2022年12月5日月曜日

痛風 湯治

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◆ 痛風 温泉療法

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昔から、痛風に限らず、

温泉地に長期滞在することによって、

慢性疾患などを治療する方法がよく知られています。


湯治(とうじ)ってヤツですね。


もちろん、温泉地に滞在するだけで病気が治るわけじゃなく、

温泉に入らなきゃ意味ないですが。

温泉の成分に薬効が含まれている、ということですね。


リウマチや神経痛などの、症状の緩和が有名ですが、

ラジウム温泉など、痛風に効果がある、と 

うたっている温泉もたくさんあります。


ラジウム温泉?


ラジウム温泉ってのは、

ラドン(放射能)の含まれている温泉に入浴したり、

ラドンの含まれた湯煙を吸うことによって

効果を期待するもの。


放射能って聞いただけで、我々はビビッてしまいますが、

放射能は、ごくごく微量だと

体に良い作用をもたらすのだそうで。


さて、いくら体に良い、痛風などの慢性疾患の改善に良い、

と言われている温泉療養ですが、日帰りで行って、

さっさと帰ってきたのでは あまり効果は期待できません。


やはり、数ヶ月。

いえ、少なくとも数週間くらいは、

湯治場(とうじば)に長期逗留しないと。


でも、ねえ・・

お金と時間に ゆとりのある人じゃなきゃ、なかなか

そんなに休暇も取れないし、

滞在費用もバカになりません。


痛風に効果がある、と言われているのなら、

実際に自分でも試してみたいのですが、

なかなか、ねえ・・


ラジウム温泉にかからず、むかし昔から、

温泉療法は慢性疾患や難病に効果がある、

と言われ続けてきました。


効果が全然ないのなら、とっくの昔に

廃れて誰も行かなくなっていたことでしょう。


湯治(とうじ)や湯治場が

消えてなくならない存在であり続けているのは、

やはり温泉療法は効果がある、と考えるのが

妥当なところだと思います。


でもね。

昔は良い薬とか、なかったですからね。

痛風の場合、薬といえば、尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)

ということになってきますが、今はフェブリクなど、

尿酸値を下げる効果の大きい痛風新薬もありますからね。


ちょっと昔とは事情が違うかもしれません。


痛風の治療法(?)のようなものも、時代とともに

移り変わっていく、ということかもしれませんね。


2022年12月4日日曜日

痛風 減量すると尿酸値は下がるのか?

ダイエットに成功して減量すると、

尿酸値は下がる!?


これは・・・ホントか嘘か!?


本当です。

太っている人が痩せると尿酸値が大幅に下がった、

というのは、よく聞く話です。


ですが、元々、痩せている人が減量して、

さらに痩せてみても、あまり効果はありません。

たいして、尿酸値も下がらないみたいです。


これは、なぜか?


そもそも、痛風になる原因というのは

「太っているから」ではないんです。

もし、そうなら、大相撲のお相撲さんは、全員、

痛風ってことになりますからね

(いや、実は、実際、痛風の人が多いのですが)。


痛風になるかどうかは、尿酸値が高いかどうかで決まります。

つまり、痩せていても尿酸値が高い人もいて、

そういう人は、生まれつき、尿酸値を作り過ぎる体質だったり、

尿酸を体外に排泄が弱かったりするからです。

まあ、ひらたくいえば、遺伝です。

体質は遺伝しますからね。


太っている人で、痛風になっている人は、いわば、

改善の余地が大きくあるということです。

そんな言い方をすれば、痩せている人には

改善の余地がないみたいに聞こえますが、

そういう意味じゃありません。


太っている人は、いわば、肥満なわけですから、

下腹部に内臓脂肪をたっぷり蓄えています。

この・・内臓脂肪が尿酸値にとっては芳しくないのです。


まあ、恰幅が良くて貫禄が出る、とか

そういう外見的なものは別にして、

内臓脂肪はホルモンのような物質を分泌して、

この物質が作用して、尿酸値を上げる働きをするので。


ですので、痩せる・・ということは、

すなわち、内臓脂肪も減少する、ということですから、

痛風体質の人にとってマイナスとなる物質の分泌するモノが

なくなる。

つまり、痛風発作のリスクが一つ減ることになります。


太っていることだけが尿酸値の高い原因じゃありませんが、

太っている人は、体重を落としやすいです。


55キロの体重の人が、50キロになるのは至難の業ですが、

95キロの体重の人が、90キロになるのは簡単です。


え?

