2023年1月26日木曜日

尿酸値高い原因子供

基本的に私は“昭和の人間”なので、

子供の頃は、近所の子供は全員、貧乏でしたし、

痩せていましたし、青っ洟を垂らしていました。

(この、あおっぱな、というのは栄養状態が悪いと、

そうなるらしいです)

それが普通の子供でした。


ですので、子供なのに「糖尿病」だとか、

子供なのに「痛風」だとか

言われても、なんかピンときません。

っていうか、信じられません。


ところが、現実に、子供なのに(中学生・高校生を含む)

尿酸値が高いとかいう話を何度も聞いたことがあるのです。


もう、時代は変わった、ということでしょうね。

今は昭和じゃなくて、平成も終わって令和ですから。


ところで、「子供なのに尿酸値が高い」ってのは、なんで 

わかったんでしょうか??


尿酸値というのものは、検査しなきゃわかりません。

献血でも尿酸値の項目はありません。


検査に行ったのですか、子供なのに?

それとも、最近は、学校の健康診断で

血液検査までするのでしょうか?


??

謎だらけですね。


痛風ならば、痛風発作というカタチで

激痛で足などが腫れあがったりしますから、

ハッキリ、それとわかります。

でも、尿酸値が高いだけなら、自覚症状はありませんから。


ついでにいうと、中学生や高校生では痛風発作が出ることは

まず、ないと思います。

尿酸値が高くても、実際に痛風になって発作が起こるまでは

それなりの年月を経ることになるのです。

中・高校生では体内に尿酸が結晶化して沈着しているとしても

非常に少ないでしょう。


さて、なんで子供(中・高校生を含む)なのに尿酸値が高いのか?


最大の要因は、体質です。

つまり、痛風になりやすい“痛風体質”の遺伝です。


私もそうでした。

父親が高尿酸血症で痛風でした。


親が痛風じゃないのに、なんで自分の子供が尿酸値が高いの?

・・という人もいると思います。


もしかしたら、父親が痛風じゃなくても、

尿酸値の高いまま痛風発作が出ていない、

高尿酸血症かもしれませんよ?


尿酸値が高いからといって、痛風になるとは限りません。

尿酸値がずっと高いままでも、

痛風発作が全然出ない人もいるのです。


そういう人って、ラッキーと思いますよね?

痛くないんですから。


でも、尿酸値が高いまま、数十年。

足が痛くなきゃ、節制もしないでしょうし、

そんなに体にも気をつけないかもしれません。

で・・気がついたときには、内臓が・・・

ってことになるかもしませんよ?


さて、痛風の原因はいろいろありますが、

なんといっても一番の要因は体質、つまり遺伝です。


それから、プリン体の多い食品の摂りすぎ。

睡眠不足。

運動不足。

ストレス過多。

食べ過ぎ。

肥満(内臓脂肪の増加)。

水分不足。

ビールなどのアルコール飲料の多飲。

・・・など。


子供の場合は、

ビールの飲みすぎとかは関係ないでしょうけど。


それから、子供だからストレスは関係ない、と思うのは

大人の勝手な思い込みで、子供は子供なりに

子供社会でいろいろあるでしょう。


対策としては、ゲームや勉強ばかりせず、

適度に運動して、よく眠ること。

ハンバーガー、フライドチキンばかり食べすぎないこと

(バランス良く食べる)。

野菜・海藻もシッカリ食べる(尿のアルカリ化をめざす)

食べすぎないようにする(尿酸が増加するので)

太り過ぎない(内臓脂肪は尿酸値を上げるから)

ストレスや睡眠不足は尿酸値をあげるので、

好きなことをする時間もつくる。


・・・とか、まあ、いろいろありますけど、

不摂生でやりたい放題でも、

尿酸値の高くならない人は ならないです。

なる人は、なります。

体質なんですよ。


生まれつき、尿酸を多く作り過ぎる体質の人。

あるいは、生まれつき、

尿酸を体外に排泄するチカラの弱い体質の人。


普通、尿酸に思春期の頃から

だんだん多く作られるようになってくるので、

子供は尿酸値がそれほど高くないものなのですが・・・


病院に行けば、医師の先生にもよるでしょうが、

中学生であろうが、高校生であろうが、

薬を飲ませようとする先生もいます。


ザイロリック、フェブリクなどの尿酸降下薬ですが、

私は、もっとオッサンになってから飲む薬だと思うのですが。

いくらなんでも、早すぎるんじゃないですか?


