2022年6月13日月曜日

痛風の初期 

痛風にはその症状によって、いくつかの段階があります。

初期段階であれば、数日程度

親指の付け根や関節に痛みが襲ってくる感じです。

痛みが襲ってくる頻度も決して多くはありません。

しかしそのまま特別な治療をすることなく放置していると、

どんどん症状は進行してしまいます。


痛風を放置してしまうと、

痛風関節炎が慢性化してしまいます。

しかも最初の段階では、体のある特定の箇所でしか

発生していなかった痛みが体のあらゆるところで

発症してしまう、慢性関節炎になってしまうのです。


慢性関節炎の状態になってしまうと、苦痛の度合いも

かなりステップアップしてしまいます。

初期段階であったら、いろいろな治療法が試せたものも

だんだんと困難になってきます。


痛風に罹患した場合には、

初期症状の段階で我慢をしたり、様子見をしたりせずに、

早めに専門の医療機関で適切な治療を受けた方が

良いと思います。


そして痛風というと、足の付け根の痛みなので

命に係わるような症状ではない

と思っている人も多いです。

しかし痛風でも症状が進行すると、

合併症を引き起こす可能性が出てきます。


合併症を引き起こしてしまうと、

さらに事態は厄介になります。

合併症が慢性化した、症状が

悪化したということになれば、腎不全や脳卒中、

心筋梗塞のような治療が手遅れになると後遺症が残ったり、

最悪の場合死に至ったりする可能性もありますので

決して放置すべきではありません。


痛風を軽視している人もいるようですが、

症状が悪化すれば命に係わるケースもある

ということは頭の中に入れておくべきです。

痛風の症状を放置している人の中には、

痛みがなくなったから大丈夫と考えている人もいます。


私の場合、ずっと痛みが続くのではなく、

痛みが治まる期間もありました。

しかし痛みが治まっているのは、

痛風が治ったわけでは決してありません。

痛風は、自然治癒するような病気ではないので

医療機関で治療を受ける必要があります。


初期症状が起きる前の段階で予防することも可能です。

そもそも痛風は生活習慣病の一種という側面があるので、

食生活などの改善をすることで

初期症状を引き起こすことなく、

病気を回避することも十分可能です。


特に健康診断を受けたときに、

医者から尿酸値が高めと診断された男性は注意すべき。

その他にも

中性脂肪値や悪玉コレステロールの値が高めである

と診断された人も、痛風に今後

かかるリスクは高いと思ってください。


いわゆるメタボ体型などとも最近では言われますが、

肥満気味の方も普通の体型の人と比較して

痛風に罹患する可能性は高いので注意する必要があります。

メタボ体型の人は、年齢がまだ若くても、

痛風を発症する危険性があると認識してください。


何十年か先に、痛風が遠因の合併症を起こしてしまったら、

なかなか改善できなくなりますので、

初期状態のうちに、しっかりと対策をしていきたいですね。


2022年6月12日日曜日

尿酸値高い原因&ストレス

尿酸値高い原因はストレスが挙げられます。

多くの病気の元になるストレスですが、

痛風の原因にもなると言われています。

最近の世の中ではストレスを感じていないという方は、

ほぼ、いないのではないでしょうか。


痛風だけでなくストレスから起こる病気や

症状を防ぐためには、ストレスとどう付き合っていくか

がポイントになります。

ストレスを感じてもそれを上手く処理できる方法を

身に付けておく事が大切です。


ストレスを感じて体内に起こる事は、

エネルギーが多く消費されるという事です。

ストレスは目には見えませんが想像以上に

体に負担を大きくかけています。

ストレスに対抗するために体は

エネルギーを多く作り出しますが、