カンタンじゃないって?


ところで、元々、痩せているのに、痛風になっている人は

どうすればいいのか?


たぶん、そういう人は、とても若くして痛風になっていると

思うのです。

10代後半とか、20代とか。

そういう体質なんですよ。


野菜や海藻を多く食べて、肉・魚を減らして、

飲酒も減らして、尿をアルカリにするとか。

尿酸は酸性尿には溶けにくくて、アルカリ尿には

溶けやすいですからね。


え?

とっくに、やってる?


ええと・・・

じゃあ、ストレッチや有酸素運動を継続的に実行して、

全身の血流を良くして、

手足の先が冷たい“低体温”から脱出する。

37℃の体温を目指す。


尿酸は、37度以下だと溶けにくくなりますから。


え?

そんなカンタンには、いかない?


う~ん・・・


強いストレスは交感神経優位になって、

血管が収縮して、腎臓の毛細血管も同じく収縮して、

尿酸の排泄能力が落ちて、

結果として尿酸値が上がるので、この際、

嫌な上司のいる職場は辞めて、転職する!


え?

そんなこと、できるかって?


ええと・・じゃあ。


毎日、酢を飲む。

ぐひぐび、と、来る日も来る日も酢を飲み続ける。

一日、2グラムのクエン酸は酸性尿を改善する、

といいますから・・・


え?

そんな、酸っぱいもの、飲めるかって?


う~ん・・・

じゃあ、痛風のクスリを飲む!


いわゆる、

尿酸降下薬(フェブリク、ザイロリックなど)を服用すれば、

一発で尿酸値は下がります。

劇的に下がります。


おそらく、一生飲み続けることになるかもしれませんが、

これが現代の医療、

痛風治療のデファクトスタンダードってヤツですから。


と、いうことで、いかがでしょうか?


2022年12月3日土曜日

痛風 バナナ

バナナが痛風改善に効果がある!


・・って、そんな話、聞いたことがありませんが。


これは・・・ホントか嘘か!?


どこから出てきた話なのかは、よくわかりませんが、

このバナナ。

まんざら、根拠のないデタラメってわけでもないのです。


ほら、よく痛風の食事療法で、基軸になっているのは、

プリン体の多い食品を摂り過ぎないことって言うでしょう?

それと、もうひとつ。

酸性の食品より、アルカリ性の食品を多めに摂ること。


この、酸性とかアルカリとか、なんなの?

なんで痛風と関係あるの?


つまり、これはですね。

尿の話なんですよ。


にょう?


つまり、あの激痛で苦しむ痛風発作ですが、

痛風発作の発症リスクが高まるのは尿酸値が高いから。

尿酸値の高い時期がずっと続いているから、

体内の関節・腱などに結晶化した尿酸が溜まっていくのです。


じゃあ、たまらないようにすればいいのね?


それには、尿酸を体内で作り過ぎないようにするか、

あるいは、尿酸を体外にたくさん排泄するか、のどちらか。


尿酸を体内で大量生産したくはないですが、

持って生まれた体質というものがあって、

尿酸を作りやすい体質の人がいるのです。

確実にいるのです。

こういう人を痛風体質というのですが、

痛風になりやすい体質なのです。


これは生まれつきの体質、遺伝ですので、

なかなか体質は変えられませんが、

じゃあ、今まで以上に尿酸を排泄する方ならば、

できそう?


そこで、アルカリの話になるのですよ。


尿酸というものは、尿と一緒に

排泄されるのが大部分なのですが、

酸性尿より、アルカリの尿の方が尿酸は

溶けやすいのです。


たくさん尿に溶ける方が、理屈上、

たくさん尿酸を体外に排泄できますよね。

だから、尿をアルカリ性に傾けましょう、となるのです。


傾けるって、お皿やお盆じゃあるまいし、

どうやってカタむけるの?