この薬、飲みはじめると、尿酸値が急激に下がりますが、

飲むのを止めると元に戻ってしまいます。

ですので、たいていは飲むと一生飲み続ける場合が多いです。


努力して生活習慣を改善して、

薬を卒業というか、

やめることができる人もたまにいますが、稀です。


人生70年。

いや、いまや平均寿命が延びて80年でしょうか。

え?

100年ですか?


もし、人生100年なら、15歳から薬を飲み始めると、

85年間も飲み続けなきゃならないことになります。

人生の大半、薬とともに生きる人生になります。


50歳くらいから飲み始めた場合に比べて、

飲み続ける期間が長いですから、それほどの長期間になると、

副作用が心配です。

たいした影響がなければいいですが。


本人が平気ならば、

あるいは覚悟があるならば、それもいいかもしれませんが、

薬を飲むなら飲むで、よおく検討して、よ~く考えてから

決断した方が良いと思います。


2023年1月25日水曜日

痛風 キャッツクロー 副作用

キャッツクローってのは、

直訳すると「猫の爪」って意味です。


このネコのツメが痛風発作に効果があるって?


で、さっそくですが、近所の猫をこっそり後ろから近づいて、

がばっ、と捕まえて、ふぎゃ~~ッ!、

と嫌がる猫を無理やり「爪切り」で・・・え?

違う?


ハーブですよ。

葉の付け根に棘があるらくして、

それが「猫の爪」に似ているそうで。


で、このハーブ。

なんで、痛風に効果なの?


キャッツクローは炎症に効くらしいのです。

つまり、リュウマチや関節炎に効果があるなら、

痛風発作の症状も一種の関節の炎症ですからね。

発作の痛みや腫れを緩和するのではないか、と。

つまり、薬用植物ってヤツですね。

あと、抗炎症作用の他に、免疫強化作用もあるんだとか。


アマゾン先住民の人達は、大昔から、

このキャッツクローを薬草として

長年使い続けていたそうです。


アマゾンといえば、私の中では

(アマゾン=通販大手)なのですが・・

え?

誰も聞いてないって?


ペルーのアマゾン、熱帯雨林のあたりの話です。

ただ、現地の人達の伝統的な薬草としてだけではなく、

多くの民族で医療用として使われている

薬用植物だそうです。


う~ん・・でもねえ。

このキャッツクロー。

名前はカッコいいですが・・・副作用とか、大丈夫?


ハーブというと香りが良く、

健康に良いイメージがありますが、どうしてどうして。

“炎症”が治まるのですよ?


炎症というものは強烈ですよ。

それが治まるのですから、

どんな成分が入っているんだろう、と考えてしまいます。


ところが。

WHO(世界保健機構)は、

キャッツクローのことを“副作用のない抗炎症剤”と

認めちゃったらしいのです。


う~ん・・・WHOがそういうんなら、そうなんでしょう。

副作用はないんでしょう。

天下のWHOがデタラメは言わないでしょう。


でも、ホントかなあ???


・・・・・・・・。


痛風に適用が考えられるのは、

抗炎症作用、鎮痛作用です。


つまり・・この、キャッツクローを飲んでいたら

痛風発作が起こらないのではなく、

痛風発作が起こってしまったら、

痛みや腫れ、発熱などを緩和させる、

という効果が見込めるようです。

(実際に、自分が飲んでみて試したわけではないので、

ホントかどうかはわかりません)


普段、このキャッツクローを飲んでいるからといって、

尿酸値が下がる、というような効用はないようです。

(そりゃ、そうでしょう)


ただ・・このキャッツクローに限らずですが、

痛風発作が、体内に溜まりすぎた結晶化した尿酸を

患部の発熱により(痛みと腫れは伴いますが)、

溶かそうとするものだ、ということは

忘れないでください。


つまり、

体が痛風発作を起こして、関節などに沈着した

尿酸結晶を溶かそうとしているのに、

なんらかの人為的なものを服用することにより、

それを阻むわけです。


おかげで痛みは治まり、腫れも引いてきて、

歩けるようになって大助かり。

ああ、もう痛風発作はホント、こりごり。


でも、腫れあがり熱を帯びた患部は、

冷や水を浴びせかけたかのように

無理矢理、沈静化されたのです。


体内に溜まりすぎていた尿酸結晶はドコへ行きましたか?

