2022年6月17日金曜日

尿酸値と献血 

痛風は尿酸値が高い人がなるものです。

あの激痛の発作はある日突然

襲いかかることが多いのですが、

実際には急に痛風に関わるわけではありません。

尿酸値が高い状態を高尿酸血症といいますが、

それがある程度の期間続いた後に

痛風の症状が出てくるのです。


激痛に襲われる前に尿酸値が

高い状態が続いていたことに気づかなかったか、

気づいていたけれども見て見ぬフリをしていた、

ということになるんですね。

耳が痛い話です。


痛風対策では、尿酸の原料となるプリン体が

多く含まれている食品を

なるべく摂取しない方がよい、とよく言われます。

もっとも悪役扱いされているのがビール。

痛風はお酒が好きな人の宿命みたいな言われ方もしますが、

むざむざ宿命に殉ずる必要もないわけで、

焼酎やウイスキー、ブランデーといった

同じアルコール飲料でもできるだけ

プリン体の含有量が少ないものを摂取することで

尿酸値をコントロールしやすい環境を

作っていくことができます。

他にもレバーや大豆製品など、世間一般では

健康に良いといわれている食品の中にも

プリン体を多く含んでいるものがたくさんあるので

痛風の人は世間の健康食品ブームとは

ちょっと違った観点から食生活の改善を

行っていく必要があるわけなんですよね。


ただこうした食生活の対策はよく言われますが、

そもそも自分の尿酸値を把握できている人が

どれだけいるでしょうか?

いくら食生活で尿酸値のコントロールを目指しても

その成果がわからないのでは

あまり意味がないように思えます。

実際のところ、日々痛風対策を行っていく中で

「本当に成果が出ているのかな?」と

疑問に思うことがあるかもしれません。

血糖値や血圧、体脂肪率などとは異なり、

日々の生活の中で手軽に

チェックできる数値ではないだけに厄介なんです。


世間一般では尿酸値を調べる方法は

2種類あると言います。


まず医療機関で検査を受ける方法。

急に痛風の発作に襲われた場合には

ここが一番の選択肢となるでしょう。

実際には病院ですよね。


もうひとつの方法は健康診断。

職場の健康診断でチェックするのが

一番手っ取り早い方法かもしれません。

仕事を休む必要もなければ忙しい合間を縫って

病院にいく必要もありませんから。

ただ年に1回くらいしか行われないので

尿酸値の推移を確認したい場合には適しません。


そんな中、3番目の方法として指摘されることが多いのが

献血です。

献血を行ったことがある人なら分かると思いますが、

ただ血を採取するだけでなく

血液に関するデータを調べることが出来ます。

血中のコレステロール値などですね。

なので尿酸値も知ることができるのではないか、

考える人も多いようです。


ただ結論から言えばこれは誤り、

残念ながら現在の段階では

献血で尿酸値を調べることは出来ません。

期待している人は注意した上で

献血を受けるかどうかを決めるようにしましょう。


献血は善意による人助けなので、

健康チェックに利用するのはどうかと思いますが、

それは建前であって、なんらかのご褒美が欲しいです。

え?

期待するほうが、間違っている?


2022年6月16日木曜日

尿酸値とアルコール 

アルコールと尿酸値は

切っても切り離せない関係にあります。

痛風に悩んでいる人の多くはお酒好きかもしれません。

言い方はよくないかもしれませんが、お酒好きにとって

避けては通れない門、みたいな面もあります。


尿酸値とアルコールの関係でよく指摘されるのが

プリン体の含有量。

プリン体が体内で尿酸になるわけですから、できるだけ

摂取量を減らした方が尿酸値を上げずに済むというわけです。

そのためアルコールをできるだけ控えること、これがまず

痛風対策の第一歩となります。


ただ、痛風になるほどお酒が好きな人が

いきなり断酒なんて出来ませんよね?

