2022年8月31日水曜日

尿酸値14

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◆ 痛風 尿酸値14なら

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とにかく、痛風というのは、やっかいなもので、

痛風発作、という痛くて苦しい症状が起こるのです。


いや、痛風発作があるからこそ

「これじゃイカン。ビールも飲み過ぎないようにしよう。

生活習慣にも気をつけよう」

と反省するからいいんじゃないか、などと言う人もいますが、

そんなもの、そんな反省なんか、半年もすれば

忘れてしまいます。


痛いときだけ、反省したりしてね。


で、痛風の根本的な改善、治療というのは、今も昔も

「尿酸値を下げること」です。


これが全てです。


ところがねえ。

なかなか、下がらないんですよ、尿酸値。


これも個人差があって、生まれつきの体質によって

かなり違いがあります。


何をやっても、どんなことをしても

ほとんど尿酸値が下がらない人もいますし、

肥満を解消しただけで難なく尿酸値が下がってしまう

(尿酸値 7.0mg/dl以下)人もいます。


それでも、痩せること(ダイエット)で

糖尿病などの合併症の予防にも なりますので、

太っている人は肥満解消が お勧めでは あるのですが。


で、尿酸値 7.0mg/dl以上で高尿酸血症、

また、その状態の人が痛風発作を発症させてしまうと、

痛風と診断されてしまうのですが、人によっては、

尿酸値 7.0mg/dlどころか、尿酸値 12.0mg/dlとか、

尿酸値 13.0mg/dlとか、尿酸値 14.0mg/dlとか・・・

結構、尿酸値が高い人もいるようです。


尿酸値 14、って簡単に言ってくれますが、

尿酸値 7の人の、倍の数値ですからね。

かなり高い数値です。


ところがね。

尿酸値が高ければ、誰しも

痛風発作を起こして痛風になるのか、

というと、実は そうではなくて。


これも体質のせいなのか、

尿酸値が高いのに「痛風発作が出ない人」と

尿酸値が高いから「痛風発作が出る人」がいるのです。

何でなんでしょうねえ、同じように尿酸値が高いのに。


私は「尿酸値が高いから痛風発作が出る人」なので、

痛風発作が出ない人が羨ましい気もします。


でもね。

痛風発作が出る人も出ない人も、

尿酸値が高い・・ということは、

体内に尿酸が溶けなくて、結晶化して蓄積していくのは

同じですから、危険なことは同じなんです。


一番怖いのは、

腎臓などに尿酸結晶が溜まってくることによる、

腎機能低下です。


それから、糖尿病や高血圧になって

心臓にも影響があったり、

尿路結石のリスクも高まりますし、

何もいいことはありません。


そのわりに

「尿酸値が高いのに痛風発作が出ない人」には

危機感がないように思うのです。


だって、痛風発作は出ませんし。

何も痛くないですし。

腎臓は、ほとんど自覚症状のない臓器ですしね。

(自覚症状が出る頃には重症化?)


だから、

「尿酸値が高いのに痛風発作が出ない人」は、

痛風対策とか、尿酸値対策なんか、

しないんじゃないか、と。


じゃあ、どうする?


尿酸値 14.0mg/dlならば、病院で診察を受けて、

尿酸値を下げる薬を処方してもらう、というのが

一般的です。


でもね。

薬が嫌いな人もいるのですよ。

飲み始めても、すぐに止めてしまったりね。


「日本人は薬好き」なんて言われていますが、

あれには少々、

揶揄の意味合いも入っているんじゃないか、

とも思います。


薬には副作用もあるし、本当の意味で薬が好きな人なんか、

少ないでしょう。


だから、まずね。

薬を飲む前に、痛風に良い、と思われることを

片っ端から試してみることをお勧めします。


やれるだけのことをやる。

精一杯のことをやってみる。


それでも駄目だったら、それでも尿酸値が下がらなかったら、

生まれつきの体質の要因が強い、ということですので、

尿酸降下薬を服用する、と。


まあ、この方法がいいのか、どうか、というより、

自分が薬を飲むことを、

納得できるかどうか・・の問題です。


やれるだけのことをやってみて、

尿酸値が下がらなければ、他に方法もないでしょ。


尿酸値 14.0mg/dl、という数値になること自体、

痛風になりやすい体質(痛風体質)だと、いうこと。


痛風体質じゃない人は、絶対、尿酸値14には

なりませんからね。


で・・・

何をすれば、いいか。

具体的には、どうなの?


●プリン体の多い食事を減らす

(肉や魚などの動物性蛋白質を減らす)


●ビールなどのアルコール飲料を止める

(無理なら減らす。48時間の休肝日を推奨)


●運動する

(歩くのが お勧め。有酸素運動が肥満解消にも良い)


●水を充分に摂る

(1日2リットルの尿量確保が理想?)


●睡眠を充分に取る

(寝不足は尿酸値を上げます)


●ストレス解消

(強いストレスは尿酸値を上げます)


●肥満解消

(内臓脂肪の増加は尿酸値を上げます)


●サプリメントを飲む

(アンセリンなどは、尿酸値を下げると言われています)


・・・・・と、まあ、書いておいて言うのもアレですけど、

これはね。実行困難です。


半年くらいは継続できても、なかなか続きません。

いえ、できる人もいるでしょうけど、

少ないんじゃないですか。


というのも、巷で言われる「痛風改善法」とか

「痛風対策」とかいうやり方は、

なんていうんでしょ。


「人生の楽しみを減らす方法」っていうか、

「楽しみを取ってしまう方法」のような気がするんですよ。


まあ、食べたり飲んだりするだけが、

楽しみじゃありませんけどね。


で、それはそれとして、

これらの方法を自分が納得できるまで、徹底的に

やってみる。


それこそ、(できる人は) 何十年でも、やってみる。


それでも、駄目だったら、薬を飲む。

尿酸値を下げる薬を飲む、と。


病院で そんなことを言ったら、怒られるかも

しれませんけどね。

「そんなことをしている暇があったら薬を飲め」

・・・とか言われたりして。


ぶっちゃけた話、尿酸値14の人は、

厳しい食事制限や禁酒、運動したくらいでは、

尿酸値 7.0mg/dl以下には、ならないと思います。

尿酸値が少し下がる程度かもしれません。


痛風は、それくらい

“体質”が大きな影響を与える要因なんですよ。


でも、薬が嫌いな人は、やっぱり飲みたくない、

と思うでしょうから、まずは“痛風に良い”と思うことを

自分が納得できるまで精一杯やってみる、

というのも悪くないかもしれません。


2022年8月30日火曜日

痛風の薬は一生飲む?

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◆ 痛風 尿酸降下薬

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痛風の薬とは、この場合、

尿酸値を下げる薬 (尿酸降下薬) のこと。

フェブリクとか、ザイロリックなどが有名です。


これらの、尿酸値を下げる薬は、

飲み始めると・・一生、飲み続けなきゃならないの?


病院で訊いてみたら、

「そうですね。尿酸降下薬は一生飲み続けてください」

と言う医師は少ないんじゃないでしょうか。


でもね。

そう言われないから、といって

これは言葉通りの意味じゃないんです。


(その人にも よりますが)

医師が、どういう言い方をするかというと、

「とりあえず、尿酸降下薬は飲み続けてください」と。


まあ・・

「一生、飲め」

と言われたら患者さんが どんな気持ちになるのか、

少しは気を使っているんでしょう。


現実にはね。

フェブリクもザイロリックも

尿酸降下薬 (尿酸生成抑制薬) なので、

尿酸値を下げる効果は大きいですが、残念なことに

恒久的に尿酸値を下げるわけでもないので。


はっきり言えば、飲んでいる間「だけ」

尿酸値を下げてくれる薬なんです。


だから、飲むのを止めたら、

しばらくしたら尿酸値は、いつの間にか、

元の高い水準に逆戻り。

遠ざかっていた痛風発作の激痛も、

忘れたことに忍び足でやってくる、のです。


だからといって、

そんなにガッカリすることでもないです。

逆に考えると、尿酸値を下げる薬を飲んでいる限り、

尿酸値は低い水準で維持できるのです。


尿酸降下薬を初めて飲んだのなら、

飲み始めの最初の頃

(2か月~半年くらい? 個人差アリ) は、

痛風発作が頻発したりしますが

(長年、関節などに蓄積していた尿酸結晶が、

尿酸値が下がることによって痛風発作が誘発される)

ある時期を過ぎたころから、もう痛風発作は出なくなります。

尿酸値を下げる薬を飲んでいる限りは、ね。


今も昔も、痛風改善の大原則は

「生活習慣の改善」です。


特に、一昔前 (昭和の時代?) は、

いわゆる、プリン体の多い食品の摂り過ぎを

徹底的に制限する、厳しい食事制限が

痛風改善法の基軸でした。


でも、今の時代は、それほど

厳しい食事制限は強いられることは少なくなっています。


キビシイ食事制限をしても、なかなか

長続きしない・・ということもありますが、それよりも。

痛風に関しての究明が進んできて、

その肝心のプリン体にしろ、

「食事2割、体質8割」というか、

食事によって口から入ってきた食物によってできる

プリン体よりも、体内の新陳代謝や栄養分の

エネルギー変換など、体内で作られるプリン体の方が多い、

ということが、この数十年の間にわかってきたから、なんです。


食事のよるパーセンテージが

2割にしかならないのなら、つらい食事制限を

患者に強いるよりも、今の時代はフェブリクのような

いい薬 (副作用が少なめで、尿酸値を下げる効果は大きい)

がでているので、尿酸値を下げる薬を飲みましょう、

というのが、痛風治療の主流になりつつあります。


尿酸値を下げる薬を一生飲みましょう、なんて

言われてしまうと、意気消沈かもしれませんが、

飲んでいれば痛風発作も (ある時期を過ぎたら)

出ないでしょうし、そんなに

悪いこともないかもしれませんよ。


ただね。

フェブリクの場合、痛風新薬なので薬価は高めです。

まだ、日本では

フェブリクのジェネリックはないですしね。


(海外では、格安のフェブリクのジェネリックが

発売されています。

日本でも、個人輸入代行業者などから購入できます)


もし、仮に、

フェブリクなど、尿酸値を下げる薬を飲まないことを

選択するにしても、尿酸値が高い体質 (痛風体質) ならば、

生活習慣の改善

(食事制限、運動、ストレス対策、睡眠・・など)

を徹底的にやっておかないと、若いうちは良くても、

晩年は、それこそ、一年中、

痛風発作の連続で苦しむ人生が

やってくるかもしれません。


いくつかのパターンが考えられますが・・・


1.フェブリクを飲む

→さらに、生活習慣の改善もする

2.フェブリクを飲む

→飲んでいるから、生活習慣の改善なんか、しない

3.フェブリクを飲まない

→飲んでないので、生活習慣の改善をする

4.フェブリクを飲まない

→生活習慣の改善なんか、しない


どうするかは、自分の人生なので

自分が決めたら良いだけの話ですが、


「4.フェブリクを飲まない

→生活習慣の改善なんか、しない」


のままですと、将来は、

腎臓を悪くしてしまうかもしれません。


(いわゆる、痛風腎。

尿酸結晶が腎臓に詰まって、腎機能低下→腎不全に)


人生の目標は、人それぞれ違いますが、

自分の目標を達成するためには、

「一年でも長生きして、それも、健康で長生き」

することが肝要です。


痛風 (高尿酸血症) だからといって、

必ずしも尿酸値を下げる薬を飲まねばならない、

というわけではありませんが、どうすることが

自分の人生にとってベストの選択なのか、

たまには考えてみるのも悪くないかもしれません。


2022年8月29日月曜日

痛風 退職

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◆ 痛風が長引いて お金がなくなったらどうしたらいい?

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たしかに痛風は、痛風発作が出てしまうと、

歩けなくなってしまったり (足に発作が出た場合)、

あまりの激痛に動けなくなったり寝込んだりすることも

ありますが・・・


だからといって、仕事を辞める必要は ありません。


お勤めの場合、もしかしたら、

痛風で休むことが多い社員なんか辞めて欲しい、なんて

考える経営者も、世の中には いるかもしれませんが、

そんな理由で辞めさせることは できないでしょう。


「痛風で休みがち」とか言われても、

若い人にはピンと来ないかもしれません。

痛風になったから、といって、若い頃には

数年に1回、痛風発作が出る程度ですからね。


それが、痛風になって何十年も経過するうちに、

だんだん体内での尿酸結晶の蓄積が増えてきて、

痛風発作を起こす回数が増えてくるのです。

そして、痛風発作と次の痛風発作との間隔が

しだいに狭くなってくるのですよ。


「数年に1回しか起きなかった痛風発作」→

「年に1回程度の痛風が起こるようになり」→

「夏しか発症しなかった痛風が冬にも起こるように」→

「年に数回、痛風発作が起こるようになって」→

「1年の大半が歩けなくなる」


個人差があるので、痛風の人が

誰もが、こうなるわけじゃありませんが、

そういう傾向があるようです。


だから、痛風の薬を飲みましょう。

尿酸値を下げる薬を飲んで尿酸値改善しましょう、

と言われるわけですが。


でね。

痛風と仕事の話。


大きな会社 (上場企業レベルとか) なら、そんなことは

ないのかもしれませんが、日本の企業の大半は

中小企業ですからね。


中小企業には人員の余裕がありませんし、

痛風で休みがちの社員よりも、

病欠しない若い社員を雇いたい、

と思う経営者がいても不思議じゃありません。


直接、面と向かって、解雇されなくてもね。

痛風で休みがちだと、職場の雰囲気とかで、

なんとなく、わかるのですよ。


なんか・・居づらくなってきたなあ、みたいな感じで。


それから、職種によります。

痛風では、歩けないことが多いので、

体を使う仕事、歩き回らないと話にならない職種は

就業困難になるかもしれません。


運送屋とか、現場工事の人とか・・・難しいかも。

営業の人は、どうなんでしょうね。

今なら、リモートとかで大丈夫でしょうか。


痛風発作は左足に発症することが多いので、

右足が大丈夫だったら、オートマ車なら

運転できる?


