2022年9月14日水曜日

痛風 冷やすと治りが遅い

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◆ 痛風 腫れを冷やしていいか

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「痛風 冷やすと治りが遅い」

ホントです。

痛風発作の腫れや痛みを早く治めるには

「温める」のが正解。


でも、私は痛風が出たら冷やしますけどね。


なんで?

温めると早く回復すると、知っているなら、

なんで冷やすの?


そもそも、痛風発作は「尿酸値が高いから」

起こるわけですが、尿酸値が高くなると、即、

痛風発作が起こるわけじゃなく、

何年も何年も時間がかかるわけです。


尿酸値 7以上になると、血液中に尿酸が溶けなくなって。

溶けなくなった尿酸が結晶化して、尿酸結晶になって。

その尿酸結晶が体内の関節などに沈着し始めて。


沈着し続けた尿酸結晶が、ある日、とうとう、

飽和状態になって。


溜まりきれなくなって飽和状態になった尿酸結晶が、

ついに剥がれおちて。


その剥がれ落ちた尿酸結晶の欠片を

白血球が異物と認識して、攻撃して。

白血球の攻撃時に、あの激痛の元になる成分が出るわけです。


こうなるのに、普通、10年以上かかるわけで。


(個人差があります。普通に考えて、

尿酸値 7と尿酸値 14の人では、体内に

尿酸結晶が溜まるスピードが全然違うでしょう?)


で。


ここまで読んでみると、

「悪」の存在的なものが

「白血球」に思えてしまうのですが・・・・


実は、それは“逆”であって、

白血球こそが体を守ってくれる防御システムのようなもの。


そもそもね。

このまま、尿酸値が高いのに、

体内に少しずつ少しずつ少しずつ

尿酸結晶が溜まって溜まって溜まり続けているのに、

このまま行くと、どうなると思いますか?


まず、溜まりすぎた尿酸結晶が増えすぎて、ぼこっ、と

瘤(こぶ)のように膨れ上がってきます。


触ってもブヨブヨしていますが、

まったく痛くないんですね、これが。


これが、いわゆる、痛風結節というヤツ。


コブのように見える、その中身は、なんと

尿酸結晶がギッシリ詰まっている。


さらに、その痛風結節を放置しておくと、どうなるのか?


皮膚をブチ破って、尿酸結晶の塊が出てくるのですよ。


ぶち破られた皮膚は、どうなるのか、って?


そりゃあ、もう・・破れたままです。

すぐに病院へ行きましょう。


破れた皮膚から、白いモノが零れ落ちていますが、

それが尿酸結晶です。

こんな白かったのですね。

触ると、サラサラしています。


なんていうんでしょ、片栗粉に、

触った感じがちょっと似ています。


でね。


こういう、あれですよ。

痛風結節が出来たり、さてはて 

痛風結節が皮膚を突き破ったりして、

それが体に良いわけありません。


気分も良くないですしね。

痛風結節が自分の皮膚をぶち破って

嬉しい人は いないでしょう。


痛風発作が「体を守るために起こるものだ」というと、

異論噴出しそうですが、実際、そういう一面があるのです。


痛風発作が起こるには理由があって。

意味もなく起こるわけじゃないんです。


体内に尿酸結晶が溜まりすぎて・・

このままじゃあ、ちょっとマズイ。


で、痛風発作を起こす。


??


意味、わかりませんけど。


痛風発作で痛い場所を触ってみると、熱いでしょ。

腫れて炎症を起こしているんですから。


このときの「発熱」でね。

体内の尿酸結晶を溶かしているんですよ。

熱で尿酸結晶を溶かして小さくしているんです。


痛くて腫れてツライばかりの痛風発作ですが、

体にとっては、ちゃんと意味があるんです。


で・・・

痛風発作の炎症で、発熱で

少しずつですが、だんだん体内の関節などに沈着している

尿酸結晶が小さくなってきた。


そうなるとね。

痛風発作が終息に向かうのですよ。

ああ、一定の役割を終えた、と。


で。

痛風発作のとき、

「温めるのが良いのか、冷やすのが良いのか」と

よく迷うのですが、どっちも一長一短。


っていうか、ホントは

「温めるの」のが正しいのですけどね。


なんでか。


痛風で腫れあがった患部を温めると・・

さらに血流が良くなって、白血球が活発化して。


白血球が剥がれた尿酸結晶の欠片を

攻撃するのを促進するのですよ。


だから、腫れが酷くなる。

痛みも激化する。

苦痛も倍増する。


でもね。

早く、痛風が治まるのです。


たとえば・・・

公園で、落ち葉をタップリ集めて、

焚き火(たきび)している、とするでしょ。


そこで、ウチワとかで、

パタパタと風を送ってやると、どうなるのか。


炎が強くなって、火の粉が飛んでくるかもしれませんが、

はやく、落ち葉は燃え尽きて朽ち果てますよね。


ところが、そんなことをせずに、

焚き火に・・・ジョウロで水をかけてみたら、どうなるのか。


少しの水なら、火は消えなくても、

弱火になって燻り(くすぶり)はじめますよね。


それって、燃えますか?

火力、強いですか。


早く、落ち葉を燃え尽くせるのは、どっちか。


焚き火に風を送ったら、回りにいる人間は熱いですが、

もしかしたら、火の粉も飛んでくるかもしれませんが、

早く、落ち葉を燃やせるでしょう。


ですが、冷や水をぶっかけるみたいに、

せっかく燃えている焚き火に水をかけて冷やしたら、

どうなるのか。


簡単には火は消えなくても、なかなか、

落ち葉を燃やし尽くせません。


痛風のとき「温めるか、冷やすか」というのは、

そういうことなんです。


痛風発作のとき、痛くて腫れ上がっている患部を

温めると、痛みは倍増して激痛化しますが、結果的には

早く痛風は終息します。

尿酸結晶を溶かして小さくするのを促進しますからね。


ですが、痛風のとき冷やすと、なかなか治らず、長びきますが、

炎症が緩和するので、痛みは和らぎます。


どっちがいいんでしょうね。

人それぞれというか、考え方の問題かも。


ちなみに、私は痛風が出たら「冷やす」タイプですね。

痛くて眠れませんし。


でも、ある程度、(痛風の痛みと腫れの)ピーク時を過ぎたら、

「温める」方に転向するようにしています。


2022年9月13日火曜日

痛風 薬をやめる?

