痛風といえば、痛風腎という言葉があるように、
腎臓が鍵となるイメージがありますが、
痛風は肝臓にも関係があります。
痛風といえば、尿酸。
尿酸といえば、プリン体です。
プリン体というのは食事に含まれているものが
有名ですが、それだけでなく、
体内の細胞が新陳代謝のときに壊れて老廃物として
プリン体が吐き出されたりします。
それから、体内の栄養分をエネルギーに変換する
(いわゆる、エネルギー代謝) ときにも生成されます。
これらのプリン体が肝臓へ運ばれ、
分解されると「尿酸」になります。
最終代謝物ってわけですね。
で・・・尿酸は、腎臓へ送られて、
体外へ排泄されるのですが・・・。
話は変わりますが、
ほら、尿酸降下薬というものがあるでしょう?
いわゆる、ザイロリック、とか、フェブリク、とか。
つまり、尿酸値を下げる薬ですね。
これらの薬の副作用には、
肝機能障害の例が報告されています。
(誰もが副作用があるのではありません)
なんで、肝臓に副作用がおこる可能性があると思いますか?
つまり、これらの尿酸降下薬は、尿酸合成阻害剤なのです。
ということは、肝臓の働きを抑えて、
あまり尿酸を作り過ぎないようにする
効果があるのです。
ところが、現代医学が素晴らしいことには間違いないのですが、
これらの薬は、こちらの思惑通り、都合良く、
尿酸の生成だけを抑え込んでくれるんじゃない、ってこと。
肝臓の機能、そのものを抑制してしまう、ってことです。
つまり・・肝臓の働きを薬のチカラで抑制させて、結果として、
肝機能が落ちる、ということになるのです。
要するに、
尿酸値だけ、うま~い具合に下がってくれる薬なんて、
世の中にないってこと。
医学の進化は目覚ましく、日進月歩ですから、
将来に大いに期待しましょう。
(できれば、私の生きている間に)
・・・てなわけで、痛風と肝臓は、
関係大アリ、ってことで。