても

自分はホドホドに、腹八分目で・・・


え?

ちっとも、楽しくない?


そうですよ。

楽しくないのです。

だから、つい、食べて飲んでしまうのです。


痛風発作の要因の一つに「強いストレス」というのが

ありますが、「食べたい飲みたい」を我慢することが、

かえってストレスだ、などと勝手に自分で

理屈をつけて、結局、

飲んだり食べたりすることになってしまいます。

まあ、正月くらい、いいでしょ?


ですが・・・

こんなことは考えたくもないですが、

万が一、正月に痛風発作が出てしまったら、

どうするか?


どうすればいいのか。


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● 痛風 備えあれば憂いなし?

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しかし、まったく、痛風発作ってヤツは年中無休ですね。

いつ出るのか、わかったもんじゃありません。

冬に痛風発作が出た経験はなくても、

油断できません。


そもそも、冬というのは、痛風に限らず、

体の調子が悪くなりやすい季節なのです。


で。

痛風発作の対策。


事前にできる対策は、一つだけ↓


『ロキソニンを購入しておく』


・・・できるのは、これだけです。


もっと広義の意味での、痛風事前対策ならば、

食べ過ぎ飲みすぎに注意して腹八分目。

宴会、飲み会は全て不参加。


でも、そんなことをしたら、

人生の楽しみを取り上げるのか、

と思う人もいるでしょう。

私もそれがベストな方法とは思えません。


ですので、やはり、

(発作が) 出たら出たときのこと。

とりあえず、痛み止めの薬 (消炎鎮痛薬) である、

ロキソニン (ロキソプロフェン) だけは確保しておく、と。


ロキソニンではありませんが、

以前、元旦に親戚が遊びに来ていて、

突然、頭が痛い、気分が悪いと言い出して、

バファリンを買い求めるために、元旦の夜に、

あちこちのドラッグストア、コンビニ、スーパー、

薬局、と走り回った経験があります。


なんで、バファリンなのかというと、

彼の常備薬がバファリンなのだそうで。

しかし、元旦の夜って、どこの店も閉まっていますね。


結局、バファリンは入手できませんでしたが、

こんなことにならないように、

事前にロキソニンは調達しておきたいところです。


ロキソニンは、以前は

処方箋がなければ入手できませんでしたが、

近年、市販されるようになって容易に

購入できるようになりました。


ですが、どこでも買えるわけでなく、

第1類医薬品ですので、薬剤師の在留する薬局でしか

購入できないと思います。

ネットでの購入の場合も同様に、

薬剤師の常駐する薬局でしか買えません。


ちなみに、「薬局」と「薬店」の違いは知っていますか?


「薬局」には薬剤師がいないと、薬局とは

名乗れないのです。


・・・・・そんなことより、痛風の話ですね。


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● 痛風 備えあっても、出るときはデル。

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いくらロキソニンを買い置きしていても、

「魔よけ」のように痛風発作が避けてくれればいいですが、

出るときは出ます。

容赦なく、出ます。


で、出たら、どうすべきか?


正月だから、ということは特になく、

いつもの痛風発作対処法と同じです。


正月はどこの病院も薬局も閉まっている、

と考えるのが妥当です。


緊急医療センターや救急車という手もあるかもしれませんが、

それらの手段は命のやり取りをするような重症の人が

利用するべきと思うので、やはり、やめておきましょう。

痛風発作で死ぬことはないので、自分で対処しましょう。



|■ その1“安静にしておく”

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基本は、痛風発作が発症すると安静にしておくのが

苦痛が少なくて済みます。


それと、痛風発作が好発しやすい場所が足の関節に多いので、

「歩けない」ということにも関係します。

無理に動こうとすると、激痛が容赦なく来ますからね。


本当は、ね。

患部は激痛で腫れあがりますが、同時に

熱く・・発熱しているのです。


これは体の中の、関節などに沈着して

溜まり過ぎた尿酸結晶を、

一生懸命、体が溶かそう、トカそう、としているのです。

そう考えると、激痛の最中ではありますが、

少しは痛みも和らぐ・・・ワケないか。



|■ その2“患部は冷やす”

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痛風初期症状の人は、痛風発作が起こると、

この腫れあがった患部を冷やすべきか、

温めるべきか、と迷うかもしれませんね。


正解→「冷やす」です。


痛風発作は、基本的に“急性の炎症”なので。

冷やす方法は、氷水でもいいし、保冷剤でもいいです。

もちろん、冷湿布でもいいです。


腫れあがった患部に触れるだけでも激痛が走るので、

ゆっくり、そろっと・・注意してくださいね。


ちなみに、温めると、痛風発作の痛みは

酷くなりますよ。



|■ その3“水を多めに飲む”

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この、水というのは何かというと、

尿酸をできるだけ体外に排泄するためです。


痛風というのは、尿酸値が高いことが要因なので、

つまり、血液中に尿酸が過剰な状態なのです。


で、できるだけ、尿酸の量を減らしたいのですが、

尿酸は大部分が尿に溶けて、尿と一緒に体外に

ハイセツされるのです。


ところが、出そうにも水を飲んでなきゃでない、

ということ。


夏場に痛風発作が多いのは、暑くて汗をよくかくので、

体内の水分量が減少して、トイレに行く回数が

減るから、というのも理由の一つです。


でも、水を多めに飲む、といっても、

モノには程度、限度というものがあり、

飲みたくもないのに無理に大量に飲むと、

今度は腎臓に負担がかかってきます。

難しいですね。

ですので、少し多いめに飲むことを心がける、くらいで。


一般的に「2リットルの水を・・」なんて言われますが、

夏と冬とでは環境、状態が違うので、

あまり気にしなくてもいいです。



|■ その4“なるべくトイレに行く”