どこにも行きゃしないです。

そのまま、熱によって溶けずに沈着したままです。

溶かさなきゃいけないタイミングだったのに、まだ、そこに

依然として存在しているのです。


本来ならば、痛風発作など出ないように、

尿酸値が上がり過ぎないよう、

普段から気をつけるべきなのですが、

生まれつきの体質など難しい面もあるので、

中々うまくいかなかったりします。


痛風発作が出てしまったものは、しょうがないです。


痛いのは嫌ですが、歩けないのは困りますが、

関節にタマり過ぎた尿酸結晶がこのままじゃヤバイ、

内臓にまで溜まってしまうとマズイ、ってことで

痛風発作が起こるのです。


キャッツクローを試してみるのも良いと思いますが、

なんで体が痛風発作を起こすのか、という理由を

頭の片隅にでも入れておいたほうがいいと思います。


2023年1月24日火曜日

痛風の痛み なぜ?移動する

痛風発作の痛みは、なぜ移動するのか?


これは痛風初期症状の人には

ピンとこないかもしれませんが、

痛風発作の腫れや痛みは、次から次へと

移動していく場合があるのです。


たとえば・・・左足の親指の関節の付け根が

腫れあがって激痛に苦しんでいた、と思っていたら、

それが治まった頃に、今度は左足の足の甲に腫れと激痛が!

で、左足の甲の痛みと腫れが治まったと思ったら、

次は左足のアキレス腱が腫れあがる!

やれやれ、ようやく

左足のアキレス腱の痛みと腫れが終息したと思ったら、

次は左足のくるぶしの内側が!?


ああ、なんなの、これは?

なんで、次から次へと痛風発作の痛みが移動するの!?


痛風初期症状の人の場合は、たいてい

左足の親指の付け根の関節が腫れて痛みます。

で・・10日から2週間もすれば、

嘘のように治まってしまうのが特徴です。

痛む場所は、通常、一箇所のみ、です。


こういう人は、痛風の痛みが移動したりしません。

痛みと腫れが治まれば、それでオシマイです。


痛風の痛みが次々と移動したかのように起こる人は、

痛風になってからの年月が結構、長い人です。

(体質や尿酸値など)

個人差があるので一概には言えませんが、ざっと

10年、15年、あるいは20年以上。


つまりね。

体内に、尿酸結晶がたくさん蓄積してきている人、

ということなんです。

少しずつ、少しずつでも年数が経過すると、

塵も積もれば山となる、みたいな。


う~ん。

それって、あまり、望ましくないですよね。


で・・・冒頭の一文。


「痛風発作の痛みは、なぜ移動するのか?」


(理由)→ そういうふうになっているから、です。


フザけているわけではなくて、本当にそうなんです。


たとえば、ええと・・

話は変わりますが、風邪をひいてしまって、鼻が詰まります。

鼻水、ずるずる、です。


ところが不思議なことに、鼻の穴が二つあるうちの、通常は

一つしか詰まりません。


(理由)→ 両方詰まってしまうと呼吸ができないから、です。


しかしながら、滅多にありませんが、本当に酷い風邪の場合は

両方の鼻の穴が詰まってしまうことも稀にあります。


ああ、どうしよう。

でも、大丈夫。


口をあけて、口が呼吸すれば良いのです。


このように、人間の体はうまくできていて、

2重、3重の防御というか、そうカンタンには

死なないようにできているのです。


もう一つ。

御高齢の方で、よく足の静脈瘤だとか、

太腿の血管に血栓ができている方がいます。


血栓は怖いです。

これが上に上がってきて、心臓とか脳に来て詰まってしまうと、

人間、一巻の終わりですからね。


ところが人間の体はよくできていて、

腰のあたりとか、そういうところで止まるようにできていて、

そうカンタンには血栓が心臓まで到達しないように

2重、3重の壁というか、

簡単には死なないようになっているのです。


話が少し、それました。


「痛風発作の痛みは、なぜ移動するのか?」


たとえば、いっぺんに15箇所も

同時に痛風発作が起こってしまったら、

痛みが強すぎて、危険だからです。

経験したことがないのでわかりませんが、あまりの痛みで

精神に異常をきたしてしまうかも。

一箇所の痛みだけでも、あんなに痛いのですから。


もう、殺してくれえ!

なんて叫ぶ人もいるかもしれません。


それから、もう一つ。

痛風の痛みは移動すると、思っておられる方は多いですが

一見、移動に見えますが、別に移動でもなんでもないんです。


どういうこと?