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◆ 痛風 薬をやめたら、元に戻る

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聞いた話。

とある奥さんの御主人が、痛風だそうで。


当然・・というか、奥さんの方は痛風じゃないので、

痛風のことも御主人の気持ちも、何もわからない。


で・・・

奥さんは、こんなことを言ったのだそうな。


「ウチの旦那は、なんと・・

もう20年も痛風の薬を飲み続けている。

20年も? おかしいんじゃないの、ウチの旦那」


・・・・・・・・・・。


わかってないなあ。


この場合の「痛風の薬」というのは、

尿酸値を下げる薬のことでしょう。


20年という月日から考えて、おそらく、

ザイロリック(アロプリノール)かもしれませんね。


そりゃあ、まあ、奥さんは自分が痛風じゃないなら、

痛風の苦しみも痛風発作がどれくらい痛いかも、

わからないでしょう。


薬といえば、風邪薬や抗生物質のように、

飲んで数日で症状が治まれば、もう飲むのを止めるのが

「“薬”というもの」というふうに思っているんでしょうね。


残念ながら、痛風というのは、

持って生まれた体質の要因が大きいので、

風邪のように数日で治ったりしないです。

っていうか、痛風の薬を飲んでも痛風は治りません。


は?


痛風の薬なのに、痛風が治らないなんて、どーゆーこと?


痛風の薬というのは、一般的な名称で、

ザイロリックやフェブリクのような尿酸降下薬は、

「尿酸生成抑制薬」なんです。


つまり、体内で尿酸を作りすぎないよう、

抑制する働きがある薬。

これによって、尿酸生成を阻害して、

大きく尿酸値が下がります。


・・・というわけで、一般的に

“痛風の薬”などと呼ばれていますが、

実は、単なる「尿酸値が下がるだけ」の薬なんです。


しかも、1錠飲めば、その効果は、

およそ半年間 持続・・・・

とかなら、嬉しいのですが、実は、毎日 

飲まなければ、いつしか、尿酸値は

元の水準、もとの数値に戻ってしまうのです。


え~~

毎日、飲むの・・・


毎日、飲まなきゃいけない、と考えると、気持ちが

おっくうに なりがちですが、見方を変えると

「飲んでいる限り、尿酸値は低いまま」なのです。


前述の御主人は、そんなこと百も承知で、

尿酸値を下げる薬を、長年、飲み続けてきたのでしょう。

いちいち、細かいことを奥さんには 

言わない御主人なのかもしれませんね。


こ~ゆー、奥さんには、少々、

教育する必要があるかもしれませんね。


○痛風は、遺伝など生まれつきの体質による要因が大きく、

世間一般に思われている「贅沢病」などではない。


○尿酸値を下げる薬は効果絶大だけど、

飲むのをやめてしまうと、すぐに

尿酸値は 元の高い数値に戻ってしまう。


○けど、尿酸値を下げる薬を飲んでいる限り、

尿酸値は低いまま。


○尿酸値を下げる薬を飲んでいるから、長年、

痛風発作が起こっていない。


○尿酸値を下げる薬のおかげで、痛風発作が起こらないので、

家族に心配や迷惑をかけずに済んでいて、

自分の足で歩けるので、仕事にも行けるから、

会社をクビにならずに済んで、

おかげで生活が安定して、家族が安心して生活していける。


・・・・・・こういうことをね。

ちょっと、奥さんに、

キョーイクをしなきゃいけないかもしれませんね。

教育的指導ですよ。


話せば、わかってくれますかね?


2022年9月12日月曜日

痛風 後遺症

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◆ 痛風発作がなくなったがしばらく親指が痛い

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痛風発作は、足の親指の付け根の関節に発症する・・

とは限りませんが、一番の好発部位ではあります。


痛風発作は、いつも同じような激痛ではありませんが、

それでも、だいたい強烈な痛みに襲われますね。


でも、何十年も痛風で苦しんでいると、

毎回の痛風発作は決して同じではなく、

「激烈な痛み」のときと「それほどでもない痛み」

のときがあるのです。


「激烈な痛み」のときと「それほどでもない痛み」

のときの違いは、モチロン、痛風発作が激痛が

続いているときの痛みの違いもありますけど、

痛みがある程度治まってきてからの“回復期間”

の長さが違うのです。


「激烈な痛み」のときは、回復も遅いです。

「それほどでもない痛み」ときは比較的、早めの回復です。


でね。

「それほどでもない痛み」ときは、それほどでも

ないのですが・・


「激烈な痛み」のときは、ね。

後遺症みたいなものが残りやすいのですよ。


後遺症といえば、なんか、語弊がありますが、

痛くないのに、痛い・・というか??

なんて言えばいいんでしょ。


痛みの“残りカス”が残っている・・みたいな。


明らかに痛風発作の強烈な痛みじゃないのだけど、

もう腫れもスッカリ引いていて、赤みもなくなっていて、

痛くないようなんだけど、なんとなく、痛い。

歩くと妙に痛い。

決して激痛じゃないんだけど、

もう痛風は治っているはずなのに、なぜか、まだ痛い。

微妙に痛い。


こんな状態。


で、これは何なのか。


というと、まだ、その痛い箇所に尿酸結晶が

溶け切れずに残っているのです。


尿酸値 7.0mg/dl以上で高尿酸血症と呼ばれますが、

なんで「尿酸値 7.0mg/dl以上」なのかというと、

それを超えると、尿酸が血液中に溶けなくなるから。


溶けなくなると、どうなるの?

→結晶化して、体内の関節などに蓄積します。


痛風というのは、体内に沈着した尿酸結晶が

溜まりきれなくなって剥がれ落ち、その

剥がれ落ちた尿酸結晶の破片を白血球が攻撃することが

キッカケとなって起こります。


その痛風発作の炎症には、意味があって、

あの痛みと腫れが起こる現象の裏側には「発熱」があるのです。


患部の発熱ね。

ほら、腫れて痛い場所、触ると熱いでしょ?


