2022年6月13日月曜日

痛風の診断 

風に当たっただけでも痛みが走るのが痛風ですが、

しかし自分で痛風かどうかを判断するのは、

素人には困難です。

自分で勝手に判断するのではなく、最終的には

専門的知識を持っている医者に見せて、

診断してもらうべきです。


痛風は関節の所に結晶化した尿酸が刺激を加えて、

炎症を起こすことで発症します。

つまり最も確実な方法は、

関節の所に尿酸の結晶があるかどうかを検査することです。

しかし痛風の症状を見てみると、

いくつか特徴的なものがあります。


このため、症状を見て通常の検査を行って

痛風かどうかを診断できます。

では具体的に医者が用いる診断基準には

どのようなものがあるのでしょうか?


まずは症状の現れ方をチェックします。症状が起きてから、

1日以内にピークに達しているのであれば

痛風の可能性が高いです。

その他には以前にも似たような症状を

発症した経験があることも大事なポイントです。


痛風は、ずっと痛い状態が継続するわけではありません。

激しい痛みが襲ってきてしばらくすると

症状が何もしていなくても治まります。

そうしているとまた激痛が襲ってきて、

という繰り返しが特徴です。

ちなみにこの状態で放置していると、

痛みが襲ってくるサイクルはどんどん短くなります。


そして関節の所が赤く腫れた状態になっていて、かつ

1回当たり1カ所の関節にしか

症状の現れていないケースであれば、

痛風の可能性が高いです。


また関節の異常がどこで発症しているかも、

痛風の診断基準の中では重要です。

足の親指の付け根の関節に腫れがあって、

激しい痛みのある場合は可能性が大です。

しかも片指だけに激しい痛みの箇所のある場合には、

痛風の可能性が高まります。

親指に痛みを感じる人が多いです。


しかしその他には、

足首周辺で激しい痛みを感じる人も少数派ながらいます。

足首の周辺に炎症が見られる、しかも

足をくじくなどの心当たりがないにもかかわらず、

片方の足首だけに腫れや炎症が確認できる場合には

痛風と診断される可能性は高まります。


一方で、血液検査を行います。

そして尿酸値が正常値を超えるような数値が出ていれば、

ほぼ確実に痛風にかかっていると診断できるわけです。


痛風に似たような症状もあります。

たとえば外反母趾といって、

足の親指の所の関節が外側に向かって

変形している病気があります。

足の親指の関節の所に炎症を起こし、

ひどい痛みを発症しますので

一見すると痛風に似たような症状が起こります。


その他には、変形性関節症といって、

加齢に伴いリスクの高まる症状が起きる可能性も

考えられます。

軟骨が摩耗・変性することによって、

関節に強い痛みの伴うケースもあります。


このように似たような

ほかの病気にかかっている可能性もありますので、

決して自己診断をせずに医者に診察してもらって、

適切な処置を受けるようにしてください。


足が痛いから痛風、とは限らないので、

きちんと病院で診察を受けしまょう、ということですね。

痛風じゃなかったら、嬉しいのですけどね。