その際にプリン体を燃焼させる事でエネルギーを得ます。

プリン体が燃焼されると尿酸が生じ、

体内の尿酸値が上がっていくのです。

ストレスが元で消費されるエネルギーはかなり多いため、

尿酸値も上がりやすくなります。


また、ストレスを感じると血管の収縮作用が働き、

これによって尿酸が血液に乗って排出されるのを

妨げてしまう事になります。

他にも様々な要因によって尿酸値が上昇しますが、

まだ研究段階で、完全に解明されていない部分もあります。


これがストレスを感じた時に尿酸値が高まる原因ですが、

こうした事を防ぐためにもストレスを

上手く発散させる事が大切になります。


そのためにできる事としてまず挙げられるのが運動。

運動といっても激しいものは必要なく、

有酸素運動と呼ばれる軽い運動で十分です。

少し息が上がる程度に運動すると体がぽかぽかし、

ストレスも合わせて発散されやすくなります。

私も痛風の対策と健康のために朝20分ほど

ウォーキングを取り入れています。

体が活性化し、代謝機能が活発になるため

尿酸が排出されやすくなります。


また、人に相談をするのもストレス解消に役立ちます。

ストレスを大きく抱える方に多い傾向として、

自分一人で問題を抱え込んでしまう

という事が挙げられます。


何でも自分で解決しようとする姿勢は

とても大切ですが、

そこまで強くなれない時は誰しもあります。

なるべく周りの方に早めに相談するようにしましょう。

他の人に聞いてもらうだけでもストレスは

和らげる事ができます。

一人で不安なまま色んな事を想像してしまうと、

よりストレスは大きくなってしまいます。


また、本人が好きな事をするのも時には大切です。

遊んでいる時は自分の気持ちもリラックスできるので、

なるべく楽しむ時間を取る事も大切なのです。

やる事は何でも構いません。


ショッピングや旅行に出かける、

コンサートなどで騒ぐなど、

人それぞれ思い切り楽しめれば大丈夫です。

遊んでいたらストレスを忘れてしまったり、

何でもないように思えてきて、

ストレスにならなくなったという事もあります。


良くないのは何もせずにそのままでいる事です。

自分なりのストレスの解消方法を見つけて、

尿酸値の低下と痛風予防に役立てていきましょう。


現代社会で生きていく以上、

ストレスは避けられませんからね。

ストレス解消は大切になってきますが、

だからといって、ストレス解消に「ドカ食い」は

しないでくださいね。

尿酸値高い原因&運動

尿酸値を下げるのに効果的な事に運動がありますが、

実は運動も逆効果になってしまう時があります。

運動はその行い方を把握してから始めるのが

とても大切です。


運動には大きく二つの種類があります。

有酸素運動と無酸素運動です。

耳にした事があるという方も多いかもしれません。

尿酸値を低下させるのに効果的なのは

有酸素運動の軽い適度な運動です。


逆に、尿酸値が高い原因となる運動が

無酸素運動なのです。

両方の特徴をきちんと把握しておきましょう。


まず有酸素運動ですが、こちらは

ウォーキングやサイクリングなどいった

比較的軽い運動です。

自分にできる範囲の運動で、

20分から30分ほど行うと少し息が上がるかな

という程度の運動を行うと良いでしょう。

体の調子も実際良くなるためお勧めの方法で、

誰でも始めやすく効果は高いので、痛風だけでなく、

その他の病気の予防としても取り入れる事を

お勧めしたい運動です。


有酸素運動を行うと体の代謝が活発になります。

代謝とはエネルギーの循環を良くする体の働きです。

必要なエネルギーを作り出して栄養分を

体の各部位に送り届け、

不要な老廃物などは排出しやすくするという機能です。

有酸素運動により体の細胞が活性化され、

体内の器官の働きが良くなります。