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“水を多めに飲む” とシンクロしますが、

尿酸をできるだけ多く排泄するため、です。


しかしながら、困ったことに

痛風発作というのは、圧倒的に多い箇所が「足」なのですよ。

つまり、歩けない。歩きにくい。

歩くと痛いので、なるべくトイレは我慢しようと、

思いがちです。


でも、尿瓶や簡易トイレでもいいですから、

尿を排泄することは大切ですので、

我慢せずに、できるだけ尿は出してください。


恥ずかしい、とか、情けない、とか、

そんなことは考えなくていいです。

反省は、痛風発作がすっかり治まってから、しましょうね。



|■ その5“風呂は止めておく”

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“患部は冷やす” にも相通じますが、

風呂に入ると、腫れと痛みは強くなります。


この場合の風呂、というのは、

湯船に入って温まる、ということを指しています。

ですので、シャワー程度か、体を拭くくらいにするのが

無難です。


本当は、血液というものは、酸素と栄養分を全身に運ぶので、

血流が良くなることは望ましいことなのですが、

痛風発作に関していうと、血流が良くなると

白血球がより多く患部に巡ることになります。


白血球?


痛風発作というものは、

関節・腱などに結晶化した尿酸が沈着して、

溜まりきれなくなったときに剥がれるのですが・・

そのとき、白血球がそれを異物と認識してしまい、

攻撃するのですよ。


白血球というのは、体内の掃除係みたいなものですからね。


その攻撃時に、あの、激痛の元となる痛みの成分が出るのですが、

体が温まって血流が良くなると、白血球も

たくさん患部のあたりに、いらっしゃるようになる、ということ。


血流は、痛風発作がすっかり治まってから、

良くなってもらいましょうね。



|■ その6“足を高くして寝る”

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この、足を高くして寝る、というのは何かというと、

「心臓より高い位置に」するためです。


足を。

つまり、立っていても座っていてもそうですが、

足に痛風発作が出て痛い場合、より血液が流れやすい、

ということです。


ベッドでも布団でもいいですけど、寝るでしょう?


座布団でも何でもいいから、足元に積み上げて

高くするのです。

そして、痛い方の足を上に乗せ上げる。


ちなみに、痛くない方の足も一緒に上げると、

バランス的に、(痛い方の足が)

ずり落ちて悲鳴を上げずに済みます。


で・・心臓より高い位置に足を置くと、

少しだけですが痛みはマシになります。

血液の流れが少し悪くなった、ってことですね。



|■ その7“ビール・酒は飲まない”

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どんなにビールが好きな人でも、

痛風発作の最中は我慢してください。

禁酒です。


飲んで痛みを忘れよう・・なんて考えないほうがいいです。


試してみるのは勝手ですが、

痛い目に遭うのは自分です。



|■ その8“ロキソニンは1日3錠まで”

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さて、上記のようなことを色々と試してみて・・・

それでも、やっぱり痛い。

我慢できない。


こうなると、もうロキソニンの出番です。


病院でいただいたロキソニン

(後発薬 [ジェネリック]は、ロキソプロフェン錠」)でも、

市販薬のロキソニンsでも、処方箋にキチンと書いてあると

思うので、服用量は厳守してください。


たぶん、毎食後1回1錠・・だと思うのですが。


どんなに痛風発作の痛みがツラくても、

一度に5錠とか飲んだりしないでくださいね。


これは、胃がヤラれる恐れがありますので。

食後に飲め、というのも、胃のためでもあります。


痛風発作の極期(ピーク時)は、

ロキソニンを飲んでいてさえも、

痛みが緩和しない、ロキソニンが効かない、

と思うときもあるかもしれませんが、

それでも、自分の体のためですので服用量は守ってください。


経験上、ロキソニンの効果継続時間は

8時間~10時間くらいでしょうか。


飲み始めて、15分くらいで効果を実感できます。

つまり、痛みが和らぎ始めます。


1日3錠飲めば、24時間をカバーできる計算になりますが、

キツイ薬ですので、眠れる程度まで痛みがマシになってきたら、

服用は止めておいたほうがいいかもしれませんね。


ロキソニンは急性の炎症には効果絶大ですが、

慢性の痛みには、効果は薄いです。


常用すると、イザというとき、本当に必要なときに

効かなくなる可能性もあるので、ロキソニンは

本当に痛いときだけの服用にしてください。


仮に飲まなくても、これがある、と思うだけで

お守りじゃないですけど、少し安心した気持ちになれます。


では、良いお正月をお過ごしくださいね。



2022年12月25日日曜日

痛風 利尿剤で尿酸値が上がる

高血圧などの治療のため、

降圧剤として利尿剤を飲んでおられる方も

いると思います。


ときどき、耳にするのが、

これらの利尿剤を飲んで、尿酸値が上がった、

あるいは「痛風になった」という話です。


これは・・・ホントか嘘か!?


これは、デタラメではなく、本当の話です。


痛風に関係があるのは、尿酸です。

この、血液中の尿酸はなんでできるのかというと、

食事などの栄養分が体内に入ってきて

肝臓で分解されたとき、細胞が新陳代謝で壊れたとき、

体を動かすエネルギーに変換されたとき、

の三パターンです。

これらのときに、肝臓で尿酸は作られます。


で、それらの尿酸は腎臓へ送られて濾過されて、

体外に排泄されるのですが・・

ここで利尿剤を服用していると、さらに

尿酸が尿細管細胞内へと再吸収されるのです。


尿細管細胞内?

再吸収?


一度捨てようとした尿酸を、もう一度

吸収するってわけ?


