痛風と診断されて治療をするために、
特に重要な役割を果たすのが食事療法です。
痛風の食事療法の基本は、尿酸値を下げること、
そして、尿酸を排出しやすくすること
の2点に絞られます。
そのためには、主食を今までよりも少なめにして、
おかずの品目を増やすように工夫してみてください。
メニューの品目を増やすと、さまざまな食材を
一度に摂取できます。
そうするといろいろな栄養分を摂取できるので、
おのずと栄養バランスのとれた食事になるわけです。
主食を考えるときには、白米ではなく、
玄米ご飯や雑穀米を使ったごはんなどを
意識して取り入れてみてください。
副菜に関しては、肉料理のようなボリュームのある食材を
なるべく外し、野菜を意識して取り入れて、
低カロリーでいろいろな栄養分が摂取できるような
献立を考えていくべきです。
この時、食物繊維と良質のたんぱく質の
たくさん摂取できるような食材はどれか
という所で選んでいくといいです。
食物繊維は便のカサを増やす働きがあって、
お通じをよくする効果があります。
痛風の原因である尿酸を排出するためには、
排便の量を増やすのも効果的です。
痛風の時の食材選びで
何よりも意識しないといけないのは、
プリン体の存在です。
プリン体が体内に入ると分解されて
尿酸ができるわけですから、プリン体の
多く含まれる食材は避けるようにしてください。
一方、プリン体をあまり多く含まない食材は、
メニューの中でどんどん活用したいところです。
手軽に楽しめる低プリン体のメニューとしては、
豚肉のしょうが焼きや豆腐のコロッケ、里芋の煮物、
五目きんぴらといった和食料理はおすすめです。
カロリーも決して高くはありませんし、
必要な栄養分もバランスよく摂取できます。
しかも、それなりのボリュームもあるので、
満腹感も得やすいです。
和食の場合注意をしたいのは、だしを取るメニューです。
だしを取るときに、煮干しや鰹節を使うのが一般的です。
この煮干しや鰹節には、プリン体が多く含まれるので
注意する必要があります。
痛風の食事療法のレシピを考えるときに重要なのは、
腎臓にあまり負担をかけないような食材を使うことです。
そのためには、塩分控えめの料理を意識して
取り入れるようにしてください。
減塩食材も痛風の食事療法では重要です。
減塩といわれると、味が薄くなって、
料理の味を楽しめなくなる
と考える人もいるかもしれません。
しかし、塩の代わりにレモン汁を使ってみるとか、
山椒を有効活用してみることで
減塩をしながらきちんとパンチのある味わいが
感じられます。
調味料や食材をいろいろと試行錯誤してみて、
満足できる料理を編み出してみてください。
「食べ過ぎはダメ」とわかっていも、
なかなかできませんので、
カロリーの少ないめのものを食べる、
などの工夫が必要かもしれませんね。
口から食べた食事が体を形成していくので、
食事を選ぶことは大切なことです。