たとえば・・・足の“くるぶし”あたりに

痛風発作の痛みが出る人。

この“くるぶし”というのは、足先の中でも比較的、

大きな関節です。

ここに結晶化した尿酸が溜まっているような人は、

溜まっているのは、ここだけと思いますか?


つまり。

足の甲も、足の親指の関節の付け根にも、アキレス腱にも、

足の裏にも、かかとにも、同じ“くるぶし”でも、

くるぶしの内側、くるぶしの外側・・・

みんな同じように溜まっているハズなんです。


ところが、これらが同時に痛風発作が出てしまったら、

どうなるか?

人間、強いようで痛みには弱いですから、それこそ、

どうにかなってしまうかもしれません。

ですので、痛風発作は同時には出ないのです。


一箇所が終わったら、次へと。

それが終わったら、また違う場所へ。


これが、痛風発作が移動しているように「見える」のです。


2023年1月23日月曜日

痛風 有酸素運動と無酸素運動の境目

痛風には運動療法が効果的、つまり、

運動すると尿酸値改善の効果がある、と考えられてます。


ですが、運動ならナンでも良いわけではなく、

良い、とされているのが「有酸素運動」。

望ましくない、とされているのが「無酸素運動」。


で、その「有酸素運動」って何?


酸素、つまり、呼吸を充分に、

ゆっくりとしながら継続できる運動のこと。

要するに強度の軽い運動ですね。

具体的には

「散歩、軽いジョギング、ゆっくりとしたサイクリング」など。


では、「無酸素運動」は?


酸素を体内にほとんど取り込まず、息を止めて

激しく体を動かす運動。

終わった後、ハアハアぜいぜい・・と

地面にへたり込んでしまうような

キツイ運動のことです。

具体的には

「短距離全力疾走、ウエイトトレーニング(ボディビル)」など。


じゃあ・・・どこまでが有酸素運動で、

どこからが無酸素運動なのか?

有酸素運動と無酸素運動の境目は、どうなの?


たとえば、水泳?

サッカーは?


これは体力の個人差がありますので、一概には言えません。

あと、年齢とか。

20歳代の人と50歳代の人では、体力が全然違います。


有酸素運動、無酸素運動にこだわらず、ラクに呼吸しながら、

具体的には、会話を続けながらでも継続できる運動が

痛風(尿酸値改善)に良い、とされています。


ですので、まあ、サッカーは激しいスポーツなので、

あれですが、水泳なんかでしたら、

100メートル泳ぐのなんか、

20代の人なら、へっちゃらかもしれません。


ですが、同じ100メートル泳ぐにしても、

50代の人なら、ヘロヘロになってしまうかも。


要するに、自分にとって、楽な運動が良い、

ということです。

瞬発力系の激しい運動よりも、楽しみながら、

ゆっくりできる運動が理想的、ということです。


でも、50代でも若い頃からトライアスロンをやっている、

というような人は、100メートル泳ぐのなんか、

ウォーミングアップにすら、ならないかもしれません。


だから、個人差があるのです。

年齢とかも、あまり関係ないかもしれません。


で、なんで激しい運動が駄目なのか?


体内に酸素が取り込まれないと、

体の中が一時的に無酸素状態になってしまい、

体内の細胞が壊れやすくなります。

そのとき、プリン体ができて、

肝臓へ送られたときに尿酸が作り出されてしまいます。


つまり、無酸素状態を長く続ければ、

それだけ尿酸が作られやすい、ということです。


逆に、有酸素運動では酸素を取り込みながらの運動ですから、

尿酸がそんなに作られない、という感じです。


あと、運動には熱量を使うことによって、

肥満解消の効果も見込めます。

もともと太っている人ならば、お腹まわりの内臓脂肪を

減らすことができれば、尿酸値を下げる効果を期待できます。


それから、運動により、全身の血流が良くなることよって、

体温を上昇させて、血液中の尿酸を溶けやすくすることも

可能です。


尿酸は大半が尿に溶けて排泄されますので、

尿に溶けにくくなっていると、体外は

ハイセツされる尿酸も減るということ。

すなわち、尿酸値があがってしまうので。


この体温上昇ですが、一度や二度ではダメで、

継続しないと意味はないですが、

体温37度以下になると、

尿酸は血液中に溶けにくくなるそうです。

年をとってくると、年々、低体温になりガチですが、

運動効果によって、体温を上げていきたいですね。


それから、運動にはストレスを発散させる効果もあります。

ストレスで受けた、体内にできる嫌な物質が筋肉に移動して、

そして運動することによって、

それらが発散される仕組みらしいのです。


スポーツマンは、性格が明るく、

活発で天真爛漫だとか、いうでしょう?

