2022年12月4日日曜日

痛風 減量すると尿酸値は下がるのか?

ダイエットに成功して減量すると、

尿酸値は下がる!?


これは・・・ホントか嘘か!?


本当です。

太っている人が痩せると尿酸値が大幅に下がった、

というのは、よく聞く話です。


ですが、元々、痩せている人が減量して、

さらに痩せてみても、あまり効果はありません。

たいして、尿酸値も下がらないみたいです。


これは、なぜか?


そもそも、痛風になる原因というのは

「太っているから」ではないんです。

もし、そうなら、大相撲のお相撲さんは、全員、

痛風ってことになりますからね

(いや、実は、実際、痛風の人が多いのですが)。


痛風になるかどうかは、尿酸値が高いかどうかで決まります。

つまり、痩せていても尿酸値が高い人もいて、

そういう人は、生まれつき、尿酸値を作り過ぎる体質だったり、

尿酸を体外に排泄が弱かったりするからです。

まあ、ひらたくいえば、遺伝です。

体質は遺伝しますからね。


太っている人で、痛風になっている人は、いわば、

改善の余地が大きくあるということです。

そんな言い方をすれば、痩せている人には

改善の余地がないみたいに聞こえますが、

そういう意味じゃありません。


太っている人は、いわば、肥満なわけですから、

下腹部に内臓脂肪をたっぷり蓄えています。

この・・内臓脂肪が尿酸値にとっては芳しくないのです。


まあ、恰幅が良くて貫禄が出る、とか

そういう外見的なものは別にして、

内臓脂肪はホルモンのような物質を分泌して、

この物質が作用して、尿酸値を上げる働きをするので。


ですので、痩せる・・ということは、

すなわち、内臓脂肪も減少する、ということですから、

痛風体質の人にとってマイナスとなる物質の分泌するモノが

なくなる。

つまり、痛風発作のリスクが一つ減ることになります。


太っていることだけが尿酸値の高い原因じゃありませんが、

太っている人は、体重を落としやすいです。


55キロの体重の人が、50キロになるのは至難の業ですが、

95キロの体重の人が、90キロになるのは簡単です。


え?

カンタンじゃないって?


ところで、元々、痩せているのに、痛風になっている人は

どうすればいいのか?


たぶん、そういう人は、とても若くして痛風になっていると

思うのです。

10代後半とか、20代とか。

そういう体質なんですよ。


野菜や海藻を多く食べて、肉・魚を減らして、

飲酒も減らして、尿をアルカリにするとか。

尿酸は酸性尿には溶けにくくて、アルカリ尿には

溶けやすいですからね。


え?

とっくに、やってる?


ええと・・・

じゃあ、ストレッチや有酸素運動を継続的に実行して、

全身の血流を良くして、

手足の先が冷たい“低体温”から脱出する。

37℃の体温を目指す。


尿酸は、37度以下だと溶けにくくなりますから。


え?

そんなカンタンには、いかない?


う~ん・・・


強いストレスは交感神経優位になって、

血管が収縮して、腎臓の毛細血管も同じく収縮して、

尿酸の排泄能力が落ちて、

結果として尿酸値が上がるので、この際、

嫌な上司のいる職場は辞めて、転職する!


え?

そんなこと、できるかって?


ええと・・じゃあ。


毎日、酢を飲む。

ぐひぐび、と、来る日も来る日も酢を飲み続ける。

一日、2グラムのクエン酸は酸性尿を改善する、

といいますから・・・


え?

そんな、酸っぱいもの、飲めるかって?


う~ん・・・

じゃあ、痛風のクスリを飲む!


いわゆる、

尿酸降下薬(フェブリク、ザイロリックなど)を服用すれば、

一発で尿酸値は下がります。

劇的に下がります。


おそらく、一生飲み続けることになるかもしれませんが、

これが現代の医療、

痛風治療のデファクトスタンダードってヤツですから。


と、いうことで、いかがでしょうか?