そこで、アルカリ性の食品を多めに食べましょう、

となるのです。

肉や魚介類のような酸性食品より、

海藻・野菜・果物を食べましょう、ということです。


で、冒頭のバナナのハナシになるわけですが、

バナナはカリウムも多いですし

(塩分の排泄を促してくれる“高血圧対策”)

アルカリ性の食品です。


ただ、落とし穴もあって、フルーツには

果糖というものが含まれていて、

果糖は体内で分解されるときに尿酸を生成させます。

ですので、たとえアルカリ食品であっても、

食べ過ぎは要注意です。


つまり、バナナばかりバンバン食べていれば

痛風対策になる、痛風発作は発症しない、

というようなものでもないのです。


2022年12月2日金曜日

蟹 プリン体

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◆ カニ 痛風

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カニは、ものすごく痛風に悪そう、というか、

プリン体たっぷり・・・のイメージがありますが、

いや、そうでもないですよ。


ただね。

同じ蟹でも部位によって、含有プリン体は違っています。


“脚”の部分は (意外にも?)

それほど、プリン体は多くないので、

脚は心配しなくても大丈夫です。


プリン体の多いのには、“蟹味噌” の部分ね。

つまり、カニの お腹です。


えっ?

そこが、おいしいんだって?


これは、蟹だけに言える傾向ではなく、

たとえば、魚。


これもね。

魚卵が多いのですよ、プリン体。


えっ?

魚卵が、おいしいんだって!?


「プリン体の多い食品の一覧表」を

見比べるのもいいですが、基本的に、

プリン体の多い食品というのは、

“細胞が多く集まっている部位”は、プリン体が多いです。


たとえば、これは植物ですけど、ほうれん草。


ほうれん草は、葉に含有されるプリン体は

そうでもないですが、根の部分は意外と

プリン体は(葉よりも)多めです。


根は、成長するために細胞が多く集まっているから、

と考えられます。


魚卵についても同じ。


魚卵というのは、本当においしいものですが、

細胞が(小さいですが)一つずつ、集結したものですから。


食事の内容だけでなく、

人間の体の中でも、プリン体は作られるのですが、

どんなときにプリン体が生成されるのかというと、

新陳代謝のとき。

それから、エネルギー変換のとき。


新陳代謝というのは、細胞が生まれては壊れて・・

その、繰り返しなんです。


その細胞が壊れるときに、核酸というものを

吐き出すのですが、その核酸がプリン体になるので。


ちなみに、エネルギー変換というのは、

体内の栄養分を、体に使えるエネルギーに換えるときに

プリン体ができるもの。


というわけで、細胞がプリン体と

少なからず関連があるので、

食物でも、細かい細胞が集まっている部位は、

プリン体が多いです。


蟹の脚とか、小さな細胞の塊 (魚卵のような)

ではないでしょう?

プリン体は少なめ、なんです。


蟹味噌の部分は、

小さな細胞が集まって構成されているでしょう?

プリン体は多め、なんです。


あと、蟹料理に関する (痛風の人が)

気をつけたらいいことは、「鍋」ですね。


蟹鍋。


「そうか、蟹の脚はプリン体が少ないんだ」


とグツグツ煮えた蟹鍋から、蟹の脚をとって食べたら、

実は、蟹鍋には「蟹味噌のエキス」がたっぷり

染み込んでいて、蟹味噌をたらふく食べたのと

同じことだった、と。


これは、焼肉とか、ラーメンにも言えることで、

出汁などには肉エキスがたっぷり含まれています。


そこは捨てて、食べないようにしましょう・・・って、

そこが一番、おいしいんでしょ!?