体外に尿などと一緒に排泄する予定だった尿酸が、

利尿剤の影響 (副作用?) で再吸収されるわけですから、

当然、ハイセツする尿酸は減ることになります。

再吸収されちゃったんですから。


で、出すハズの尿酸は残ったままなので、

血液中の尿酸の濃度は高くなってしまい、

尿酸値は上がってしまう、というわけです。


じゃあ・・・じゃあ・・・

血圧を下げようと思っただけなのに、

痛風になっちまうわけ?

利尿剤なんて飲むのは、やめたほうがいいの?


いえ、それは医師の先生が

そうすべきだと判断しての処方ですから、やはり

先生の指導どおりに服用するのがいいと思います。


いったん、クスリを飲み始めたら、

やはり処方してくださった先生の指導どおりに

服用するのがベストでしょう。


利尿剤のせいで上昇してしまった尿酸値は、おそらく

尿酸値を下げる薬を飲むことになり、あれもこれもと

だんだん薬の種類が増えていくかもしれませんが、

それでも、処方してださった主治医の指導どおりに

服用するのが最善の方法だと思います。


2022年12月24日土曜日

猫背と尿酸値

猫背と痛風は関係がある!?

これは・・・ホントか嘘か!?


・・・って、ホントなワケがないでしょう。


同様に、自分は猫背だから、尿酸値が高い、

あるいは低い。

そんな話、聞いたこともありません。

そんなこと、関係ありません。


が。

まったく、関係ないかというと・・・

まあ、ほとんど関係ない、

十中八九、関係ない、という感じです。


ナンですか、その、わかりにくい、

奥歯に物が挟まったような言い方は。


痛風、高尿酸血症は自分の普段の姿勢、つまり

前かがみで背中の丸まった、いわゆる

猫背とは関連はありませんが、全身の血流、

という観点から考慮すると、影響まったく無し、

というわけでもありません。


猫背という姿勢の人は、背の高い人に多いです。


それは、たいてい、周辺の人は自分より背が低いので、

見降ろす、というか、自分より下を向いて話す場合が

多くなるからです。

それにテレビにしろ、パソコンにしろ、

自分用にカスタマイズされたものならば

いいのですが、背の高い人は座高の高い人も多いので、

どうしても他の人の視線に合わせるため、前かがみ、

つまり猫背になりガチです。


で、猫背の何が悪いのか?


いえ、別に悪くないですが、姿勢が悪いだけで、

それはすなわち、首、肩、肩甲骨などの

筋肉が凝りやすくなるのです。

筋肉が凝ると、血行が悪くなってしまい、

これは全身に影響するのです。


全身の血流を良くすることは、健康の秘訣です。

血液は酸素や栄養分を全身に運ぶだけではなく、

代謝を活発にさせて、結果として

体温を上げる効果があります。

血液は、あたたかいですしね。


ところが、尿酸というものは、37度以下ですと、

血液中に溶けにくくなるのです。


尿酸値の高い人は、なるべく、血液中の尿酸を溶かして、

尿と一緒にたくさん、体外に排泄したいのに。


痛風になる人は、低体温というか、

冬になると(氷のように)

手足が冷たい人が多いように思います。

これは血流が悪いことが原因なんです。


尿酸というものは、体内の比較的冷たい部分の関節、

つまり、心臓から遠い手足などの末端の関節に結晶化して

沈着していくのです。


ですから、低体温で尿酸値の高い人は、

痛風発作のリスクが高まります。


まあ、でも、ねえ。

痛風発作が発症するのは、猫背のせいじゃないですよ。

尿酸値が高いから、痛風発作が出るのです。


その、尿酸値改善には、全身の血流を良くして、

普段の自分の「体温を上げる」ということは大切なことです。


猫背の矯正は、その一助となるかもしれませんね。


2022年12月23日金曜日

痛風発作のリスクは、どう下げる?

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● 喫茶店での注文品を見れば、その人のアレがわかる!?

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会社の同僚たち数人と喫茶店に行くとします。

もうランチの時間は過ぎているので、珈琲タイムですね。


外は北風が吹きすさぶ冬の季節ですが、

さすがは喫茶店。

店内は空調がきいていて、あったかいです。


ああ、ぽかぽか。

至福のひと時です。

(↑ 仕事、しろよ)


いくら店内が暖房で暖かくしてくれていても、

外から歩いてきて体が冷えているので、

あたたかいコーヒーが飲みたいですね。

あ、紅茶の人もいるかも。


珈琲でも紅茶でもいいですけど、飲むのは

もちろんホット。

あたたかい飲み物です。


ところがね。

数人、仲間がいると、たまに1人くらい、

こんなヤツがいるのですよ。


「いらっしゃいませ!

何にいたしましょうか?」


「あ、俺。ホットコーヒー」

「オレもホットで」

「コーヒー、ホットで」

「あ。おれは紅茶。レモンティーね、あったかいやつ」

「オレはホットコーヒー」


「アイスコーヒー!」


コイツは、なんでこんな寒いのに、

アイスコーヒーを飲むのか?


誰もが温かい飲み物を飲みたい季節に、

どうしてアイスコーヒーなのか?


本人に訊いてみました。


すると、夏であろうが、冬であろうが、

アイスコーヒーが好きなんだそうです。


当人はニコニコしながら、そんなことを

言っていますが・・・


実は、ね。

本人は気がついていないのですよ。

冬なのに、アイスコーヒーを飲みたくなるのには、

理由があるのです。


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● 冬なのに、アイスコーヒーを飲みたくなる理由とは!?