そうすると尿酸が排出されるスピードも速くなるため、

痛風の予防や改善に効果が現れるという訳です。

少し息が上がるくらいがちょうど良く、

あまり過剰な運動は必要ありません。


次に無酸素運動ですが、こちらは

痛風のリスクを高めてしまう逆効果のある運動。

激しく運動をする方には実は痛風になる方が

多いと言われています。

確かに体は活性化し有酸素運動の時のように

細胞の働きが活発になりますが、

激しい運動をするにはそれだけのエネルギーが

必要となります。


プリン体が多く燃焼されてエネルギーが作られますが、

同時に燃えかすとなる尿酸も多く生じる事に

なってしまうのです。

そのため、一時的に尿酸値が高い状態が作り出され、

その後のケアを行わないと

痛風のリスクが高まってしまうという訳です。


また、運動では汗もかきますが、

水分は尿酸を排出するためにとても大切です。

水分補給をしないと尿が少なくなり、

尿酸がスムーズに排出されなくなりますが、

無酸素運動での激しい運動では

汗もそれだけ多くかきます。

尿酸を多く生じさせてその排出も上手くいかない

という悪循環になってしまうのです。


そのため、尿酸値の低下のためには

適度にできる有酸素運動を行い、

激しい運動で頑張りすぎないようにしましょう。

また、運動後には水分補給を入念に行い、

体内の水分が不足しないように注意しましょう。


スポーツドリンクなどで水分補給をする方もいますが、

糖分が含まれるため、きれいな水が一番お勧めです。

市販の100円などで売っている、

ミネラルウォーターなどの綺麗な水が適しています。


運動には、血流を良くしたり、体温を上げたり、

筋肉をつけることによって太りにくい体になったり、

などいろいろな効果があるので、できる範囲ででも

少しずつ継続していきたいですね。

2022年6月11日土曜日

尿酸値高い原因と子供

尿酸値が高くなりやすいのは

主に大人と言われています。

その中でも特に高くなりやすいのは

中高年の男性と言われています。

これは尿酸が生じる原因を考えてみると分かります。

尿酸は食べ物から摂取するプリン体が原因となっています。

プリン体が燃焼されてエネルギーになる際に

燃えかすとして生じるのが尿酸です。


プリン体を多く含んでいるのはビールで、

ビールは中高年の男性が好きな飲み物です。

また、中高年の男性は体内の代謝機能も

衰えが見られ始める年代です。

プリン体が多く取り込まれて尿酸に変化しますが、

その尿酸の排出が上手くいかずに蓄積される事で、

尿酸値が高くなってしまいます。


このように、体の機能も尿酸値には

大きく影響を与えるのです。

ですが、最近では子供でも尿酸値が高い子が

見られるようになってきています。

子供はもちろんまだ若く元気ですが、

原因が何なのかという事が注目されています。


これには二つの原因が考えられています。

一つ目はプリン体を多く含んでいる糖分を

多く含む食べ物を摂りすぎてしまい

尿酸値が増えてしまったこと、もう一つは

遺伝によるものです。


一つ目の糖分を多く含む食べ物ですが、

お菓子や清涼飲料水などは子供も好きな子が多いです。

こうした食べ物を、体内で(糖を)分解されるときに

尿酸が生成されるのです。


子供は元気なので通常、尿酸が生じても排出されますが、

過剰に摂りすぎた場合、体質には個人差もあるため

尿酸が上手く排出されずに尿酸値の上昇、

ということも考えられます。

この場合は、まずは糖分などの

原因となっている可能性のある食べ物を

控える事が大切になります。


もう一つの原因である遺伝は、

両親のどちらかもしくは両方が

プリン体を多く摂っている食事をしており

肥満体質であったりすると、

子供にもその体質が遺伝する可能性が高くなります。

