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◆ カニ 痛風
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カニは、ものすごく痛風に悪そう、というか、
プリン体たっぷり・・・のイメージがありますが、
いや、そうでもないですよ。
ただね。
同じ蟹でも部位によって、含有プリン体は違っています。
“脚”の部分は (意外にも?)
それほど、プリン体は多くないので、
脚は心配しなくても大丈夫です。
プリン体の多いのには、“蟹味噌” の部分ね。
つまり、カニの お腹です。
えっ?
そこが、おいしいんだって?
これは、蟹だけに言える傾向ではなく、
たとえば、魚。
これもね。
魚卵が多いのですよ、プリン体。
えっ?
魚卵が、おいしいんだって!?
「プリン体の多い食品の一覧表」を
見比べるのもいいですが、基本的に、
プリン体の多い食品というのは、
“細胞が多く集まっている部位”は、プリン体が多いです。
たとえば、これは植物ですけど、ほうれん草。
ほうれん草は、葉に含有されるプリン体は
そうでもないですが、根の部分は意外と
プリン体は(葉よりも)多めです。
根は、成長するために細胞が多く集まっているから、
と考えられます。
魚卵についても同じ。
魚卵というのは、本当においしいものですが、
細胞が(小さいですが)一つずつ、集結したものですから。
食事の内容だけでなく、
人間の体の中でも、プリン体は作られるのですが、
どんなときにプリン体が生成されるのかというと、
新陳代謝のとき。
それから、エネルギー変換のとき。
新陳代謝というのは、細胞が生まれては壊れて・・
その、繰り返しなんです。
その細胞が壊れるときに、核酸というものを
吐き出すのですが、その核酸がプリン体になるので。
ちなみに、エネルギー変換というのは、
体内の栄養分を、体に使えるエネルギーに換えるときに
プリン体ができるもの。
というわけで、細胞がプリン体と
少なからず関連があるので、
食物でも、細かい細胞が集まっている部位は、
プリン体が多いです。
蟹の脚とか、小さな細胞の塊 (魚卵のような)
ではないでしょう?
プリン体は少なめ、なんです。
蟹味噌の部分は、
小さな細胞が集まって構成されているでしょう?
プリン体は多め、なんです。
あと、蟹料理に関する (痛風の人が)
気をつけたらいいことは、「鍋」ですね。
蟹鍋。
「そうか、蟹の脚はプリン体が少ないんだ」
とグツグツ煮えた蟹鍋から、蟹の脚をとって食べたら、
実は、蟹鍋には「蟹味噌のエキス」がたっぷり
染み込んでいて、蟹味噌をたらふく食べたのと
同じことだった、と。
これは、焼肉とか、ラーメンにも言えることで、
出汁などには肉エキスがたっぷり含まれています。
そこは捨てて、食べないようにしましょう・・・って、
そこが一番、おいしいんでしょ!?
・・・・というわけで、痛風対策、尿酸値対策は
難しいです。
厳しい食事制限を強いてみても、なかなか
長続きしませんからね。
ただ、蟹の場合は、
1年のうちで、しょっちゅう食べるわけでもなく、
シーズンに入ったら、機会があれば食べる、
程度じゃないか、と思うのです。
滅多に食べないカニ料理ならば、
蟹鍋にしろ、蟹料理にしろ、
あまり細かいこと (プリン体、うんぬん) は
気にせずに、おいしく いただきましょうよ。
反省は、
「ごちそうさま」をしてから、
ゆっくり、する・・・・ということで。