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この、冬なのに、アイスコーヒーを飲みたい人は、

長年の「食べ過ぎ」のせいで


『胃が炎症を起こしている』


・・のです。


つまり、“胃が熱をもっていて熱い” のです。


で、体は なんとかして胃を冷やしたいので、

冷たい飲み物を飲ませようとするので。


すなわち、冬であろうが、体が冷えていようが、

冷たい飲み物を飲みたくなるのです。


これが冬なのに、アイスコーヒーが飲みたくなる理由。

もちろん、コーヒーじゃなくても “冷たい飲み物” を、

という意味ですが。


このように、当人が意識していようが、いまいが、

内臓の状態や調子が、食べ物・飲み物の嗜好に大きな影響を

及ぼしていることがあります。


このアイスコーヒーの人の例でいえば、

この人が過食を改善して、胃の調子を整えて、

胃の調子が良くなってくれば、

冬などの寒い時期にアイスコーヒーを飲みたい、

と思わなくなってきます。


で、長い「前フリ」が終わって、

やっと痛風の話。


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● 痛風 口から入ってくるものに気をつける

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痛風は「口から入ってくるものに気をつけていれば」

痛風発作のリスクは下がり、痛風も改善すると

言われていますが、実際は、どうでしょうか。


痛風の場合は、遺伝という体質の壁が

大きく立ちはだかっていて、

なかなか思うようにはいきません。


ところで、

「口から入ってくるものに気をつけていれば」

という言葉を見て、どう思いましたか?


プリン体の多い食品の摂りすぎに気をつけよう、

というふうに感じませんでしたか?


「口から入ってくるものに気をつける」というのは、

プリン体の多い食品のこともありますが、

それよりも「過食に気をつける」ということです。


たくさん食べすぎないようにする、という意味です。


痛風改善とは、

プリン体の多い食品を摂り過ぎないように

気をつけることではなく、

「内臓の調子」を整えることです。


腎臓も肝臓も胃も腸も、全部、痛風に関係あるのです。

腎臓や肝臓や胃が改善されてくれば、

痛風も改善されるようです。


だからといって、どうすれば腎臓が改善されるのか、

肝臓を良くするのか、といえば、

即効性のあるような方法は見えてきませんが、

肝臓や腎臓や胃に負担をかけるような

生き方、食生活をしていると、

痛風の症状も良くない方向へと流れていきます。


過食、すなわち「食べすぎ」は、

内臓の負担を増やすので。


たとえば、肝臓の働きといえば、

アルコール飲料を分解する、というのが有名ですが、

それ以外にもたくさんたくさん働きがあります。


胃は、体内に入ってきた食物を消化しますが、

食べる量が多ければ多いほど、

たくさんの消化をしなければなりません。


肝臓は栄養分を分解したり、脳へ送り込んだりしますが、

たくさん食べれば食べるほど、

大量に分解作業をこなさねばなりません。


腎臓も同様に、濾過(ろか)作業などを担当しますが、

量が増えれば増えるほど、負担は増します。


オフィスでいえば、まだ前の仕事が終わっていないのに、

一生懸命やっているのに、上司がやってきて、

こちらの机の上に、容赦なく大量の書類をドン!

と積み上げて、ニヤリとされるようなものです。


この大量の仕事量!

書類の山を見るだけで疲弊してしまいます。

ああ、いったい何時になったら家に帰れるの!?


人間の内臓とオフィスは少し違いますが、

食べ過ぎる、内臓にも負担がかかってしまう、

という話です。


たしかに、痛風の場合は、

尿酸値さえ、下げていれば大丈夫、

みたいな感じはあります。


そして・・まあ、その通りなのですけど、

尿酸値に関係がある尿酸は、

どこで生成されるのかというと、

肝臓 (代謝されるときの老廃物) ですからね。

内臓の調子は、痛風改善の遠因となるのです。


内臓改善というのものは、それこそ、

一朝一夕にはできませんが、

「食べ過ぎを減らすと“内臓の負担”も減らせる」

という話です。


それから、自分が食べ過ぎているかどうかは、

どう判断するのか?


体重です。


毎日、体重計に乗ったほうがいいです。

毎日計って、できれば毎日同じような時間帯に

継続して測るのがいいです。


単純に考えて、体重が増えてきていたら、

食べ過ぎている、ということです。


それから、ちなみに、え~と・・・

冒頭のアイスコーヒーの話ですが。

あれは

(以前の) 私のことなんです・・・





あはははは。



(と、笑って誤魔化す) 


2022年12月22日木曜日

高尿酸血症の人の痛風予防

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● 知られざる高尿酸血症の実態

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尿酸値7.0mg/dl以上の数値の人は高尿酸血症といいます。


高尿酸血症だからといって

必ず痛風を発症するというわけではなく、

生活習慣に気をつけていれば痛風発作を予防ができる・・・・


? ? ? ? ?


ちょっと、まって?

もしかして・・・


「高尿酸血症の人→ 

自堕落な生活をする→ 

痛風になってしまう」


と考えていませんか?


それは、ちょっと違うのです。


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● どうして高尿酸血症になるの?

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そもそも、なんで高尿酸血症になるのか?


ハッキリ言って、遺伝です。

生まれつきの体質。


生活習慣?

だったら、どうして、中学生や高校生が尿酸値が高くなるの?


食生活の欧米化とか、いろいろい言われていますが、

痛風、高尿酸血症には

「ならない人は、絶対ならない」のです。


どんなに

カレー、とんかつ、ハンバーガー、寿司、焼き鳥、

焼肉、ラーメン、牛丼、天丼・・・

何を食べても食べまくっても、

生活不規則でも運動不足でもストレス過多でも、

痛風にならない人は、何をしても「ならない」のです。


つまり、体質なんですよ。

痛風になりやすい体質(痛風体質)


で、痛風体質の人が上記の

カレー、とんかつ・・・・とグルメ三昧をすると、

どうなるのか?