そうすると子供の段階でも尿酸値が高くなりやすくなり、

痛風のリスクが子供の頃から生じる事になってしまいます。

規則正しい食生活を心掛けて軽い運動などを

行うと良いでしょう。


また、すでに子供の尿酸値が高くなっている

という場合は、まずは病院に行って診察して貰い、

今後の対策について行える事をしていきましょう。


薬などが処方される場合もあるためその薬を服用し、

水を飲む事でも尿酸が排出されやすくなるため

毎日飲んでいく、という選択肢もあります。


痛風の痛みは大人でも非常につらい痛みですが、

子供の段階からその痛みを感じることになるのでしょうか。


通常、尿酸が体内の関節などに蓄積して

痛風発作が発症するのに、10~15年はかかるので、

子供のうちから痛風発作を起こすことは

ちょっと考えにくいです。

ですが、なるべく早期に対策が打てるよう、

まずは医師に相談をすると良いでしょう。


また、痛風はこれまでは中高年の方に多い病気と

されていましたが、最近では若年化が進んでいるため、

若い人や子供でも今後増えてくる可能性は

十分あるため注意しておきましょう。


尿酸の生成は思春期の頃から活発になり始めますが、

遺伝的に子供でも尿酸値の高い人はたしかにいます。


痛風発作の症状の出ていない、高尿酸血症の子供にでも

薬(尿酸降下薬)を服用させようとする医師もおられますが、

子供の場合は先の人生が長いので、今後、

一生飲み続けることになる薬を飲むのが

本当に良いのか、どうか。


副作用の心配も含めて、よく検討なさってから

決断する方が良いと思います。

尿酸値高い原因&食事

痛風の原因となる尿酸は、食事によって

体内に蓄積されていきます。

食べ物にはプリン体という物質があり、

このプリン体がエネルギーとして

燃やされる際の残りかすとして生じるのが尿酸です。


体内で正常値を保っている分には問題ない物質ですが、

増えすぎると痛風に繋がってしまいます。


そのため、食事の中でプリン体を摂る量に気をつける事が

体内の尿酸値を正常に保つポイントになります。


尿酸値が高い原因の食事として

まず挙げられるのはビールです。

ビールにはプリン体が多く含まれています。

日常的に飲むという方も多いですが、

多く飲んでいると感じている方は

特に気を付ける必要があります。


仕事の付き合いや自宅などで

ほぼ毎日飲んでいるという方もいますが、

何も気付かずに飲んでいるうちに、ある日

関節に少し痛みが生じ、その数日後に痛風発作と呼ばれる

強い痛みと炎症が発症したりします。

まだ痛風になっていない方は

ぜひ予防をしてほしいと思います。


また、ビールだけでなく、お酒のおつまみにも

プリン体は多く含まれています。

特に多いのが肝です。

あんこうの肝などは多く、白子にも多く含まれています。

お酒と合わせて食べるととてもよく合いますが、

過剰な食べ過ぎは禁物という事です。

飲み会が多いという方は

つい摂りがちなので気を付けていきましょう。


ちなみにビール以外のアルコールは

大丈夫なのかというと、そういう訳ではありません。

ビールは特に多いですが、他のアルコール飲料にも

プリン体は多く含まれています。

最近はこうしたことを気にする方も増えており、

プリン体をゼロにしているアルコール飲料も

市販されているため、

こうしたお酒を飲んでいくと良いでしょう。


また、他にプリン体を多く含む物として

挙げられるのは肉類や糖分です。

過剰な肉類の摂取や砂糖が多く入った清涼飲料水などは

プリン体が多く含まれています。

ビールはあまり飲まないけれど、こうした物

は多く摂っているという方も気を付けましょう。


こうして見ると、カロリーの高い、

過剰に摂ると良くないと

日頃から言われている物を多く摂る事が

