2022年12月17日土曜日

痛風 過激な運動で尿酸値が上がるって本当ですか?

過激な運動で、尿酸値が上がるのか・・という話ですが。


これは・・・ホントか嘘か!?


本当です。

過激な、といっても

ピンからキリまであると思いますが、

要するに無酸素運動が良くないってコト。

有酸素運動なら、オッケーってこと。


この、無酸素運動っていうのは何かというと、

息をとめて、ぶぁああああ、と頑張るような運動。

短距離ダッシュのような瞬発系の運動。

ウエイトリフティングのように、ふんっ! と

気合一発で

ヘビーウエイトを持ち上げるような運動、スポーツ。

それらが無酸素運動です。


なんで、無酸素運動が駄目なのか?


尿酸が増えるからなのですよ。


人間の体内で生成されるプリン体は、

食べた食事から作られるだけではなく、

細胞が新陳代謝のとき、壊れて、

また新しい細胞ができるときにプリン体が作られます。


で・・このプリン体が血液で運ばれて肝臓へ行くと、

尿酸に代謝されるのです・・・・が。


この、細胞ってヤツは、酸素がないと、

やたらと壊れやすくなる性質があるのです。


普通、人ってのは、四六時中、呼吸していて、

体内にどんどん酸素が取り込まれているのが

普通の状態です。


ところが--------------。


この、激しい運動、無酸素運動を

バンバンやっていると、体内に取り込む酸素が

一時的に無くなる(ホンの短い時間なんですけどね)。

そのときに、細胞がビシバシと壊れちゃう。


結果~~~~→

尿酸がたくさん作られてしまい、

尿酸値が上がってしまう、というわけです。


う~ん・・じゃあ、運動するなってこと?


いえいえ、痛風改善に運動は必要だと考えられています。

肥満解消、ストレス解消にもなるし、

血流も良くなりますし、筋肉がついて

太りにくい体になるし、低体温の解消にも一役買います。


ストレスがなんで駄目なのかというと、

強いストレスを受けると体が交感神経優位といって、

つまり緊張状態になります。

すると、血管が収縮して血流が悪くなり、

体が不調になりやすくなります。


肥満がなんでダメなのかというと、

内臓脂肪がついてくると、

尿酸値をあげるような物質(ホルモンのようなもの)が

分泌されるから。


低体温がどうして駄目なのかというと、

結晶化した尿酸は、

体内の比較的冷たい関節に好んで(?)沈着しますし、

そもそも、体温が低いと

血液中の尿酸が溶けにくくなるのです。

(体温37度以下では、尿酸は溶けにくくなる)


つまり、結果としても尿酸値が高くなる、と。


では、どんな運動が?


ゆったりとした、有酸素運動です。


散歩とか。

ゆっくりすぎるジョギングとか。

のんびりとしたサイクリングとか。


ぬるい、なあ・・・・?


これが運動?

コレがスポーツ?


こんなので、いいの?

こんなんじゃあ、肥満解消なんてデキないよ。

・・・・と思うんですけど、ねえ?


それが世の中の、お偉い先生方の推奨なんですよ。