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● 知られざる高尿酸血症の実態
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尿酸値7.0mg/dl以上の数値の人は高尿酸血症といいます。
高尿酸血症だからといって
必ず痛風を発症するというわけではなく、
生活習慣に気をつけていれば痛風発作を予防ができる・・・・
? ? ? ? ?
ちょっと、まって?
もしかして・・・
「高尿酸血症の人→
自堕落な生活をする→
痛風になってしまう」
と考えていませんか?
それは、ちょっと違うのです。
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● どうして高尿酸血症になるの?
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そもそも、なんで高尿酸血症になるのか?
ハッキリ言って、遺伝です。
生まれつきの体質。
生活習慣?
だったら、どうして、中学生や高校生が尿酸値が高くなるの?
食生活の欧米化とか、いろいろい言われていますが、
痛風、高尿酸血症には
「ならない人は、絶対ならない」のです。
どんなに
カレー、とんかつ、ハンバーガー、寿司、焼き鳥、
焼肉、ラーメン、牛丼、天丼・・・
何を食べても食べまくっても、
生活不規則でも運動不足でもストレス過多でも、
痛風にならない人は、何をしても「ならない」のです。
つまり、体質なんですよ。
痛風になりやすい体質(痛風体質)
で、痛風体質の人が上記の
カレー、とんかつ・・・・とグルメ三昧をすると、
どうなるのか?
一発で、即、痛風です。
(即、痛風というのは、例えば、の話。
実際には、即、痛風発作が出たりしません。
痛風発作に至るまで、通常、
尿酸結晶の蓄積継続期間が10年以上かかります)
ものすごく不公平だと思いますが、体質とは
そういうものです。
生まれついた瞬間から、ある種の病気になりやすい体質、
あるいは、なりにくい体質があるのです。
ああ、なんで、こんな体質に生まれたの?
なんで、痛風なの?
でも、痛風にならない (なりにくい) 体質の人は、
他の病気になりやすいのかもしれませんよ?
単に、痛風には なりにくい「だけ」で。
何が良くて、何が良くないのか。
それは人間、いつか必ずやってくる、
人生の終焉のときがくるまで、誰にもわからないです。
痛風体質の人は、合併症さえ起こさなければ、
腎臓さえ悪くならなければ、血液中の尿酸が豊富なので、
血管が若々しく保てます。
(尿酸には抗酸化作用アリ)
粗食ならば、長寿の体質なのです。
話がそれました。
高尿酸血症の人が、
過食、多飲(飲酒)などの不摂生を続けると
痛風になる、と考えているかもしれませんが、
そうじゃありません。
たしかに、高尿酸血症の人が、
食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足・・など
生活習慣が不摂生ですと、高確率で痛風になるでしょう。
でもね。
高尿酸血症の人の中には、いくら不摂生を続けていても、
痛風発作が発症しないタイプの人がいるのです。
しかも、その発症しないタイプの人の方が多いのですよ!
嘘みたいな話でしょ?
こんな食生活に気をつけているのに。
痛風改善に良い、と思うことは、いろいろ実践しているのに。
尿酸値が高い、高尿酸血症だからといって、
痛風発作が出ない人もいるのです。
羨ましいですね。
・・・・・・・・・・・・・・。
ホントに羨ましいですか?
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● 痛風発作が出ないことは、本当に良いのか?
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高尿酸血症は、尿酸値が高いのですが、
痛風発作が出ないからといって、体内の尿酸が
少ないわけではありません。
それゆえの、高尿酸血症ですからね。
つまり、知らない間に、じわりじわりと
体内の関節・腱などに結晶化した尿酸が沈着していくことは
同じなんです。
痛風の人は、たまに痛風発作が出て、
七転八倒の苦しみを経験しますが、
あれは体にとって意味のある現象なのです。
つまり、痛みと腫れは伴いますが、患部を発熱させて、
その熱で、
蓄積している尿酸結晶を溶かそうとしているのですよ。
でも、我々は痛いからといって、
薬で、その発熱を抑えこんで、
尿酸結晶を溶かす邪魔をするのですけどね。
(だって、痛いですもん)
ところが。
高尿酸血症の人で、痛風発作が出ないタイプの人は、
尿酸値が高くても自覚がありません。
発作がないなら、あんな苦痛を経験しないなら、
あまり体にも気をつけないでしょう。
食べたいものも食べるでしょう。
飲みたいものも飲むでしょう。
だって、何も痛くないのですから。
痛風の人も、やっぱり食べたいし、飲みたいですが、
あれほどの激痛で、イヤというほど
痛い目に遭っているので、ある程度、体には注意します。
いえ、かなり気をつけます。
この差が、この両者の差が、
何十年後かに、如実に出てくるわけです。
どちらが良いと思いますか?
え?
どっちもイヤ?