痛風の原因にもなるという事が言えます。

バランスの良い食事を意識していきましょう。


逆に痛風の予防に繋がりやすい物としては

水があります。

水を沢山飲む事でトイレが近くなりますが、

尿としてプリン体からできる尿酸が

排出されやすくなるため痛風の予防に効果的です。


これまで少し食事が偏っていた、

ビールを多く飲んでいたという方は

そのバランスを改善するとともに

水を多く飲んでいくと、

尿酸値の改善に役立ちます。

私も痛風が治ってからも、

痛風の再発防止や他の病気にならないように

とビールよりも水を多く飲むようになりました。

とても手軽なので、ぜひ取り入れてみてください。


ビールだけが痛風の原因じゃないとは思いますが、

飲む本数は減らしたほうがよいかもしれませんね。

肝臓も休ませてあげたいですし。

2022年6月10日金曜日

痛風と湿布 

痛風の発作というのは、ある日突然襲ってきます。

痛風の発作が起きた場合、おそらく

歩くことはできないと思われます。

医者ですぐに診断を受けることはできないでしょうから、

まずは自分でできる限りの応急処置をして、

症状が治まるのをひたすら待った方がいいです。


そのためには、とにかく安静にしていること、

患部を冷やすこと、

そして痛み止めの薬があれば薬を飲んで

症状を落ち着けること、

この3つに取り組んでください。


患部を冷やすときに、氷嚢があれば

それで冷やすのがベストです。

しかし一般家庭の中で、氷嚢を自宅で常備している世帯は

決して多くないように思います。


その場合には、冷湿布を使って

患部を冷やすようにしてください。

冷湿布を使用するときには、

インドメタシンという成分の

配合されている種類のものを使うと

より高い効果が期待できます。


インドメタシンとは、

アリール酢酸系非ステロイド抗炎症剤の一種です。

このように言われてもピンとこない人も多いでしょうが、

簡単に言ってしまうと熱を下げて痛みを楽にするのに加え、

腫れをひかせる効果が期待できます。


よく腰痛の湿布として、

インドメタシンの配合されている湿布薬が販売されています。

痛風も炎症を起こした患部が腫れあがった状態になるので、

インドメタシンの効果が期待できるわけです。


湿布を貼る時にひんやりとした感じが

患部全体に広がっていきます。

このひんやりとした感触で、一時的でも

痛風のひどい痛みが幾分か和らぎます。


湿布の他にも、クリームタイプやローション、

座薬を使って対処する方法もあります。


もし湿布を使って痛風の痛みを和らげる場合には、

医者の診察を受けて処方されたものを使用するのが

一番安全です。

医者の判断で専門的知識を駆使して、

最適と判断された湿布薬なので効果が高いです。


もし病院の診察時間外の深夜や、早朝痛みが起きて

どうにかしたいという場合には

薬局やドラッグストアで湿布薬を購入することも

一つの方法です。

薬局やドラッグストアでは、薬剤師がいるので、

薬剤師の人に「痛風の湿布はありませんか?」といって、

商品を選んでもらうのです。

インドメタシンの配合されている湿布薬は、

いろいろな製薬会社から販売されています。

その場合、消炎や鎮痛の効果が

より高く期待できるものを選んで購入してください。


痛風の発作が起きたときに まず すべきことは、

痛みをいかに早く引かせるかにかかっていると思うのです。

インドメタシン配合の湿布薬は、あくまでも

緊急措置として使用する感じにとどめておいてください。


先に紹介したように効果が高く期待できる半面、

副作用のリスクも指摘されているので

長期間継続して使用するのはリスクも伴うからです。


鎮痛消炎成分配合の冷湿布は、

痛風発作の激痛を少しだけ緩和してくれるので

ありがたいですが、薬剤が (微量ですが)