えっ?

触りたくもない?


その痛風発作の発熱に、何の意味があるかというと、

その発熱で蓄積している尿酸結晶を溶かしているのです。

熱で溶かしているのです。


これは体が自分のカラダを守るために、

体内の異物である尿酸結晶を発熱で溶かして、

体を早く正常な状態に戻そう、という作用なので。


そして、発熱で少しずつ溶かされて

尿酸結晶が小さくなってくると、

やがて、痛風発作は治まってきて終息に向かいます。


で、いつかは、どんなに痛い痛風発作も終わるわけで。


ところがね。

長年、痛風で苦しんでいるような人は、

尿酸値が高かった時代の履歴が長いので、

体内に蓄積している尿酸結晶の量も多いと考えられます。


だから、痛風発作がいったん終わってもね。

まだ、その痛かった箇所に

「尿酸結晶が(小さくなったけど)

まだ、少し残っている」のです。


これが後遺症・・というか、

痛風が終わったのに、まだ、

何となく痛いケースの「原因」。


そして、この痛風発作は尿酸値が高い限り、

終わることなく、繰り返されます。


そして、だんだん周期が短くなってきて、

一年中、痛風発作を繰り返す

(痛風発作の時期と寛解期を)人もいます。


根本治療としては、もう、尿酸値を下げる薬しか

ないかもしれませんね。


もちろん、いつの時代も痛風改善の基本は、

「生活習慣の改善」なのですが。


厳しい食事制限を強制しても、なかなか

できないでしょう。

ビール、やめられないでしょう。


フェブリクは40年ぶりに発売された痛風新薬で、

副作用が少なめで、それでいて、尿酸値を下げる効果は

大きい、と考えられています。


今の時代、昔と違って、痛風の良い薬がありますからね。

一昔前まで、フェブリクなんて、なかったですから。


「生活習慣の改善」だけでは

なかなか尿酸値が下げられないので、

投薬治療と生活習慣の改善を併用するのが、

近年の痛風治療の指針となっているようです。



2022年9月11日日曜日

痛風血液検査の前は食事しないのがいいのか?

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◆ 痛風の尿酸値検査の前、食事は?

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「尿酸値検査の前は食事抜き?」→どっちでもいいです。


ドッチでも良い、というと語弊がある感じですが・・

いや、通常は朝(もしくは昼)の食事を抜いて

血液検査に臨むのがセオリーです。


病院によっては、パンやコーヒー程度ならOKだけど、

ヨーグルトなどの乳製品はNGだ、というところも

ありますね。


普通は食事抜きが基本なのでしょうけど・・・

まあ、人それぞれっていう気がします。


尿酸値検査の検査の日、食事を抜いても食べても、

検査結果は同じなのか?


・・といえば、ね。

実は違うのですよ。


「食事を抜けば、尿酸値検査の数値は低い!」

「食事をしてから尿酸検査をすると、数値は高めに!」


ホント!?

じゃあ、尿酸値検査の日は、

食事抜きのほうがいいんじゃない?

だって、食べたら尿酸値上がるんでしょ?

朝も昼も抜いて、尿酸値検査に臨んだ方が、

良い結果が出るってことでしょ。


いやあ・・それでもね。

「ドッチでもいい」んですよ。


病院で、事前に「尿酸値検査の当日」は

食事を抜いてくるように、と言われているなら、

そのようにすれば良いかな、と思います。

病院の先生がそういうなら、その通りにしたら。


でもね。

ドッチでもいいんですよ、そんなこと。


尿酸値というのは、常に変動するものです。

血圧だって、脈拍だって、そうでしょ?


尿酸値 7.0mg/dlだった人が、一ヵ月後に

また、痛風の血液検査(尿酸値検査)をしたら、

尿酸値 7.3mg/dlになっていた・・なんてことは、

普通にあるわけです。


同様に、尿酸値 7.0mg/dl→ 6.7mg/dl

っていう逆のパターンも

もちろん、あるでしょう。


けど、

尿酸値 7.0mg/dlだった人が、一ヵ月後の尿酸値検査で、

尿酸値 14.0mg/dlになっていた・・

とかいうのは、まず、有り得ない。


尿酸値ってのは、多少の変動は常にありますが、

尿酸値を下げる薬を服用していた、とかじゃない限り、

急激な大きな変動は、ほとんどないです。


また、尿酸値を下げる薬を飲んでいた人が

急に服用をやめた・・という場合も、

大きく尿酸値が動きます。

(この場合、尿酸値が大きく上がる)


たいていの場合はね。

尿酸値というのは、長い年月をかけて

少しずつ、切り上げというか、じわじわと

高めの傾向になります。

(あくまで、痛風の人の場合)


短い期間で、大きく尿酸値が変動することは

通常は「ない」と言えます。

ただし、少しの変動なら、常にある、ということです。


で、尿酸値の検査の前に食事を抜くか、抜かないか、

の話の続き。


これね。

尿酸値の変動は(ある程度)常にあるものだから、

食事を抜いて、低めの尿酸値の結果を弾き出したところで、

しょうがない・・・という意味にも取れますが、

むしろ、高めのほうがいいんじゃないか、と思うのです。


尿酸値検査って、前回より高い数値になっていたら、

嫌ですよね。

なんだか、がっくりしてしまいます。


でも、前回の尿酸値検査よりも検査結果が良かったら。

数値の結果が良かったら。

嬉しくなりますよね。


で・・

嬉しくなったら、どうなるのか。

嬉しくなったら、自分はどういう行動をとるのか。


人によっては、

ビールをガバ飲みしたり、暴飲暴食をしたり、

やりたい放題し始めるかもしれません。


だって、尿酸値検査の結果が良かったんですから。

尿酸値の数値が前回よりも低かったんですから。

これぐらい・・ちょっとくらい、いいかな?


自分への褒美?

それとも、今まで引き締めていた手綱を緩める?