それができるくらいなら最初から

痛風になんてなっていません、と居直りたいくらいです。

痛風の発作は高尿酸血症と呼ばれる尿酸値が高い状況が、

しばらく続いた結果として起こります。

つまり飲酒の習慣がすっかり定着してしまっている人に

起こりやすいわけです。

それをいきなり禁酒、断酒といわれても無理というもの。


そこで対策方法として挙げられるのが

プリン体が少ないお酒を飲むというもの。

できるだけプリン体の含有量が少ないお酒を飲んだ方が、

同じ摂取量でも尿酸値への影響が少ないというわけです。

言われてみれば当たり前ですが、

なかなか賢い対策方法でもあります。


痛風に一番良くないと言われるのが、お酒好きの友、ビール。

有名メーカーの製品で100ミリリットル中の含有量は

5~7ミリグラム程度となります。

これが現在話題の地ビールになるとさらに高くなり、

中には10ミリグラムを越えるものもあります。

安価で入手でき、飲みやすく、

お酒の醍醐味を堪能できるビールには

こんな落とし穴があったんですね。


ではビールの代わりに違うアルコール飲料を飲もう、

となった場合には

何を選べばよいのでしょうか?

ご存知の方も多いと思いますが、

プリン体の含有量が少ないのは蒸留酒です。

100ミリリットル中の含有量では

ブランデーが0.4ミリグラム、ウイスキーが0.1ミリグラム、

焼酎に至ってはゼロ。

飲むなら蒸留酒で決まり!と言いたいところです。


ただビールからウイスキー、焼酎に切りかえるのは

抵抗がある人も多いはずです。

同じアルコール飲料といってもずいぶん違いますから。

それに付き合いなどでお酒を飲む場合、

みんながビールを飲んでいるのに

いきなりウイスキー、ブランデーというのも

カッコいいといえば良いかもしれませんが、

ちょっと難があります。


そんな時にはワインや発泡酒を活用しましょう。

ワインはブランデーと同程度、発泡酒は

ビールの半分程度の含有量です。

付き合いで飲む場合には

これらをうまく選びつつ尿酸値対策を行っていきましょう。


最後にひとつ、アルコールそのものが

尿酸を増やす原因となります。

そのため、単にプリン体が少ないものを

選べばよいわけではないことも覚えておきましょう。

やはり禁酒とまではいかないにしろ、

お酒の量を控えることは必要なようです。

残念ながら。


アルコール飲料はプリン体の含有量が少ないものでも、

体内で肝臓で分解されるときに、尿酸が生成されるので、

飲みすぎには気をつけたいですね。

肝臓を休ませる日をつくってあげるのは、

困難かもしれませんが、大切なことです。


尿酸値と茶 

尿酸値を下げる飲み物としてオススメなのがお茶です。

牛乳と並んで痛風対策に

よく活用される飲み物でもあります。

健康ブームのなか、お茶の持つさまざまな効果効能が

知られるようになっていますが、

痛風対策にも役立つというわけです。


尿酸値を下げる上でポイントとなるのが

尿酸の生成と排出のバランスをとること。

このバランスが取れてさえいれば

体内に蓄積するようなこともないわけです。

生成量を減らして排出を増やす

ということになるわけですが、生成量を減らす点では

プリン体が多く含まれる食材を控えるのが

第一の対策方法となります。


有名な話ですよね、

ビールはプリン体が多いから避けた方がいい、

焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は含有量が少ないから

こちらに切り替えるべきだ…などなど。

食品ではレバーや大豆製品など

世間一般では健康によいと思われている食品に

プリン体が多く含まれているので注意した方がいい、

なんていわれます。

その点、お茶はビールなどに比べて

プリン体の含有量が非常に少なく、ゼロの種類もあります。

