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● 腎臓と高血圧は関係アリ?
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疲労回復効果や、尿酸値効果作用がある、
と考えられているアンセリンですが、
どうやら効果はそれだけじゃない様子。
血圧の上昇を抑える効果もあるのです。
けつあつ?
痛風に関係ないでしょ?
いえ、関係あるのですよ。
痛風初期症状の頃は、関係ないでしょうが、
その何十年後かには、じわじわと
影響が出てくる場合があります。
なんの影響?
痛風は腎臓が弱点となりやすい病気です。
つまり・・
尿酸値が高いと血液中の尿酸が結晶化し始めます。
これが足の関節や腱などに沈着して、長い間に蓄積し、
やがて痛風発作を誘発して、足が痛いよ~、と
なるわけなのですが、まだ、
足が痛い痛いと言っているうちは良かったのです。
(ちっとも良くない!)
足などの体の末端の関節などに溜まりきれなくなってくると、
次はどこへ来るのか?
どこへ溜まるのか?
内臓です。
そう・・腎臓ですね。
これが怖い。
非常にコワイ。
腎臓に結晶化した尿酸、ちいさな尿酸結晶が
腎臓のフィルター (腎臓の糸球体)に
目詰まりを起こすのです。
それも、本人が気がつかないくらい少しずつ少しずつ・・
これが痛風による腎機能低下の主な原因。
腎臓は血液をろ過して尿酸を排泄する働きがありますが、
腎臓でうまく尿酸をハイセツできなくなってくると、
尿酸の排泄量が減って、血液中の尿酸濃度があがって
尿酸値が上がってきます。
そればかりじゃなくて、血圧も上がってくるのですよ。
腎臓機能が低下してくると、塩分と水分の排出が
うまくできなくなって、血液量は さらに
増加することとなり、結果として血圧が上がるのです。
つまり、高血圧ってことですね。
ところが、血圧が上がると腎臓への負担が増え、
またもや 腎機能が低下する要因に!
ああ、これじゃあ、まるで負のスパイラル!
だめじゃん。
腎機能が年々落ちると、血圧もそうだけど、
尿酸値も上がってしまうじゃないですか。
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● アンセリンには、血圧上昇を抑える効果!?
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一般的に、血圧を上昇させる要因のひとつに、
体内で生成される「アンジオテンシン」という物質があります。
この、アンジオテンシンがACEという酵素と結合。
すると、どうなるの?
アンジオテンシンがACEと結合すると、
血管が収縮するのです。
つまり、血液の通り道が狭くなるワケですね。
狭い道筋を血液が通るためには、“速く”通らなきゃならない。
血液が速く通り過ぎるためには、強くポンプで
押し出さなきゃならない。
よって、血圧が上昇する、という仕組みになっています。
ところが、凄いじゃないですか。
現代の医学は。
この、アンジオテンシンがACEという酵素と結合すると
ちょっとマズイ、ということは、とっくに
医療の世界ではわかっていて、その二つの結合を阻害する、
すなわちアンジオテンシンが
ACEを阻害するクスリが活躍してるそうです。
その名も「ACE阻害薬」
(そのまま、かよ!?)
で。
なんと。
アンセリンには、このACE阻害薬と
似たような効果が期待できる、と考えられています。
薬剤ほどの効用はなくても、働きとしては
同じ作用があるのではないか、と。
尿酸値を下げるのが目当てでアンセリンを飲むわけですが、
高血圧対策にも効果が期待できる、ってことですね。
ふ~ん。
すごいじゃないですか、マグロの筋肉のくせに
(アンセリンの原材料)。