皮膚を通して吸収されるので、結果的に、

薬を飲んでいるのと同じことになります。

いつまでも貼り続けないようにしたいですね。


痛風の食材 

痛風と診断されて治療をするために、

特に重要な役割を果たすのが食事療法です。


痛風の食事療法の基本は、尿酸値を下げること、

そして、尿酸を排出しやすくすること

の2点に絞られます。


そのためには、主食を今までよりも少なめにして、

おかずの品目を増やすように工夫してみてください。

メニューの品目を増やすと、さまざまな食材を

一度に摂取できます。

そうするといろいろな栄養分を摂取できるので、

おのずと栄養バランスのとれた食事になるわけです。


主食を考えるときには、白米ではなく、

玄米ご飯や雑穀米を使ったごはんなどを

意識して取り入れてみてください。

副菜に関しては、肉料理のようなボリュームのある食材を

なるべく外し、野菜を意識して取り入れて、

低カロリーでいろいろな栄養分が摂取できるような

献立を考えていくべきです。


この時、食物繊維と良質のたんぱく質の

たくさん摂取できるような食材はどれか

という所で選んでいくといいです。

食物繊維は便のカサを増やす働きがあって、

お通じをよくする効果があります。

痛風の原因である尿酸を排出するためには、

排便の量を増やすのも効果的です。


痛風の時の食材選びで

何よりも意識しないといけないのは、

プリン体の存在です。

プリン体が体内に入ると分解されて

尿酸ができるわけですから、プリン体の

多く含まれる食材は避けるようにしてください。


一方、プリン体をあまり多く含まない食材は、

メニューの中でどんどん活用したいところです。

手軽に楽しめる低プリン体のメニューとしては、

豚肉のしょうが焼きや豆腐のコロッケ、里芋の煮物、

五目きんぴらといった和食料理はおすすめです。


カロリーも決して高くはありませんし、

必要な栄養分もバランスよく摂取できます。

しかも、それなりのボリュームもあるので、

満腹感も得やすいです。

和食の場合注意をしたいのは、だしを取るメニューです。

だしを取るときに、煮干しや鰹節を使うのが一般的です。

この煮干しや鰹節には、プリン体が多く含まれるので

注意する必要があります。


痛風の食事療法のレシピを考えるときに重要なのは、

腎臓にあまり負担をかけないような食材を使うことです。

そのためには、塩分控えめの料理を意識して

取り入れるようにしてください。


減塩食材も痛風の食事療法では重要です。

減塩といわれると、味が薄くなって、

料理の味を楽しめなくなる

と考える人もいるかもしれません。

しかし、塩の代わりにレモン汁を使ってみるとか、

山椒を有効活用してみることで

減塩をしながらきちんとパンチのある味わいが

感じられます。


調味料や食材をいろいろと試行錯誤してみて、

満足できる料理を編み出してみてください。


「食べ過ぎはダメ」とわかっていも、

なかなかできませんので、

カロリーの少ないめのものを食べる、

などの工夫が必要かもしれませんね。

口から食べた食事が体を形成していくので、

食事を選ぶことは大切なことです。


2022年6月9日木曜日

痛風の数値 

血液検査の項目は、実に多岐にわたります。

その中に尿酸という項目があるはずです。


この尿酸 (尿酸値) は

痛風と密接な関係にあると思ってください。

尿酸値が基準値よりも高くなっているのであれば、

今は大丈夫であっても今後

痛風に罹患するリスクは高いと思うべきです。


尿酸値が高くなると、体の中で

尿酸が結晶化してしまう可能性も高まります。

この結晶が体に刺激を加えることで、

炎症を引き起こします。

そうすると、風にあたっても痛みが出るといわれる

あの痛風の激痛が起こるわけです。


尿酸値とは、血液中にどの程度の尿酸が

含まれているかを検査しています。

尿酸は血液中に溶け込んで、血液と一緒になって

体内を巡っています。

一定の量であれば問題ないのですが、

血液の中に溶け込める尿酸の量には限界があります。

血液中に尿酸が溶け込める限界濃度のことを、

尿酸飽和濃度といいます。

この尿酸飽和濃度は、7.0㎎/dlです。


ちなみにこの7.0㎎/dlを超える数値が

血液検査の結果出てくると、

異常値と判断されます。

7.0㎎を超える尿酸値が出てきたということは、

尿酸が一度血液の中に

溶け込めていないということになります。

この尿酸はどうなるかというと、

尿酸塩結晶という結晶になってしまいます。

尿酸塩結晶は、血液の中に漂うような感じになって、

関節の所に徐々に付着していきます。


尿酸塩結晶は、とげとげした針状の形状をしています。

もし関節の所にこのトゲトゲした尿酸塩結晶が

たくさん付着すると、激痛を伴う、

炎症の原因となるわけです。

これが痛風のあの激痛を引き起こすメカニズムです。


尿酸値検査の見方ですが、

血液検査の項目の「尿酸」という部分を