でも、車から降りて、痛い足を引きずりながら、

激痛で顔を歪ませながら、お客さんと商談しても

うまくいかないかもしれませんね。


やっぱり、大なり小なり、仕事に影響があるかも。

早く、痛風発作に治まってもらわないと。


痛風だからといって

解雇されるケースは少ないように思います。

訴えられたりしたら、厄介ですからね。

辞めたくないけど、やむを得ず、

自分から退職するケースがほとんどなのでは。


どうするかは、自分の人生ですから、

自分が決めることですが、もし、退職するならね。


「傷病手当金」の申請だけは、しておいた方がいいです。



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◇ 痛風 傷病手当金

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「傷病手当金」ってのは、病気とか怪我とか、

仕事ができなくなって、

会社を休まなければならなくなったとき、

(会社から給料をもらえなくなったので)

その間の生活を保障するための制度です。


最長、1年6ヶ月もの間、支給されますので、

痛風で長期に仕事を休む場合、もしくは、最悪、

痛風のため退職しなければならなくなったときは、

この「傷病手当金」を申請することを お勧めします。


「健康保険 傷病手当金支給申請書」は、

全国健康保険協会のホームページから

ダウンロードして印刷して、

自分で記入することができますが、

添付書類が必要になってきます。


●「療養担当者の意見書」

つまり、医師の診断書ですね。


これは病院に行って頼めば、

記入してもらえるでしょう。

(おそらく、お金を取られます。

5,000円くらいが相場?)


●「事業主の証明」

これが、たぶん、一番の関門。

つまり、雇い主に、この者は、

病気(痛風発作)で長期に休んでいます、

という証明を書いてもらわなきゃならないのです。


「事業主の証明」申請書は、おなじく、

全国健康保険協会のホームページから

ダウンロードして印刷できますので、

これを会社に持っていって頼むしかないです。


だから、退職するにしても、

会社と喧嘩して辞めてはダメだ!

ということ。


書いてもらえる書類も 

書いてもらえなくなりますからね。


で、「療養担当者の意見書」と「事業主の証明」の

両方の書類が揃えることができたら、

自分で書いた「傷病手当金支給申請書」とあわせて、

郵送で

「保険証に記載されている、協会けんぽ都道府県支部」

に送付することで受け付けてもらえます。


「傷病手当金」が認められると、

以前、自分が会社から貰っていた

給料の三分の二の金額が振り込まれます。


満額じゃないのが残念ですが・・・

まあ、働いてないのにもらえるのは、ありがたい、

と考えるようにしましょう。


それより、早く足が治って、また仕事しなきゃね。


もしかして、次の職場を探さねばならないかもしれませんが、

それは、また、痛風発作が治ってからの話。


痛風発作で歩けなくて寝込んでしまう場合でも、

「傷病手当金」の振込みが

「ある」のと「ない」のとでは、天地の差がありますから。


心配事、精神的な不安感とか、全然違います。


心配事がストレスになってしまうと、強いストレスは

尿酸値をあげてしまうので、さらに痛風が悪化するかも。


痛風だからといって退職する必要は ないと思いますが、

退職しても しなくても、

「傷病手当金」を申請する、という手段は、

知っておいた方がいい、と思いますよ。


2022年8月28日日曜日

18歳でも痛風になるの?

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◆ 痛風 若い

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なりますよ、18歳でも。

18歳が痛風になっても、何も不思議はない、です。


世間一般に「子供は痛風にならない」と言われていますが、

18歳は、もう子供じゃないですから。

まだ学生だから、とか、社会人じゃないから、とか、

ビール飲んでないし・・とか、全く関係ないです。


痛風というのは、体質 (遺伝) が大きく関係してくるので、

痛風になりやすい体質 (痛風体質) の人なら、

18歳でも痛風になる可能性は大あり、です。


尿酸値が高い人(尿酸値 7.0mg/dl以上)のことを

高尿酸血症、といいますが、

高尿酸血症が痛風発作を起こしてしまうと、

とたんに「痛風」と呼び名が変わります。


つまり、尿酸値が高いだけでは

痛風とは限らないわけですね。

でも、痛風の人は絶対に高尿酸血症なんです。


で・・・

尿酸値 7.0mg/dl以上という、この境界線は、

体内の、血液中の尿酸が

溶けなくなってしまう基準値みたいなもの、です。


ようするに、血液中に尿酸という物質が

多すぎるのですよ。

だから、多すぎる尿酸は血液中で結晶化するんです。

そして、尿酸結晶となって

体内の関節・腱などに沈着する。

これが痛風発作の元凶となります。


でね。

体内で作られる尿酸の量には、もちろん、

個人差があるのですが・・体質によって、

過剰に尿酸が作られてしまう体質の人と

それほど多く尿酸が作られない体質の人がいます。


これは東洋医学でいうところの、

先天の気 といって、生まれつきの体質なので

どうしようもありません。


ですが、それ以外に、年齢による

「尿酸が作られる量の違い」

のようなものも、あるのです。


●子供の頃 → 体内で作られる尿酸の量は少ない

●思春期の頃 → 体内の尿酸の量、だんだん増加傾向

●20代~30代 → 体内の尿酸の量、ピークに!

●40代~50代 → 体内の尿酸の量、ゆるやかに減少気味に

●60代~70代 → 体内の尿酸の量、がくん!と減ってしまう


なんか、そのまま、人生の縮図みたいですけどね。

人生の「生命力」みたいなものが、

だんだん枯渇していく・・と言えなくもないです。


尿酸ってのは、代謝の最終老廃物ですからね。

つまり、人間としての生命活動が、年とともに

衰えていく、ということです。

尿酸の生産量も、自分の生命活動とシンクロしている、

ということ。


60代以降、自分が高齢者の仲間入りをする頃には、

痛風発作はだんだん出なくなって、もし、出ても

昔よりは (痛風発作の痛みや腫れの程度が) 軽く済む、

と言われているのは、体内の尿酸の作られる量にも

関係しています。


上記のことから

「子供は痛風にならない」と言われるのです。

だって、体内で作られる尿酸が

(子供の頃は) 少ない時期なんですから。


けれども、思春期の頃になると、

だんだん体は成長期に入ってきて、

生命活動も活発化してきて、しだいに

体内で作られる尿酸の量も増加傾向にあるので

油断なりません。


それと、もう一つ。


「尿酸結晶が体内に溜まり始めてから、実際に

痛風発作が発症するまで、おおよそ、10年かかる」

のです。


で・・・

子供は、今、何歳なんですか?

という話。


小学一年生の男の子は 7歳ですが、生まれてから、

まだ 7年間しか経っていないわけです。

若すぎる、ということ。

つまり、尿酸結晶が溜まって飽和状態になるほど、

人生を生きていないわけで。


それに輪をかけて、幼少の頃は、

尿酸の生成量そのものが少ない時期、なので。


「尿酸結晶が蓄積する年数が少ない」&

「尿酸の体内での生成量が少ない時期」


このダブルの理由で、

“子供は痛風にならない” と考えられてます。


ただ、これも個人差がある、ということ。


たとえば、

「尿酸値 7.0mg/dlの人」と

「尿酸値 14.0mg/dlの人」と

「尿酸値 21.0mg/dlの人」の人では、

尿酸結晶が体内に蓄積するスピードが違うでしょう、

ということ。


単純計算しても、2倍、3倍の違いがありますから。


仮に「尿酸値 21.0mg/dlの人」がいるなら、

ハイスピードで体内に尿酸結晶が蓄積していって、

若くして (もしかして、高校生でも、中学生とかでも)

痛風になってしまうかもしれません。


つまり、尿酸値が高ければ高いほど、

体内に尿酸が結晶化して尿酸結晶となって

蓄積していく速度が速い、すなわち、

早く痛風になる、痛風発作を起こす可能性が高い、

ということです。


だから、通常、痛風発作が出るほど、

尿酸結晶が溜まるのに、

10年かかる、というのが標準(?)だとすると、

5年で痛風発作を起こすほど、溜まってしまう人も

いるかもしれない、と。


逆に20年かかって、やっと・・という人も

いるでしょう。

人それぞれ、体質や生活習慣が違うので、

一概には言えません。


普通は「10年」と言われているのですけどね。


で。

18歳の話。


「18歳で痛風になるのか」ということですが、

尿酸値が かなり高ければ、

痛風発作が発症する可能性はあります。


でも、18歳という年齢で、尿酸値 7.0mg/dl程度なら、

出ないですよ。

体内での尿酸結晶の蓄積が進んでいませんからね。


よっぽど尿酸値が高ければ、18歳でも

痛風は出るかもしれませんが・・・

そういうのは、稀、です。


2022年8月27日土曜日

痛風発作と尿路結石を予防する

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◆ 痛風と尿路結石の関係

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痛風発作は、痛いです。

足に釘を打ち込まれたような痛み、とか、

木槌で足を砕かれたような痛み、などと

表現する人もいるくらいです。

たしかに、経験のない人には理解不可能なくらい、

激烈な痛みですね。


ところが、

痛風発作より、もっと痛いと言われているのが

「尿路結石」


痛風と尿路結石は、いっけん、全然関係ないようですが、

痛風の人は「尿路結石」になるリスクが高いです。


痛風発作といえば、足が痛くなるのが定番ですが、

尿路結石というのは、わき腹や背中が痛み出します。


それも、ある日、突然。

その尿路結石の痛みたるもの、あまりにも強烈すぎて

七転八倒、のたうちまわり、痛みが強すぎて

気を失いそうになり、即、救急車を呼ぶ・・

というほどだそうです。


おおげさ?


いえいえ、ホントにそれくらい痛いのが

「尿路結石」です。


あと、血尿が出たりね。


なんで、こんなことになるのか。

どうして、尿路結石なんかに、なったりするのか。


尿路結石の名前の通り、

尿路、つまり、尿が排せつされる通り道に

石ができてしまう。

石が尿の通り道を塞いでしまう、という症状です。


この、石というのは何かというと、

石ができる原因の大半は、

シュウ酸カルシウム結石なんです。


ところがね。

痛風の人の場合は、できる石が

シュウ酸カルシウム結石のケースばかりじゃなくて、

「尿酸結石」の場合もある、ということです。


尿酸結石というのは、尿酸が結晶化して

尿酸結晶となるのですが、その尿酸結晶が固まって

結石になってしまう、ということ。


尿酸値が高いと、こういう尿酸結石ができてしまう、

すなわち、尿路結石になる、というリスクも

増えてしまうわけです。

怖いですね。


で・・

結石ができる原因である、

シュウ酸カルシウム結石にしろ、尿酸結石にしろ、

そもそも、なんで、こんな石ができるのか、

というと。


「尿が酸性に傾くと、結石ができやすい」のです。


いわゆる、酸性尿というやつですね。


これは食生活の影響も大きく、

肉や魚ばかり食べていると尿が酸性に傾きやすく、

野菜や海藻を多く食べているとアルカリ性に傾きやすい、

という傾向があります。


だから、肉や魚を食べるのを少なくして、

野菜と海藻を多く食べればいいわけですね。


さあ、今日から!


肉と魚は、ちょっぴりにして、

野菜と海藻を、どっさり食べましょう!


・・・・・・・・・・・・・・。


そんなことが簡単にできるのでしたら、

痛風になる人は、もっと減っていると思います。


1カ月や2ヶ月程度なら頑張れても、

何十年も続けられるか、どうか。


そこで、クエン酸を飲みましょう、という話です。

少しでも何か対策をたてて、やってみましょう、と。


クエン酸は、

尿をアルカリ性に傾けてくれる性質がありますから。


尿酸はアルカリ性の尿に溶けやすく、

酸性の尿に溶けにくい性質があるので、

クエン酸を飲むことで、尿に溶けた尿酸の排出が

期待できます。


ただでさえ、水に溶けにくい性質がある尿酸ですからね。

少しでも多く、尿酸を尿に溶かしてから排せつしたいです。


1日に体外に排泄される尿量に限度がある以上、

できるだけ、効率よく、尿酸がよく溶けた尿を

排せつしたいですから。



▼水を飲めば痛風は治るのか



でね。

じやあ、クエン酸をたっぷり飲めばいいのね、

飲みまくればいいのね、と思うかもしれませんが、

それはちょっと待ってください。


尿をアルカリ性に傾けるのは、痛風にとっても

尿路結石予防にとっても良いことなのですが、あまりにも

アルカリ性に傾けてしまうと、今度は

違う種類の結石ができてしまう可能性もあるのですよ。


度を過ぎるのは、だめよ、ということ。

クエン酸が痛風に良いからといって、

大量に飲みまくるのはダメ、ということです。


過ぎたるは猶及ばざるが如し、ということで。


2022年8月26日金曜日

痛風時 何も食べない方がいい?

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◆ 痛風発作 食事

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「痛風発作のとき、何も食べない方が早く治まるのか」→

そんなバカな。

そんなことは、絶対にない、です。


断食したって、絶食したって、

痛風の痛みが緩和されたりしませんので、そんなことは

しないでください。

体が弱ってしまいますよ。


痛風発作のときに、止めると効果があるものは、お酒ですね。

アルコール飲料。

ビールとか、焼酎、日本酒、ウイスキー・・つまり、

アルコール飲料全般です。

禁酒すると、痛風が早く治まる・・・というか、

痛風のときに飲めば酷くなるんですよ。

痛みや腫れが。


ですので、我慢してください。

少なくとも、ある程度、痛みや腫れが治まってくるまでは。


こんなに痛いのですから、飲んで忘れたい・・とか、

痛くて何も楽しくないから、せめて飲んでやろう、とか。

気持ちは よくわかりますが、自分のため ですので。


「何も食べない」というのは、極端すぎますが、


“食事量を減らす→体重を減らす→肥満解消→内臓脂肪を減らす”

という一連の流れで「尿酸値が下がる可能性」があります。


可能性、というのは、個人差があって、痩せたくらいでは

尿酸値が下がらない体質の人もいるから、です。


ところが、内臓脂肪が増加すると、

内臓脂肪が分泌する、尿酸値を上げる元となる物質も

増えるので、尿酸値があがってしまうのです。


で・・

痩せただけで、尿酸値が大きく下がった、という人がいる一方、

体内で尿酸を作りすぎてしまう体質の人は、

生まれつきの体質のほうが強力すぎて、

内臓脂肪を減らしたくらいでは

効果が見えにくい、というわけです。


まあ・・

痛風発作のときは、あまりにも足が痛すぎて

(発症するのは足以外の場合もありますが)

食欲がなくなる、というのは、ありますけどね。

こんなに痛いのに、食う気になるかよ、と。


ところがね。

食べないと、いずれ、やってくる、

痛風が治まったときに・・気がつくと、筋肉が

「ごっそり」と減ってしまうことがあるんです。


私も、痛風発作後に、手足が

びっくりするほど、細くなってしまった経験があって。

鏡を見て・・っていうか、見なくても、

自分の手足を見て、絶句しますよ。

鳥の足みたいですから。


はじめは、ね。

痛風で歩けなかったので、

筋肉を普段のように使っていなくて、

「筋肉は使わなければ衰える」の言葉通り、

歩かなかった (歩けなかった) ことで脚が細くなったんだ、

と思っていました。


じゃあ、なんで手まで細くなったの?

