尿酸値を下げるのに効果的な事に運動がありますが、
実は運動も逆効果になってしまう時があります。
運動はその行い方を把握してから始めるのが
とても大切です。
運動には大きく二つの種類があります。
有酸素運動と無酸素運動です。
耳にした事があるという方も多いかもしれません。
尿酸値を低下させるのに効果的なのは
有酸素運動の軽い適度な運動です。
逆に、尿酸値が高い原因となる運動が
無酸素運動なのです。
両方の特徴をきちんと把握しておきましょう。
まず有酸素運動ですが、こちらは
ウォーキングやサイクリングなどいった
比較的軽い運動です。
自分にできる範囲の運動で、
20分から30分ほど行うと少し息が上がるかな
という程度の運動を行うと良いでしょう。
体の調子も実際良くなるためお勧めの方法で、
誰でも始めやすく効果は高いので、痛風だけでなく、
その他の病気の予防としても取り入れる事を
お勧めしたい運動です。
有酸素運動を行うと体の代謝が活発になります。
代謝とはエネルギーの循環を良くする体の働きです。
必要なエネルギーを作り出して栄養分を
体の各部位に送り届け、
不要な老廃物などは排出しやすくするという機能です。
有酸素運動により体の細胞が活性化され、
体内の器官の働きが良くなります。
そうすると尿酸が排出されるスピードも速くなるため、
痛風の予防や改善に効果が現れるという訳です。
少し息が上がるくらいがちょうど良く、
あまり過剰な運動は必要ありません。
次に無酸素運動ですが、こちらは
痛風のリスクを高めてしまう逆効果のある運動。
激しく運動をする方には実は痛風になる方が
多いと言われています。
確かに体は活性化し有酸素運動の時のように
細胞の働きが活発になりますが、
激しい運動をするにはそれだけのエネルギーが
必要となります。
プリン体が多く燃焼されてエネルギーが作られますが、
同時に燃えかすとなる尿酸も多く生じる事に
なってしまうのです。
そのため、一時的に尿酸値が高い状態が作り出され、
その後のケアを行わないと
痛風のリスクが高まってしまうという訳です。
また、運動では汗もかきますが、
水分は尿酸を排出するためにとても大切です。
水分補給をしないと尿が少なくなり、
尿酸がスムーズに排出されなくなりますが、
無酸素運動での激しい運動では
汗もそれだけ多くかきます。
尿酸を多く生じさせてその排出も上手くいかない
という悪循環になってしまうのです。
そのため、尿酸値の低下のためには
適度にできる有酸素運動を行い、
激しい運動で頑張りすぎないようにしましょう。
また、運動後には水分補給を入念に行い、
体内の水分が不足しないように注意しましょう。
スポーツドリンクなどで水分補給をする方もいますが、
糖分が含まれるため、きれいな水が一番お勧めです。
市販の100円などで売っている、
ミネラルウォーターなどの綺麗な水が適しています。
運動には、血流を良くしたり、体温を上げたり、
筋肉をつけることによって太りにくい体になったり、
などいろいろな効果があるので、できる範囲ででも
少しずつ継続していきたいですね。