2022年6月9日木曜日

痛風&くるぶし 

痛風の発作を起こしたことのある人を見てみると

足の親指の付け根で発症している傾向が見られます。


しかし痛風の痛みは何もすべて親指の付け根

とは限りません。

痛風患者を見てみると、くるぶしに激痛が走った

という人も少なからず存在しています。


くるぶしの所に激痛や鈍痛をある日突然感じたとか、

熱を帯びるような感じがあった、くるぶしが腫れあがった

といった症状を訴える人は多いです。

ただし、くるぶしが腫れあがって激痛が走れば

すべて痛風かというと、そうでもありません。

偽痛風といって、実は全く関係のない

他の病気の可能性もあります。


そこで、激痛をくるぶしに感じたときには

まずは医者の診察を受けるようにしてください。

病気を特定できないと、適切な治療ができないからです。


くるぶしの痛風にかかった人を見てみると、明け方

急に激痛に見舞われるというケースが多いです。


睡眠中は皆さんもちろん自覚はないでしょうが、

体内の水分はどんどん蒸発していきます。

そうすると、血中濃度も上昇して、濃縮されます。

もし夜中に十分な水分補給ができていないと、

血中にある尿酸が結晶化しやすくなります。


しかも年間通じて1日の中で明け方は

最も気温の下がる傾向が見られます。

その結果、ますます結晶化が進みやすくなって、

明け方の激痛につながっていくわけです。


特に前の日の夜に大量にアルコールを摂取したとか、

眠る前に十分な水分を摂取しなかったということになると

発作が起こりやすくなるので、注意する必要があります。


くるぶしの痛風には、長期的なリスク要因があります。

ほとんど運動しない生活習慣の続いている人は

注意が必要です。


その他には、学生の頃は運動していたけれども、

就職してから忙しくなってほとんど体を動かせていない、

でも食欲は学生時代と一緒なので数年で

10㎏ぐらい太ってしまった、などの

急激な体形の変化のあった人も、

痛風発作を起こすリスクは高いです。

さらには仕事が忙しくてほとんど眠れていないとか、

ストレスなどがたまってイライラすることが多い人も

注意した方がいいです。


くるぶしの痛風対策をするためには、基本的には

規則正しい生活習慣を意識することが大事です。

栄養バランスのとれた適度な食事をするように

心がけてください。


その他には、遺伝子の中に

尿酸値が高くなりやすい体質というのがあります。

ですから例えば親が痛風で苦しんでいたという人は、

自分は ほかの人たちと比較して

罹患するリスクの高いことを自覚してください。


そこで例えば人間ドックなどを定期的に受けて、

血液検査をし、尿酸値が異常値になっていないかどうか

チェックする習慣をつけることです。


もし尿酸値が高めになっているのであれば、今まで以上に

良質な食習慣に改めるように意識してみてください。

そのようにすれば、くるぶしの痛風予防は十分

自分でも行えます。


くるぶしに痛風発作が出ると、歩く時に

体重がかかる関節なので、歩行困難になります。

この、くるぶしとアキレス腱だけは、

痛風発作が出てほしくないですね。

って、どこに出ても困るのですが。