これは、どう説明するの?


痛風発作が起こったときにね。

痛いし、つらいし、1日でも早く終息して欲しいので、

私の場合、いわゆる、プリン体の多い食品の徹底排除、

というのをやったわけです。

肉とか魚とか、そういうのを食べないどころか、

食事量も、ぐ~~ん、と減らしてね。

まあ、痛くて食べる気力もなかった、

というのもありますが。


するとね。

体重が、どど~ん、と減ってしまうわけです。

食べてないですし。

まあ、当然でしょ。


これで、痛風、治まるかなあ、みたいな。


で・・

どんな痛い痛風発作でも、いつかは終息する日々が

やってきます。


でね。

人間の体の中で、一番重要なのは「脳」なんです。

そりゃあ、心臓も内臓も全部大事ですけど、

やっぱり、脳は大切なんです。


で、脳には恒常的にタンパク質が必要であって、

食事からの蛋白質が不足すると、脳は

「最後の手段」に出るのです。


最後の手段?


自分の体の、筋肉を溶かして

たんぱく質を摂取するのですよ。


腕とか、脚とか。


特に、下肢は人間の筋肉の70パーセントの筋肉が

集中している、って言いますからね。


脳は、脚や腕を「筋肉の貯蔵庫」みたいな存在だと、

考えているのか、どうなのかはわかりませんが、

蛋白質が不足すると、自分の体の筋肉から

タンパク質を摂取するのです。


で・・・

腕や脚が細くなる、と。


痛風で痛くて、歩けなくて、筋肉を使わなくて衰える、

というのも、もちろん、あるでしょう。

っていうか、そっちの方が最大の理由かもね。


でも、食事をきちんと摂っていなかったり、

ロクロク食事を・・っていうか、絶食・断食なんか

しているなんて、問題外。


脳は、自分の筋肉を溶かして

タンパク質を獲得するのですから。


腕や脚が細くなって、弱々しくなって、体力が落ちて

嬉しい人なんか、あまりいないでしょ?

痛風発作が痛くて、早く終息させたくて、

断食や絶食するなら、やめた方がいいです。

気持ちはわかりますが、絶対にしないほうがいいです。


いったん、筋肉を落としてしまうと、元に戻るには

時間が かかりますよ?


痛風だから、痛風発作の最中だから、といって、

食事量を極端に落としてしまうのは、あまり

お勧めできません。


2022年8月25日木曜日

痛風 足を上げる理由

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◆ 痛風発作 足を上げる

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痛風発作が起こると「足を上げると良い」

などと言われますが、それは “寝るとき” の話。


ただでさえ、激痛の痛風発作ですから、

そんな足が痛いときに、キックボクシングのように

足を頭上まで蹴り上げたところで、痛いだけ、です。

そういう意味じゃありません。


痛風発作がいったん発症してしまうと、

往々にして、眠れないくらい痛いときがあるので。


そんなとき、少しでも痛みを緩和する方法はないのか。

なんとか、痛いにしろ、眠れる方法はないのか。

もう少し、この痛み、マシにならんのか、と。


そんなとき、苦肉の策のように編み出された(?)

のが、寝るときに「足をあげる」というものです。


具体的に、どうやるのか。


眠るとき、ベッドの人も布団の人も、

足元に座布団 (布団でも何でも可)を敷いて、

足が心臓よりも高い位置になるようにするのです。


あ、足が痛い、という前提の話ね。

痛風発作だから、といって足が痛いとは限りませんので。


なんで、こんなことをするのか。


人間の体の中には血液が流れていて、

立っていても座っていても寝ていても、

血液は全身を巡ってくれます。


たとえば、川は上流から下流へと、

高い位置から低い位置には流れやすいですが、

っていうか、低い位置から高い位置へと流れに逆らって

水が流れたりはしませんが、人間の血液は違うんです。


人間の血液は、心臓がポンプの働きで

酸素と栄養分を血液に乗せて、全身の隅々の細胞まで

送り届けるのですが、その際、

老廃物を受け取って戻ってきます。


ところが、心臓の働きは一方通行で、

送り届けることはしてくれても、血液を呼び戻す機能は

ないのですよ。


じゃあ、どうやって心臓へと血液が戻ってくるのか、

というと、「筋肉運動」なんです。

あと、自律神経の働き、とか。


筋肉は動かすと発熱するので、そのときの発熱で

筋肉中にたくさんある毛細血管の血液があたためられて、

心臓へと血液が送り返されるのです。


あれ?

何の話か、わかんなくなってきた?


たとえば、

手の甲に血管が見えている人がいるでしょう?

血管が太いのか、表皮が薄いんだか、よくわかりませんが。


その手の甲の血管が太い人が、

だらん、と手を下に下げると、ほんの数秒で

手の甲から血管が浮き出て見えるんです。


で、続けざまに手を天に突き出すようにすると、

不思議なことに、ほんの数秒で血管が見えなくなるのです。


で、また、手を下げると、ふたたび、血管が す~っ、と消える。


つまりね。

心臓より、上か下か、なんです。


痛風発作で足が痛くて、眠れないとき、

心臓より高い位置まで、足を放り上げるようにして眠ると

少しは痛みがマシになりますよ、という話。


でも、はっきり言って、

痛みがマシ、といっても、気休め程度です。


もともと、痛風発作というのは激烈なものです。

そんな、足をあげたくらいで

激痛が治まったら苦労はしません。


でも、少しでも緩和して欲しいですからね。

眠れないと、次の日、しんどいですし。


で、足を上げて寝ると、足先への血流が悪くなるのです。

つまり、あまり血液が潤沢に届かない。


血液中には「白血球」が含まれていて、

痛風発作中は特に活性化しているんです。


この白血球が、溜まりすぎた尿酸結晶が剥がれ落ちた破片を

攻撃するからこそ、痛風発作の、あの激痛が起こるわけで。


じゃあ、白血球を痛い患部に あまり届かないようにしてやれば、

多少は痛風発作の激痛もマシになるんじゃないか、

というのが、この「足をあげて寝ましょう」作戦なわけです。


ただしね。

実際に、やってみるとわかりますが、

足というのは、左右のバランスというのがあるので、

「痛い足“だけ”をあげて高くして」寝ると、

なぜか、痛い足が寝ているうちにズリ落ちて、

そのときの衝撃で悲鳴をあげることになります。


で、対策として

痛い足と一緒に痛くない足も高くして寝ると、

比較的、足が下にズリ落ちにくいです。


試してみてください。


でも、あまり過度の期待は しないでくださいね。

少しマシかな、という程度ですから。


2022年8月24日水曜日

痛風の人は蟹味噌を食べてもいいのか?

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◆ 蟹味噌 プリン体

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痛風だから、アレも食べるな、これも食べるな、

と言いはじめると、ホントに食べるものが

なくなってしまいますので、「蟹味噌」が好きで、

食べたい人は食べれば良いと思います。


ですが、「蟹味噌」はプリン体が多めですよ。


おいしいものには、ねえ・・

だいたい、プリン体が多めなんです。


蟹と言えば、蟹味噌!

・・という人も多いか、と思いますが、

むしろ、蟹味噌よりも「カニの脚」の方は

プリン体が少なめです。


ですので、痛風の人への お勧めは

「蟹の脚の肉」の方なのですが、食事の全てを

「プリン体が多いか、少ないか」で決めてしまうのも、

味気ない食事人生のような気もしますしね。


「1年365日、毎日、オレは

蟹味噌を食べるよ! いいだろ?」


・・・というような人でなければ、たまに

蟹味噌を楽しんで食べるくらい、良いのでは?


全然、プリン体なんて気に留めない人よりも、

多少は (痛風なら) プリン体を気にした方が

いいとは思いますが、1日の「プリン体の摂取量」は

『400mg』が推奨らしいですから。


1日トータルで、プリン体の摂取を

「400mg」に抑えればいいんですよ。


つまり、朝食・昼食・夕食の合計が

「400mgまで」ってこと。


蟹味噌が大好物で、どうしても食べたい人は、

夕食に蟹味噌を食べるとして、その分、

帳尻あわせじゃないですけど、他の食事で

「プリン体を減らした、プリン体が少なめの食事を」

というふうに食事のバランスを考えれば

良いだけの話ですから。


で、1日400mgまでのプリン体摂取量に抑えるとして、

具体的に蟹味噌には、どのくらいのプリン体が

含まれているのか。


『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』によると・・

食品中プリン体含量は、以下のような感じです。

------------------------------

ズワイガニ 136.4(mg/100g)

タラバガニ  99.6(mg/100g)

------------------------------

     ~「公益財団法人 痛風財団」より引用~


・・・となっていますが、これじゃあ、

ズワイガニもタラバガニも、それらの

「どの部位」なのか、わかりませんね。


と、思っていたら、

------------------------------

カニミソ 152.2(mg/100g)

------------------------------

ってのが、ありました。

蟹味噌は「100g中 152.2mg」ですか。


1日のプリン体摂取量が

「400mgまで」ということなので、

蟹味噌を100g食べても、152.2mgですから、

楽勝ですね。


自分が、蟹味噌を何グラム食べたのか、

推定するのは困難ですが、

まあ・・だいたいのところで

いいんではないでしょうか。


ただ、「100g中 152.2mg」といっても、

他の食事も食べるわけですからね。

当然、他の食事の中にもプリン体は

含まれているわけですので、

蟹味噌は「100g中 152.2mg」に過ぎないから・・

と言って、ばんばん食べまくっていると、

忘れていた頃に痛風が出て、酷い目に遭うかも。


でも、まあ・・あれですよ。

たまに、おいしく蟹味噌をいただくくらい、

いいんじゃないですか。


そんなときまで、痛風が どうの、プリン体が どうの・・

なんて言っていたら、せっかくの蟹味噌が

おいしくなくなりますからね。


2022年8月23日火曜日

ビール 枝豆 痛風

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◆ ビールと枝豆の組み合わせ

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ビールと枝豆のコンビは味覚的には最高ですが、

痛風にとっては、あまり良くない組み合わせでもあります。


枝豆は大豆製品なので、プリン体は多めですし、

ビールもプリン体が多いばかりではなく、

アルコール飲料そのものに、

尿酸値を上げる作用があります。


じゃあ、プリン体ゼロのビールなら大丈夫でしょ?


プリン体ゼロビールなら、プリン体は皆無、もしくは

微量かもしれませんが、残念ながら、

アルコール飲料が体内に入ると肝臓で分解され、

その分解時(解毒)に尿酸が生成されます。


さらにビールには利尿作用があって、

飲んだ以上の水分を排出することになります。

ってことは血中尿酸濃度が上がるので

尿酸値が上がるわけで。


また、ビールを飲むと乳酸という物質ができて

腎臓に溜まって尿酸の排泄を阻害。

尿酸の排せつ量が落ちるので、またもや

血中尿酸濃度があがる、と。


つまり、ビールを飲めば飲むほど、

尿酸値が上がる、ということ。


しかし!


ビールと枝豆がなければ、1日が終わった気がしない、

という人もいるでしょう。


飲むな、といっても

ビールのが好きな人は禁酒なんか、しないでしょう。


痛風?

そんなもん、知るかい。


それにね。

プリン体ばかりが強調されて、

枝豆には貴重なタンパク質など栄養素が含まれていることは

スルーされているような気もします。


ビールにはストレス解消の効果もありますしね。


それに、飲み会で社内のコミュニケーションをはかったり、

飲むのが仕事・・なんて人もいるでしょう。


「痛風だからビールは駄目」なんてことを言っていたら、

うまく世渡りしていけない、みたいな面も

あるかもしれません。


じゃあ、どうしろ、と?


ウチの父親はね。

痛風だったですけど、毎日、ビールは飲んでいました。

ビールが大好きでしたしね。


「ビールをやめるくらいなら、死ぬ」というのが

口癖でした。


でね。

ビールは確かに痛風に良くないかもしれない。

そのかわり、それ以外のことは、

痛風に良くないってことは、ほぼ全部やめていました。


具体的にいうと、昔は

痛風といえば、厳しい食事制限を強いる場合が

多かったのですが、肉類とか魚とか、いわゆる、

プリン体の多い食品というものは

全部、我慢していたようです。

痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) も飲んでいました。


どれもこれも、全部、ビールを飲みたいため、

だったんですけどね。


痛風のため、というよりも、

思考の中心が「ビールを飲む」というのが、まず

“ありき” だったんです。


で、ビールを飲むにはどうしたらいいか、

痛風なんだけどビールを飲みたいんだけど、

どうしたらいいか。


・・・ってことで、

ビール以外は全部我慢する、と。

肉は (ホントは食べたいけど) 食わない。

そのかわり、ビールは飲む。


ウチの父親は、そんな感じでしたよ。


尿酸降下薬 (ザイロリック?) のおかげか、

痛風発作は、ほとんど出なかったようです。

ビールは毎日、毎夜、飲んでいましたけどね。


そこまでして「ビールを飲みたいのか」とも

思いましたが、今では、なんとなく、わかるような気もします。


自分の人生ですからね。


痛風だからといって、

何もかも取り上げてしまう人生で、それでいいのか、

とも思います。


どうするのか。

最終的には、全て、自分が決めることですが、

自分にとって、何が一番大切なのか、

そんな発想で物事を決めるのも悪くないかもしれませんね。


2022年8月22日月曜日

痛風 肝気のうが落ちているとは どんな意味ですか

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◆ 痛風の薬の副作用

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「肝気のう」が落ちている、とは どんな意味ですか?