チェックしてください。

病院によっては「UA」とか「Ur」と

記載されているものもあります。


基準値の一般的な範囲は

男性の場合3.0~7.0㎎/dl、

女性の場合2.6~6.5㎎/dlとされています。

これ以上になると高尿酸血症と診断されます。

さらに男性の場合9.0㎎/dl、

女性で8.6㎎/dl以上の数値が出てくると痛風だけでなく、

合併症を引き起こす危険水域になります。

その他には男性で2.9㎎/dl、

女性で2.5㎎/dl以下の場合には、低値と診断されます。


ただし尿酸値が異常値を1回出しただけでは、即、

痛風と診断するのは難しいです。

というのも、個人の中でも0.5~1.5㎎/dlもの

変動が見られるからです。

異常値が出たとしても、それが慢性的に

正常値を超えた状態なのか、

一瞬だけ たまたま異常値の範囲に達してしまったのか

判断できないからです。


尿酸値の上昇を招く要因として、

長時間水分をほとんど飲まずに、

脱水症状に近い状態で採血を行った場合が挙げられます。

その他には食事前で、空腹時に採血を行った場合でも

尿酸値が疾患と関係なく上昇する可能性があります。


もし異常値が出た場合には、もう一度詳しく検査をして

高尿酸血症や痛風の可能性を探っていきます。


血液検査で、いろいろなことがわかるのですね。

定期的に (年一回でも) 検査に行くのが理想です。

本当は、半年に一回くらいが望ましいらしいですけどね。


痛風&くるぶし 

痛風の発作を起こしたことのある人を見てみると

足の親指の付け根で発症している傾向が見られます。


しかし痛風の痛みは何もすべて親指の付け根

とは限りません。

痛風患者を見てみると、くるぶしに激痛が走った

という人も少なからず存在しています。


くるぶしの所に激痛や鈍痛をある日突然感じたとか、

熱を帯びるような感じがあった、くるぶしが腫れあがった

といった症状を訴える人は多いです。

ただし、くるぶしが腫れあがって激痛が走れば

すべて痛風かというと、そうでもありません。

偽痛風といって、実は全く関係のない

他の病気の可能性もあります。


そこで、激痛をくるぶしに感じたときには

まずは医者の診察を受けるようにしてください。

病気を特定できないと、適切な治療ができないからです。


くるぶしの痛風にかかった人を見てみると、明け方

急に激痛に見舞われるというケースが多いです。


睡眠中は皆さんもちろん自覚はないでしょうが、

体内の水分はどんどん蒸発していきます。

そうすると、血中濃度も上昇して、濃縮されます。

もし夜中に十分な水分補給ができていないと、

血中にある尿酸が結晶化しやすくなります。


しかも年間通じて1日の中で明け方は

最も気温の下がる傾向が見られます。

その結果、ますます結晶化が進みやすくなって、

明け方の激痛につながっていくわけです。


特に前の日の夜に大量にアルコールを摂取したとか、

眠る前に十分な水分を摂取しなかったということになると

発作が起こりやすくなるので、注意する必要があります。


くるぶしの痛風には、長期的なリスク要因があります。

ほとんど運動しない生活習慣の続いている人は

注意が必要です。


その他には、学生の頃は運動していたけれども、

就職してから忙しくなってほとんど体を動かせていない、

でも食欲は学生時代と一緒なので数年で

10㎏ぐらい太ってしまった、などの

急激な体形の変化のあった人も、

痛風発作を起こすリスクは高いです。

さらには仕事が忙しくてほとんど眠れていないとか、

ストレスなどがたまってイライラすることが多い人も

注意した方がいいです。


くるぶしの痛風対策をするためには、基本的には

規則正しい生活習慣を意識することが大事です。

栄養バランスのとれた適度な食事をするように

心がけてください。


その他には、遺伝子の中に

尿酸値が高くなりやすい体質というのがあります。

ですから例えば親が痛風で苦しんでいたという人は、

自分は ほかの人たちと比較して

罹患するリスクの高いことを自覚してください。


そこで例えば人間ドックなどを定期的に受けて、

血液検査をし、尿酸値が異常値になっていないかどうか

チェックする習慣をつけることです。


もし尿酸値が高めになっているのであれば、今まで以上に

良質な食習慣に改めるように意識してみてください。

そのようにすれば、くるぶしの痛風予防は十分

自分でも行えます。


くるぶしに痛風発作が出ると、歩く時に

体重がかかる関節なので、歩行困難になります。

この、くるぶしとアキレス腱だけは、

痛風発作が出てほしくないですね。

って、どこに出ても困るのですが。


2022年6月8日水曜日

痛風の前兆 

痛風の前兆症状として多いのが、足のムズムズ感です。

正座をしたときに、足がしびれますね?

完全にしびれた感じではないけれども、短時間正座をしていると

なんか足に違和感を覚えることはありませんか?