まず生成量を減らす点で役立つわけですね。


もうひとつが排出量を増やす点。

これも有名ですがお茶には利尿作用があります。

尿酸は尿の形で排出されますから、できるだけ

尿をたくさん出した方がよいわけです。

そのため水分摂取が大事だと言われますが、

普通の水を摂取した場合、

必ずしも尿となって排出されるとは限りません。


運動不足の人がちょっと体を動かした場合には、

驚くくらい大量の汗が流れ出て、水分を摂っても摂っても

すぐに出て行ってしまうものです。

ですから、利尿作用があり、すぐに

尿の形で排出されるお茶の方が

痛風対策には適しているのです。

なお、尿の排出を促す方法には

利尿剤という選択肢もありますが、

薬の種類によっては

むしろ尿酸値を上昇させてしまうこともあるので要注意です。


さらにもうひとつ、お茶を飲むことで

尿をアルカリ性に傾けることができます。

尿酸は酸性になると溶けにくく、

アルカリ性~中性で溶けやすくなります。

尿酸値が高い人は酸性に傾きがちなだけに

この点も嬉しいメリットですね。


このように、尿酸の生成量を減らし、

排出量を増やす働きを持つお茶は

痛風対策にピッタリの飲み物です。

しかも低カロリー。

カロリーゼロのお茶もあります。

肥満気味の人、生活習慣病のリスクも

抱えている人の対策にもピッタリです。


痛風と生活習慣病両方に注意しながら

対策を行っていかなければならない人も多いでしょう。

さっきもちょっと触れましたけど、

体によい、生活習慣病対策に摂った方がよい、

といわれる食品の中には、

プリン体が多く含まれているものも多いので

難しいんですよね。

その点、お茶は百点満点です。


では、どんなお茶が良いのかといいますと、まず

尿をアルカリ性に傾ける効果に優れた緑茶、

ウーロン茶、ドクダミ茶、杜仲茶など。

とくにドクダミ茶には

利尿作用を持つカリウムやクエルトチリンなどの

成分が多く含まれています。

カフェインの摂取量にもちょっと気をつけながら

うまく役立てていきたいですね。


お茶だけ飲んでいれば、尿がアルカリ性に傾くのかどうかは

わかりませんが、お茶は体に良い、というのは

昔から言われていますね。

抗酸化物質である、ポリフェノールもたっぷりですしね。


2022年6月15日水曜日

尿酸値と野菜 

現代人は野菜不足だと言われています。

そのため栄養バランスが偏って

生活習慣病や疲労の蓄積といった問題を抱えるのです。


でも、どう考えても肉の方がおいしいですし、

調理しやすくて献立のバリエーションが豊富なので、

どうしても食べる機会が多くなってしまうんですよね。


野菜をおいしく食べるためには

調理の腕と創意工夫が必要というか、

野菜を多く摂ろうと思っても結局

野菜炒めかサラダしか選択肢がない、

みたいな感じになってしまいます。


このように現代人は野菜をしっかりと摂取することが

健康を維持する上で大事なポイントになると言われています。

世間一般でいう健康対策における野菜の摂取と、

痛風の人の野菜の摂取では少々事情が異なります。

ビタミンやミネラルを摂取するだけでなく、

プリン体の摂取をできるだけ避けることも必要になるからです。


世間で摂取を推奨されている食品の中には、プリン体が多く

尿酸値を上げてしまう可能性があるものもあります。

代表格としてはレバーや大豆製品などが挙げられます。

メタボリックシンドロームと痛風の改善を

同時に目指している方は驚くかもしれません。

とくに大豆製品は日々の食生活の中で手軽に摂取できるので、

納豆や豆腐などの摂取に励んでいる人も多いと思いますから。


では野菜についてはどうでしょうか?

健康によいとされているものが

痛風にはよくないといったものもあるのでしょうか?