一発で、即、痛風です。


(即、痛風というのは、例えば、の話。

実際には、即、痛風発作が出たりしません。

痛風発作に至るまで、通常、

尿酸結晶の蓄積継続期間が10年以上かかります)


ものすごく不公平だと思いますが、体質とは

そういうものです。

生まれついた瞬間から、ある種の病気になりやすい体質、

あるいは、なりにくい体質があるのです。


ああ、なんで、こんな体質に生まれたの?

なんで、痛風なの?


でも、痛風にならない (なりにくい) 体質の人は、

他の病気になりやすいのかもしれませんよ?


単に、痛風には なりにくい「だけ」で。


何が良くて、何が良くないのか。


それは人間、いつか必ずやってくる、

人生の終焉のときがくるまで、誰にもわからないです。


痛風体質の人は、合併症さえ起こさなければ、

腎臓さえ悪くならなければ、血液中の尿酸が豊富なので、

血管が若々しく保てます。

(尿酸には抗酸化作用アリ)


粗食ならば、長寿の体質なのです。


話がそれました。

高尿酸血症の人が、

過食、多飲(飲酒)などの不摂生を続けると

痛風になる、と考えているかもしれませんが、

そうじゃありません。


たしかに、高尿酸血症の人が、

食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足・・など

生活習慣が不摂生ですと、高確率で痛風になるでしょう。


でもね。

高尿酸血症の人の中には、いくら不摂生を続けていても、

痛風発作が発症しないタイプの人がいるのです。


しかも、その発症しないタイプの人の方が多いのですよ!


嘘みたいな話でしょ?


こんな食生活に気をつけているのに。

痛風改善に良い、と思うことは、いろいろ実践しているのに。


尿酸値が高い、高尿酸血症だからといって、

痛風発作が出ない人もいるのです。


羨ましいですね。


・・・・・・・・・・・・・・。


ホントに羨ましいですか?


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● 痛風発作が出ないことは、本当に良いのか?

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高尿酸血症は、尿酸値が高いのですが、

痛風発作が出ないからといって、体内の尿酸が

少ないわけではありません。


それゆえの、高尿酸血症ですからね。


つまり、知らない間に、じわりじわりと

体内の関節・腱などに結晶化した尿酸が沈着していくことは

同じなんです。


痛風の人は、たまに痛風発作が出て、

七転八倒の苦しみを経験しますが、

あれは体にとって意味のある現象なのです。


つまり、痛みと腫れは伴いますが、患部を発熱させて、

その熱で、

蓄積している尿酸結晶を溶かそうとしているのですよ。


でも、我々は痛いからといって、

薬で、その発熱を抑えこんで、

尿酸結晶を溶かす邪魔をするのですけどね。

(だって、痛いですもん)


ところが。

高尿酸血症の人で、痛風発作が出ないタイプの人は、

尿酸値が高くても自覚がありません。


発作がないなら、あんな苦痛を経験しないなら、

あまり体にも気をつけないでしょう。

食べたいものも食べるでしょう。

飲みたいものも飲むでしょう。


だって、何も痛くないのですから。


痛風の人も、やっぱり食べたいし、飲みたいですが、

あれほどの激痛で、イヤというほど

痛い目に遭っているので、ある程度、体には注意します。

いえ、かなり気をつけます。


この差が、この両者の差が、

何十年後かに、如実に出てくるわけです。


どちらが良いと思いますか?



え?


どっちもイヤ?


2022年12月21日水曜日

痛風は気の病

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● 痛風は、気の病 (きのやまい)?

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「痛風は気の病」とか言うのは、東洋医学だけです。


近所の病院へ行って、

医師の先生に「痛風は気の病だから・・」

なんて言おうものなら、

次の患者がたくさん待っているんだから、とっとと帰れよ、

という雰囲気になるような気がします。

(言う、度胸はないので黙っています)


西洋医学では、痛風というのものは、

プリン体の多い食品の摂りすぎだとか、

体内で尿酸を多く作られすぎている、

あるいは、尿酸を排泄する能力が弱いとか、

水分不足で血中尿酸濃度が高いから、

などと考えられてます。


気 (心や気持ち) などとの関連は、

まったく眼中にありません。


私は、どっちも正しいんじゃないか

と考えているのですが、

それでも他人にこのことを言うと、

一笑に付されるような気がします。

そんなもん、関係あるわけねえだろ、と。


痛風になりやすい体質の人(痛風体質)には、

「緊張しやすい人」が多いそうです。


緊張?


つまり・・

何か物事があるとき、それは何日も先の話なのに、

どうしよう、うまくいかなかったらどうしよう、

と気に病んでみたり。


あるいは、人と話すのに緊張しがちだったり。

責任感が強すぎて、失敗したら

自分を必要以上に責めたり。


また、心配事が多かったり(心配しすぎ)、

真面目すぎたり、くよくよしたり、悲観的だったり、

話す内容がネガティブだったり。


こういう、マイナス思考的な考え方をするのは、

生まれつきのせいではなく、実は・・・


「腎 (じん) 」が弱かったり、

腎 (腎臓・副腎) に負担がかかっている場合が多いのですが、

当人は、生まれつきの性格だと思い込んでいたりします。


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● 痛風の人の弱点は、腎臓

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痛風は長年のうちに、腎臓が弱ったり、

悪くなってしまったりすることはありますが、

もともと、腎臓が弱い (腎虚) ため、

痛風になりやすいのかもしれません。


腎が弱っていると

「不安・恐れ」などを感じやすいのです。


たしかに、痛風というのは、

尿酸が多く作られすぎている、そして

尿酸を排泄するチカラが弱いから、痛風になるのですが。


人間の体というものは、いろいろとフクザツに出来ていて、

内臓の不調や弱りが、心因性にも影響を与えます。


さきほどの、痛風の人は

「緊張しやすい性質(タチ)」というのがありましたが、

緊張すると、体内の血管が収縮して

「血流が悪くなりやすく」なるのです。


すると、内臓の血液不足にもなり、

腎臓への血液も足らなくなってきて、

腎臓の尿酸の排泄力も低下します。


いろいろと関係あるのですよ。


ところで。

その・・そもそも、なんで「緊張する」のか?