誤変換?

“肝機能” じゃないですか?


血液検査をすると、

「肝臓機能検査」という項目があって、

いくつかの細目に分類されています。


その中の、検査項目に

「総蛋白質」           基準値 6.7~8.3(g/dl)

「GOT(AST)」     基準値 13~33(U)

「GPT(ALT)」     基準値 8~42(U)

「γ-GPT」       基準値 10~47(U)

「乳酸脱水酸素」      基準値 115~245(U)

「アルカリフォスタファーゼ」基準値 115~359(U/l)


・・・などという、さっぱりワケのわからない項目が

列記されています。


これらの数値が、検査の結果、いわゆる基準値内に

収まっていれば、正常、ということなんでしょうけど、

この数値が上がってくると「肝機能が落ちてきている」

と表現されます。


数値が上がってくれば、

肝機能が良くなってくるイメージがありますが、

肝機能の場合は、肝機能低下してきている、

ということです。


これは、1回だけの血液検査では

“推移”が わかりにくいので、

前回の血液検査結果、前々回の結果など、

捨てずに残しておいて、数値を見比べることで、

自分の肝機能が落ちてきているのか、横ばいなのか、

良くなっているのか、などの判断がつきます。


でね。

痛風の薬、いわゆる、尿酸値を下げる薬を飲むと、

副作用として肝機能が低下していく傾向があります。


これは、なぜか。


尿酸値を下げる薬 (尿酸降下薬) といっても、

いろいろと種類があるのですが、

この場合の尿酸降下薬は、

フェブリクやザイロリックなどの

「尿酸生成抑制薬」のことを指しています。


痛風になる人には、体質的に3つのパターンに分かれていて、

尿酸を作り過ぎる体質の人 (尿酸産生過剰型)」

尿酸の排泄が弱い体質の人 (尿酸排泄低下型)」

その両方を兼ね備えた体質の人 (混合型)」

・・・の、どれかなんです。


「尿酸生成抑制薬」というのは、

“尿酸産生過剰型”の人をターゲットにした薬剤で、

一般的には、尿酸値を下げる薬といえば、

フェブリクやザイロリックなどの

「尿酸生成抑制薬」のことを言う場合が ほとんど。


で・・・

「尿酸生成抑制薬」というのは、その名前の通り、

“尿酸”の “生成” を “抑制” する “薬” のこと。


尿酸は体内のドコで作られるか、というと、

肝臓で代謝された最終老廃物が尿酸なので。


その肝臓の活動を抑制することで、

尿酸をあまり作り過ぎないようにさせよう、

という薬なので。


ですから、一般的には

「痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) を飲むと、

副作用で肝臓が悪くなる」

などと思われているようですが、

実際には

「尿酸値を下げる薬で、

肝臓の活動を抑制することによって

尿酸を作り過ぎないようにさせて、

尿酸値を下げている」のです。


だから、

“副作用”というのは、ちょっと違うのですよ。


肝機能を抑制することで、

尿酸を作りすぎなくさせている、のですから。


逆に、肝機能が低下しなければ、元々、

そういう体質の人が痛風になるわけですから、

今まで通り、体内で

ジャンジャン尿酸が作られ過ぎることでしょう。


言葉悪いですが、はっきり言うと

「肝機能を低下させることで、尿酸値を下げている」

のです。


だのに、世間は、

「尿酸値を下げる薬の副作用で肝機能が低下した」

というのです。

ホントは、微妙に違うのですよ。


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◇ 痛風の薬は飲んではいけない

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肝機能の話で出たついでに言うと、

「痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) は、

副作用で体を悪くするので、

飲んではいけない」という人もいるようです。


たしかに、その通りでしょう。

間違っちゃいません。

薬なんか、飲まないほうがいいです。


でもね。

「痛風の薬は飲んではいけない」

なんてことを言うような人は、

痛風で苦しんだ経験の無い人なんでしょうよ。


痛風発作がどれだけ痛いのか。

痛風発作で日常生活や仕事にどれだけ影響があるのか。

歩けない、ということが どういうことか、

わかっているのか。


たしかにね。

従来からある、ザイロリックなどの

アロプリノール系の薬剤は、腎排泄のみ、

だったので、腎臓が本当に悪くなってしまった人には

負担が多すぎて、飲めなかったりしました。


でも、今は、40年ぶりの新薬と言われている

フェブリクがありますからね。

フェブリクは、ザイロリックと違って、多経路排泄なので、

腎臓だけじゃなく、胆汁からも代謝できるのです。


結果、フェブリクの方は、

腎臓ばかりに負担がかかるわけでないので、

少しは 体に優しいです。

副作用も少なめ、ということらしいです。


痛風の薬のデメリットの一つ、はね。

毎日、飲み続けなければ ならないことなのですよ。


フェブリクの場合は、1日1回1錠で良いので、

飲む人の負担も少しは楽になったかもしれませんが、

それでも、何年も、いえ、

何十年も飲み続けなければ ならないかもしれないのです。


これが副作用の面でも金銭的にも心理的なことでも

飲む人の負担になる可能性があります。


この何十年の間に、薬を飲み続けることで自分の体に

どんな影響が出るのか。

それは誰にもわかりません。

個人差もありますしね。


でもね。

一生、痛風発作で苦しまなければ ならないのですよ。


痛風発作を経験したことがありますか?

どれくらい痛いものなのか、知っていますか?


痛風の薬に限らず、薬剤を長期的に

飲み続けることが体に良いハズは ないでしょう。

どんな薬にも、副作用が つきもの、と言いますしね。


ですが、痛風というものは、年々、

痛風発作を起こす回数が増えてきたり、

痛風と痛風の間隔が狭くなってきたり、

いったん、発症してしまうと、なかなか回復しなかったり、

長びいたり、長期に歩けなくなったり、するんですよ。


歩けなくなる、ということの意味がわかりますか?


痛風のせいで、社内に居づらくなったり、

仕事を辞めざるをえなくなってしまった人も

いると思います。


「職を失う」ということは、どういうことか。

自分の人生にとって、どれほどの影響があるのか。


「痛風の薬は飲んではいけない」などと言う人は、

痛風の人の苦しみなんか、わかっちゃいないんでしょう。


2022年8月21日日曜日

水を飲めば痛風は治るのか

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◆ 痛風 水

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治らないですよ、水を飲んでも。

水に痛風治療効果なんか、ありません。


でも、痛風の人が

「水を多めに飲むと良い」というのは本当です。


●水を飲む→→尿を排泄する回数、尿量が増える→

→尿に溶けた尿酸の排出量が増える→

→尿酸の排出量が増えると血液中の尿酸濃度が下がる→

→尿酸値が下がる


・・・と理屈の上では、理論上では、

水を多く飲めば飲むほど尿酸値が下がるように思えますが、

実際には、そんな簡単なものでは ありません。

そんなに うまくコトは運びません。


体が必要とする以上の水を大量に(カバのように)

飲みすぎると、腎臓に負担がかかりますし、また、

水の飲みすぎは「体を冷やし」ます。


「体が冷える」というのは、

内臓が冷える、という意味です。


内臓が冷える、ということは、すなわち、

内蔵機能が低下することですからね。

あまり良いとは言えません。


でも、これは水を飲まない方が良い、

という意味じゃないですからね。

水は飲んだほうが良いです。

それも「やや多いめに」ね。


これでもか、これでもか、と

メチャクチャに飲みまくるのは駄目、

というだけの話。

飲めば飲むほど痛風に良い、というものじゃない、

ということです。

何ごとも「やり過ぎはダメ」ということ。


腎臓だって、臓器ですから、

水を濾過するにしろ、どんどんどんどんどん・・

水が体内に入ってくると、

その処理に疲弊してしまいます。


でもね。

尿酸値は下げたい。

それには、尿を多く出さなきゃね。


じゃあ、どうしよう・・ということで、

次に目指すのは「尿のアルカリ化」です。


「気持ちが悪くなるくらいまで水を飲む」のでは、なくて。

「吐きそうになるまで水を飲む」のでは、なくて。


水は、多いめに飲むけど、動けなくなるほど

水を飲むのは止めて、そうじゃくて、尿のアルカリ化を。


この、尿のアルカリ化というのは何か、というと、

尿酸には「水に溶けにくい」という性質だけじゃなくて、

「尿酸は、酸性尿には溶けにくく」そして

「尿酸は、アルカリ尿には溶けやすい」という性質があります。


ところが、痛風になる人、酸性尿の傾向があるようで、

なかなか、尿酸の体外の排泄量が増えないのです。


なんで酸性尿になるかというと、

食生活に大きな原因があります。


肉や魚ばかり食べる食生活とかね。

それでいて、野菜や海藻などのアルカリ食品は

何も食べない、とか。


あと、食事の内容ばかりではなく、

1日の食事の総量を夕食を

主にシフトするような食生活だったり。

つまり、晩御飯をドカ食いする、ってこと。


朝食抜きっていうのも、良くないです。

空腹の時間が長いですから、次にお腹に食事が入ってきたときに

目一杯、吸収してしまいますし。


それから、夕食後、食べたら、すぐ眠る・・ってのも、

酸性尿に傾けてしまう原因のひとつです。


まあ、そんなこと言っても、仕事で帰宅の時間が遅い人は、

どうしても、そうなってしまいますけどね。


で、水を多いめに飲む話。

水をたくさん飲みましょう、といっても、

人間の体には、飲める量の限界というものがあるので、

じっとしていても汗が流れてくる夏ならば、

いくらでも水を飲めそうな気もしますが、それ以外の季節なら、

そんなに多くの水は飲めないです。


気持ち悪くなってしまいますからね。


1日に、水を最低でも2リットルを飲みましょう、なんて

言いますが・・

実際に、水を飲んで実践してみると、なかなか、

そんなに飲めないです。


そこで、尿をアルカリ性に傾けてくれる助けとなるものが、

「クエン酸」です。


痛風の人は、肉や魚が好きな人が多いですからね。

痛風だから肉も魚も食べちゃダメ、

ということではないのですが、

野菜を「まったく食べられない」という人もいるのですよ。


ますます、尿が酸性に傾いてしまい、尿酸の体外排泄が滞り、

血中尿酸濃度が高くなって、尿酸値が上がって、

痛風発作が出る・・

ああ、いいことは何もないじゃないですか。


暴飲暴食を繰り返して、クエン酸さえ飲んでいれば、

それで大丈夫・・というものでもありませんが、

尿酸をできるだけ排出したいですからね。


「野菜や海藻が大好きで、野菜ばっかり食べています。

 肉や魚は ほとんど食べないよ」


というような人なら心配ないかもしれませんが、

痛風になる人は、その反対の人が多いかな?

そんな気がします。


クエン酸さえ飲んでいれば、尿酸値対策は万全・・

というわけでもないのですが、クエン酸は、

尿酸の体外への排せつの、

一助になってくれると思います。


2022年8月20日土曜日

痛風 完治

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◆ 痛風って完治するの?

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病気というのは、治療を続けていると

完治するケースも多いですが、

痛風というのは“完治が非常に難しい”病気です。


痛風の症状として有名なものが、いわゆる

痛風発作ですが、関節の炎症が起こっても

いずれ関節炎は時期がくると消失します。


ですが、これは痛風が完治したわけじゃないです。

尿酸値が高い限り、

また、いつか、痛風発作は再発してくるのです。


これでは、とても完治とは言えませんね。


痛風の完治が難しい理由は、

痛風の要因が「生まれつきの体質」による要素が

大きいから、です。


一昔前は「痛風は、贅沢病」だと言われていて、

「プリン体の多い食事を控えましょう」とか

言われ続けてきましたが、

いくらプリン体の多い食事を食べまくっても

ビールを飲みまくっても、

痛風にならない人は “痛風にならない” ですから。


持って生まれた体質、ってヤツです。


痛風になりやすい体質(痛風体質)の人がいる反面、

痛風になりにくい体質の人がいる現実。


痛風になりにくい体質の人は、一目、体形をみれば

すぐにわかります。


痩せている。

骨と皮。

夏になると夏バテしていて、弱々しい。

体が筋肉質や肥満じゃない。

体力がない。

食べられない。

食が細い。

胃腸が弱い。


つまりね。

胃腸の能力が低いのです。

消化吸収能力が、痛風になりやすい人に比べて

遥かに劣っているわけです。


痛風の人と同じ食事をしても、

同じものを食べているのに、

痛風の人は全部、栄養分として吸収する。

ところが、胃腸の弱い人は、

栄養分として吸収する力が弱い。

全部、吸収できない。


江戸時代、雨が降らずに

飢饉が起こって、一番先に死ぬ人は、

こういう「胃腸が弱くて消化吸収能力の低い人」です。


ところが、今は残念ながらというか、

江戸時代じゃないですからね。

飢饉なんか、ありません。


むしろ、飽食の時代で、

誰もが、如何に食べ過ぎないように、

なんとかしてダイエットしよう、と

心がけるような時代です。


そんな時代ですから、

生まれつき、胃腸の消化吸収能力が高性能な、

痛風体質の人は受難の時代なのです。

ちょっと食べただけでも、抜群の吸収をしてしまう、

高性能な胃腸を持って生まれたのですから。


冬山で遭難して、板チョコ1枚しか食料がない。

そんなとき、メンバーの中で、

誰よりも長く生きられるのは、痛風体質の人なんです。


ぱたり。

ぱたり・・と、一人、また一人と死んでいく中、

自分だけは、なかなか死なない。


だって、高吸収体質だから、

他の人よりも、ずっと栄養分の吸収能力が高いのです。


・・・って、言っても冬山なんか行かないので、

何の意味もないですが。


生まれつきの体質を嘆いても仕方がありませんので、

食事に気をつけたり、運動したり、

いわゆる、生活習慣の改善で

痛風の体質を少しずつ改善していくしかないのかも。


生活習慣の改善は、いつの時代も

痛風改善の基本中の基本ではありますが、

現在では、痛風新薬 (フェブリク錠) など

副作用が少なめで尿酸値を下げる効果が大きい薬が

発売されていますので、昔ほど、厳しい食事制限を

推奨されなくなりつつある傾向があります。


つらい食事制限は、なかなか実行できる人は

少ないですから。


それより、尿酸値を下げる薬

(フェブリクやザイロリックなど)

を飲みましょう、というのが、今の時代の

痛風治療の主流となりつつあるようです。


2022年8月19日金曜日

痛風 睡眠障害

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◆ 痛風 睡眠

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痛風だと睡眠障害になるわけではありません。

睡眠障害が原因で痛風になるわけでもありません。


ですが、睡眠と尿酸値は少し関係があって、

睡眠不足になると「尿酸値が上がる」傾向があるようです。


夜は、早めに寝ましょうね・・・と。


なんで、睡眠が大事なのか。

どうして、痛風と睡眠が関係あるのか。


「夜ふかし」をする、というのと、

眠いし、寝たいのに眠れない (?)

