2023年1月20日金曜日

カレーは痛風によいか

カレーライスは、痛風に良いか・・

と言われましても、う~ん。


良くは、ないでしょ?


カレーが痛風に効果的とか聞いたことないですし、

根拠もありません。


むしろ、どっちかというと

「悪い」方に入るんじゃないか、と。

いえ、悪いとか言うと語弊がありますね、

別に悪いわけじゃないですよ。


ただね。

カレーのルーには「肉エキス」がたっぷり入っているんです。


ビーフカレーでなくても、カレーに肉片は必要、というか

個人的に入っていて欲しいとは思いますが、

その肉の塊の話じゃないんです。


仮にベジタブルカレーであっても、同じことです。

言葉の響き的には

“ベジタブル”という言葉に負けてしまいそうですが、

肉エキスがタップリなことには変わりありません。


肉は動物性でありますが、タンパク質ですので、

体には必要です。

でも、動物性のタンパク質は良くないという人もいますしね。


つまり・・カレーライスはおいしいですが、

知らないうちに、たとえビーフカレーでなくとも、

体内に肉をタップリ摂取している、ということになるのです。


じゃあ、カレーは食べるな、ってこと?

二度とカレーは食うなって!?


いえ、毎日カレーばかり食べています、

とかじゃなかったら、大丈夫ですよ。

たまに食べるくらいなら。


それと、カレーライスに限らずですが、

お腹いっぱいに食べないこと。

同時にサラダなどの野菜も充分に食べてください。


野菜を食べたら、カレーに含まれる肉汁が帳消しになる、

というわけでもありませんが、

カレーや肉ばかり食べていますと、

尿が酸性に傾きやすくなりますから。


酸性尿になると、尿酸が尿に溶けにくくなりますので、

尿酸の体外の排泄量が減ってしまいます。


で、次に病院に行ったら、血液検査の「尿酸」の項目を見て、

病院の医師の先生に渋い顔をされてしまいますので。


カレーライスがどうこう、じゃなくて、

食事のバランスの問題です。

肉や魚やカレーがおいしいから、といって、

毎日、牛丼やカレーじゃダメってことです。


・・・・・・・・・。


痛風の場合は、生まれつきの体質ってのが、

結構、前に立ちはだかってきます。


痛風になりやすい体質(痛風体質)じゃない人は、

極端な話、毎日、カレーライスばかり食べても

痛風になってしまうとは限りません。


ですが、痛風体質の人(尿酸を体内で作り過ぎる、あるいは

尿酸の排泄がうまくいかない)は、

毎日カレーばかり食べていると、痛風発作のリスクが

高まります。

場合によっては、カレーを食べた翌日に

痛風発作が出てしまったり、など、

カレーを食べたことがトリガーになるときもあります。


でも、これは登山など、足を酷使したことが刺激となって

痛風発作が出てしまうことがあるように、

単なるキッカケに過ぎません。

問題は、もっと本質的なところにあります。


昔、さんざん言われてきた、

プリン体を多く含む食品の摂取制限は、

近年、あまり言われなくなってきました。


じゃあ、何を食べてもいいの?


よっぽどプリン体の多いものは、避けた方が無難ですが、

それほど神経質にならなくても良いのではないでしょうか。


ただ、一つ、気をつけることは「食べ過ぎ」です。


「食べ過ぎ にだけは、気をつける」


これは、すなわち、カレーにも当てはまります。


カレーライスを食べたいのなら、


ビーフカレーより、ベジタブルカレーを・・・・

では、なくて!


(ビーフカレーでもベジタブルカレーでも根本的に同じだから)


カレーは、たまに だけ食べる、そして、少しだけ 

おいしくいただく。

そして、野菜もたっぷり食べる。


それが、おススメなカレーの食べ方です。



つまんないと思うかもしれませんが、

将来、怖い合併症とかで、

二度とカレーが食べられなくなってしまうより、

ずっとマシかもしれませんよ?