果たして、それでいいのか、どうか。


そんなことをしていたら、次の尿酸値検査のとき、

どういう結果になるのか、目に見えています。


だからね。

考え方が人それぞれなんですよ。

尿酸値検査の前に食事をしていくのがいいのか、どうか。


私は→「ドッチでもいい」と思いますけどね。


たしかに、食事抜きのほうが尿酸値検査は

(ほんの少しだけですが)

低い数値が叩き出されます。

食事してからの尿酸検査は、やや高めの数値が出ます。


肝心なのは、その後ですからね。

「検査結果の後」こそが大事なんです。


尿酸検査の結果に一喜一憂して、

生活のリズムを崩してしまうのなら、少々、

高めの数値が出て、がっくりしようが、しょんぼりしようが、

今後のことを考えたら、高めの尿酸値の数値が出たほうが

自省して、今後の生活に好影響を与えるかもしれませんよ。


でも、前回の尿酸値検査よりも高い数値が出ると

本当にガックリしてしまうので、やっぱり食事抜きがいいかな?


ああ、それから。

仕事が忙しくて病院へ行けない人には、自宅でできる

血液検査キットという方法もあります。


DEMECAL(デメカル)血液検査キットなら、

尿酸値(尿酸)、腎機能(尿素窒素、クレアチニン)など

痛風に必要とされる項目が網羅されています。


まあ・・結構、お金がかかりますけどね。

病院へ行って検査してもらうほうが、

健康保険のおかげでお安くすむので、

そっちのほうがお勧めですかね。



2022年9月10日土曜日

痛風 豆腐

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◆ 痛風 豆腐 プリン体

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豆腐といえば、大豆製品ですからね。


基本的に、大豆にはプリン体が多く含有されていて、

痛風の人は食べない方が良い、と長年、

言われ続けてきました。


大豆を直接、食べるよりは、

豆腐のような加工食品は(比較的)

プリン体は少ないようです。


でも、他の食品よりは少なくないので、

痛風なら豆腐は食べない方がいいよ。


それ、ホント?


確かに、痛風ならば、プリン体の多い食品に気をつけた方が

いいかもしれませんが、おいしいものには、ほぼ

全てといっていいほど、プリン体が含まれていますからね。

それも、たっぷり。


これは食べるな、これもプリン体が多い・・とか

言い始めると、もう食べるものがなくなってくるわけです。


いったい、何を食べろと言うの?


鶏卵、牛乳などはプリン体が(ほぼ)ゼロ、

と言われていますが、

朝昼晩、牛乳と目玉焼きってわけにも、ねえ?


昔から言われている「バランスの取れた食事を」

とか、そういうのは、どうなったんですかね。


痛風だから、プリン体が多いから、といって、

食事の内容が偏っても良い、というわけでもないです。


豆腐は優良なタンパク源で、高栄養価の食品です。

健康食品ですよ。


「プリン体の多い食事一覧表」なんかを見ながら、

なるべくプリン体の少ない食事を。

痛風だから、できるだけプリン体の少ない食品を・・・

というのは、悪いことじゃないとは思いますが、

いやあ・・長期に継続することは難しいですよ。

実際に、自分が やってみれば、わかりますが。


昭和の時代の痛風改善法といえば、厳しい食事制限。

徹底的な「プリン体の多い食品の排除」という感じでしたが、

平成の時代の痛風改善法では、あまり厳しい食事制限は

言われなくなりつつある風潮があります。


そんな厳しい食事制限を強いても、できませんしね。

何十年も食事制限を続けることは至難の業です。


医師は他人事なので、簡単に

「プリン体の多い食品は摂り過ぎるな」とか

言ってくれますが。

自分がやらないから、簡単に言えることであって。


(そんなこと言うなら、自分が やってみろよ)


・・・・・・・・・・というわけで。


豆腐はプリン体が多いのか、少ないのか、というと

ドッチかというと、多めなのかもしれませんが、

だからといって、痛風だからといって、

豆腐を食べちゃいけない、ということは、ありません。


豆腐をおいしく、いただきましょう!


2022年9月9日金曜日

尿酸値 牛乳 痛風

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◆ 牛乳のプリン体

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世の中“おいしいもの”には、たいてい

プリン体が含まれていて、尿酸値が気になる人には

「食べてはいけないもの」ばかりです。


プリン体は「旨みの元」と言われるくらいですから、

おいしい食品でプリン体を含んでないものを

探すほうが難しいくらいです。


そんな中「牛乳はプリン体がゼロ」

(ほぼゼロ) なんです。


牛乳は食品というより、飲料ですが、

いくらゴクゴク飲んでも、プリン体に関しては

心配いらない、ということ。


さらに牛乳には尿酸の排泄を促進する働きもある、

と考えられていて、ますます、痛風の人には

お勧めなわけです。


と、ここまで聞いていると、

牛乳さえタップリ飲んでいれば痛風対策になるように

思えますが・・・

実は、落とし穴もキッチリ用意されているのです。


牛乳には、尿酸排泄促進作用があるばかりではなく、

タンパク質やカルシウムが豊富などという栄養価でも

評価が高いです。

おまけにプリン体もゼロ。


ところがね。

牛乳には「カロリー」もあるのです。


たとえば、牛乳1リットルも飲めますか?


