2022年6月15日水曜日

尿酸値と野菜 

現代人は野菜不足だと言われています。

そのため栄養バランスが偏って

生活習慣病や疲労の蓄積といった問題を抱えるのです。


でも、どう考えても肉の方がおいしいですし、

調理しやすくて献立のバリエーションが豊富なので、

どうしても食べる機会が多くなってしまうんですよね。


野菜をおいしく食べるためには

調理の腕と創意工夫が必要というか、

野菜を多く摂ろうと思っても結局

野菜炒めかサラダしか選択肢がない、

みたいな感じになってしまいます。


このように現代人は野菜をしっかりと摂取することが

健康を維持する上で大事なポイントになると言われています。

世間一般でいう健康対策における野菜の摂取と、

痛風の人の野菜の摂取では少々事情が異なります。

ビタミンやミネラルを摂取するだけでなく、

プリン体の摂取をできるだけ避けることも必要になるからです。


世間で摂取を推奨されている食品の中には、プリン体が多く

尿酸値を上げてしまう可能性があるものもあります。

代表格としてはレバーや大豆製品などが挙げられます。

メタボリックシンドロームと痛風の改善を

同時に目指している方は驚くかもしれません。

とくに大豆製品は日々の食生活の中で手軽に摂取できるので、

納豆や豆腐などの摂取に励んでいる人も多いと思いますから。


では野菜についてはどうでしょうか?

健康によいとされているものが

痛風にはよくないといったものもあるのでしょうか?

具体的に含有量を確認しながら見ていきましょう。


100ミリグラムの含有量で見るともっとも多い部類に入るのが、

(野菜じゃありませんが)干しシイタケで

約380ミリグラムほどです。

1日のプリン体の摂取量の目安が

400ミリグラムとされていますから、

これを食べただけでほぼ満たしてしまうことになります。

お酒のつまみに干しシイタケを食べている人は、

痛風への王道を突き進んでしまっているわけですね。


それからブロッコリーが約70ミリグラム、

ほうれん草の茎が約172ミリグラム、

一方、ほうれん草の葉は約51ミリグラムで

かなりの違いが見られますので知っておいた方が

よさそうです。

他には、かいわれ大根が73ミリグラム、

ひらたけが約142ミリグラム、

マイタケが約99ミリグラム。

こうしてみるとキノコ類が多いのがわかりますね。


ただでさえ野菜は調理しづらいうえ、

このような制限が設けられてしまうと

ますます食べづらいじゃないか、との声も

聞こえてきそうです。


そこでオススメなのが煮物。

煮るとプリン体が溶け出てくるので

焼いたり生で食べるよりも摂取量が減るようです。

煮物は飽きずに食べられる

よい調理方法でもあるのがよいですね。


ビタミン・ミネラルが不足すると

尿酸の排出がうまくいかなくなるといわれていますから、

できるだけプリン体を摂取しないよう気をつけつつ、

野菜をうまく食生活に取り入れていきたいものです。


外食では、野菜は少なめですからね。

自宅での食事でカバーする、

というような感じになってしまいます。

野菜は、あまりおいしいと

思わないかもしれませんが、調理の仕方しだいでは、

おいしくいただけるのかもしれませんね。