それは、ね。

『生まれつき』そういう体質なのです。


あれえ?


さっき、性格は必ずしも生まれつき、とは限らない、

と言ったのでは?


でも、腎臓が弱点だったりするのは、

生まれつきの体質です。


痛風の人、誰しも腎臓が弱いとは限りませんが、

そういう人が多い、という話。


で・・

「生まれつき」なら、もう、どうしようもないのか?


ところが、そうでもないらしく、

緊張しやすいタチでも、年をとってくると、

だんだん大雑把というか、アバウトになってきて、

あまり緊張しなくなるそうです。


年をとってくる、って・・

それって、何歳の話?


緊張の反対は弛緩ですが、

弛緩って・・・一日中、弛緩していたら、

なんだか、認知症になりそう。


だから、痛風の人は、

認知症にならない、とか、なりにくい、とか。


ホントかなあ・・・・???


2022年12月20日火曜日

尿酸値の血液検査は食事後でもいいいのか?

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● 痛風の尿酸値検査は、食事抜き?

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もしかしたら、病院によっては食事ヌキで来院してください、

と言われるかもしれませんね。


尿酸値の血液検査の話ですよ。


私は病院から、食事しないで来い、

と言われたことがないので、

検査当日であろうと、いつも、普通に食べます。

あまり気にしたこともありません。


っていうか、私の場合、突然、ふらりと

病院に出かけていって、

「尿酸値の検査をして欲しいのですけど」と言うと、

病院の医師の先生が、

「じゃあ、今すぐ、しましょう」という感じで、

即、その場で採血となります。


病院によっても違うのかもしれませんが、

日を改めて検査・・というのであれば、もしかしたら、

当日の食事は抜いてください、となるかもしれません。


というのは、食事を抜いて血液検査をする、

というのは(尿酸値に限らず)よく聞く話ですから。

・・・っていうか、それが普通かも。


で。

食事をしてから、というか、

食事の直後に尿酸値の検査をすると どうなるのか?


経験上、食べた直後には「尿酸値は上がります」。


あとから、検査結果を見て、蒼くなるかも。


もっとも、私の場合、

食べた直後でなくても、尿酸値は高いかも・・あわわ。

なんと言うことを。


さて。

食べた直後に「尿酸値が高め」になるのならば、

逆に、食事ヌキだと「尿酸値は低め」になります。


この、「高め」だとか「低め」だとかいうのは、

ほんのチョットです。

食事するかしないかによって、それほど増減したりしません。


ちなみに、どうでも良い、豆知識ですが、

尿酸検査の直前にビタミンCを飲んでから

検査に臨むと、「尿酸値は少し低くなります」。


ですので、

病院によっては、検査前にはビタミンCを摂取しないように

指導する病院もあるとか、ないとか。


このビタミンCというのは、サプリメントでもいいし、

ドリンク剤でも良いです。


ミカンなどのフルーツは、ビタミンCは豊富ですが、

同時に果糖も多く含まれているので、

尿酸値に関していえば、あまり好ましくないです。


果糖は体内で分解されるときに、尿酸を生成しますので、

尿酸値が上がる可能性も。


でね。

結局、どうすれば、いいのか?


『普通にしていれば良い』のですよ。


かえって、検査のときだけ、

普段の尿酸値より、高かったり低かったりすることは

望ましくないように思うのです。


つまり。

考えられるのは、次の3パターンですが・・


●尿酸値が検査のときだけ、高めの数値が出る

●尿酸値の数値は、普段通り

●尿酸値が検査のときだけ、低めの数値が出る



|■ 「尿酸値の数値は、普段通り」の場合

└─────────────────────


これは、まあ、尿酸値が高めであろうが、低めであろうが、

それが自分の尿酸値の数値なのですから、仕方がないです。

むしろ、自分の数値が今、現在、どの程度なのかが把握できて、

良いと思います。



|■ 「尿酸値が検査のときだけ、低めの数値が出る」の場合

└─────────────────────


食事を抜いたり、検査直前にビタミンCを摂取すると、

やや低めの尿酸値の数値が出ます。

低い数値が検査結果で出ると、一安心ですねえ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


本当に一安心なの??


検査結果では低い尿酸値の数値が出ても、実際には

もう少し数値は高いハズ。

でも、検査結果は低い数値。


じゃあ、どうなる?


人にもよると思いますが、私なら、

ホッとしますね。


そして、

たらふく、食べたり飲んだりしてしまいそうです。

だって、尿酸値の数値、低かったもん。

大丈夫だよ、検査は来年まで行かないし(もっと行けよ)


・・・というふうに、油断していると、

次の検査のときには、検査結果をみて、

絶句してしまうかもしれませんよ?



|■ 「尿酸値が検査のときだけ、高めの数値が出る」の場合

└─────────────────────


たしかに、尿酸値の検査結果で高い数値が出たら、

いや~な感じです。

ガックリします。


でもね。

これじゃあ、イカン、と思うでしょう。

節制もしようと考えるでしょう。

生活習慣をさらに見直そうとするでしょう。

これが良い結果に繋がるのですよ。


検査結果というものは、

自分の現在の数値がどれくらいなのかを

知るためにあるのですが、

同時に、日々の生活の反省材料にもなるわけです。


そう考えると、高めの尿酸値の数値が叩き出されることは、

思うほど、悪くないことなのかもしれませんよ?