・・・・というわけで、痛風対策、尿酸値対策は

難しいです。


厳しい食事制限を強いてみても、なかなか

長続きしませんからね。


ただ、蟹の場合は、

1年のうちで、しょっちゅう食べるわけでもなく、

シーズンに入ったら、機会があれば食べる、

程度じゃないか、と思うのです。


滅多に食べないカニ料理ならば、

蟹鍋にしろ、蟹料理にしろ、

あまり細かいこと (プリン体、うんぬん) は

気にせずに、おいしく いただきましょうよ。


反省は、

「ごちそうさま」をしてから、

ゆっくり、する・・・・ということで。


2022年12月1日木曜日

年末年始の痛風発作

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◆ 痛風発作は忘れたころに やってくる

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コルヒチンは痛風の薬のなかでも、少し特殊というか、

他の痛風の薬とは違った性質があります。


ザイロリックやフェブリクが尿酸値を下げる薬、

ロキソニンやボルタレンが痛風発作の激痛を緩和させる、

消炎鎮痛剤(痛み止めの薬)なのに対して、

コルヒチンは痛風発作を起こさせずに封じ込める薬なのです。


それに、このコルヒチン(colchicine)の特徴としても、

の飲むタイミングが肝要であって、

痛風発作が今まさに、起こりそうなとき。

あるいは、痛風発作が起こった直後に「だけ」効果があって、

いったん痛風発作が発症してしまうと、どんなに

コルヒチンをガバ飲みしても全く効果がない・・

というもの、いっぷう変わった性質をもっている薬です。


しかも、痛風に「しか」効果がない薬なんです。


他に、そういうのって、そういう薬って

あまりないのではないか、と思います。


コルヒチンはユリ科のイヌサフランの種子や球根が原料で、

かなりキツイ薬では あります。


胃腸障害をはじめとして副作用も報告されていますので、

決して常用すべき薬ではありません。


って、痛風発作が発症しかけのときにしか、効果はないので、

長期服用しても、事実上、無意味です。


痛風発作の直前、痛風の予兆(痛風の前兆)のとき「のみ」

服用すべきであって、短期決戦用の薬です。


でも、本当は。

尿酸値が高くて、それも長い年月、尿酸値が高いままならば、

体内に、それなりの尿酸結晶が溜まっていることでしょう。


それが原因で痛風発作が起こるわけですから、

今回は、コルヒチンの威力で痛風発作を免れても、

近い将来、体内に尿酸結晶が残っている以上、また、必ず、

痛風発作は再発する、ということです。


コルヒチンは体内の尿酸結晶を溶かしたりしないですからね。


そういう意味では、コルヒチンは「先送りの薬」と

言えなくもないかも。


ただね。

いつ起こるのか わからないのが痛風発作。


どうしても起こってほしくないときってのが、

あると思うのです。

そりゃあ、いつだって痛風なんか、起こってほしくないですが。


それにね。

どうしても起こってほしくないときに限って、

痛風発作ってのは、起こりやすいのですよ。


理由はストレス。

起こってほしくないなあ・・っていうようなときは、

仕事上とか、あるいは

自分にとって重要なイベントがある、とかね。


強いストレスは尿酸値を上げるのですよ。


強いストレスが体を交感神経優位にさせるので、

血管が縮小気味になる。

血管が縮小すると血流が減って、腎臓への血液の供給も減少。

ってことは、腎臓の体外への排泄する尿量も減るので、

(尿は血液から作られるので)

