過激な運動で、尿酸値が上がるのか・・という話ですが。
これは・・・ホントか嘘か!?
本当です。
過激な、といっても
ピンからキリまであると思いますが、
要するに無酸素運動が良くないってコト。
有酸素運動なら、オッケーってこと。
この、無酸素運動っていうのは何かというと、
息をとめて、ぶぁああああ、と頑張るような運動。
短距離ダッシュのような瞬発系の運動。
ウエイトリフティングのように、ふんっ! と
気合一発で
ヘビーウエイトを持ち上げるような運動、スポーツ。
それらが無酸素運動です。
なんで、無酸素運動が駄目なのか?
尿酸が増えるからなのですよ。
人間の体内で生成されるプリン体は、
食べた食事から作られるだけではなく、
細胞が新陳代謝のとき、壊れて、
また新しい細胞ができるときにプリン体が作られます。
で・・このプリン体が血液で運ばれて肝臓へ行くと、
尿酸に代謝されるのです・・・・が。
この、細胞ってヤツは、酸素がないと、
やたらと壊れやすくなる性質があるのです。
普通、人ってのは、四六時中、呼吸していて、
体内にどんどん酸素が取り込まれているのが
普通の状態です。
ところが--------------。
この、激しい運動、無酸素運動を
バンバンやっていると、体内に取り込む酸素が
一時的に無くなる(ホンの短い時間なんですけどね)。
そのときに、細胞がビシバシと壊れちゃう。
結果~~~~→
尿酸がたくさん作られてしまい、
尿酸値が上がってしまう、というわけです。
う~ん・・じゃあ、運動するなってこと?
いえいえ、痛風改善に運動は必要だと考えられています。
肥満解消、ストレス解消にもなるし、
血流も良くなりますし、筋肉がついて
太りにくい体になるし、低体温の解消にも一役買います。
ストレスがなんで駄目なのかというと、
強いストレスを受けると体が交感神経優位といって、
つまり緊張状態になります。
すると、血管が収縮して血流が悪くなり、
体が不調になりやすくなります。
肥満がなんでダメなのかというと、
内臓脂肪がついてくると、
尿酸値をあげるような物質(ホルモンのようなもの)が
分泌されるから。
低体温がどうして駄目なのかというと、
結晶化した尿酸は、
体内の比較的冷たい関節に好んで(?)沈着しますし、
そもそも、体温が低いと
血液中の尿酸が溶けにくくなるのです。
(体温37度以下では、尿酸は溶けにくくなる)
つまり、結果としても尿酸値が高くなる、と。
では、どんな運動が?
ゆったりとした、有酸素運動です。
散歩とか。
ゆっくりすぎるジョギングとか。
のんびりとしたサイクリングとか。
ぬるい、なあ・・・・?
これが運動?
コレがスポーツ?
こんなので、いいの?
こんなんじゃあ、肥満解消なんてデキないよ。
・・・・と思うんですけど、ねえ?
それが世の中の、お偉い先生方の推奨なんですよ。