・・・と言われれば、途中で

お腹がいっぱいになって、嫌になってしまうと思うのです。


牛乳にはタンパク質だけじゃなくて、

糖質や脂肪分も含みますからね。


低カロリーを“売り”にした、低脂肪牛乳もありますが、

それでも、お茶や水のようにゴクゴク飲むのは

容易じゃありません。


痛風対策のつもりで、牛乳ばかり飲みまくっていると、

気が付いたら太ってしまったり(肥満?)、

コレステロールが高くなってしまったり、とか。


それに牛乳は好き嫌いのハッキリ分かれる飲料なので、

嫌いな人はトコトン嫌いなようです。


牛乳を飲むと、お腹の調子が悪くなる、とかね。

あるいは、以前、牛乳を飲んで

お腹がゆるくなってしまったので、

もう飲みたくない、とか。


痛風の人は

「1日に2リットル以上の尿量を確保する」と良い、

と考えられています。


1日に2リットル、と簡単に言ってくれますが、

これ、結構な量ですよ。


それに「1日に2リットル以上の尿量」を出すためには

少なくとも、2リットル以上の水分を

摂取しなければなりません。


だから、「痛風なら水を飲め」と言われるのですね。


その、1日の尿量確保のための水分補給ですが、

いくら、牛乳に尿酸排泄促進作用があるから、といって

牛乳ばかりを多めに飲むのは難しい、ということ。


牛乳は栄養価も高いですが、あまり飲みすぎて

肥満になってしまえば、痛風対策としては

むしろ、逆効果な感じもしますので、

1日に200ml程度にしておいて、あとは

お茶や水で水分補給をする、というのが

理想的かもしれません。


2022年9月8日木曜日

腎臓 一つでも大丈夫 理由

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◆ 腎臓摘出 

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いや、そりゃあ、一つあるよりも二つある方がいいですよ。


腎臓ってのは、元々、左右に1個ずつ、

合計2個あるものですからね。


でも、一個になっても死には しませんよ、ということ。

絶望することなんか、何もないですよ、と。


腎臓は血液から尿を作ったり、また、血液を濾過したり、

塩分などを血液から再吸収したり、と

さまざまな重要な機能を持つ臓器。


何よりも重要なことを「肝心」といいますが、

旧字体では「肝腎」と書きましたからね。

肝臓と腎臓のことです。


それくらい、内臓の中で肝臓も腎臓も重要ってこと。

まあ、重要というと、心臓が止まったら死ぬわけなので、

心臓が一番重要なのかもしれませんが。


で、そんなことより、腎臓の話。


病気や事故など、何らかの事情で腎臓摘出してしまい、

二つあった腎臓を1つ失った場合。

また、生まれつき、1つしかない人もいるかもしれません。


普通に考えたら、臓器が半分になったのですから、

機能も半分になります。

つまり、いろいろな機能が衰えるというか、

半分の機能になってしまう、というか。


ところがね。

現実には、腎機能は半分には ならないのです。


これが、まあ、人体の神秘というか、

人間の凄いところというか・・・


腎臓が1個になるでしょ。

機能が半分になるでしょ。


これではイカン、と

体が発奮して、1個になってしまった腎機能が

パワーアップして、機能が1.5倍くらいになるのです。


すごいでしょ?


凄いですが、それでも

元々の2個ある状態には敵わないわけですけどね。


仮に、

「腎臓2個の状態→ 2」とすると・・

「腎臓1個の状態→ 1」ではなく

「腎臓1個の状態→(パワーアップで) 1.5」


・・・という感じ。


よく、視力を失った人が、

かわりに・・というか、聴覚が常人以上に発達する、とか

言うでしょ?


そりゃあ、目が見えたほうがいいに決まっていますが、

人間の体は失った機能を補う方向にベクトルが向く、

のだそうです。


ですので、腎臓が

もし、1個になったとしても、すぐに死んだりしませんし、

絶望することもありません。


そりゃあ、元々、2個あった腎臓ですから、

2個あったほうがいいに決まっていますが、

人生いろいろ、ですから。

長い人生の間には、色々、ありますから。


でも、腎臓を1個失ったから、といって

人生がオシマイになるわけでは、決して ありません。


これだけ科学や医学が進歩していても、

科学では説明しきれない現象が人間の体には

起こりうる、ということ。


それにね。

今は「iPS細胞による腎臓再生」の研究が進んでいますから。


腎臓というのは、他の臓器に比べて、

非常に複雑な構造なので、人工的な作成は不可能、

と数十年前から言われ続けてきましたが、それも

iPS細胞の登場で、夢物語では なくなりました。


っていうか、ほんの数年先には、本当に

iPS細胞での腎臓の実用化や、

ips細胞による腎臓移植の時代がやってきます。


もう、すぐそこまで

「iPS細胞での腎臓の再生医療の実用化」の時代が

来ているのですよ。


いや、しかし、本当に

腎臓のような立体的な臓器を再生が可能になるとは・・ねえ?

これは現代の奇跡ですよ。


腎臓病で苦しむ大勢の人が、今後は、

iPS細胞で救われることでしょう。

腎臓透析で日常生活に不自由を感じている、

たくさんの人々が、

ips細胞の研究で助けられることでしょう。


腎臓をすでに失ってしまった人にも、

iPS細胞から腎臓を作り出す技術があれば

状況は大きく(良い方向へ)変わることでしょう。


あと、何年後のことなのかは わかりませんが、

iPS細胞での腎臓の実用化は、もうすぐ やってきます。


ips細胞による再生医療のおかけで、

腎臓の機能低下や、腎臓を失ってしまった人には

まさに救世主。


長生きは するもの、ですね。

医学の進歩は、素晴らしいです。


絶望することなど、何もありません。


2022年9月7日水曜日

酢を飲むと尿がアルカリ性になる?

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◆ 痛風 酢 アルカリ

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「酢を飲むと尿がアルカリ性になる?」

いえ、酢を飲むと、尿がアルカリ性になるとは限りませんが、

「酢を飲むと、尿がアルカリ性に傾く」ので。


尿がアルカリ性になる傾向があるので、

その可能性は高いです。


そもそも、「酢は酸性食品」です。

酢は酸性なのに、なんで尿がアルカリになるのか。

おかしいんじゃないのか。


「酢は酸性ですが、体内に入ると“アルカリ性に変わる”」

のです。


しかし、まあ、酸性食品なのに

体内に入るとアルカリ性に変わるなんて、

痛風の人にとって、都合の良い食品ですよねえ?