尿酸の排出量も減る、ということ。

ってことは、血液中の尿酸濃度が必然的に上がってしまうので、

尿酸値もあがる、というわけで。 


特にね。

これから、年末年始。

お正月がやってきます。


痛風発作が一番多く発症するのは、夏場です。

暑くて汗をかく夏ね。


でも、次に多いのが年末年始というデータもあります。

宴会が多かったり、おせち料理とか、

おいしいものをたくさん食べる機会が多いので、

食べ過ぎたり、暴飲暴食というか・・・

調子を崩すのでしょうね。


こんなときに出るのが、出てほしくない痛風発作。


お正月に痛風が出てしまうと、何も楽しくありません。

周囲の人まで巻き込んで、

一人が痛そうにツラそうにしていると、

楽しそうに出来ません。


こんなときにね。

コルヒチンを飲めば、痛風発作を回避できます。


本当は先送りに過ぎないので、

あまり積極的に飲む薬じゃないかもしれませんが、

どうしても、痛風発作が出てきてほしくないとき、ってのが

ありますからね。


それに、もし、痛風が出なくて、

飲む必要がなければ、それはそれでいいですしね。


つまり、安心感が得られるってことです。


いざという場合、急にはコルヒチンを調達するのは困難なので、

早い目にコルヒチンを常備しておくのも、一つの方法です。


2022年11月30日水曜日

痛風 冬なのに冷たい水が飲みたくなる

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◆ 冬なのに冷たい水が飲みたくなるのは、なぜ?

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「冬なのに冷たい水が飲みたい」

→“食べ過ぎ” の場合が多いです。


体調には個人差があるので、誰しもそうだとは限りませんが、

そういうケースが多いようです。


そもそも、冬は寒いので、温かいものが飲みたいのが普通です。


温かいコーヒー。

温かいお茶。

温かいスープ。


温かい水・・・は、飲みたいかどうかはわかりませんが、

まあ、普通は、温かい飲み物を飲んで体を温めたい、と

思うのもの、です。


ところが、冬であろうが、冷たい水、アイスコーヒーなどを

好む人もいます。


単に嗜好の問題、と思うかもしれませんが、

これはね。


「長年の暴飲暴食で

“胃が軽い炎症” を起こしている」


場合が多いです。


だから、体は冷たいものを飲んで、無意識に

「胃を冷やそう」とする。


で・・

冷たい飲み物を好むようになる、というわけで。


逆に、冬に冷たいものが好きだった人でも、

胃の調子が良くなって来ると、しだいに嗜好が変わってきて、

冬には温かい飲み物を飲みたくなるかもね。


でも、これは自覚症状というか、自分では

あまり気がつかないことですから。


冬に冷たいものを飲みたくっても、別に

どーでも いいでしょ?

そんなの 人の好き好きでしょ?


まあ、確かに、その通りですが・・・

そんなに気にすることも ないかもしれません。

急いで何らかの対策を講じなきゃ・・というほどでも

ないでしょうしね。


ただ、冬に冷たいものを飲みたくなる、ということは、

胃が軽い炎症を起こしている状態、これを

東洋医学では「胃熱」といいます。


この胃熱(いねつ)の状態になると、

血液が胃に集まってくるので、

手足などの末端の血液が手薄になるのです。


体内の血液は無限にあるわけじゃないですからね。

どこかに血液が集中すると、他のどこかが、

おろそかになる、ということ。


人間の体は、とにかく

脳と内臓を最重要視するようにできていて、

手足などは二の次で、血液の供給なども

いつも蔑ろ(ないがしろ)に

されがちな傾向があるようです。


で・・

その結果、手足などの血流が悪くなって、

手足が冷たくなる。


尿酸は体内の比較的、体温の低い部分に結晶化して

沈着しますので、足先などに尿酸結晶が溜まりやすくなって

痛風発作が発症する・・という、

お決まりのパターンになってしまいます。


「食べ過ぎ」とか、そんなこと

痛風とまるで関係ないようですが、

体の中に起こる出来事は

全部つながっていて、それぞれが密接な関係がある、

ということです。


2022年11月29日火曜日

痛風 毎日浴びるほどの酒飲む

 毎日、浴びるほどの酒(ビール)を飲んでも尿酸値には

全く関係ありません・・・・・・・・と思いたいですが。


関係、大ありです。

飲めば飲むほど、尿酸値は上がります。


プリン体ゼロのビールであろうが、効果ナシです。


そもそも、ビールなどのアルコール飲料を飲んで

尿酸値が上がる理由は、プリン体だけではないからです。


ビール、お酒などのアルコールが体内に入ってきて

分解されたとき、そのときです。

分解とともに尿酸が生産されます。

つまり、飲む量が増えれば増えるほど

尿酸も大量生産されるってこと。


したがって、飲む量に比例するかのように

アルコール飲料を飲めば尿酸値は上がります。


しかし。

だからといって、飲んじゃいけないワケでもありません。


そもそも、飲むか、飲まないかを決めるのは、

他人じゃありません。

自分なのです。


体に悪いから飲むな、とか、

痛風発作が出るから飲むな、とか。

大きなお世話ですよ。

アンタのカラダじゃないでしょ?