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● 尿酸値検査は、いつも同じコンディションで。

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尿酸値というものは、1日のうちでも多少変動するので、

食事を抜いたり、あるいは食事直後であったり、など

検査するときの状態が違うと、多少、検査結果にも影響が出る、

ということです。


ですので、食事を抜いた状態で検査するなら、

毎回、同じコンディションで。

食後の検査ならば、毎回、同様の状態で。


自分の今の尿酸値の数値を知ることも大切ですが、

同じくらい大事なことは、

前回からの推移、つまり、尿酸値が上がっているのか、

尿酸値は下がっているのか。


前回の数値と比較するにしても、

検査したときの状態が同じでなければ、

正確な意味での比較にはなりません。


そういう意味で、食事を抜いた状態での検査が、

一番、正確なのかもしれませんね。

同じコンディションを毎回作りやすいですから。


私が通院する病院がアバウトなのか、

それとも、食事ヌキには大した意味はないのか、

そのあたりのことはよくわかりませんが、

まあ・・ある程度の尿酸値の数値がわかればよいので、

それほど(食事ヌキかどうかを)気にすることも

ないのかも。


要するに、普段の自分の尿酸値がどの程度なのかが

把握できればいいだけですから。


『普通にしていれば良い』というのは、そういうことです。



▽痛風 ビタミンC


2022年12月19日月曜日

痛風 性格

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● 痛風になりやすい性格がある?

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痛風になりやすい性格というものがあり、

痛風の本には、以下のような内容の記述があったりします。


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責任感が強く、真面目で仕事熱心。

活力に溢れて、自己主張も強い。

行動力があって、物事に積極的。

--------------------------------------------


・・・上記のような人が

痛風になりやすい人の特徴、だそうです。


ホントかなあ?


まあ・・たしかに、昔は

「帝王病」だとか言われていましたしね。

と、そんなことは、ちょっとコッチへ置いておいて。


人間の体と心は、全然関係ないようで、

多いに関連があります。


たとえば、体調を崩して入院したりすると、

なんとなく、弱気になったりするでしょう?

不調なときは、なんとなく、気持ちまで元気がなく、

スッキリしなかったりします。


性格というものは、みなさん、持って生まれたものだ、

生まれつきのものだと思っておられる方が

多いかもしれませんが、案外、生まれつきの体質が

性格に影響を与えているのかもしれせんよ?


東洋医学では、腎 (じん)  [腎臓・副腎など]

が弱ってくると、体だけではなく、

性格・精神状態などにも

影響があると考えられているようです。

腎虚(じんきょ)と、いうのですが。


具体的にいうと、ささいなことでもクヨクヨしたり、

つまんないことを気にしたり、やたらと心配性だったり、

失敗したときのことばかり考えていたり、要するに

「マイナス思考」ってヤツですね。


腎が弱ると、こういうふうになるのです。


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● 痛風といえば、腎臓

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痛風では、腎臓が弱点です。


病院では西洋医学ですので、腎臓に関しては

濾過や排泄など、機能的なことが第一で

心との関係などは

あまり重要視されていないようです。


ながく痛風で苦しんでいると、だんだん

年々、腎機能が低下してくる可能性もあります。


つまり、そのとき、腎の弱りが

性格や性分にも影響が出ているかもしれない、

という話です。


冒頭の、責任感が強くて、積極的でバイタリティがあって、

真面目で活動的で仕事好き!


・・・というふうな痛風の人のイメージとは、

だいぶん、違っていますね。


思い当たる点は、ありませんか?


さて、その対策です。


マイナス思考なら、

プラス思考を心がけよう、とか、じゃなくて。


胃腸を良くする基本は、温めることです。

中からも外からも冷やさないこと。


冷たいモノをあまり飲まない。

お腹まわりは あたためておく。

お腹を冷やさない。


胃腸?

だれが、お腹の話なんかをしろ、と?


いえ、実は「腎」は、胃腸と関係があるのです。


いっけん、まるで関係ないようですが、

腎を良くするためには、

胃腸を整え、良くすることが基本です。


・・と、まあ、

そんなことをいっても、お腹を温めたくらいで

腎臓の不調が改善されるのかどうかは、

どうもピンときませんが・・


でもね。

だんだん、年をとってきて、

なんか、このごろ、考えが後ろ向きだなあ、とか。

クヨクヨとマイナス思考ばかり浮かぶなあ、

と思っている人がいるなら。


もしかしたら、年齢のせいなんじゃなくて、

腎臓が弱ってきているのかもしれませんよ?


2022年12月18日日曜日

痛風 酸性

痛風になると、何を食べるか、つまり

食べモノが重要になってくるといいます。


特に肉や魚のような食品をたくさん食べると、

カラダが酸性になってしまい

痛風には (っていうか健康にも) 良くないと言いますが・・・


これは・・・ホントか嘘か!?

大嘘ですっ。


いえ、健康とか痛風に良くないという件 (くだり) ではなく、

肉や魚を食べると

「体が酸性になる」という・・そのことです。


何を食べても体は酸性になったりしないです。

排泄する「尿」が酸性になるだけです。


体は常に中性を保とうとするのですよ。

ですので、体内に入ってきた、お邪魔な酸性食品は

なるべく体外に排泄してしまおうと。

早く出してしまおうと。


で・・体が酸性になっちまわないように、

カラダは中性でいられるように

尿として、酸性の物質を排泄してしまうのです。

結果、尿が酸性尿になる、というわけで。


さんせいにょう?