具体的に含有量を確認しながら見ていきましょう。


100ミリグラムの含有量で見るともっとも多い部類に入るのが、

(野菜じゃありませんが)干しシイタケで

約380ミリグラムほどです。

1日のプリン体の摂取量の目安が

400ミリグラムとされていますから、

これを食べただけでほぼ満たしてしまうことになります。

お酒のつまみに干しシイタケを食べている人は、

痛風への王道を突き進んでしまっているわけですね。


それからブロッコリーが約70ミリグラム、

ほうれん草の茎が約172ミリグラム、

一方、ほうれん草の葉は約51ミリグラムで

かなりの違いが見られますので知っておいた方が

よさそうです。

他には、かいわれ大根が73ミリグラム、

ひらたけが約142ミリグラム、

マイタケが約99ミリグラム。

こうしてみるとキノコ類が多いのがわかりますね。


ただでさえ野菜は調理しづらいうえ、

このような制限が設けられてしまうと

ますます食べづらいじゃないか、との声も

聞こえてきそうです。


そこでオススメなのが煮物。

煮るとプリン体が溶け出てくるので

焼いたり生で食べるよりも摂取量が減るようです。

煮物は飽きずに食べられる

よい調理方法でもあるのがよいですね。


ビタミン・ミネラルが不足すると

尿酸の排出がうまくいかなくなるといわれていますから、

できるだけプリン体を摂取しないよう気をつけつつ、

野菜をうまく食生活に取り入れていきたいものです。


外食では、野菜は少なめですからね。

自宅での食事でカバーする、

というような感じになってしまいます。

野菜は、あまりおいしいと

思わないかもしれませんが、調理の仕方しだいでは、

おいしくいただけるのかもしれませんね。


尿酸値と食品 

痛風の発作に悩まされているならば、

食生活での対策が欠かせません。

食べることが好き、お酒を飲むのが好きなの人が多いので、

なかなか辛いことです。

楽しい思いを我慢してまで

毎日好きな食べ物を我慢するくらいなら

痛風を我慢した方がいい…などと

時々、弱音を吐いたりもしますが、

発作の激痛に見舞われるたびに考えが変わります。

現金なものです。


痛風対策の基本は尿酸値をコントロールすること。

そして食生活では尿酸の原料となるプリン体を

なるべく摂取しないように努めるのが基本となります。

そのため毎日の食事では食品選びにひと苦労、

プリン体が少ないといわれる食品を

選んで食べることになるわけです。


難しいのは毎日同じものばかりを

食べるわけにはいかないこと。

栄養バランスの問題もありますし、そもそも

同じものばかりでは飽きてしまいますから。

あくまで食事を楽しめる環境を心がけない

と続きませんよね、

苦行じゃないんですから。


プリン体というのは

細胞の中にある遺伝子にあるものなので、

細胞の数が多い食品であればあるほど、

プリン体の含有量も多くなるのです。

それに乾燥させた食品は細胞が凝縮されているので、

これも含有量が多くなるのです。


世間一般では健康によいと言われている食材が、

痛風にはよくないことがあるのもそのためなんですね。

レバーのような内臓はとくに細胞の数が多いので要注意。


もうひとつ、食品選びとともに注意したいのが調理方法。

大半の食品はそのまま食べるのではなく、

火を通すなど調理をしたうえで口に運びますよね?

この調理の方法も尿酸値の調節の鍵となるようです。


1番のオススメは煮ること。

食品を煮ることでプリン体が外にしみだしてくるので、

食品内に含まれる量を減らすことが出来るんだそうです。

煮物なんて最適ですね。

ただ煮汁を飲んでしまうと

意味がなくなってしまうので気をつけましょう。


こうした点を注意しながら、

プリン体が多い食品を意識して避けるようにすれば、

食生活でうまく尿酸値のコントロールを

行っていくことができるでしょう。


ただ、さっきも指摘したように

食生活の改善はあくまで続けることが大事、

無理して途中で挫折するくらいなら、ほどほどの範囲内で

無理なく継続できる環境の方がよいでしょう。


あまり食生活にこだわり続ける必要がないことは、

体内で作られるプリン体の量は

多くても全体の2割程度であるということからも窺えます。

言い方はよくないかもしれませんが、食生活で

どんなに頑張ってもせいぜい2割くらい、

と考えれば少しは気が楽になるのではないでしょうか?