(そうなの?)


それらは、スポーツが、体を動かすということが

なんらかの効果を心身に与えている、

ということを意味しています。


運動、スポーツが好きな人も、

体を動かすのも嫌いな人もいるかとは思いますが、

時候も良く、秋涼爽快の頃となってきましたので、

ここは一念発起して、続けられる程度の何かしら、

運動を始めてみるというのは いかがでしょうか。

(おまえも、な)


2023年1月22日日曜日

痛風は肝臓に関係があるの?

痛風といえば、痛風腎という言葉があるように、

腎臓が鍵となるイメージがありますが、

痛風は肝臓にも関係があります。


痛風といえば、尿酸。

尿酸といえば、プリン体です。


プリン体というのは食事に含まれているものが

有名ですが、それだけでなく、

体内の細胞が新陳代謝のときに壊れて老廃物として

プリン体が吐き出されたりします。

それから、体内の栄養分をエネルギーに変換する

(いわゆる、エネルギー代謝) ときにも生成されます。


これらのプリン体が肝臓へ運ばれ、

分解されると「尿酸」になります。

最終代謝物ってわけですね。


で・・・尿酸は、腎臓へ送られて、

体外へ排泄されるのですが・・・。


話は変わりますが、

ほら、尿酸降下薬というものがあるでしょう?

いわゆる、ザイロリック、とか、フェブリク、とか。

つまり、尿酸値を下げる薬ですね。


これらの薬の副作用には、

肝機能障害の例が報告されています。

(誰もが副作用があるのではありません)


なんで、肝臓に副作用がおこる可能性があると思いますか?


つまり、これらの尿酸降下薬は、尿酸合成阻害剤なのです。

ということは、肝臓の働きを抑えて、

あまり尿酸を作り過ぎないようにする

効果があるのです。


ところが、現代医学が素晴らしいことには間違いないのですが、

これらの薬は、こちらの思惑通り、都合良く、

尿酸の生成だけを抑え込んでくれるんじゃない、ってこと。

肝臓の機能、そのものを抑制してしまう、ってことです。


つまり・・肝臓の働きを薬のチカラで抑制させて、結果として、

肝機能が落ちる、ということになるのです。


要するに、

尿酸値だけ、うま~い具合に下がってくれる薬なんて、

世の中にないってこと。


医学の進化は目覚ましく、日進月歩ですから、

将来に大いに期待しましょう。

(できれば、私の生きている間に)


・・・てなわけで、痛風と肝臓は、

関係大アリ、ってことで。


2023年1月20日金曜日

カレーは痛風によいか

カレーライスは、痛風に良いか・・

と言われましても、う~ん。


良くは、ないでしょ?


カレーが痛風に効果的とか聞いたことないですし、

根拠もありません。


むしろ、どっちかというと

「悪い」方に入るんじゃないか、と。

いえ、悪いとか言うと語弊がありますね、

別に悪いわけじゃないですよ。


ただね。

カレーのルーには「肉エキス」がたっぷり入っているんです。


ビーフカレーでなくても、カレーに肉片は必要、というか

個人的に入っていて欲しいとは思いますが、

その肉の塊の話じゃないんです。


仮にベジタブルカレーであっても、同じことです。

言葉の響き的には

“ベジタブル”という言葉に負けてしまいそうですが、

肉エキスがタップリなことには変わりありません。


肉は動物性でありますが、タンパク質ですので、

体には必要です。

でも、動物性のタンパク質は良くないという人もいますしね。


つまり・・カレーライスはおいしいですが、

知らないうちに、たとえビーフカレーでなくとも、

体内に肉をタップリ摂取している、ということになるのです。


じゃあ、カレーは食べるな、ってこと?

二度とカレーは食うなって!?