「睡眠障害」は少し違うかもしれませんが、

とにかく、夜は寝た方がいいです。


特に「夜中の12時~3時くらい」の睡眠は重要、

だと言われています。

夜ふかし、というか、睡眠時間が少ない、ということはね。

起きている時間が長い、ということなんです。


起きている時間が長い 

体内の老廃物がたくさんできる

体内の老廃物がたくさんできる 

老廃物を処理をする肝臓に負担がかかる


・・・ということで、いろいろと身体に 

しわ寄せ (負担) がくるわけで。


また、人間には自律神経というものがあって、意識しないでも

心臓が動いたり血液が流れたりしてくれるアレのことですが、

その自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があって、

昼夜で交互に入れ替わります。


交感神経が “緊張” としたら、

副交感神経は “リラックス” という感じ。


人間は昼、活動して (働いて)、

夜は休む (寝る) というサイクルの繰り返しなんです。


ところが、夜も寝ないで、いつまでも起きていると、

ずっと「交感神経優位」の状態が続いて、なかなか

「副交感神経優位」の状態に切り替わらない。


さらに「副交感神経優位」は“緊張”の状態ですから、

体内の血管まで緊張状態、つまり「血管が収縮する」のです。


血管が収縮すると、血量が悪くなって、

腎臓への血液供給も減少。


腎臓とは、血液を原料にして尿をつくる臓器ですから、

交感神経優位の状態が長く続くと、血流が悪化して

腎臓が作る尿も減るわけです。


尿酸は、大部分が尿に溶けて尿と一緒に排泄されますから、

作られる尿が減るということは、

排出される尿酸の量も減る、ということ。


尿酸の排せつが減ると、血中尿酸濃度があがって

「尿酸値が上がる」という、あまりありがたくない結果に。


寝てりゃあ、尿酸値が下がる、

というものでもないかもしれませんが、

起きてばかりいると、体調も悪くなるし、眠いし、

尿酸値も上がるし、あまりいいことはないですよ、と。


ところが、ねえ。

意識して「夜ふかし」している人ばかりじゃなくて、

「眠れない」人もいるのです。


フェブリク(尿酸値を下げる薬)を飲んでいる人は、

副作用というか、やたら「眠い」場合もあるので、

まあ、そんな心配は、いらないか。


でも、心配事とか、強いストレスがあったら眠れないことも

ありますし、そんな場合は、どうするんだろ?

普通は、病院へいって睡眠薬をもらうんでしょうか。


2022年8月18日木曜日

尿酸値高め お酒のみたい

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◆ 痛風だけど お酒のみたい

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痛風なんだけど、いや、わかっているだけど、

それでも、やっぱり、お酒を飲みたい。

仕事が終わった後の一杯が なけりゃあ、

1日が終わった気がしない!


お酒は、ただのアルコール飲料ではなく、

次の1日のための活力源でもあるのです。

お酒が好きな人にとってはね。


でも、だからといって

飲みすぎて痛風が出たら、いやだなあ。


でね。

その人の場合は、ウイスキーではなくて、

ビールだったんですけど、痛風なんで

ビールの飲む量を減らしたんですよ。

痛風発作が出たら困るので。


でもね。

しばらくして、夏になったら、

やっぱり、今年も痛風発作が出てしまったんです。

ビールの量を減らしたのにも関わらず。


ビールを減らしたのに、痛風が出たじゃないか!?


個人差があるとは思いますが、結果的に

ビールを減らしても

痛風発作を免れることはできなかった、

ということ。


たとえば、1日に

500mlの缶ビールを2本飲む人がいる、とします。


その人が一週間に飲む量は、日によって違うかもしれませんが、

おおざっぱに考えて、


(500ml×2本)×7日間=7,000ml


7,000mlといえば、7リットルじゃないですか。

そう考えると、すごいですね。


で・・

痛風なんで、半分に減らしました、と。

1日に500mlの缶ビールを1本だけにしました。

飲みたいけど、我慢して半分に減らしました。


その場合、

(500ml×1本)×7日間=3,500ml


ところが、この飲み方で、痛風が出た、と。


じゃあ・・

どうしよう、ということで

考えて、飲み方を変えてみることにしました。


飲む量を減らすのをやめました。

今まで毎日2本だったのに、1本は寂しいですからね。


そのかわり・・

飲む量を減らさずに「飲む回数を減らす」ことにしました。


休肝日ってヤツです。

週に48時間、連続して“アルコール抜き”の日を作って、

自分の肝臓を休ませましょう、と。


1日の飲む量は減らさず(500ml×2本のまま)

月曜日と火曜日は、寂しいですけど、休肝日に。


すると・・・こんな感じです。

(500ml×2本)×5日間=5,000ml


この方が、一週間単位での飲酒量は、

量を半分に減らして毎日飲むパターンである、

「(500ml×1本)×7日間=3,500ml」よりも

飲酒総量は多いわけです。


けど、おそらく、

休肝日を作りながら飲む

「(500ml×2本)×5日間=5,000ml」のほうが

痛風発作の頻度は少ないんじゃないか、と思います。


・・・・・・・・・・・・・・。


ほんと?

ホントに そうなの?


いや、実はね。

これは人によって個人差が激しくて、

お酒の飲む量を減らすどころか、休肝日を作るどころか、

きっぱりと禁酒した!

なのに、痛風発作が出た、という人もいるんですよ。


その人、怒り心頭でしたよ。


飲みたいのに、我慢して、

痛風が嫌だから、飲みたい酒も止めたのに、

痛風が出たじゃないか!?


こんなことなら、飲んでりゃ良かったよ!

・・・・と。


で、結論。


結局ね。

ビールにしろ、ウイスキーにしろ、

お酒、つまり、アルコール飲料を飲んでも飲まなくも、

痛風発作が出る人は出るんですよ。

出ない人は、いくら飲んでも出ないんです。


体質です。

痛風は。

持って生まれた体質なんです。


アルコール飲料は

痛風の大敵のように思われているようですが、

ストレス解消になったり、

コミュニケーションをはかれたり、

いろいろ良い面もたくさんあります。

明日への活力、となる人もいるでしょう。


その反面、全てのアルコール飲料は、

体内で分解されるときに、肝臓が尿酸を生成します。

飲めば飲むほど、尿酸が増えるので尿酸値も上がります。


さらに乳酸という物質がアルコール飲料を飲むことによって

腎臓にたまって、その乳酸が尿酸の排泄を阻害するのです。

そのことによって尿酸の体外への排出が低下して、

血中尿酸濃度が上がり、結果的に尿酸値が上がる、

というわけで。


だから、痛風のためには「禁酒が一番」という

寂しい結論になってしまいます。


でも、生まれつき尿酸を作り過ぎる人、もしくは

生まれつき尿酸の排泄する力が弱い体質の人なんかは、

禁酒しても、何をしても、やっぱり

痛風発作が出てしまったりね。


つまり、アルコール飲料うんぬん・・以上に

体内で「尿酸を作りすぎてしまう」体質なわけです。


じゃあ、何をやっても、何を飲んでも

痛風でるなら、もう飲むぞ!

やってられるか!


いえ、もうちょっとだけ、聞いて下さい。


こういう尿酸を多く作り過ぎる体質の人が

バンバン飲みまくると、やっぱり痛風発作のリスクは

高まります。


さきほどの禁酒の件ですが、

お酒をやめたら、痛風発作が出なくなった、という人も

中には いるわけです。

また、肥満解消しただけで尿酸値が下がった、という人も

いるわけです。


逆に、そんなくらいで下がるもんか、という人も いるわけで。

個人差が あるんですよ。


でね。


もし、自分が・・

肥満を解消して痩せても尿酸値が下がらず、

我慢に我慢を重ねて禁酒しても、それでも

痛風発作が出る体質だ、と。


じゃあ、人生から

お酒を取り上げられてしまうしか、ないのか・・

というと、それでは、やっぱり寂しいですよ。


推奨なのは、やはり、

「休肝日を週に48時間、入れながら、少しだけ飲む」

という方法。


それでも、やっぱり、痛風発作が出てしまう、

こんなに気をつけているのに、痛風が出る、

という人は、生まれつき

痛風になりやすい体質 (痛風体質) ですから、

痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) を飲むのが現実的です。


尿酸値を下げる薬というのは、

フェブリクとか、ザイロリックとか、

尿酸降下薬のことです。


そもそも、尿酸値を下げる薬というのは、本来、

尿酸値を下げるために飲むのであって、

「お酒を飲みたいから、薬を飲む」

というのは 少し違う気もします。

でも、周囲を見回しても、そんな人ばっかりですよ。

それが現実的な方法なのかもしれませんね。


生活習慣の改善をしろ、もっと痩せろ、運動しろ、

うまいものは食うな、薬を飲め、酒は止めろ・・・・・

なんて言う人は、きっと自分が痛風じゃないから、

痛風の人の気持ちが わからないんじゃないか、

と思ったりもするのです。



2022年8月17日水曜日

痛風サプリメント アンセリン

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◆ アンセリンで尿酸値は下がるの?

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アンセリンというのは、痛風に効果的、

と考えられているサプリメントのことです。

医薬品じゃなくて、あくまで健康食品という扱いです。


そもそも、アンセリンってのは疲労回復物質として

研究されていたもので。


マグロやカツオなどの、大海を泳ぎまくる大型回遊魚が

一日中、一年中、泳ぎ続けて疲れないのは、なぜか?

私なら、5メートル泳いだだけでも

疲れてしまいますけどね。(個人差あり)


さて、マグロやカツオが疲れないのは

筋肉に「秘密」があって、おそらく、筋肉中に

疲労を回復させる物質があるんじゃないか、

というわけで、筋肉中にあるアミノ酸 (アンセリン) が

見出されて研究され続けていたわけで。


ところが、このアンセリンを研究しているうちに、

なんと、尿酸値を下げる効果が期待できることが

わかってきて、疲労回復物質の研究は

“そっちのけ” になってしまい、痛風サプリメントとして

大々的に発売されているわけです。


まあ、そっちの方が金 (カネ) になる、

ってことでしょうか。

怪我の功名というか、現金な・・というか。


たしかに疲労回復サプリとか、

そういう方面の研究が進んでいたら、

疲労回復サプリで発売されていたら、

私なら買いませんしね。


痛風で苦しんで、痛風発作で痛い思いをしている人は

世の中、たくさんいますから。

そりゃあ、痛風の人をターゲットにした方が

市場は大きいでしょ。


で。

痛風サプリとして、

尿酸値が下げる効果があるよ、

と言われ続けているアンセリンですが、

どの程度の効果があるのか。


痛風で酷い目に遭っている人なら、ついつい、

飛びついて衝動買いしてしまいそうですが、

アンセリンは、あくまで健康食品ですからね。

医薬品じゃない、ということです。


つまり、痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) で著名なものに、

フェブリクやザイロリックがありますが・・・

これらに匹敵するほどの効果を期待していたら、

がっかりするかもしれません。


フェブリクなら

尿酸値 15mg/dlだった人が、

尿酸値 6mg/dlになった、とか

充分、有り得る話ですからね。


(ちなみに、フェブリクのジェネリックには

 海外製造のものですが→ 

フェブタズ(Febutaz)があります。

 激安です)


アンセリンは、尿酸値を下げる効果が期待できる、

と考えられているサプリメントですが、

そこまでの効果は ないでしょう。


ただね。

医薬品以外に、尿酸値が下がる効果がありそうなものは、

他にそんなに「ない」ということです。


アンセリンには、

尿酸降下作用と尿酸排出作用の両方の作用がある、

と考えられている、数少ないサプリメントです。


尿酸を体内で作るのを抑制しつつ、さらに

尿酸の排出を促す・・って感じでしょうか。


世間の評価というものは、厳しいものですので、

アンセリンが全く効果がないのなら、あっという間に

淘汰されて、世の中から

消え失せてしまっていることでしょう。


いわゆる、効果には個人差がありますので、

絶賛する人もいれば、

ボロクソに言う人もいるかもしれません。


アンセリンで尿酸値が下がった人は、

今後も飲み続けるでしょうし、

飲んでみたけど、期待したほどじゃなかった人は、

もう二度と買わないでしょう。


でも、なんとかして、尿酸値を下げたい。

何か方法はないものか、と探しているなら、

一度、アンセリンを試してみるのも

良いかもしれませんよ。


2022年8月16日火曜日

コーヒー 痛風予防

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◆ コーヒーは痛風に悪いの?

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コーヒーは痛風に良い、

コーヒーを飲むことで尿酸値が下がる、

などと言われていますが、コーヒーなら何でも良い、

というわけでもありません。


UCC珈琲ならいいけど、ジョージアは駄目、とか

そういう意味じゃないよ?