もちろん、「じゃあ頑張っても意味ない」と

対策そのものをやめてしまうのは問題外ですよ。


プリン体の摂取量だけでなく総カロリーにも気を付け、

肥満や生活習慣病にも気を配りながら食品選びと

食生活の改善をうまくやっていけるようにしたいものです。


プリン体が多い、とかばかり気にしていたら、

食べるものがなくなってきますからね。

栄養のバランスが心配になってきます。

プリン体を気にするのも、ほとほどに・・・

ということでしょうか。


2022年6月14日火曜日

痛風と指 

足の親指の所に猛烈な痛みが襲ってきた場合には、

痛風を発症している可能性を

疑ってかかってみるべきかもしれません。


ペンチなどを使って足の親指の所を渾身の力で

挟み込まれたときのような痛みが襲ってきますから。


骨折なども脂汗の出るくらいの強烈な痛み、

と言われていますが、下手すると、それよりも

ひどかったのではないかというくらいの痛みです。


それくらい痛風というのは強力な痛みが伴う病気です。

親指の付け根の所が腫れあがって、猛烈な痛みを感じて、

病院で診察を受ける人は多いです。

痛風患者の70%程度の人が、最初に足の親指に痛みを感じた

というデータもあります。


その他には、くるぶしや足の甲、足首、膝関節に

痛みや腫れを感じたという事例も報告されています。

足の親指の痛みは、夜中、寝ている時間帯に

起きるケースが多いです。

寝ているとき急に足の親指の所に激痛を感じて、

飛び起きたりするのが痛風発作の特徴でもあります。


しかしながら、朝になると

いったん痛風の痛みが落ち着くというのも、結構

痛風患者の間ではあることだそうです。


痛風の痛みは、1週間程度続くことが多いです。

しかし一定期間激痛が続くと、

自然と痛みは治まってきます。

また、中には、この強烈な痛みを我慢してしまう人もいます。

痛みが治まったので、

痛風が治ってしまったと勘違いする人も。


しかし痛風は、この痛みと治まるのサイクルを

一定間隔で繰り返していきます。

そして徐々にこのサイクルは短くなり、しかも

最初のうちは足の親指だけで済んでいたものが、

ほかの関節でも痛みを感じるようになってしまいます。


痛風は、風邪のように安静にしていれば

自然と治るような病気ではありません。

もし足に猛烈な痛みを感じたのであれば、一度

医者の診察を受けてみるべきです。

最初の激痛の段階で医者から適切な治療を受けていれば、

早めに治癒することも可能です。

また熱が出る症状を訴える人もいます。

39度くらいの発熱が足の痛みとともに起きた

という患者もいますので、

風邪を引いたと誤解しないでください。


ただし足の親指の痛みといっても、

すべてが痛風ではありません。

関節症の一種とか、中にはリウマチが発症して

足の指の痛みを引き起こしているケースも見られます。

自分で勝手な判断をせずに、

専門の医療機関で医者に診てもらうように

心がけてください。


指といえば、日常生活では

手の指を指すことが多いように思いますが、

痛風の場合は、圧倒的に足の指のことですね。

もちろん、手の指に発作が出る場合もあります。


痛風の症状 足 

風が吹くだけでも痛い、などと言われている痛風ですが、

本当に風が吹くような些細な刺激でも、

ズキズキと足が痛みます。

症状としては、急に足の親指の付け根の辺りが痛みだします。


ちなみに症状は、足に集中して現れる傾向が見られます。

足の親指が多いですが、そのほかにも

足の甲やアキレス腱の付け根の辺り、足関節、膝関節に

激痛を感じる人も多いです。

手の関節に痛みがあるという人も

時たま見られますが少数派です。


なぜ痛風は足に症状が多く現れるかというと、

原因物質が関係しています。

痛風は、プリン体を多く含む食料品を過剰に摂取した時に

発症しやすい症状。

プリン体を体内に取り込むと、肝臓で分解されます。

この時に尿酸という物質が分解する過程の中で発生します。

尿酸は普段血液中に溶けていて、尿などで排出されます。


ところが過剰に尿酸が血液の中に溶けだすと

尿の排出も追いつかなくなって、

すべてが血液中に溶けきらなくなってしまうことがあります。

そうなると尿酸は結晶化してしまって、

この結晶化した尿酸が関節に溜まりきらなくなって剥げ落ち、

その際に血液中の白血球がそれを異物と認識してしまい、

その攻撃時にできる物質が、激痛の元となるのです。

そして、結晶化した尿酸は、

体内の比較的体温の低い関節などに沈着していきます。


手足などの末端は(人によっては)

