痛風にはその症状によって、いくつかの段階があります。
初期段階であれば、数日程度
親指の付け根や関節に痛みが襲ってくる感じです。
痛みが襲ってくる頻度も決して多くはありません。
しかしそのまま特別な治療をすることなく放置していると、
どんどん症状は進行してしまいます。
痛風を放置してしまうと、
痛風関節炎が慢性化してしまいます。
しかも最初の段階では、体のある特定の箇所でしか
発生していなかった痛みが体のあらゆるところで
発症してしまう、慢性関節炎になってしまうのです。
慢性関節炎の状態になってしまうと、苦痛の度合いも
かなりステップアップしてしまいます。
初期段階であったら、いろいろな治療法が試せたものも
だんだんと困難になってきます。
痛風に罹患した場合には、
初期症状の段階で我慢をしたり、様子見をしたりせずに、
早めに専門の医療機関で適切な治療を受けた方が
良いと思います。
そして痛風というと、足の付け根の痛みなので
命に係わるような症状ではない
と思っている人も多いです。
しかし痛風でも症状が進行すると、
合併症を引き起こす可能性が出てきます。
合併症を引き起こしてしまうと、
さらに事態は厄介になります。
合併症が慢性化した、症状が
悪化したということになれば、腎不全や脳卒中、
心筋梗塞のような治療が手遅れになると後遺症が残ったり、
最悪の場合死に至ったりする可能性もありますので
決して放置すべきではありません。
痛風を軽視している人もいるようですが、
症状が悪化すれば命に係わるケースもある
ということは頭の中に入れておくべきです。
痛風の症状を放置している人の中には、
痛みがなくなったから大丈夫と考えている人もいます。
私の場合、ずっと痛みが続くのではなく、
痛みが治まる期間もありました。
しかし痛みが治まっているのは、
痛風が治ったわけでは決してありません。
痛風は、自然治癒するような病気ではないので
医療機関で治療を受ける必要があります。
初期症状が起きる前の段階で予防することも可能です。
そもそも痛風は生活習慣病の一種という側面があるので、
食生活などの改善をすることで
初期症状を引き起こすことなく、
病気を回避することも十分可能です。
特に健康診断を受けたときに、
医者から尿酸値が高めと診断された男性は注意すべき。
その他にも
中性脂肪値や悪玉コレステロールの値が高めである
と診断された人も、痛風に今後
かかるリスクは高いと思ってください。
いわゆるメタボ体型などとも最近では言われますが、
肥満気味の方も普通の体型の人と比較して
痛風に罹患する可能性は高いので注意する必要があります。
メタボ体型の人は、年齢がまだ若くても、
痛風を発症する危険性があると認識してください。
何十年か先に、痛風が遠因の合併症を起こしてしまったら、
なかなか改善できなくなりますので、
初期状態のうちに、しっかりと対策をしていきたいですね。