人の体じゃありません。

自分の人生ですので、自分のことは自分で決めます。


ただ、しっぺ返しは必ず来ます。

怖いのは、将来に来るから怖いのです。


本当に怖いのは、足が痛くなることじゃありません。

痛風発作は痛いけれども、ある一定期間を過ぎると

嘘のように治ってしまいます。


でも、足の痛みが終息しただけで

痛風が完治したわけじゃないですからね。

怖いのは、遠い将来、内臓が悪くなってしまったり、

合併症を併発してしまうことなんです。


対策は、やはり、ビールなどのお酒を減らすこと。

つまり、飲む本数を減らす、ってこと。


それから、飲まない日を作ること。

できれば、48時間連続で。

いわゆる休肝日ってヤツですね。


ありきたりな対策ですが、

自分の体のためでもありますし、今後の人生で

ビールを飲み続けるためです。


体が悪くなりたい人なんていません。

病気になりたい人もいません。


なんとか、体をいたわりながら、

騙しだましじゃないですが、人生、全うしたいものです。


2022年11月28日月曜日

カニを食べると痛風

カニを食べる →→ 痛風になる


そんな心配は まず、ないです。


結局、心配なのは

蟹におけるプリン体の含有量でしょう?

たしかに、あの、甲殻類独特の外見ですから、

めっちゃ、プリン体、多そうですねえ。

でも、案外、そうでもないのですよ。


それにね。

日本では春夏秋冬の四季がありますが、普通、

そのうち、カニを食べるのは冬だけです。

それに比べて、肉や魚なら、一年中 食べますよね。


さらに、冬に蟹を食べるといっても

毎日食べるわけじゃありません。

(毎日、食べる人もいるかもしれませんが・・)


つまり、カニを食べる回数は一年のうちで限られている、

ということです。


どうしても気になる人は、

カニ味噌(プリン体多め)の部分を残して、

脚の部分だけを食べてください。

脚(身)の部分は、比較的プリン体は少なめです。


かに味噌は、隣で欲しそうにしている誰かに、

くれてやりましょう。


え?

死んでも、イヤ?


しかし、話は変わりますが、会社の宴会などで

カニが食卓に出てきたとき、

あんなに飲めや歌えの大騒ぎしていた連中が、

カニの脚の身を取りはじめると、

突如として、場がシーンとしてしまうのは、なぜ?


ふと、静寂に気がついて、周囲を見れば

みんな黙りこくって、真剣にカニの身を取っているのです。


おまえら、仕事もそれくらい真剣にやれよ!?


私の場合、常日頃、

酸っぱいものが嫌いなのですが(だから痛風なんだろ)

カニを食べるときだけは、ポン酢をかけられるのです。

カニと一緒なら、苦手なポン酢でもOKなのです。


ポン酢に含まれているクエン酸は、弱アルカリ体質を促進して、

尿が酸性尿になるのを(ある程度?)阻止してくれるので、

おすすめなのです。


痛風に関係のある尿酸は、酸性の尿には溶けにくいですが、

アルカリの尿には溶けやすいですからね。


尿に尿酸がよく溶ける、ということは、どういうことなの?


→尿と一緒に、尿酸もたくさん排泄されるので、

血液中の尿酸の濃度が下がって、結果的に

尿酸値が下がる、ことに。


痛風の人に限らず、野菜や海藻が大好き!

という人よりも、肉と魚が大好き!

という人のほうが多いような気がするのです。


肉&魚   → 尿が酸性に傾きガチ

野菜&海藻 → 尿がアルカリ性に傾きガチ


ポン酢だけなら苦手な私でも、

カニと一緒なら食べられます、

ポン酢のためには、どうしてもカニが必要・・・って、

それって言い訳?