でもね。

そんなに、おいしい食品でもないですけどね。

いえ、酢が大好き・・・なんて人もいるでしょうけど。


普通、肉とか魚とか、そういう酸性食品が好きな人の方が

多いような気がするので、酢が好き、あるいは

酢の物みたいなアルカリ食品を好きな人は少ないかな、

という気がします。


でも、酢が体内に入ってアルカリ性になって、

自分の尿の“酸性体質(?)”みたいなものを

改善してくれるのなら、

積極的に酢を摂る、というのもいいかもしれませんね。

酢を好きかどうかは別にして。


でね。

さっきから、「尿がアルカリ性」とか「尿が酸性」とか

言ってますけど、これは何なのか。

痛風の人にとって、何の意味があるのか。


「尿がアルカリ性」→ 尿酸値が下がるのですよ。


正確にいうと、微妙に違うのですが、

「尿がアルカリ性だと尿酸が溶けやすく

 体外に排出されやすい」のです。


痛風に大いに関連のある尿酸は、

「水に溶けにくい性質がある」のですが、

それでも、水分である尿に溶けて体外に排泄されるのが、

尿酸排出手段として最も有効なものです。


便からも排出されますが、尿ほど多くありません。

(汗は、ほぼゼロ。残念ながら)


で、水に溶けにくい性質の他に、

尿酸には、もう一つ性質があって、それがコレです。


「アルカリ性の尿には、尿酸は溶けやすいけど、

 酸性の尿には、尿酸は溶けにくい」性質があるのです。


1日の尿量って、ある程度、決まっていますよね。

いきなり前日比、十倍(の量を排せつ)なんてことは、まず、

ありえない。


じゃあ・・

ある程度、枠(?)が決まっている尿量で、

その尿量の中に溶けている尿酸の排泄量を効率化する、

というか、最大限の効果(つまり、尿酸の排泄量を増やす)

ためには、「尿をアルカリ性に傾ける」ことが

効率が良い、ということになります。


まあ、酢を飲んだり、酢の物を食べなくても、

野菜や海藻を多めに食べて、肉や魚を少なめにしたら、

酸性尿の改善(アルカリ性に傾く)に一役買ってくれる、

と思うのですが、それがねえ。


たいていの人は、肉や魚の方が好きで、

野菜や海藻が苦手な人が多いのですよ。


もちろん、人によりますが、人それぞれですが。

野菜が大好きな人もいるでしょう。

海藻大好きな人がいても不思議じゃないでしょう。


でも、痛風の人に限って言えば、

酸性尿の人が多いのですよ。

(だから、尿酸値が高い傾向にある?)


尿酸値が高いのは、食生活だけじゃなくて、

生まれつきの体質による要因も大きいのですけどね。


少しでも改善するのには、

「酸性尿→アルカリ性の尿に傾ける」など、

こういうところから切り込んでいくのも一つの方法かも。


どうしても、野菜が嫌い!

海藻なんか、動物の食いモノだぜ!

野菜サラダ?

そんなエサみたいなもの食えるか!


・・・・・という人には、

(仕方が無いので)クエン酸を積極的に飲んで、

尿のアルカリ化を推進する、という手段もあります。


クエン酸は医療用にも使われていて、

尿酸値を下げる薬(フェブリク)などを服用して、

尿酸値は下がるけど、尿酸の尿への排せつ量も増えて、

そのために尿路結石が起こったりするリスクを防ぐ目的にも

利用されています。


でも、まあ、普通は

クエン酸による、尿のアルカリ化を期待して

尿酸の、今まで以上の排せつ量を増やす効果狙い、ですね。


でも、クエン酸もいいですけど、本当は、

肉や魚を少なめにして、野菜を多めに食べたほうが

健康の(痛風の)ためには良いんですけどね。


2022年9月6日火曜日

痛風 数値

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◆ 痛風 血液検査

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痛風(高尿酸血症)における数値、といえば、

何はなくとも、まず、尿酸値ですね。


なんで、尿酸値がそれほど重要かというと、

痛風なのか、痛風じゃないのか、という指針は

尿酸値が大きく影響するから。


ですが、実は

「尿酸値だけ」でも判別できないのが、痛風。


「尿酸値 7.0mg/dl以上」ですと、

尿酸値が高い・・ということで、

「高尿酸血症」と診断されてしまうわけですが、

尿酸値が高いだけでは、痛風とは限らないわけです。


尿酸値が高くて(尿酸値 7.0mg/dl以上)、なおかつ、

痛風発作が一度でも出ていたら(!)


これが「痛風」というわけです。


通風、という人もいますが、正しくは痛風です。

痛い風、と書きます。


で、痛風の要因とも言える尿酸値ですが、

どうやれば、わかるのか、測る機械とか、あるの?


尿酸値検査は、

高血圧のように、家庭用の測定器のようなものはなくて、

血液検査、ということになります。


血液検査といえば、真っ先に思い浮かぶのが、

「献血」ですが、献血では「尿酸値は わからない」のですよ。


いえ、他の項目はわかるのですから、

ホントはわからないはずはないのですが、

尿酸値は教えてもらえないことになっています。


う~ん・・・もしかして、病院から、医師会から

圧力がかかっているんですかね(知らんけど)。


というわけで、尿酸値を知るためには、

病院に検査に行くか、あと、

「自宅で出来る血液検査キット」を利用するか、ですね。


「自宅でできる血液検査キット」ってのは、

仕事が忙しくて病院に行く暇もない人とか、

帰宅したら、いつも病院が閉まっている時間だ、とか。


そういう人のためのもの、というか、

自宅で採血して、医療センターを送り返すと、

詳細な結果が郵送(もしくはネットでも見れる)されてきます。


これは医療機関で受ける血液検査と同等の水準のものですので、

病院に行けない人は、こういう手段もある、ということ。


で、血液検査における尿酸値の項目は「尿酸」です。


「尿酸値」という項目ではないので、要注意。

(って、普通、わかりますが)


それから、血液検査で

痛風の人が押さえておかなきゃならない項目は、

まだ他にもあって。


「尿酸」以外に、

「尿素窒素」と「クレアチニン」です。


この「尿素窒素」と「クレアチニン」というのは、

腎機能に関係しています。


痛風というのは、つらい痛風発作の激痛を伴いますので、

足が痛くなる病気、と思われがちですが、本当は

一番怖いのは、腎機能低下です。


つまり、長年のうちに、結晶化した尿酸が

腎臓のフィルター(糸球体)に溜まって

目詰まりを起こしてしまう、ってこと。


なんで、尿酸が結晶化するのか、というと、

尿酸値 7.0mg/dl以上になると、

血液中に尿酸が溶けなくなってしまい、

結晶化してしまうのですよ。


その、結晶化した尿酸は、血液中にあるわけですから、

血の巡りとともに、体内のいたるところに

血液に乗って巡るわけです。


で、その尿酸結晶は、体内の(関節や腱が多いですが)