いえ、毎日カレーばかり食べています、

とかじゃなかったら、大丈夫ですよ。

たまに食べるくらいなら。


それと、カレーライスに限らずですが、

お腹いっぱいに食べないこと。

同時にサラダなどの野菜も充分に食べてください。


野菜を食べたら、カレーに含まれる肉汁が帳消しになる、

というわけでもありませんが、

カレーや肉ばかり食べていますと、

尿が酸性に傾きやすくなりますから。


酸性尿になると、尿酸が尿に溶けにくくなりますので、

尿酸の体外の排泄量が減ってしまいます。


で、次に病院に行ったら、血液検査の「尿酸」の項目を見て、

病院の医師の先生に渋い顔をされてしまいますので。


カレーライスがどうこう、じゃなくて、

食事のバランスの問題です。

肉や魚やカレーがおいしいから、といって、

毎日、牛丼やカレーじゃダメってことです。


・・・・・・・・・。


痛風の場合は、生まれつきの体質ってのが、

結構、前に立ちはだかってきます。


痛風になりやすい体質(痛風体質)じゃない人は、

極端な話、毎日、カレーライスばかり食べても

痛風になってしまうとは限りません。


ですが、痛風体質の人(尿酸を体内で作り過ぎる、あるいは

尿酸の排泄がうまくいかない)は、

毎日カレーばかり食べていると、痛風発作のリスクが

高まります。

場合によっては、カレーを食べた翌日に

痛風発作が出てしまったり、など、

カレーを食べたことがトリガーになるときもあります。


でも、これは登山など、足を酷使したことが刺激となって

痛風発作が出てしまうことがあるように、

単なるキッカケに過ぎません。

問題は、もっと本質的なところにあります。


昔、さんざん言われてきた、

プリン体を多く含む食品の摂取制限は、

近年、あまり言われなくなってきました。


じゃあ、何を食べてもいいの?


よっぽどプリン体の多いものは、避けた方が無難ですが、

それほど神経質にならなくても良いのではないでしょうか。


ただ、一つ、気をつけることは「食べ過ぎ」です。


「食べ過ぎ にだけは、気をつける」


これは、すなわち、カレーにも当てはまります。


カレーライスを食べたいのなら、


ビーフカレーより、ベジタブルカレーを・・・・

では、なくて!


(ビーフカレーでもベジタブルカレーでも根本的に同じだから)


カレーは、たまに だけ食べる、そして、少しだけ 

おいしくいただく。

そして、野菜もたっぷり食べる。


それが、おススメなカレーの食べ方です。



つまんないと思うかもしれませんが、

将来、怖い合併症とかで、

二度とカレーが食べられなくなってしまうより、

ずっとマシかもしれませんよ?

2023年1月19日木曜日

痛風 薬を飲んだらビールはOK?

