2022年12月27日火曜日

薬の副作用は、やっぱり怖い ?

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● 薬の長期服用は、やはり怖い?

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痛風に関係ない話でアレですけど、

知り合いの人が救急車で運ばれました。


明け方から、心臓が痛くて苦しみだし、

早朝、家族の方が気が付いて救急車を呼んだのだけど、

心筋梗塞の一歩手前だったそうで。


80歳を超えた女性なので、

体力の衰えなどが心配されたのだけど、

なんとか命だけは助かったそうです。


検査の結果、心臓の太い血管のうちの一本が

完全に詰まっている状態。


カテーテルという、心臓のパイプを通すような

(詰まっているものを焼き切る?)

手術をしたいところなのですが、

老齢のせいか、心臓が軽石のような状態になっていて、

危険なので無理、とのこと。


でも、手段はないわけではなく、

血液サラサラにする薬を飲めば、

なんとか治療できるそうで。


ところが。

当人は数日前(?)から、血便が出ていて、

胃潰瘍の症状が出ているらしくて、

胃から出血しているらしいのです。


この、心筋梗塞を再発させないためには、

手術が無理な場合、血液サラサラになるクスリを

飲むのがセオリーらしいのですが、

この薬には、血液が凝固しにくくなる副作用(?)が

あるらしいのです。

つまり、血が止まらなくなる、ということ。


と、いうことは、心筋梗塞の治療のため、

血液サラサラになる薬を服用すれば、

こんどは、潰瘍になっている胃からの出血が

止まらなくなるのだ、と。


ああ、どうすりゃいいの?


じゃあ、胃の治療を先にしようと思うと、

心臓に負担がかかってしまうので、

これも うかつに治療できないらしいのです。


心臓の治療をしようと思えば、胃の出血が

止まらなくなるし。

胃の治療をしようと思うと、

心臓が弱っているのでデキないし。


ああ、絶対絶命。


当人は、いまだに入院中で、

先日、集中治療室から出てきたばかり。


そもそも、なんで、こんなことになったの?


まあ、心臓の方は、

御高齢なので、仕方がないとして、なんで胃潰瘍なのか?


これはね。

医師の先生の話によると、

長年、高血圧の薬と中性脂肪を減らす(だっけ??)薬を

飲み続けていることによって、

胃がヤラれているのだそうです。


う~ん・・

長期にクスリを飲み続けることによる、

薬の副作用だったのね。


これは、人ごとじゃありません。

薬は病気の人にとって、とても助かる、

ありがたいものですが、

長期的に服用することは、やはり副作用が心配です。


短期間に病気を改善してくれる薬ならば、

服用期間も短く、当人にとって、ありがたい限りですが、

痛風の薬、つまり尿酸値を下げる薬は、

長期服用が鉄則です。

長期というか、一生

飲み続けることになる場合が多い薬です。


フェブリク(フェブキソスタット)は、

ザイロリックなどの従来薬よりも

副作用は少ない、と言われていますが・・・

新薬なので、実際に、この薬を

何十年も服用し続けた患者のデータはありません。


薬は、病気を治すためのものであるハズですが、

副作用のために他の病気になってしまうこともある、

ということです。


ちなみに、前述の心筋梗塞で胃潰瘍の方は、

集中治療室から出た翌日、病室で

今度は脳の血管が詰まって、

脳梗塞になってしまいました。


ああ、胃潰瘍さえなければ、血便さえなければ、

血液サラサラになる、心筋梗塞の治療がデキたのに!

こんなことには、ならなかったのに!


命は助かったものの、

左半身に少し障害が残るようです。

これから、つらいリハビリが待っています。


っていうか、胃の出血が治まらないことには、

血管が詰まらないようにさせる薬を服用できませんからね。

予断を許さない状態です。


回復を心より、お祈り申し上げます。