いたるところに蓄積していく、と。


中でも腎臓に溜まると、

腎機能低下→腎不全(痛風腎)となるケースも

あるので、腎臓が悪くなってしまうと、

将来は透析の可能性も出てきて、

生活に大きな制限が出るようになります。


腎臓が本格的に悪くなると、

厳しい食事制限を強いられるので、

だから、尿酸値 7.0mg/dl以上になると要注意だ、

と言われるのですよ。


早めに手を打てよ、と言うことなんでしょ。


で、その目安になるのが、

「尿素窒素」と「クレアチニン」。


単体のデータでは、ピンと来ませんが、

仮に、年に一回でも継続して血液検査をしておくと、

その検査結果を捨てずに残しておくことで、

今のデータと比較することができます。


つまり、前回、前々回の「尿素窒素」と「クレアチニン」の

データと比較することで、腎機能が落ちてきていないか、

という判断ができる、ということで。


あと、

「eGFR(糸球体ろ過量)」。


腎機能は・・っていうか、内臓は年々、

加齢と共に機能は落ちていきます。


これは、もう生きている以上、仕方がないことで。

年を取るにしたがって、体が丈夫になっていく人なんか、

いないでしょう。

内臓も衰えていくのが普通です。


で、この「eGFR」ってのは、

血清クレアチニン値・年齢・性別(男性)から算出できる数値で、

この「eGFR」によって、自分の腎臓の能力というか、

腎機能がどの程度なのか、判断できます。


痛風っていえば、関節炎ばかりが脚光を浴びますが、

本当に怖いのは、腎機能低下なのですね。


それに、腎臓というのは、胃腸などと違って、自覚症状がない。

自覚症状がある頃には、本格的に腎機能低下の可能性があるので

油断なりません。


だから、尿酸値を下げましょう、痛風なら

尿酸値に気をつけましょう、って言われるのですね。


2022年9月5日月曜日

腫れない痛風あるか

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◆ 痛風再発

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痛風発作と言えば、足先が腫れあがり、

激痛で、のたうちまわる・・・というイメージがあります。


たしかに激烈な痛みが伴う痛風発作ですが、

実は、痛風発作は毎回、痛みの程度が違うというか、

「強烈な痛風発作」と「あまり痛くない痛風発作」が

あったりするのです。


「あまり痛くない痛風発作」と言われても、

ピンと来ないかもしれませんが・・・

なんとなく、患部が痛いのだけど、歩けないこともない。


いや、これは違う。

きっと、痛風じゃない。

だって、痛風って・・こんなもんじゃないから。

こんな程度では、すまないから。


・・・と思いがちですが、やっぱり、

これも痛風なんですよ。


この「あまり痛くない痛風発作」は、

二度目の痛風のときに多いケースです。


最近、強烈な痛風発作が終わって、ああ、やれやれ・・

やっと痛風が終わったよ、と。

安堵していると、まだ、数日(もしくは、数週間)しか

経過していないのに、また、痛風発作が再発したりしてね。


この「痛風再発」のときに起こる痛風発作が、

「あまり痛くない痛風発作」だったり、とか。


痛風の場合、

尿酸値 7.0mg/dl以上(高尿酸血症)になると、

血液中の尿酸が飽和というか、

もう溶けなくなってしまいます。


で、溶けなくなった尿酸は結晶化し始めて、

体内の関節・腱などに沈着して。

これが尿酸結晶となって、長い年月のうちに

やがて、痛風発作の原因となって、

あの激痛がやってくるのです。


痛風発作は、腫れるし、痛いし、つらいし、

何もいいことはありませんが、そのときの(患部の)発熱で

蓄積している尿酸結晶を溶かして小さくしよう、とする

作用もあるのです。


そして、発熱で尿酸結晶が、ある程度、小さくなってきたら、

やがて、しだいに終息に向かうのが痛風発作。


でも、綺麗さっぱり、尿酸結晶が溶けてくれるわけでもなく、

残りカスというか、溶かしきれていない尿酸結晶が原因で

痛風発作が再発する、というわけで。


その再発のときの「痛風発作」は、

あまり痛くないケースが多く、そして

「腫れない痛風」の場合もある、ということ。


腫れていないから、痛くないワケでもなく、

「なんとなく・・は、痛い」わけです。


激痛じゃないので、これは痛風なんかじゃない、

と思いたいですが、その痛い場所、腫れている箇所は、

前回の痛風発作で激痛だった場所と『全く同じ』だったり

するのですよ。


というわけで。

痛風発作は激痛ばかりではなく、毎回、痛さや腫れの程度は

違う、ということ。


「あまり痛くない痛風」や「腫れない痛風」もある、

ということ。


それから・・・

再発じゃなくても、「あまり痛くない痛風」や「腫れない痛風」

が、やってくるケースもあります。


それはね。

やがて、近いうちにやってくる、

本格的な痛風発作の予告編である場合が多いようです。

つまり、「痛風の前兆」とか「痛風の予兆」とか

いうヤツ。


足の親指の付け根の関節とか、足の甲、とか。

くるぶし、とか。

あるいは、膝とか、アキレス腱とか。


そういう痛風の好発部位に・・なんか、どういうのか、

妙な違和感のようなものを感じるのですよ。

まだ、痛風発作が起こっていもいない、というのに。


人によって、個人差があるというか、

感じ方は違うみたいですが、ウズウズする・・とか、

シクシクする、とか。ずきずきする、とか。

なんか、患部が気持ち悪い感じ。


そういうときは、そのまま、何ごとも起こらず、

そのまま忘れてしまいそうになりますが、

数日後(あるいは、数時間後!)

本格的な痛風発作がやってくる、というわけで。


まあ、痛風がやってくるぞ、と

本人に知らせてくれているわけでも

ないんでしょうけど・・・何度も痛風で苦しんでいると、

経験則上、なんとなく、わかってしまうわけです。


ああ、どうしよう!

痛風が、やってくるよ!?