私の父親は痛風でした。

毎日、痛風の薬(尿酸降下薬)を服用していました。


薬のおかげか、それほど痛風発作を発症することはなく、

毎年のように夏場になると発作で苦しんでいる私の方が

よっぽどヒドイ目にあってます。


で、それをいいことに毎日、ビールを飲んでいました。

薬飲んでいるんで、大丈夫みたいな感じで。


ああ、これって。

そんな人、他にもたくさんいるんでしょうね。


その代わり、肉は食べないようにしていたみたいです。

肉は元々好きだったのですが、ビールを飲みたいがために

肉は我慢して。

両方(ビールと肉)は、さすがにマズイだろう、

と考えていたみたいです。


とにかく、ビールが好き。

ビールを止めるなら、死んだほうがマシ。

そんな感じでした。


C型肝炎になったのは、薬の副作用なのか、

ビールの飲みすぎなのかどうかはわかりませんけどね。

それでも、ビールはやめませんでした。

自分の体より、ビールの方が大切な人でした。


痛風の薬(尿酸降下薬)を飲んでいるから、

尿酸値の数値が安定しているから、といって、

食べたい放題・飲みたい放題の人のことを

ときどき聞きます。


尿酸値を下げる薬は、暴飲暴食を帳消しにするために

あるんじゃないですよ。


あんまり節制ばかりしていると、

ストレスもたまりますし、

生活が味気なくなってしまいますので

程度ものですが、薬を飲んでいるからといって、

安心してしまわない方が良いです。


ビールなどのアルコール飲料は、

(肝臓での)尿酸を作り出す作用・尿酸の排泄を

阻害する作用があります。

おまけに食欲増進作用もあって、

肥満への橋渡しをしてくれます。


ビールが好きな人は、いくら薬を飲んでいても、

休肝日を作るなど、楽しみは

そこそこにしておいたほうが よさそうです。

2023年1月18日水曜日

痛風と6杯のコーヒー

痛風発作のリスクを下げるには、

コーヒーを一日に6杯(!)を飲むのが効果的、

という説があります。


これは学術的に全く根拠がないわけではなく、

痛風体質の人にコーヒーを勧める医師もいるそうです。

私はそんな前衛的な、お医者には

巡り合ったことがないですが。


でも、一日に6杯ものコーヒーは、

とてもじゃないですが飲めない私ではありますが、

6杯じゃなくても、飲まないより飲む方が

ずっと良いのではないか、と考えています。

そして、少し飲む量を増やしています。


・・・といっても、2杯くらいですけどね。

朝と昼と。

夜に飲むと、睡眠に影響が出たら嫌なので。


けどね。

一日に6杯のコーヒーを飲まなきゃ・・と、

胃が気持ち悪いのを我慢してまで飲み続けても、

なんだか苦行みたいですしね。


痛風の要因として、ストレスが挙げられている以上、

痛風リスクを下げようとコーヒーを飲んでいるのに、

逆効果になっても、ねえ?


コーヒーが痛風リスクを下げる要因として、

含有されている成分である、

ポリフェノールのクロロゲン酸

というものがあります。


2杯しかコーヒーを飲めない分、不足分を補えないものかと、

そのクロロゲン酸のサプリメントを飲んだり、

いろいろとやっているのですが。

いまいち、半信半疑だったりもします。


それでも、夏場になると

毎年のように痛風発作で苦しめられているので。

少しでも効果があればいいのにな。


それから、痛風だけでなく、

コーヒーには糖尿病予防、癌予防などの効果があるという

持論を展開している人もいるので、

ここはひとつ、積極的に

コーヒーを飲んでみようと考えています。


2023年1月17日火曜日

痛風 低体温

痛風体質だからなのか、寄る年波なのかは

わかりませんが、気がついたら、いつの間にか、

低体温になっていました。


私の場合、子供の頃から

だいたい36度3分~5分くらいだったのですが、

先日、測ってみたら、35度8分しかありませんでした。

まあ、低体温というほどじゃないかもしれませんが。


そもそも、普段は平熱というか、体温なんて測る習慣は

ありませんからね。

体温計を使うのは、風邪で高熱が出たときくらいのものですが、

滅多に風邪で高熱は出ませんので。


もう、子供の頃のような体温には戻らないとは思いますが、

低体温でいるよりも、なるべく

体温は高いめの方が望ましいです。


病気に対する抵抗力、すなわち免疫力にも直結しますし、

痛風の場合、体温の冷たい関節に尿酸結晶が沈着しますので。

それに、体温が高いと温かい血液の中で

尿酸が溶けやすいですしね。

やっぱり、体温は低いより高いほうが良いみたいです。


で、対策。

どうすりゃいいの?


これは、もう地道な積み重ねしかないようで、

「歩く」あるいは「ストレッチ」などの運動です。


筋肉や関節を動かすことによって、

血流を良くして、体温を上げるのです。

もちろん、運動による体温上昇は一時的なものですが、

日々、繰り返すことにより、全然しないよりは

効果的だそうです。


特に今は寒い時期なので、余計、

体が冷えているのかもしれませんね。

夏場に体温を測ってみたら、もう少しマシな気もします。


2023年1月16日月曜日

アンセリン 高血圧

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● 腎臓と高血圧は関係アリ?

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疲労回復効果や、尿酸値効果作用がある、

と考えられているアンセリンですが、

どうやら効果はそれだけじゃない様子。


血圧の上昇を抑える効果もあるのです。


けつあつ?

痛風に関係ないでしょ?


いえ、関係あるのですよ。

痛風初期症状の頃は、関係ないでしょうが、

その何十年後かには、じわじわと

影響が出てくる場合があります。


なんの影響?


痛風は腎臓が弱点となりやすい病気です。


つまり・・

尿酸値が高いと血液中の尿酸が結晶化し始めます。

これが足の関節や腱などに沈着して、長い間に蓄積し、

やがて痛風発作を誘発して、足が痛いよ~、と

なるわけなのですが、まだ、

足が痛い痛いと言っているうちは良かったのです。

(ちっとも良くない!)


足などの体の末端の関節などに溜まりきれなくなってくると、

次はどこへ来るのか?

どこへ溜まるのか?