なんですの、それ?


痛風に関係大アリの尿酸ですが、

文字の中に“酸”という字があるくらいなので、

アルカリの尿に良く溶けます。

逆に酸性の尿にはあまり溶けません。


溶けるとか、溶けないとか、なんのこと?


痛風発作に関係してくる尿酸値は、

尿酸が血液中にどれだけあるか、という指針です。

尿酸値を下げるためには、できるだけ、

カラダの外に尿酸を出してしまいたいのです。


いえ、尿酸は 本当は

血管の若さを保ってくれたりする大切な物質なのですが、

多すぎると痛風の元凶となる

という諸刃の剣でもあります。


で・・排泄しようにも、尿酸というのは

尿に溶けて排泄されるのが ほとんどなんです。

汗とかも、排泄物といえばそうなんで、

汗と一緒に尿酸が出れば嬉しいのですが・・

残念なことに汗からは、ほぼ出ません。

ゼロに近いです。

っていうか、ほぼゼロです。


便からは少しだけ排泄できるんですけどね、尿酸。


で・・

尿酸を排泄するのは、尿が頼りなのですが、

一日に排泄する量って、ある程度決まっているでしょう?

毎日、100リットルの尿を排泄する人なんかいませんよね。

個人差はあっても、まあ、誰しも似たようなものでしょう。


じゃあ、いかに尿に溶けるか。

尿酸をどれだけ尿に溶かすか、という点にかかってきます。


そのためには、酸性の尿、すなわち酸性尿ではダメなんです。

アルカリに傾いた尿でないと。


・・・というわけで、肉や魚ばかり食べていても

カラダが酸性になるわけじゃないのですが、

尿が酸性に傾いてしまうので、

尿酸の排泄がそれほど増えない、

すなわち、尿酸値は下がらない。

痛風リスクも下がらない、ってコトです。


ちなみに、アルカリ食品はどんなものがあるかですが、

野菜、それから海藻。

他にもいろいろありますが、効果的なものは上記二点。


おっ、おいしくなさそうですね!


野菜・海藻がおいしくない、

肉・魚がおいしい、と思った人は

どうして自分が痛風になったのか、

納得できると思います。


え?

できませんか~?


原因は、案外、

自分の食生活、好き嫌いにもあるかもしれませんよ?


2022年12月17日土曜日

痛風 過激な運動で尿酸値が上がるって本当ですか?

過激な運動で、尿酸値が上がるのか・・という話ですが。


これは・・・ホントか嘘か!?


本当です。

過激な、といっても

ピンからキリまであると思いますが、

要するに無酸素運動が良くないってコト。

有酸素運動なら、オッケーってこと。


この、無酸素運動っていうのは何かというと、

息をとめて、ぶぁああああ、と頑張るような運動。

短距離ダッシュのような瞬発系の運動。

ウエイトリフティングのように、ふんっ! と

気合一発で

ヘビーウエイトを持ち上げるような運動、スポーツ。

それらが無酸素運動です。


なんで、無酸素運動が駄目なのか?


尿酸が増えるからなのですよ。


人間の体内で生成されるプリン体は、

食べた食事から作られるだけではなく、

細胞が新陳代謝のとき、壊れて、

また新しい細胞ができるときにプリン体が作られます。


で・・このプリン体が血液で運ばれて肝臓へ行くと、

尿酸に代謝されるのです・・・・が。


この、細胞ってヤツは、酸素がないと、

やたらと壊れやすくなる性質があるのです。


普通、人ってのは、四六時中、呼吸していて、

体内にどんどん酸素が取り込まれているのが

普通の状態です。


ところが--------------。


この、激しい運動、無酸素運動を

バンバンやっていると、体内に取り込む酸素が

一時的に無くなる(ホンの短い時間なんですけどね)。

そのときに、細胞がビシバシと壊れちゃう。


結果~~~~→

尿酸がたくさん作られてしまい、

尿酸値が上がってしまう、というわけです。


う~ん・・じゃあ、運動するなってこと?


いえいえ、痛風改善に運動は必要だと考えられています。

肥満解消、ストレス解消にもなるし、

血流も良くなりますし、筋肉がついて

太りにくい体になるし、低体温の解消にも一役買います。


ストレスがなんで駄目なのかというと、

強いストレスを受けると体が交感神経優位といって、

つまり緊張状態になります。

すると、血管が収縮して血流が悪くなり、

体が不調になりやすくなります。


肥満がなんでダメなのかというと、

内臓脂肪がついてくると、

尿酸値をあげるような物質(ホルモンのようなもの)が

分泌されるから。


低体温がどうして駄目なのかというと、

結晶化した尿酸は、

体内の比較的冷たい関節に好んで(?)沈着しますし、

そもそも、体温が低いと

血液中の尿酸が溶けにくくなるのです。

(体温37度以下では、尿酸は溶けにくくなる)


つまり、結果としても尿酸値が高くなる、と。


では、どんな運動が?


ゆったりとした、有酸素運動です。


散歩とか。

ゆっくりすぎるジョギングとか。

のんびりとしたサイクリングとか。


ぬるい、なあ・・・・?


これが運動?

コレがスポーツ?


こんなので、いいの?

こんなんじゃあ、肥満解消なんてデキないよ。

・・・・と思うんですけど、ねえ?


それが世の中の、お偉い先生方の推奨なんですよ。