エビやカニなどの甲殻類は、そりゃあ、豆腐なんかに比べたら

ずっとプリン体は多いかもしれませんが、

たまにしか食べませんしね。


滅多に食べる機会のないカニを食べるときくらい、

痛風のことも尿酸値も少し忘れて、楽しく いただきましょう!


ポン酢で、尿をアルカリ性に傾けましょう!

(カニばかり食べて家族に怒られたときは、そう言いましょう)


2022年11月27日日曜日

痛風 ビタミンC

ビタミンCは、尿酸値を下げる、という説があります。


これは・・・ホントか 嘘か!?


本当です。

ほんとうですが・・・

恒常的に下げるワケではないのです。


どういうことか、というと・・・

ええと、ビタミンCが

どれくらい尿酸値を下げるかと言うと。


ほんの一瞬。

飲む量とか、あと効き目に

個人差があるかもしれませんけど、

たぶん、ほんの数時間とか。


つまり、一時的に下がるだけ、

ということらしいです。


一時的に下がるなら、四六時中、

たとえば、一時間置きにドリンク剤を飲むとか、

一日に何十回も

ビタミンCのサプリメントを飲むとかしたら、

効果が持続するのではないの?


いえ、知りません。

興味のある人、やる気力のある人は試してみてください。

私には、とても無理っぽいです。

そんな意欲はありません。


ビタミンCに限らず、ビタミンの必要以上の大量摂取は

あまり望ましくないです。

たしかに、ビタミンCは脂溶性でなく、

水溶性のビタミンなので、過剰なものは

尿と一緒に排泄されるのですが、それにしてもねえ。

ものには限度ってものがあります。


じゃあ、ビタミンCの痛風への効果は限定的ってこと?

限定的っていうより、使えませんよ、ほとんど、これは。


ですが、こんな使い方もあるのですよ。


尿酸値検査の直前、ビタミンCのサプリとか、

ビタミンC入りのドリンク剤を飲みます。

どばぁっ、とたくさん飲みます。


病院とか、検査のよっては、直前に

ビタミンCを摂取しないように、

と注意される場合もあります。

とりあえず、この場合、無視です。


で、検査。


数日後、尿酸値の結果のデータの用紙をもらいます。


「あなたっ!?また、ビールなんか、飲んで!

尿酸値、高いんでしょっ!? 