このような感覚があれば、

痛風の前兆症状の可能性があると思ってください。

米粒が入ったままの靴下を履いているような、

何か硬いものが足の指先にあたっている違和感があるとか。

その他には、関節の所に痛みや

ほてった症状があったという人もいます。

痛風はほとんどの人が、

親指の付け根で発作を起こしています。

もし以上のような症状に心当たりがあれば、

医者の診察を一度受けた方がいいです。


痛風の経験者の中には、

再発してしまうケースもあります。

再発するときにも、その前には

以上のような前触れの症状が起きるといわれています。


このような前触れの段階で、

コルヒチンという薬物を1錠服用すると

発作の予防や発作が起きたとしても、

症状がひどく悪化しないようにできるといいます。

ただしコルヒチンは、痛風の発作が起きた後で服用しても

ほとんど効果は期待できません。

服用するタイミングが重要になってくるので

注意してください。


前兆から本格的な発作が起きるまでには、

一定のラグがあります。

発作を引き起こす要因になりうる生活習慣が

いくつかあるので、尿酸値が高いなどと

健康診断で言われた場合には

以下のようなことは控えるべきと思ってください。


まずは暴飲暴食をするとか、激しい運動をすると

発作が起こりやすくなります。

その他にはきつめの靴を歩いて外出し、

しかも長時間歩いた後なども危険です。

夏場は、屋内でエアコンがガンガンかかっている中に

長時間いると、発作が起こりやすくなるといわれています。

仕事が忙しくて、精神的なストレスのたまっているときも

危ないので注意しないといけません。


お酒の量が増えるなど、生活習慣の乱れが、

最終的に発作を起こす引き金になる可能性のあることは

理解しておくべきです。


痛風発作というのは、突然起こるわりには、

予兆、前兆というカタチで兆候がある場合が

あるのですね。

不思議です。


痛風と酒 

アルコールは痛風の危険因子の中の一つです。

今は大丈夫という人でも、お酒を過剰に摂取していると

いずれは・・・という感じ。

ほどほどにお酒を飲むようにしてくださいね。


ところで、お酒の種類ごとにプリン体の量を見てみると、

かなりその数値に違いが見られます。

プリン体は体内に入ると肝臓で尿酸に分解されます。

この尿酸が体内で多く溜まってくると結晶化してしまい、

痛風の症状を引き起こします。


このプリン体の量を種類ごとに比較してみると、

100ml当たり10㎎を超えるようなビールから

0.1㎎のウイスキー、0.03㎎という焼酎など、

さまざまな種類があります。

ビールはプリン体が高いので痛風に良くないことは

広く知られるようになりましたが、

上の数値を見てみると焼酎やウイスキーは

飲んでもいいのではないか、と感じる人もいるかも。


基本的に蒸留酒は

プリン体の含有量の少ない傾向が見られます。

しかし基本的にプリン体の量に関係なく、

お酒は尿酸値を上昇させる働きがあります。

尿酸値の高めの人が

痛風の発作を起こさないようにするためには、

お酒は控えた方がいいわけです。


なぜプリン体の含有量にかかわらず

摂取を控えるべきといわれているかというと、

アルコールを摂取すると体内で

エタノールの代謝現象が起こるからです。

この中で、尿酸を尿に出させなくするような働きが

起きるといわれています。


一方で、お酒を飲んだ時にしょっちゅう

トイレに行く自覚はありませんか?

アルコールには利尿作用があるので、

トイレが近くなります。

ということは、尿を出すことによって、

体内の水分はどんどん失われてしまいます。

そうなると尿酸は出ない、水分は

なくなるということで尿酸が

どんどん凝縮されてしまうのです。


その結果、尿酸が結晶化しやすくなって、

痛風を発症しやすくなってしまうわけです。

実際データの中でも、プリン体があまり含まれていない

ウイスキーや焼酎を飲んでも

血清尿酸値は上昇しているという結果も出ています。


日本痛風・核酸代謝学会という所で、

高尿酸血症や痛風の治療ガイドラインを作成しています。

その中で、お酒の摂取量に関する

ガイドラインも作成しています。


その中で1日に摂取してもいい量は、

日本酒で1合、ビールであれば500ml、

ウイスキーであればダブルを1杯程度とする

と決められています。

しかも毎日摂取してはいけないと決められています。

週に少なくても2日以上、禁酒日を設けることと

決められています。


痛風対策をするのであれば、酒好きの人にとっては

厳しいかもしれませんが

お酒を控えることは必要不可欠だと思っておくべきです。


お酒はなかなかやめられませんし、

家族が注意してもやめられません。

自分で決意して実行するしかないです。