(ジョージアの珈琲もおいしいですから)


甘い、砂糖のたっぷり入ったような珈琲は駄目、

ということです。


特に缶コーヒーとか、かなり甘いですしね。

缶コーヒーといっても、中には

ブラック無糖とかもありますが、

尿酸値改善のために飲むならば、甘い珈琲はダメです。


なんでか。


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○珈琲が尿酸値を改善するのは、

コーヒーに含まれているクロロゲン酸

というポリフェノールがあるから。

このクロロゲン酸が、尿酸値を下げる効果がある

と考えられています。


ただし、少量のコーヒー摂取では効果は薄く、

1日6杯以上のコーヒーを飲むことが望ましい、

のだそうで。


●甘いコーヒーが駄目なのは、なぜか。

甘いコーヒーには砂糖などの糖類が、

たっぷりと含まれているから。

この砂糖は、体内に取り込まれて、

肝臓で分解されるときに、プリン体に変わります。

プリン体は代謝の最終老廃物として、やがて

尿酸になります。


甘いコーヒーに限らず、糖類を大量に摂取することは

血液中の尿酸を増やしてしまうことになるので。

尿酸が増える、ということは

尿酸値が上がる、ということ。


大量の (1日に6杯以上) のコーヒーを飲んで、

尿酸値を下げることを期待しているのに、

甘いコーヒーを選択してしまうと、

クロロゲン酸効果以上に、糖類過剰摂取で、

尿酸を作りすぎてしまう、という

思わぬ結果になってしまう、ということです。

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って、ことは?


ブラックコーヒーを飲みましょう、と。

この際、ミルクも抜いて、砂糖も抜いて、

ブラックで。


・・・ということです。


え?

ブラックコーヒーって、苦手?

口の中が苦い?


だからといって、ブラックコーヒーを飲みながら、

甘いケーキを食べていたりしたら、まったく

意味がないですからね。


痛風だから、甘いものは一切食べない、とか

自分で縛り付けてしまうと、なかなか続かないし、

しんどいです。

ストレスも溜まるかもしれませんしね。

(強いストレスは尿酸値を上げてしまいますから)


けど、甘いものは大量に食べたら、尿酸値が上がる、

と知っていたら、自分で気をつけるでしょう?


今日は、これくらいで食べるのを止めよう、とか。

昨日は食べたから、今日は食べないようにしよう、とか。

それだけでも長期的に見ると、違うと思うのです。


甘いものを食べたから、甘いものを食べ過ぎたから、

といって、子供の頃は ともかく、

誰も叱ったりしてくれませんので、

(好きな人は) ついつい食べてしまいそうになります。


甘いものを食べ過ぎると、尿酸値が上がるだけでなく、

肥満の要因にもなりやすいですし。


肥満になると、内臓脂肪が増えて、その内臓脂肪が

尿酸値をあげる要因となる

ホルモンのような物質を出しますし。

(まったく、油断なりません!)


痛風なら、甘いもの (甘い食べ物) には要注意、

ということで。


食べちゃいけない!

ということはないですが、

ホドホドにしておいたほうが いいかな、と。


というわけで、尿酸値を改善しようと思って

珈琲を飲むならば、ブラック珈琲がお勧め、

ということです。


あと、珈琲に限らず、ですが、

アイスコーヒーを飲むなら、

お腹を冷やしてしまうので、

ホット珈琲のほうがお勧めです。


お腹を冷やしてしまうということは、

内臓を冷やす、ということ。

内臓が冷えるということは、

内蔵の機能も低下する、ということ。


お腹の調子 (便通とか) だけでなく、

尿酸を尿と一緒に排泄する腎臓の機能とか、

あらゆることに関係してきますので、本当は

「夏でも温かい飲み物を飲んだほうが良い」です。


・・・とか言っても、夏にホット珈琲を飲む人なんか、

少ないですけどね。

(いや、一年中、ホットを飲む人を

何人かは見たことがありますが・・)


本当は、珈琲だけでなく、お茶でも何でも

夏でも温かいものを飲んで、

お腹を冷やさないほうが良いです。



そういう私は、この強烈な暑さの毎日に

氷の入った水をガブガブ飲んで

お腹を冷やしまくっていますが、

いや、熱中症になっては駄目だから、とか、

痛風なんで水分を取らなきゃダメだから、とか、

ぬるい水なんか飲めないよね、とか、

ええと、その、あの、

誰に言い訳してんだか。


2022年8月15日月曜日

タバコやめたら痛風

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◆ 喫煙と痛風

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「タバコをやめたら痛風になった」というのなら、

「タバコを吸えば痛風が治るのか」

と言われてしまいそうですが、

いったい、喫煙と痛風は関係があるのか、ないのか。


全く関係ないわけではない、という

歯切れの悪い言い方になってしまいそうですが、

喫煙&禁煙は、痛風に少しくらいは

関係がなくもない、ようです。


理由は、煙草に含有されている有害物質が

栄養の吸収を阻害するから。


「栄養の吸収を阻害」っていえば、

体に良くないイメージがありますが

(っていうか、実際に健康に良くないのですが)

痛風には、とっても好都合。


というのも、痛風になる人は、

たいてい高吸収体質の人が多いから。


「高吸収体質」というのは、

胃腸の性能 (?) が優秀で、同じものを食べても

他の人よりも、より良く、より多く

吸収できる体質の人のこと。


具体的に言うと、

体が筋肉質な人、すぐに太る体質の人。

特に「水を飲んでも太る」ような人は、胃腸の能力が

他人よりも高い、と考えられてます。


こういう人は、痛風になりやすい、

痛風体質とも言えます。


逆に、いつも痩せていて、

夏になったら、夏バテで何も食べられず、

つらく苦しい思いをして弱々しい人。


こういう人は、どちからというと、

低吸収体質です。

そういう人は、痛風とは無縁です (羨ましい!?)。


つまり、痛風は生まれつきの体質による要因が

大きいですが、それは・・何を食べるか

(プリン体の多い食品を多く食べているとか、

ビールを飲んでいるとか)

というのもありますが、食べたモノを

どのくらいの精度で吸収する能力があるか、

ということが 密接に関係しています。


・・・・・・・・・・・・・。


原始時代とかじゃなくても、江戸時代とかでも、

人類は、常に飢餓との戦いでした。

江戸時代も一部の特権階級以外は、常に

飢饉とか、飢えで苦しんでいて。


こんな時代には「痛風は なかった」はずです。


なんとかして、いかにして、

食べ物を口に入れるか、お腹一杯食べるか。

それが、即、生きることに

直結していた時代だったから。


でも、現代は飽食の時代で、そんなに贅沢しなくても、

常に食べ物は豊富にあります。


あまり「飢え死にした」とか、

そういう話を、あまり聞いたことがありませんしね。

たまに、飢え死にした人がいると、

テレビのニュースになるくらい。


江戸時代に、消化吸収能力の高い、

痛風体質の人がいたら、

少ない食べ物しか入手できない時代でも、

誰よりも 長生き 

できたことでしょう。


痛風体質、高吸収体質は、

長寿の体質ですからね。


ですが、食べ物が豊富にありすぎる現代社会では、

それが裏目に出ています。

痛風とか、糖尿病になったり、とか。


長い人類の歴史でも

「食べすぎで太ってしまう」というような時代は、

過去に ほとんどなかった

(支配者階級だけ) わけですから。


で・・・


そこで、煙草が、そういう過去の、江戸時代のような

食べ物が枯渇していた時代の再現になるのか、というと

さあ、どうなんでしょ。

よくわかりませんが、確かにタバコには

有害物質が含まれているので、

栄養の吸収を阻害するようです。


そういう意味では、タバコは痛風の人にとって、

もってこいのアイテムでは ありますが、

たばこが健康に良くないことは

誰もが知る周知の事実なので、

決して喫煙が推奨されているわけでは ありません。


でも、喫煙していた人が

タバコを止めたら、太った、とか。

たばこをやめたら、飯が うまくなった、とか。

煙草をやめたら、痛風になった、とか。


そんな話を聞いたことがあるので、やっぱり

煙草と痛風は (多少は) 関係あるのでしょう。


それでも、

煙草を吸うことは痛風に どうか・・ということになると、

痛風に良くても健康には良くないので、

やっぱり、禁煙がお勧め、

ということになってしまいます。


まあ、痛風を改善するために喫煙を始めた、

なんて人は いないとは思いますが、

禁煙できる人は、した方がいいかな、とも思います。


禁煙に失敗した人は、

「喫煙は痛風に良い効果があるんだから、まあ、いいか」

と、あまり悲観的にならずに自分を納得させましょう。




・・・・って、こんなことで、いいの??


2022年8月14日日曜日

尿酸値が高くても痛風にならない

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◆ 高尿酸血症 痛風 違い

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尿酸値が高い人 (尿酸値 7.0mg/dl以上) のことを

「高尿酸血症」といいますが、

高尿酸血症の人は必ず、痛風になるか、といえば、

そうとも限らないです。


「高尿酸血症=痛風」では、ない・・のです。


高尿酸血症になる人には、2通りのパターンがあって、

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[パターン その1]

高尿酸血症で痛風発作が (一度でも) 出た 

痛風 (同時に、高尿酸血症でもある)


[パターン その2]

高尿酸血症だけど、痛風発作が一度も出たことがない

 → 高尿酸血症 (痛風とは言われない)

----------------------------------------------

というわけで、

尿酸値が高いからこそ、高尿酸血症なのですが、

高尿酸血症だから、といって、必ずしも、

痛風になるわけでもないのです。


じゃあ、同じように尿酸値が高いのに、どうして

Aさんは痛風発作が出て苦しんでいるのに、

同じような水準の高い尿酸値のBさんは痛風が出ないのか。


これは、なぜだか、科学的に証明されておらず、

ただ単に「体質」と一言で片付けられているのが現状。


体質って、一言で言われましても、ねえ?


コッチは、いつも痛い思いをしているのに、片方では

涼しい顔ですか?

なんか、納得できない、というか、理不尽というか・・


ところが、現実には、

尿酸値が高いだけで痛風が出ない人 (高尿酸血症)は、

たくさんいるのです。

っていうか、そういうタイプの人の方が多いのです。


どれくらい、多いのか。


日本国内において、高尿酸血症は年々増加傾向なので、

いつの調査か、いつのデータかによって

正確な数字は違うのですが、成人男子のうち、

25パーセント以上が高尿酸血症なのだそうで。

さらに、30歳以上に限定すると、30パーセントにも!


いったい、日本中に、どのくらい

高尿酸血症の人がいるのか。

一説には、500万人以上・・ということなのですが、

500万人!

成人男子の25パーセント以上が高尿酸血症!?


こりゃあ、もう、右を向いても左を向いても、

高尿酸血症だらけ。

そこのアナタも、そちらのキミも、

みんな高尿酸血症かも!?


ところが、これだけ満ち溢れていて、もうすぐ

国民病とか言われてしまいそうな高尿酸血症ですが、

その中で、痛風を発症させてしまう人は

意外に少ないようです。


う~ん・・なんて不運なんでしょ?


同じ高尿酸血症でも、痛風になって苦しむ人もいれば、

痛風にならずに苦しまなくてもいい人もいるなんて!


でね。

ドッチがいいと思いますか。


つまり、尿酸値が高い高尿酸血症だけど、

痛風なんか出ない人。

あるいは、尿酸値が高い高尿酸血症だけど、

痛風になって痛風発作で苦しむ人、と。


そんなの決まってるでしょ!?

痛風じゃない方がいいに決まってるでしょ!?


まあ、苦痛の多い少ないで考えると、

圧倒的に「痛風じゃない」方がいいでしょう。

比べるまでもない、という感じ。


でもね。

本当に、そうなんでしょうか。


痛風が出る人も、痛風が出ない人も、

尿酸値が高い、ということは同じなんです。


尿酸は、水に溶けにくい、という性質があるので、

尿酸値 7.0mg/dl以上になると、血液中に溶けずに

結晶化してしまう、というのは、

痛風が出ようが出まいが同じ。


つまり、尿酸値が高ければ、結晶化した尿酸が

関節などに蓄積していく、ということ。


そして、数年。

あるいは、数十年。


知らないうちに、体内の関節など、いろいろな箇所に

じわりじわり、と尿酸結晶は蓄積していきます。


痛風が出るタイプの人は、体内に蓄積している尿酸結晶が

飽和状態になって、ついに爆発。

痛風発作を起こしてしまいます。


痛風発作は腫れて痛いですが、同時に患部が発熱していて、

その熱で沈着している尿酸結晶を

溶かそうとする作用があります。


そして、少しずつですが、その腫れて痛い箇所の尿酸結晶が

小さくなってくると、やがて、痛風発作は終息に向かいます。


でも、尿酸結晶が小さくなった、とはいえ、

その痛風発作の箇所だけですし、それに

尿酸値が高いままでしたら、また、さらに

新たな尿酸結晶が (違う場所にも)

蓄積し続けるんですけどね。


それでも、ときどき、リセットじゃないですけど、

少しでも尿酸結晶を溶かそうとする作用はあるのです。

痛風発作ってデメリットばかり、と思われていますが、

悪いことばかりでもない、ということ。

(でも、ものすごい激痛ですが)


さらに、この「痛い」ということが、

当人の反省を喚起します。

(反省しない人もいますが)


ああ、こんなことじゃ駄目だ。

体に、健康に、もっと気をつけなきゃ。


ビールも減らそう。

運動もしよう。

甘いものを控えよう。

肉とかプリン体の多い食品を少なめにしよう。

睡眠も充分、とろう。

ストレスは (難しいけど) なるべく

溜めないようにしよう。


いわゆる、生活習慣の改善ってヤツです。


痛風治療法は昔と比べて大きく変わってきていますが、

今も昔も変わらないのは、痛風改善法の基本は、

「生活習慣の改善」ってこと。


たしかに、今は

フェブリク (尿酸降下薬の痛風新薬) のような、

いい薬も出ていますが、

まず、自分で自分の体に気をつけるのが大切ですから。


一方、高尿酸血症だけど、痛風が出ない体質の人は、

どうなのか。


どう違うか、というと、そういう人は、

痛くないわけです。

痛風発作が出ないのですから。


じゃあ・・どういう行動を取るでしょうか。


ビールも減らしますか? 別に、足も痛くないのに。

運動、します?