血流が良くない場合もあるので、

そういう箇所に溜まっていくことになります。

このため、足の関節に付着しやすいので

足に症状が出やすくなるわけです。


足の症状の現れ方ですが、万力で

締め付けられたような強烈な痛みがあります。

しかしこの激痛は、それほど長くは続きません。

痛風の発作は、3日程度続きます。


足を一切動かせなくなるくらい、

ひどい痛みが襲ってきますが、しかし

10日くらい我慢していると、今までの激痛は

何だったのかと思えるくらいに

まったく痛みを感じなくなります。

このため、痛みがなくなった、治った

と思い込んでしまう患者も多いです。


そのまま放置して、別に

生活習慣を改めないで放置していると、

半年から1年くらい経過したところで

また足に激痛が襲ってきます。

そして徐々にこの痛みの現れる間隔が

短くなっていきます。

最初の内は、足の親指のような特定の関節で

痛みを感じるだけだったのが、

ほかの関節に伝播して腫れや猛烈な痛みが襲ってきます。


それでもなお放置していると、

腎臓に悪影響が出てきてしまいます。

腎臓の本来尿を排出するという機能が低下してしまって、

尿毒症を引き起こす可能性もあるのです。


その他にも、糖尿病や高脂血症、高血圧などの病気を

合併して引き起こすリスクも高まります。

もし足に強烈な痛みを感じたというのであれば、

早めに専門の医療機関に行って、

適切な治療を受けるべきだと思ってください。

食生活が欧米化したことで、

患者の数も増えているので注意も必要です。


痛風というものは、激痛で苦しくツライものですが、

あれだけ痛いからこそ、体に気をつけよう、

生活習慣を改善しようと思うのかもしれませんね。

痛くなけりゃ、そんなことしませんから。


2022年6月13日月曜日

痛風の診断 

風に当たっただけでも痛みが走るのが痛風ですが、

しかし自分で痛風かどうかを判断するのは、

素人には困難です。

自分で勝手に判断するのではなく、最終的には

専門的知識を持っている医者に見せて、

診断してもらうべきです。


痛風は関節の所に結晶化した尿酸が刺激を加えて、

炎症を起こすことで発症します。

つまり最も確実な方法は、

関節の所に尿酸の結晶があるかどうかを検査することです。

しかし痛風の症状を見てみると、

いくつか特徴的なものがあります。


このため、症状を見て通常の検査を行って

痛風かどうかを診断できます。

では具体的に医者が用いる診断基準には

どのようなものがあるのでしょうか?