あの痛い激痛がやってくるに、

指を咥えて見ているしか、ないの!?


いえ、実は方法はないこともなく、このタイミング、

つまり、今にも痛風発作が起こりそうな・・という

痛風の予兆(痛風の前兆)のときにコルヒチンを飲むと、

痛風発作を起こさせずに、封じ込めることが可能です。


ですが・・なんていうんでしょ。


いくら、コルヒチンを飲んで痛風発作を免れても、

結局のところ、無意味というか、その場しのぎでしか

ないわけなんです。


だって、体内の尿酸結晶は依然として溜まったまま、

蓄積したままでデンジャラスなわけでしょ?


尿酸結晶が体内に蓄積している以上、

いつかは総決算のときがやってきます。必ずね。


やっぱり、痛風は根本的なことから解決しなくちゃ。


って、どうするの?


それは、もう・・・

あれですよ。

セイカツ習慣の改善ってヤツです。


生活習慣?


そうです。

厳しい食事制限(プリン体の多い食品の制限)。

運動(有酸素運動)。

肥満防止、肥満解消(内臓脂肪は尿酸値をあげる)。

ストレス解消(強いストレスは尿酸値をあげる)。

禁酒(アルコール飲料は尿酸値を上げる)。

・・・などなど。


えっ!?

そんなの、できないって?


いえ、それが普通です。

だって、人間ですから。


だから、できる範囲で、

少しでもいいから、

自分ができる範囲で実行していくことです。


痛風は長丁場ですからね。

食事制限なんか、何十年も継続して、なかなか

できる人は少ないです。


で。

あまりにも実行困難な、

痛風改善法、痛風対策(つまり、生活習慣の改善ってヤツ)

なので、現在の痛風治療の主流は、

フェブリクのような、

尿酸値を下げる薬を飲むことになりつつあります。


2022年9月4日日曜日

痛風で膝が痛いときに階段を上る方法

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◆ 痛風発作 膝

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痛風発作というものは、痛いものですが、

同程度の痛みがあるとしても、発症する箇所によって、

自分が感じる苦痛の度合いが随分、違うものです。


「ここ」だけは出て欲しくない箇所、というか。

ドコにだって出て欲しくないですけどね、

痛風発作なんて。


感覚的なことをいうと、

足先の方に出る痛風発作は、比較的、

苦痛を感じる程度はマシです。

足の親指の付け根の関節、とか。

足の甲、とか。


痛いことはモチロン痛いのですが、

足先の方の痛風発作ならば、

この痛い箇所が当たらないように、

足先を浮かして歩いたりできるから、です。


できるだけ、安静にしていよう、と思ったところで、

家の中にいても、トイレに移動したりしますからね。

簡易トイレや尿瓶という手もありますが、できれば

自分で移動してトイレに行きたいものです。


尿瓶は最後の手段です (自分としては)。


それに対して、くるぶし (足首) やアキレス腱に

痛風発作が出てしまうと、

これは、もう・・どうにもならない感じがします。


いえ、痛いのは、足先と同じなのですが、

ここは体重がかかる場所なんです。

つまり、歩くたびに全体重が

「くるぶし、アキレス腱にかかる」わけです。


歩くたびに脳天に響くような激痛が走るわけですから、

もう、歩くも嫌になってしまいますよ。


でも、歩かなきゃならない。

本当に困ったものです。


で・・

一番、最悪なのは、どこだと思いますか?

痛風発作が出て、一番困る場所って。


それはね。

人それぞれ、感じ方が違うので、

マチマチかもしれませんが、

私の場合は

「膝」です。


最悪ですよ、膝に出る痛風発作は。


とにかく、曲げるたびに痛い。

ジッとしていたら、そうでもなくても、

立ち上がるときにも、かがむときにも、

歩くときにも座るときにも、とにかく痛い。

やたら、と痛い。


気がついたのは、膝が痛いと

自宅の階段すら上がれない、ということ。


階段を上がるにしろ、降りるにしろ、

どちらにしても膝を折り曲げますしね。

そして、そのたびに体重が膝にかかっているわけで。

痛くて、どうにも歩けないわけです。


こんな痛いときに、なんで階段を上り下りするのか。


ウチの場合、トイレが寝室と同じ階にないんですよ。

階段の下に下りないと、トイレすら行けない。


階段の上り下りの必要がない、マンション住まいの人は、

いいですよねえ!


で、人のコトは、ともかく、なんとかして、

階段を下りて、階下のトイレに行かなきゃならない。

でも、膝が痛い。

膝が痛いということは、膝が曲げられない、

ということ。


じゃあ、どうする?


・・・というのことで、見つけ出した苦肉の策。


膝を曲げたら痛いのなら、膝を曲げずに

階段の上り下りをしたら良いワケで。


膝の「お皿」の部分があるでしょう?

ココの下の辺りに、ちょっと窪んだ部分があるんです。


このクボミの、へっこんだところを、

階段の淵に あてがうのです。

膝のお皿の下を階段にひっかけて上る、感じ。


イメージとして、

岩壁をよじ登るロッククライミングみたいな。


こうすることで、可能な限り、膝を曲げずに

階段を上がることができます。


階段を上り下りする際に、

たしかに体重もかかるのですが、

その体重は、膝のお皿の下の“窪み”にかかるので。


ゆっくり、ゆっくりしか上がれませんが、

それでも、いつかは階下に到達できます。


これは階段の上りの場合ね。


じゃあ、階段の下りは、どうするのか。


これもね。

階段の下りも、階段の上りと同じ要領で、

今度は、お尻から降りるんです。


普通、階段というのは、降りるほうに体を向けて、

下を向きながら降りるものですが、これを逆にして。


階段の方を見ながら、下は見ずに

膝のお皿の下を階段の淵にあてがいながら、

ゆっくり、ゆっくりと降りていきます。


あせって早く降りようとすると、途端に

激痛が走りますので、慌てないほうがいいです。


まあ・・

自分のコトながら、情けないの一言ですが、

反省は、痛風の痛みが

スッカリ消えてからするようにして。


今は、できるだけ痛みを免れるように考えながら、

激痛の日々を乗り切っていきましょう!