内臓です。

そう・・腎臓ですね。


これが怖い。

非常にコワイ。


腎臓に結晶化した尿酸、ちいさな尿酸結晶が

腎臓のフィルター (腎臓の糸球体)に

目詰まりを起こすのです。

それも、本人が気がつかないくらい少しずつ少しずつ・・


これが痛風による腎機能低下の主な原因。


腎臓は血液をろ過して尿酸を排泄する働きがありますが、

腎臓でうまく尿酸をハイセツできなくなってくると、

尿酸の排泄量が減って、血液中の尿酸濃度があがって

尿酸値が上がってきます。


そればかりじゃなくて、血圧も上がってくるのですよ。


腎臓機能が低下してくると、塩分と水分の排出が

うまくできなくなって、血液量は さらに

増加することとなり、結果として血圧が上がるのです。

つまり、高血圧ってことですね。


ところが、血圧が上がると腎臓への負担が増え、

またもや 腎機能が低下する要因に!


ああ、これじゃあ、まるで負のスパイラル!


だめじゃん。

腎機能が年々落ちると、血圧もそうだけど、

尿酸値も上がってしまうじゃないですか。


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● アンセリンには、血圧上昇を抑える効果!?

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一般的に、血圧を上昇させる要因のひとつに、

体内で生成される「アンジオテンシン」という物質があります。


この、アンジオテンシンがACEという酵素と結合。


すると、どうなるの?


アンジオテンシンがACEと結合すると、

血管が収縮するのです。

つまり、血液の通り道が狭くなるワケですね。


狭い道筋を血液が通るためには、“速く”通らなきゃならない。

血液が速く通り過ぎるためには、強くポンプで

押し出さなきゃならない。


よって、血圧が上昇する、という仕組みになっています。


ところが、凄いじゃないですか。

現代の医学は。


この、アンジオテンシンがACEという酵素と結合すると

ちょっとマズイ、ということは、とっくに

医療の世界ではわかっていて、その二つの結合を阻害する、

すなわちアンジオテンシンが

ACEを阻害するクスリが活躍してるそうです。


その名も「ACE阻害薬」

(そのまま、かよ!?)


で。

なんと。


アンセリンには、このACE阻害薬と

似たような効果が期待できる、と考えられています。


薬剤ほどの効用はなくても、働きとしては

同じ作用があるのではないか、と。

尿酸値を下げるのが目当てでアンセリンを飲むわけですが、

高血圧対策にも効果が期待できる、ってことですね。


ふ~ん。

すごいじゃないですか、マグロの筋肉のくせに

(アンセリンの原材料)。


2023年1月14日土曜日

痛風発作長い人はどのぐらい

痛風発作の期間、短い人は、どのくらいなのでしょうか。


痛風初期症状の人なら、1週間~10日間くらい。

長くても、2週間程度です。


じゃなくて、長い人の話。

痛風発作の期間、長い人は、どのくらい?


長い人は・・・「一年中、出ています」


????


つまり、一年中、痛風発作が出ている状態である、

という意味です。


いえ、これ、マジですよ。

冗談でも ふざけているのでもなくて、本当なんですよ。


知り合いには いませんが、

現実に そういう話を聞いたことがあります。

別に珍しいことでは ありません。


つまり、一年中、痛い、そして歩けない。

もしくは、足を痛そうに引きずっている、

そんな感じになります。


もちろん、痛風初期症状の人がこうなることは有り得ません。

はじめて痛風が出てから、尿酸値がかなり高い状態のまま、

何十年も経過すると、こういう状況になることもあります。

(体質や個々の尿酸値によって、個人差があります。

誰もが必ずそうなるわけじゃありません)


当然、日常生活にも支障をきたすでしょうし、

なにより、当人が痛く、ツラく、苦しいです。


一年中、痛風発作がのべつまくなしに続くのならば、

尿酸降下薬を飲んだほうが良いように思います。


痛風発作は腫れて痛くて、当人にとっては

何もいいことはありませんが、

カラダとしては、痛風発作を発症させることによって、

そのときの発熱で、その患部に蓄積した尿酸結晶を

溶かそうとしているのです。

考えようによっては意味のある現象でもあります。


でも、痛風発作が治まることもなく、

次々と連続して出続け、結果として

一年中、痛風発作が続いているということは、

溶ける以上に尿酸結晶が溜まり続けている、と

考えられなくもないです。


内臓とか、そういうところに尿酸結晶が

溜まってくることが心配です。

特に、腎臓。

それから、尿路、尿管なども。


クスリを飲みたくない気持ちは、ものすごく

よくわかりますが、一年中、

痛風発作が出続けている状態なら、真剣に

尿酸降下薬を飲むことを検討した方が良いと思います。