まずは症状の現れ方をチェックします。症状が起きてから、

1日以内にピークに達しているのであれば

痛風の可能性が高いです。

その他には以前にも似たような症状を

発症した経験があることも大事なポイントです。


痛風は、ずっと痛い状態が継続するわけではありません。

激しい痛みが襲ってきてしばらくすると

症状が何もしていなくても治まります。

そうしているとまた激痛が襲ってきて、

という繰り返しが特徴です。

ちなみにこの状態で放置していると、

痛みが襲ってくるサイクルはどんどん短くなります。


そして関節の所が赤く腫れた状態になっていて、かつ

1回当たり1カ所の関節にしか

症状の現れていないケースであれば、

痛風の可能性が高いです。


また関節の異常がどこで発症しているかも、

痛風の診断基準の中では重要です。

足の親指の付け根の関節に腫れがあって、

激しい痛みのある場合は可能性が大です。

しかも片指だけに激しい痛みの箇所のある場合には、

痛風の可能性が高まります。

親指に痛みを感じる人が多いです。


しかしその他には、

足首周辺で激しい痛みを感じる人も少数派ながらいます。

足首の周辺に炎症が見られる、しかも

足をくじくなどの心当たりがないにもかかわらず、

片方の足首だけに腫れや炎症が確認できる場合には

痛風と診断される可能性は高まります。


一方で、血液検査を行います。

そして尿酸値が正常値を超えるような数値が出ていれば、

ほぼ確実に痛風にかかっていると診断できるわけです。


痛風に似たような症状もあります。

たとえば外反母趾といって、

足の親指の所の関節が外側に向かって

変形している病気があります。

足の親指の関節の所に炎症を起こし、

ひどい痛みを発症しますので

一見すると痛風に似たような症状が起こります。


その他には、変形性関節症といって、

加齢に伴いリスクの高まる症状が起きる可能性も

考えられます。

軟骨が摩耗・変性することによって、

関節に強い痛みの伴うケースもあります。


このように似たような

ほかの病気にかかっている可能性もありますので、

決して自己診断をせずに医者に診察してもらって、

適切な処置を受けるようにしてください。


足が痛いから痛風、とは限らないので、

きちんと病院で診察を受けしまょう、ということですね。

痛風じゃなかったら、嬉しいのですけどね。


痛風の初期 

痛風にはその症状によって、いくつかの段階があります。

初期段階であれば、数日程度

親指の付け根や関節に痛みが襲ってくる感じです。

痛みが襲ってくる頻度も決して多くはありません。

しかしそのまま特別な治療をすることなく放置していると、

どんどん症状は進行してしまいます。


痛風を放置してしまうと、

痛風関節炎が慢性化してしまいます。

しかも最初の段階では、体のある特定の箇所でしか

発生していなかった痛みが体のあらゆるところで

発症してしまう、慢性関節炎になってしまうのです。


慢性関節炎の状態になってしまうと、苦痛の度合いも

かなりステップアップしてしまいます。

初期段階であったら、いろいろな治療法が試せたものも

だんだんと困難になってきます。


痛風に罹患した場合には、

初期症状の段階で我慢をしたり、様子見をしたりせずに、

早めに専門の医療機関で適切な治療を受けた方が

良いと思います。


そして痛風というと、足の付け根の痛みなので

命に係わるような症状ではない

と思っている人も多いです。

しかし痛風でも症状が進行すると、

合併症を引き起こす可能性が出てきます。


合併症を引き起こしてしまうと、

さらに事態は厄介になります。

合併症が慢性化した、症状が

悪化したということになれば、腎不全や脳卒中、

心筋梗塞のような治療が手遅れになると後遺症が残ったり、

最悪の場合死に至ったりする可能性もありますので

決して放置すべきではありません。


痛風を軽視している人もいるようですが、

症状が悪化すれば命に係わるケースもある

ということは頭の中に入れておくべきです。

痛風の症状を放置している人の中には、

痛みがなくなったから大丈夫と考えている人もいます。


私の場合、ずっと痛みが続くのではなく、

痛みが治まる期間もありました。

しかし痛みが治まっているのは、

痛風が治ったわけでは決してありません。

痛風は、自然治癒するような病気ではないので

医療機関で治療を受ける必要があります。


初期症状が起きる前の段階で予防することも可能です。

そもそも痛風は生活習慣病の一種という側面があるので、

食生活などの改善をすることで

初期症状を引き起こすことなく、

病気を回避することも十分可能です。


特に健康診断を受けたときに、

医者から尿酸値が高めと診断された男性は注意すべき。

その他にも

中性脂肪値や悪玉コレステロールの値が高めである

と診断された人も、痛風に今後

かかるリスクは高いと思ってください。


いわゆるメタボ体型などとも最近では言われますが、

肥満気味の方も普通の体型の人と比較して

痛風に罹患する可能性は高いので注意する必要があります。

メタボ体型の人は、年齢がまだ若くても、

痛風を発症する危険性があると認識してください。


何十年か先に、痛風が遠因の合併症を起こしてしまったら、

なかなか改善できなくなりますので、

初期状態のうちに、しっかりと対策をしていきたいですね。


2022年6月12日日曜日

尿酸値高い原因&ストレス

尿酸値高い原因はストレスが挙げられます。

多くの病気の元になるストレスですが、

痛風の原因にもなると言われています。

最近の世の中ではストレスを感じていないという方は、

ほぼ、いないのではないでしょうか。


痛風だけでなくストレスから起こる病気や

症状を防ぐためには、ストレスとどう付き合っていくか

がポイントになります。

ストレスを感じてもそれを上手く処理できる方法を

身に付けておく事が大切です。


