2022年12月18日日曜日

痛風 酸性

痛風になると、何を食べるか、つまり

食べモノが重要になってくるといいます。


特に肉や魚のような食品をたくさん食べると、

カラダが酸性になってしまい

痛風には (っていうか健康にも) 良くないと言いますが・・・


これは・・・ホントか嘘か!?

大嘘ですっ。


いえ、健康とか痛風に良くないという件 (くだり) ではなく、

肉や魚を食べると

「体が酸性になる」という・・そのことです。


何を食べても体は酸性になったりしないです。

排泄する「尿」が酸性になるだけです。


体は常に中性を保とうとするのですよ。

ですので、体内に入ってきた、お邪魔な酸性食品は

なるべく体外に排泄してしまおうと。

早く出してしまおうと。


で・・体が酸性になっちまわないように、

カラダは中性でいられるように

尿として、酸性の物質を排泄してしまうのです。

結果、尿が酸性尿になる、というわけで。


さんせいにょう?

なんですの、それ?


痛風に関係大アリの尿酸ですが、

文字の中に“酸”という字があるくらいなので、

アルカリの尿に良く溶けます。

逆に酸性の尿にはあまり溶けません。


溶けるとか、溶けないとか、なんのこと?


痛風発作に関係してくる尿酸値は、

尿酸が血液中にどれだけあるか、という指針です。

尿酸値を下げるためには、できるだけ、

カラダの外に尿酸を出してしまいたいのです。


いえ、尿酸は 本当は

血管の若さを保ってくれたりする大切な物質なのですが、

多すぎると痛風の元凶となる

という諸刃の剣でもあります。


で・・排泄しようにも、尿酸というのは

尿に溶けて排泄されるのが ほとんどなんです。

汗とかも、排泄物といえばそうなんで、

汗と一緒に尿酸が出れば嬉しいのですが・・

残念なことに汗からは、ほぼ出ません。

ゼロに近いです。

っていうか、ほぼゼロです。


便からは少しだけ排泄できるんですけどね、尿酸。


で・・

尿酸を排泄するのは、尿が頼りなのですが、

一日に排泄する量って、ある程度決まっているでしょう?

毎日、100リットルの尿を排泄する人なんかいませんよね。

個人差はあっても、まあ、誰しも似たようなものでしょう。


じゃあ、いかに尿に溶けるか。

尿酸をどれだけ尿に溶かすか、という点にかかってきます。


そのためには、酸性の尿、すなわち酸性尿ではダメなんです。

アルカリに傾いた尿でないと。


・・・というわけで、肉や魚ばかり食べていても

カラダが酸性になるわけじゃないのですが、

尿が酸性に傾いてしまうので、

尿酸の排泄がそれほど増えない、

すなわち、尿酸値は下がらない。

痛風リスクも下がらない、ってコトです。


ちなみに、アルカリ食品はどんなものがあるかですが、

野菜、それから海藻。

他にもいろいろありますが、効果的なものは上記二点。


おっ、おいしくなさそうですね!


野菜・海藻がおいしくない、

肉・魚がおいしい、と思った人は

どうして自分が痛風になったのか、

納得できると思います。


え?

できませんか~?


原因は、案外、

自分の食生活、好き嫌いにもあるかもしれませんよ?