甘いもの? なんで、控えるの?

肉とかプリン体の多い食品? おいしいじゃないの!

なんで、食べちゃいけないの?

睡眠?

ストレス?


そんなの関係ないでしょ。

だって、足も痛くないんですし。

痛風じゃないんですし。


それに、痛風発作が出ないわけですので、

ときどき痛風発作が出て、その痛風発作の発熱で

尿酸結晶を溶かして小さくする、なんてこともありません。

年々、尿酸結晶は蓄積していくばかり。


どうなるのか。

どうなるのかは、個人差があるので

(尿酸値も個々に大きく違う)

一概に言えませんが、腎臓に尿酸結晶が沈着して、

腎機能低下とかに、ならなきゃいいですけど。


痛風発作がなくても、長年のうちに

関節に尿酸結晶が溶けずに蓄積し続けるのは

痛風の人と同じですから、気がついたら、

膝とかが、だんだん膨れて、瘤 (こぶ) のようなものが

できてきて、ある日、突然。


膝の皮膚をブチ破って、何か

白いものが出てきた!


・・・・なんてことに、ならなきゃ、いいですけど。


ちなみに、この現象は「痛風結節」といいます。

瘤のように思えるのは、

尿酸結晶が溜まりすぎて膨れ上がってきたもので、

(触るとブヨブヨしていて、痛くありません)

皮膚をブチ破って出てきた “白いもの” ってのは、

尿酸結晶なんです。


つまり。

痛風の出ない人は、痛風発作という現象が起こらないだけで、

体内では、痛風が出る人と同じように、

「尿酸結晶が溜まり続けている」ってこと。


体質は、自分では選べませんが、

痛風が出ないから、といって、

「尿酸値が高いけど、痛風が出ないから安心」

というわけでもない、ということです。

2022年8月13日土曜日

痛風発作 座薬

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◆ 痛風発作に座薬は効くのか!?

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「痛風発作に座薬は効くか?」→ 効きます。


効くどころか、経口薬 (口から飲む薬) よりも、

遥かに効果的か、と。


座薬というのは、

座りながら飲む薬だ、と長年、勘違いしていた

私のようなアホは いないとは思いますが、

お尻から入れる薬のことです。


薬の有効成分が、直腸粘膜から吸収されるので、

即効性アリ、というか、早く効き目が現れます。


口から薬を飲んで、食道を通って胃腸に入って

吸収されて・・とか、そういう面倒なステップを

はしょって、ダイレクトに直腸から吸収される薬。


入れにくい場合は、坐薬の先の方に

少しだけ水で濡らすと、

滑りが良くなって、入りやすくなるようです。


座薬じゃなきゃ効かない、座薬しか使わない、

なんて人もいるみたいですが、どうも

私は、こういうタイプの薬は苦手で・・


子供の頃、お腹の調子が悪くて、

浣腸したことがあるのですが、トイレが間に合わなくて

失敗してしまった哀しい思い出があって、

お尻から何かを入れる・・・というのは、どうもね。


え?

関係ないだろう、って?


そ、そうでした。

確かに関係ありません。


で・・

座薬は、解熱や鎮痛などの効果が期待できますが、

病院で処方してもらうのが一般的でしょう。


私は病院で座薬を処方してもらったことがないので

(その病院に、よる?)

言わなきゃ処方してもらえないのかもしれません。


もっと、強い痛み止めの薬はないのですか!?

ロキソニンだけじゃ、なかなか効かないですよ!?

・・・とかね。


じゃあ、ボルタレンでも出しておきましょう、

とか、そういう流れでしょうか??


そもそも、ロキソニンというのは、

一般に市販されている消炎鎮痛剤なので。

市販されている薬に、そんな強力な、

そんな効果的な薬はないでしょう。


本当に強力に効果があるのは処方薬、つまり、

病院に行って医師の処方箋を書いてもらって

やっと入手できる薬です。

痛み止めの薬でいえば、ボルタレン、とかね。


ボルタレンは市販されていません。

一般の薬局では販売されていません。

(医師の処方箋があれば可)


と、いうわけですので、

ボルタレンが欲しい人は、病院で診察を受けて

処方してもらいましょう。


ところが、たいていの病院は

夜間は閉院しているわけです。

緊急病院とか近所にあればいいですけど。


ってことは、病院が開院している時間に行くためには

仕事を休まなきゃならない、ってこと。


忙しい!

休んでいる暇なんか、ないよ!?


痛風発作は強烈な激痛ですので、

ロキソニンより強い痛み止めはないのか。

どうやればボルタレンを入手できるのか、

ということですが、病院に行く暇もない人には

個人輸入代行業者から購入する、という手もあります。

海外製造のボルタレンなんですけどね。


日本では処方箋がないと

購入できないことになっていますが、

海外の薬を個人輸入するのは (自分用の場合「のみ」)

認められています。

決して他人に譲渡したり販売しては、いけないことに

なっていますので。


あと、それから、

座薬でも経口薬 (内服薬) でも長期使用には

留意してください。

基本的に鎮痛消炎剤というのは

急性の炎症には効果絶大ですが、

慢性痛には、それほど効かないというか、だんだん

効かなくなる、と言われていますし。


本当に痛いときだけ使用して、痛みが消えたり

緩和したら使用を止めるのが良いかな、と思います。


もし、使わなくても、手元にあるだけで

安心感がありますからね。

痛くなったら、いつでも飲めるぞ、と。


まあ、保険みたいなものです。


で。

ボルタレンも

「ボルタレンサポ(座薬)」や

経口薬としての「ボルタレン」など、いろいろありますが・・


効き目が早いのは、座薬なんでしょうけど、

私はどうも、座薬が苦手で・・・


え?

そんなこと、聞いてない?

2022年8月12日金曜日

痛風の薬をピルカッターで

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◆ ナイフで切るより、ピルカッターで

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私の場合、薬を半分に切る、という発想が元々なくて、

長年、薬を切断したことになどありませんでした。


あるとき、ふと、気がついたのですが、

ロキソニンの錠剤に、真ん中あたりに

「線」が入っているのです。

(ロキソプロフェンは、ロキソニンのジェネリック)


御存知のように、ロキソニンというのは、

痛み止めの薬 (消炎鎮痛剤)。


この、錠剤の中央に、

これ見よがしに入っている「線」ってのは、

ここから、真っ二つに切りなさいよ、

という意味なのでは?


・・と思ったわけです。


痛風発作の激痛というのは、強烈なもので、

あまりの痛さに歩行困難になってしまうのですが、

そんなときは迷わず、ロキソニンを飲みます。


でも、どんなに痛い痛風発作でも、いつかは

痛みも腫れも下火になっていきます。


そのときなんですよ、迷うのは。


もう、飲まなくもいいかな、ロキソニン。

でも、まだ、ちょっと痛いしなあ。


そんなときね。

ロキソニンの錠剤をナイフなどで切ります。

真っ二つにね。

すると、半錠になったロキソニンが

2つ、できるわけで。


この半分だけを飲むのです。

残った半分のロキソニンは、また次回、

痛くなったら飲みます。


半分になったロキソニンでも効果はあるのか。


ありますよ。

でもね。

錠剤が半分になったので、効果も半分です。


痛風発作などで本当に足が痛いときは、

なにもロキソニンの錠剤を切らなくても、

そのまま、1錠飲めばいいのですが。


薬代の節約とかじゃなくて、なるべく

痛み止めの薬を飲むのを減らしたい (症状によって)

場合、ロキソニンなどの錠剤を半分に切ると、

飲みすぎずに済みます。

もっと昔から、この方法をやっておけば良かった、

と思ったりもしています。


で・・・

実際に錠剤をナイフで切ってみればわかるのですが、

うまく切れません。


私が下手なだけかもしれませんが、

粉々に砕けたり、ナイフで力を入れた弾みで

残り半分の錠剤がどこかへ飛んでいってしまったり

(落ちたモノを拾えば済む話ですが)

なかなかね、うまくいきません。


その点、

錠剤専用のピルカッターを使えば、

苦労することなく、容易に錠剤をカットできます。


海外製造の薬ですが、

フェブリク錠の後発薬(ジェネリック)で、

フェブタズ(Febutaz)という薬があるのですが、

「フェブタズ(Febutaz)80mg」

なんてのがありますからね。


日本では、まだフェブリクのジェネリックは

ありませんが、海外では、もう

「フェブリク ジェネリック」として

フェブタズが発売されています。


日本では、

「フェブリク錠 10mg」「フェブリク錠 20mg」

「フェブリク錠 40mg」

の3種類しかありません。


「フェブリク錠 80mg」なんてのは、ありませんからね。

容量が多すぎますよ。

外国人と日本人とでは、体格が違うからなのでしょうか。


でも、考え方によっては、

「フェブタズ80mg」をピルカッターで切れば、たちまち

「フェブタズ40mg」が二つ、できあがるわけで。

お値段も「フェブタズ40mg」を買うよりも、

お得になっています。


ピルカッターで切ることすら、面倒くさい、

と言われてしまうと、ああ、そうですか、

となってしまうのですが、

まあ、そういう手もある、という話。


2022年8月11日木曜日

痛風 足首

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◆ 足首の痛風は なかなか治まらない!

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この、足首のあたりに痛風発作が出るようになると、

非常に厄介です。


“痛風発作が出るようになると ”という言い方をしたのは、

初期の頃とか、痛風初期症状の人は、この箇所に出ることは

まず、ないからです。


個人差はありますが、初めて痛風発作で出た、という場合、

左足の親指の関節の付け根などが好発部位です。

あと、足の甲、とかね。


足先の炎症が起こる場合が大半です。


ところが・・

痛風になって、10年、20年と経過してくると、

痛風発作の炎症は、だんだん違う箇所にも

出るようになってきます。


違う箇所?


「大きな関節」にも出るようになってくるのですよ。


大きな関節というのは、膝とか。

足首 (くるぶし) とか。


大きな関節というのは、表面の面積も広いので、

なかなか、尿酸結晶が飽和状態になりません。


痛風というのは、尿酸値 7.0mg/dl以上の人が

痛風発作の炎症を (一度でも) 

起こしてしまった人のことを言うので。


(痛風発作を発症したことがないのなら、

高尿酸血症ではありますが、痛風とは言いません)


なんで、尿酸値 7.0mg/dl以上という数値なのか

というと、尿酸値 7.0mg/dl以上で

血液中の尿酸が溶けなくなるから。


尿酸が溶けなくなると、どうなるの?


尿酸は結晶化して、関節などに沈着し始めるのです。


これが、長年のうちに尿酸結晶の蓄積が続いて、

痛風発作の原因になります。


つまり、関節などに尿酸結晶が溜まりきらなくなったら

(剥がれ落ちた尿酸結晶を白血球が攻撃するので)、

痛風発作が起こるのですよ。


ってことは、痛風発作は

尿酸結晶が溜まりすぎて、いっぱいいっぱいになったら

起こるわけですから、関節などに溜まりきってない場合、

起こらないわけです。


この、足首や膝などの大きな関節は、

痛風初期症状の頃は発症しない、というのは、

なかなか尿酸結晶が満杯にならないから、なのです。


ただ、面積が広いというだけで、

いつかは尿酸結晶も溜まりすぎて飽和になるのですが。


だから・・

膝や足首に痛風発作が起こる人は、

それなりの年月が経過している人です。


それからね。

この足首とか、膝とかに痛風発作が起こってしまうと、

回復が長引くのですよ。


これは単に、大きな関節は面積が広い分、

蓄積に時間はかかりますが、小さな関節よりも

大量に尿酸結晶が蓄積しているから、なんです。


痛風発作には、腫れと痛みも伴いますが、

炎症の発熱で、その痛い箇所に蓄積している

尿酸結晶を溶かそう、小さくしよう、という作用があります。


何日か痛風発作の痛みが続くと、

だんだん腫れと痛みが縮小傾向があるのは、

炎症の発熱で少しずつ、

腫れあがっている箇所に蓄積している尿酸結晶が

溶けて小さくなっていくから、です。


ある程度、痛風発作の発熱で

尿酸結晶が溶けて小さくなってくると、やがて、

どんな痛風発作も (いつかは必ず) 終息することになります。


でもね。

いつかは終わるとわかっている痛風発作ですが、

それでも足首に痛風が出ると、もう、歩けないですよ。


ここはね。

この足首というのは、歩くたびに体重がかかるのですよ。


だから、一歩踏み出すたびに、ずきん!

また、一歩歩けば、ズキン!


と激痛が走る関節なんです。


家の中ではね。

この際、もう、どうでもいいので、

這い這い (四つん這い) でトイレに行ったりしますが、

戸外では、そうは行きませんからね。

それこそ、松葉杖でもなければ歩けなくなります。


足首の周辺は、ドコに痛風発作で出ても

おかしくありませんが、

足首の内側に出ることが多いような気がします。


でも、足首の内側の痛風発作が治まったら、次は

足首の外側が痛くなって、その次は、

足首の前の方だったりね。


つまり、足首回りが一通り、痛くなったりします。


で、一週 回って、また足首の内側に戻ってきたり。


でも、その場合でも

1回目の痛風発作で、ある程度 (発熱で) 

小さくなっていますので、

2回目は比較的、早く終息するようです。


2022年8月10日水曜日

痛風 フェブリク 効かない

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◆ フェブリク錠は誰にでも効果があるの?

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「今、フェブリク錠60mgを飲んでいますが、

 あまり尿酸値が下がりません?」→


フェブリク錠60mg?


「フェブリク錠60mg」というのは、世の中にないので、

「ロキソニン錠60mg」と、ごっちゃになっているのでは?