ストレスを感じて体内に起こる事は、

エネルギーが多く消費されるという事です。

ストレスは目には見えませんが想像以上に

体に負担を大きくかけています。

ストレスに対抗するために体は

エネルギーを多く作り出しますが、

その際にプリン体を燃焼させる事でエネルギーを得ます。

プリン体が燃焼されると尿酸が生じ、

体内の尿酸値が上がっていくのです。

ストレスが元で消費されるエネルギーはかなり多いため、

尿酸値も上がりやすくなります。


また、ストレスを感じると血管の収縮作用が働き、

これによって尿酸が血液に乗って排出されるのを

妨げてしまう事になります。

他にも様々な要因によって尿酸値が上昇しますが、

まだ研究段階で、完全に解明されていない部分もあります。


これがストレスを感じた時に尿酸値が高まる原因ですが、

こうした事を防ぐためにもストレスを

上手く発散させる事が大切になります。


そのためにできる事としてまず挙げられるのが運動。

運動といっても激しいものは必要なく、

有酸素運動と呼ばれる軽い運動で十分です。

少し息が上がる程度に運動すると体がぽかぽかし、

ストレスも合わせて発散されやすくなります。

私も痛風の対策と健康のために朝20分ほど

ウォーキングを取り入れています。

体が活性化し、代謝機能が活発になるため

尿酸が排出されやすくなります。


また、人に相談をするのもストレス解消に役立ちます。

ストレスを大きく抱える方に多い傾向として、

自分一人で問題を抱え込んでしまう

という事が挙げられます。


何でも自分で解決しようとする姿勢は

とても大切ですが、

そこまで強くなれない時は誰しもあります。

なるべく周りの方に早めに相談するようにしましょう。

他の人に聞いてもらうだけでもストレスは

和らげる事ができます。

一人で不安なまま色んな事を想像してしまうと、

よりストレスは大きくなってしまいます。


また、本人が好きな事をするのも時には大切です。

遊んでいる時は自分の気持ちもリラックスできるので、

なるべく楽しむ時間を取る事も大切なのです。

やる事は何でも構いません。


ショッピングや旅行に出かける、

コンサートなどで騒ぐなど、

人それぞれ思い切り楽しめれば大丈夫です。

遊んでいたらストレスを忘れてしまったり、

何でもないように思えてきて、

ストレスにならなくなったという事もあります。


良くないのは何もせずにそのままでいる事です。

自分なりのストレスの解消方法を見つけて、

尿酸値の低下と痛風予防に役立てていきましょう。


現代社会で生きていく以上、

ストレスは避けられませんからね。

ストレス解消は大切になってきますが、

だからといって、ストレス解消に「ドカ食い」は

しないでくださいね。

尿酸値高い原因&運動

尿酸値を下げるのに効果的な事に運動がありますが、

実は運動も逆効果になってしまう時があります。

運動はその行い方を把握してから始めるのが

とても大切です。


運動には大きく二つの種類があります。

有酸素運動と無酸素運動です。

耳にした事があるという方も多いかもしれません。

尿酸値を低下させるのに効果的なのは

有酸素運動の軽い適度な運動です。


逆に、尿酸値が高い原因となる運動が

無酸素運動なのです。

両方の特徴をきちんと把握しておきましょう。


まず有酸素運動ですが、こちらは

ウォーキングやサイクリングなどいった

比較的軽い運動です。

自分にできる範囲の運動で、

20分から30分ほど行うと少し息が上がるかな

という程度の運動を行うと良いでしょう。

体の調子も実際良くなるためお勧めの方法で、

誰でも始めやすく効果は高いので、痛風だけでなく、

その他の病気の予防としても取り入れる事を

お勧めしたい運動です。


有酸素運動を行うと体の代謝が活発になります。

代謝とはエネルギーの循環を良くする体の働きです。

必要なエネルギーを作り出して栄養分を

体の各部位に送り届け、

不要な老廃物などは排出しやすくするという機能です。

有酸素運動により体の細胞が活性化され、

体内の器官の働きが良くなります。

そうすると尿酸が排出されるスピードも速くなるため、

痛風の予防や改善に効果が現れるという訳です。

少し息が上がるくらいがちょうど良く、

あまり過剰な運動は必要ありません。


次に無酸素運動ですが、こちらは

痛風のリスクを高めてしまう逆効果のある運動。

激しく運動をする方には実は痛風になる方が

多いと言われています。

確かに体は活性化し有酸素運動の時のように

細胞の働きが活発になりますが、

激しい運動をするにはそれだけのエネルギーが

必要となります。


プリン体が多く燃焼されてエネルギーが作られますが、

同時に燃えかすとなる尿酸も多く生じる事に

なってしまうのです。

そのため、一時的に尿酸値が高い状態が作り出され、

その後のケアを行わないと

痛風のリスクが高まってしまうという訳です。


また、運動では汗もかきますが、

水分は尿酸を排出するためにとても大切です。

水分補給をしないと尿が少なくなり、

尿酸がスムーズに排出されなくなりますが、

無酸素運動での激しい運動では

汗もそれだけ多くかきます。

尿酸を多く生じさせてその排出も上手くいかない

という悪循環になってしまうのです。


そのため、尿酸値の低下のためには

適度にできる有酸素運動を行い、

激しい運動で頑張りすぎないようにしましょう。

また、運動後には水分補給を入念に行い、

体内の水分が不足しないように注意しましょう。


スポーツドリンクなどで水分補給をする方もいますが、

糖分が含まれるため、きれいな水が一番お勧めです。

市販の100円などで売っている、

ミネラルウォーターなどの綺麗な水が適しています。


運動には、血流を良くしたり、体温を上げたり、

筋肉をつけることによって太りにくい体になったり、

などいろいろな効果があるので、できる範囲ででも

少しずつ継続していきたいですね。