また、痛風でたら、どうするのよ!?」


な~んて、奥さんに言われても、黙って、

尿酸値検査の結果の紙をスッと渡します。


「あ・・・」


ふふん。


「今回、数値・・それほどじゃなかったのね」


てなワケで、ばんばんビールを飲めます。


もちろん、尿酸値が下がったのは

単にビタミンC摂取による一時的なものなので、

本当に数値が下がったわけじゃありません。

よって、やりたい放題、飲みたい放題していると、

後日、痛風発作が発症したりして、苦しむのは自分です。


まあ、自業自得、ってことで。


2022年11月26日土曜日

痛風 登山

登山が痛風に良くないわけではありません。

登山すれば、痛風発作が発症するわけでもありません。


ですが・・・

登山が引き金となって、痛風発作が起るということは

充分に起こり得ることです。


これは登山がどうこう、じゃなくて、

普段以上に足を使う、足に負担をかける、ということが

痛風発作のトリガーになる可能性がある、ということです。


これは登山に限らず、たとえば、マラソンとかでも

同様です。


そして、これは、誰しもがそうなのではなく、

痛風発作が一度以上発症したことがある人の話です。


痛風じゃない人は、いくら歩いても走っても山登りしても

痛風発作になったりしません。


世の中、不公平ですが、そういうものです。


さきほど、痛風発作が一度以上と書きましたが、

実際には、発作が以前、一度でただけ、というような人は

ちょっとやそっとで、登山しただけで

痛風発作が出たりしないと思います。


少なくとも、はじめて痛風発作が発症してから、

10年以上が経過している・・・つまりね。

体内に、ある程度の結晶化した尿酸が関節などに

蓄積しているような人じゃないと、登山くらいで

発作が出たりしないです。


逆に言えば、痛風歴の長いような人は、

普段以上に足を酷使したりするときは、要注意ってことです。


そんなことばかり言っていると、

人生の楽しみというか、

人生の行動範囲が狭くなってしまいますが、

たとえば、登山に出かけるならば、

クスリを所持しておいた方が良いと思うのです。


登山などの場合は、少しでも

荷物を軽くしていきたいものですが、

薬などは軽量ですので、携帯していくことを おススメします。


何もなければ それで良し、備えあれば憂いなし、ってヤツです。


この場合の薬は、痛みどめ・・が いいかな、と思います。

ロキソニンとか。

市販もされていますしね。


最悪でも、登山中に痛風発作が出て、足が痛くなってしまっても、

少なくとも下山して帰ってこなきゃならないのですから、

足が痛いとか、言ってる場合じゃないです。


登山の所持品としては、水は必須だと思います。

(水無しでロキソニンを飲むと、

食道の粘膜を傷めることがあるので)


あと、実際には必要はないとは思いますが、安心のために、

痛み止めの薬などを持って行くのが、吉かと思います。


2022年11月25日金曜日

痛風発作じゃないのに、足の裏が痛い

えっ!?

痛風発作で「足の裏」なんかが痛くなることがあるの!?


・・・と思う方もおられるでしょうが、

残念ながらというか、痛風発作で

「足の裏」が痛くなることもあります。


痛風初期症状の人で

「左足の親指の付け根の関節」しか

痛くなったことが無い人には

どうも現実味がないでしょうけど、基本的に

痛風発作というものは、ありとあらゆるところが

痛くなるモノなのです。


どこが痛くなっても不思議じゃありません。


で、正確にいうと、

「足の裏」というのは、足の裏の(内部にある)筋に

結晶化した尿酸が沈着するのです。

足の裏には、親指の付け根やくるぶしのような関節は

ないですからね。


基本的に、大きな関節ほど、

尿酸結晶の蓄積も多くなりガチなので、

痛みや腫れも強めです。


じゃあ、なぜ?

足の裏は、どうして痛いの?


痛いのは、歩こうとしたときなんです。

つまり、ソコに全体重がかかるワケです。


これは、痛いです。


足の裏の筋は、それほど面積が広いわけではないので、

比例するかのように尿酸結晶の蓄積は少なめでも、

歩くたびに足の裏を地面に接触させねば歩けません。


ですので、事実上、歩けなくなります。


同様の理由で、アキレス腱が痛むときも、

尿酸結晶の蓄積が大きめの関節より少なくとも、

歩くたびに体重がかかって、激痛となります。


う~ん・・ここだけはホント、勘弁して欲しいです。


でね。

そういう、痛風発作のときの話じゃないんですよ。


痛風発作で足の裏が痛いのでしたら、

猛烈に腫れあがって、激烈に痛みますから、

すぐにそれとわかります。


じゃなくて、そうじゃないのに、普段どおりなのに、

なぜか足の裏が痛いんです。


画鋲を踏んづけた、とかじゃないですよ。


これは、なぜか?


足の裏の痛みは「腎機能」と関係があるのです。

つまり、腎臓や泌尿系などに

変調をきたしている可能性があります。


腎臓が悪い、とかじゃなくても、

暴飲暴食(年末年始など)で食べ過ぎていたり、

飲みすぎて水分の過剰摂取だったり。

あるいには、寝不足、疲れが溜まっている、

寒い時期で体が冷え切っている・・など。


こんなときには腎臓にも少し負担がかかるのです。

体の不調と反射するように、

足の裏が痛くなることがあります。


原因が上記の場合は、

それらの要因が改善されると、足の裏も

痛くなくなってくると思います。


寝不足   →ぐっすり休んで疲れを取る

暴飲暴食  →食事を減らして、水分も少し減らす

冷えている →体をあたためる


それでも、改善されない。

一年中、足の裏が痛い、というような場合は、

もしかしたら、

腎臓に少し変調があるかもしれないので、

もし、心配でしたら、

病院で診てもらうのも良いかもしれません。