日本では「フェブリク錠10mgフェブリク錠20mg

フェブリク錠40mg」の3種類しかないですから。


で・・

痛風の薬、いわゆる尿酸値を下げる薬として、

効果絶大とうたわれているフェブリク錠。

40年ぶりに発売された痛風新薬。

副作用は少なめで、それでいて尿酸値を下げる効果は大きい!


・・・・なんて言われていますが、でもね。


フェブリクは、

誰が飲んでも尿酸値が下がるわけではない、のですよ。


どういうことか。


痛風、と

“ 一くくり” に言われていますが、実は

体質のよって3パターンあって。


○尿酸を作り過ぎる体質 (尿酸産生過剰型)

○尿酸の排泄が弱い体質 (尿酸排泄低下型)

○その両方を兼ね備えた体質 (混合型)


痛風の人は、誰しも、そのどれかに当てはまるわけですが、

フェブリクというのはね。


「尿酸生成抑制薬」なんです。

これはザイロリックも同じこと。


つまり「尿酸産生過剰型」の人用の薬剤、

と言えなくもないです。


体内で尿酸を作り過ぎる体質の人に、

尿酸をあまり作らなくさせる「尿酸生成抑制薬」を

服用させるから、尿酸の生成量が減って

尿酸値が下がるわけで。


要するにね。

フェブリクが効果がない人は、

「尿酸排泄低下型」のタイプの可能性が高いわけです。


排せつする力が弱いから、あまり排せつが

スムーズに進まず、どうして血中尿酸濃度が

高くなってしまい、尿酸値が高いわけで。

なのに、尿酸を作るのばかりを抑制しても、

全然効果がないわけじゃないですが、それでも

期待したほどの効果は見込めないわけです。


じゃあ、どうしよう・・

ということですが、この場合、薬を変えることになります。

「尿酸生成抑制薬」ではなく、「尿酸排泄促進薬」にね。


具体的には、ユリノームや、ベネシット錠などです。


このあたりのことは、いつも体を診てもらっている

主治医の指導通りにしたほうがいいかな、と思います。

自分にとって、何がベストなのか、

きっちり指導してくれるでしょうしね。


フェブリクが効果がなくても、がっかりすることはない、

という話です。


他にも手はあります。

いろいろとね。


たとえば・・

ウラリット(クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム)

などの酸性尿改善薬で、尿をアルカリ性に傾ける、とか。


尿酸は酸性尿には溶けにくくて、

アルカリ性の尿には溶けやすいという性質がありますから。


痛風の人は、酸性尿が多いと言われていますしね。

(肉や魚を多く食べるせい?)


野菜や海藻を多めに食べて、

肉や魚などの動物性蛋白質を少なめにすると

痛風対策としては良いのですが、なかなか、ねえ。


肉は おいしいですし、野菜は 

おいしくないですし、ねえ。


これが食生活の改善、もとい、

生活習慣の改善、というヤツなんでしょうけど、

なかなか、ねえ。


で、そういう人には「クエン酸」を試してみる、

という方法もある、ということ。


クエン酸によって、尿酸の排出が促進されたら、

尿酸値の改善が期待できるでしょう、という作戦です。


2022年8月9日火曜日

痛風で薬を飲まず会社を休む人

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◆ 痛風 会社

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「痛風で薬を飲まず会社を休む人」→

痛風じゃない、世間一般の人が「痛風の人」に対して

思うことは、だいたい、そんな感じです。


“ 痛風なんて、どうせ たいしたことがないのに、

痛風発作だか、何だか知らないけど、

薬飲めば、それで済むことなのに、薬も飲まずに

足が痛いとか、なんとか言って仕事を休むって、どういうこと?

ちょっとは、他人の迷惑を考えたら、どう? ”


・・・・というような揶揄の感情が入り混じっています。

ですが、当人の前では「一言」もそんなことは言いません。


言わなくてもね。

なぜか、なんとなく、こっちには、わかるんですよ。

なんででしょうね・・


痛風で薬を飲む、というのは、この場合、

尿酸値を下げる薬のことでしょう。

フェブリクとか、ザイロリックとか。


痛風は生まれつきの体質の要因が大きいので、

尿酸降下薬を飲まないと、なかなか、尿酸値を下げることは

難しいですが、「痛風の薬を飲むか、飲まないか」は

当人が決めることで、他人にゴチャゴチャ言われる筋合いは、

ありません。


尿酸値を下げる薬を飲まない人には、

それなりの理由があるのでしょう。


でも、そういう “痛風の人の「思い」” のようなものは、

他人(特に痛風じゃない人)には全く理解されません。

リュウマチじゃない人に、

リュウマチの苦しみがわからないのと同じです。


えっ?

痛風もリュウマチも、どっちも関節が痛むから、

少しくらいは 気持ちがわかるって?


ええと・・・じゃあ、

男性が出産のときの苦しみがわからないのと同じ、というか、

経験がない人には、それぞれの立場の苦しみや苦労は、

なかなか、わかってもらえない、ということです。


で。

どうするか・・・ですね。


職場の人に

「痛風に如何に痛いか、痛風発作が

どうしようもないくらい痛くて、

歩けない、つらいものなんだ」

・・・って力説します?


おそらく、力説しても、半分も

わかってもらえないでしょう。

経験がなきゃ、実感もないですからね。


「痛風? 痛いの? ふ~ん・・・」

とか、言われたりして。


それとも、尿酸値を下げる薬を飲んで尿酸値を下げて、

痛風発作が起こらないようにするか。


(尿酸値を下げる薬を飲み始めた当初の数カ月間は、

体内に蓄積している尿酸結晶が溶けだすので、

体内の尿酸バランスが崩れて、

痛風発作を誘発しやすくなります。

このとき、誰もが

「なんで痛風の薬飲んでるのに、痛風が出るんだ!」

と思うわけです)


あるいは・・・転職ですね。

あまり歩けなくても差しさわりのない仕事を選択する、とか。

デスクワークがいいかな?


・・・とか、いっても、年齢にもよりますが、

前職の経験が生かせない仕事だと、

いろいろキビシイですしね。

難しいです。


結局、今後、どうするか、は

自分で決めるしかない、ということ。


痛風発作をしょっちゅう起こして、歩けないので

会社を休みがちになってしまい、解雇にはならなくても、

なんとなく居づらくなってしまい、

自分から退職する人もいます。


退職しても、「傷病手当金」の申請する、などによって

当面の生活費は何とかなっても、「傷病手当金」は最大で

1年6カ月しか出ないですし、それに

もらっていた給料の満額は出ないです。


何もないよりは、ずっとずっとマシですが、

(っていうか、ありがたい!)

それでもね。

やっぱり、元気で働きたいですよ。


仕事は、あまり楽しくないかもしれませんが、それでもね。

歩けなくて家で寝ているより、ずっとずっといいですよ。


・・・ということから、いろいろ考えてみると、やはり、

現実的なのは

「尿酸値を下げる薬を飲むこと」かもしれません。


どうするかは、自分が決めることですが、

やはり、会社に行けない、歩けない、

というのはツライですからね。



▼痛風 退職 



2022年8月8日月曜日

痛風対策としての野菜の食べ方

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◆ 痛風 野菜

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人それぞれではありますが、

痛風に罹病する人は「野菜よりも肉の方が好き」

なんじゃないか、と思うのです。

いえ、痛風じゃなくても、そうかもしれませんけど。


痛風になると「肉は食べては いけないのか」

と思う人もいるかもしれませんが、いえいえ、

そんなことは ないですよ。


ただ、肉はプリン体が多い、というのもありますが、

酸性食品なんです。


ですから、肉や魚を食べるのなら、それ以上に

野菜や藻を食べてやる必要があるのです。


野菜や海藻は、アルカリ食品ですからね。


だから

「肉を食べるなら、それ以上に野菜を食べないと」


この、酸性とか、アルカリ性とか、いうのは何か。

痛風と何の関係があるのか。


尿酸値 7.0mg/dl以上(高尿酸血症)になると、

血液中の尿酸は、もう溶けなくなってしまうので、

体のいたるところで結晶化して蓄積し始めてしまうのです。

これが痛風発作の遠因となるのですが、でも、

なるべくならね。


できるだけ、尿酸を体外に排せつして、

少しでも多く体外に尿酸を排出したいわけで。


で、血液中に尿酸の濃度を低くしたいです。

つまり、尿酸値を下げたいわけです。


それには、どうすればいいの?


尿酸の排泄は、尿や便と一緒に排せつされるのが

ほとんどなのです。

特に、大半が尿です。

尿と一緒に尿酸は排泄されるのです。


だから、

「痛風なら水を多めに飲んで、尿量を

1日2リットル以上、確保しましょう」

なんて言われるのですが・・・

ただ、尿を多く出せば良い、

というものでもないんです。


ほら、いくら頑張っても、

1日に10リットルも尿を出せる人って

いないでしょう?


うりゃあ!

・・とか、叫びながら頑張ってみても、

そんなドバドバ、放尿できる人とか見たことがありません。


お茶や水を多めに飲めば、自然と

尿量も増えるでしょうけど、それでも

人間ですから、ある程度、限界があります。


じゃあ、効率よく、尿酸を排泄するには、どうすれば?


・・・というわけで、

尿のアルカリ化が推進されているわけです。


尿酸は「アルカリ性の尿には溶けやすく」そして

「酸性尿には溶けにくい」のです。


どうせ、尿を出すなら、アルカリ性の尿の方がいいでしょ?

・・・という話。


尿酸がよく溶けている尿を出すのと、

あまり尿酸が溶け込んでいない尿を出すのとでは、

1日あたりの尿酸の排せつ量が違うでしょう、と。


体外に排出された尿酸の量が多ければ、

それだけ血中尿酸濃度が下がるわけですから、

尿酸値も下がるでしょう、ということ。


ところがね。

肉や魚などの酸性食品を多く食べて、

野菜や海藻のなどのアルカリ性食品を食べないと、

尿がね。

どうしても、酸性尿に偏ってしまうので。


う~ん・・・

どうしよう。


と、いうわけで、野菜を多く食べましょう、ということ。


けどね。

簡単に言ってくれますが、

肉を多く食べましょう、と言われるなら、

いくらでも食べますが、野菜って、おいしくないんですよ?

(野菜が好きな人も大勢おられますが)


で、対策。

●肉と一緒に(同時に)野菜を食べる

●野菜を加熱して、かさを減らして量を食べる


この、肉と一緒に食べる、というのは、

肉を食べるときにドサクサで一緒に食べる、ということ。


たとえば、ニンジンが嫌いな人がいるとして、

とても人参なんか食べられやしない、と思っていても、

カレーライスの中に溶け込んでいるニンジンなら

気が付かないうちに (あるいは、気がついていても)

食べられる、みたいな。


それと同じように、肉を食べるときに

一緒に、“野菜巻き”みたいにする、とか。

肉を口に入れたら、次には必ず野菜を口に入れる、

というふうにする、とか。


とにかく、肉のおいしさで誤魔化して、

野菜も口に入れてしまうのです。


それから、野菜加熱の件。


野菜を加熱するとビタミンが壊れやすい、というのも

ありますけど、量でカバーする、という感じ。

加熱すると、生で食べるよりも「かさ」が減りますので、

たくさん食べれるように思います。


この際、壊れるビタミン・・とかいうよりも、

尿をアルカリ性に傾けることを主眼において、

ビタミンは少々、目をつぶりましょう。


とにかく、野菜を食べる、ということ。


肉や魚を食べるのは、決して悪いことじゃないですけど、

肉を食べるなら、それ以上に「野菜を食べましょう」

ということ。


2022年8月7日日曜日

痛風 何科

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◆ 痛風は何科の病院へ行けばいいの?

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一番良いと思われるのは、おそらく「痛風外来」です。


これか痛風専門の科目ですので、そんな科がある病院は

滅多にない、です。

いくら「痛風外来」があっても、遠方すぎて通院できないなら

意味はないですしね。


というわけで、現実的には

自分が通院できる範囲にある病院で「内科」が良いと思います。


痛風ってのは、足が痛くなる病気だと思われがちですが、

もともと「代謝」の病気ですので。


体内の、新陳代謝などのエネルギー変換のとき、

最終的な老廃物として作り出されるのが尿酸。


この尿酸が過剰に作られすぎたり、また、尿酸を排泄する力が

弱かったりして、血液中の尿酸が多くなりすぎるのが、

高尿酸血症なのです。


で、この高尿酸血症の人が痛風発作を起こしてしまうと、

痛風ということに。


でね。

外科や整形外科でも、尿酸値を下げる薬など

処方してくれますが、いろいろなアドバイスとか

そういうサポートの面でも内科が良いのではないか、

と思います。

泌尿器科とかは、やめたほうがいいです。


尿酸は尿と一緒に排泄されますし (便も少しアリ)、

さらに尿路結石などのリスクもあるので、

泌尿器科を選ぶ人もいるようですが、

はっきり言って、泌尿器科の先生は

痛風のことを知らないです。

それは泌尿器科の先生が勉強不足、とかじゃなくて、

「専門外」ってヤツ。


たとえば、目の調子が悪いのに「耳鼻科」に行く人は

いないでしょう。

目の調子が悪いのに、耳鼻科の先生ったら、

的確なアドバイスをしてくれなかった!

・・と言って怒るのは、お門違い、というもので。

目の調子が良くない人は、歯医者や耳鼻科ではなく、

眼科へ行きましょう、という話。


家から近いから、といって、

医者なら何でも良い、というわけでもないです。


一番のお勧めは「痛風外来」ですが、

日本に (たぶん) 数えるくらいしかないので、

現実的には、痛風なら「内科」が推奨、という感じ。

でも、内科の病院が近所にないなら、

整形外科や外科でも、まあ、いいかな、と。


皮膚科とか、泌尿器科とか、いっけん

痛風に関係ありそうですが、

根本的に「痛風は代謝の病気」ですので、

内科が良いと思います。

2022年8月6日土曜日

痛風 出産どっちが痛い

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◆ 痛風 出産 痛み

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「痛風発作と出産がドッチが痛いのか」

とか言われましても、

出産したことありませんし。

正直、わかりません。


痛風の人は「痛風の方が痛い」というでしょうし、

女性の人は「出産の方が痛い」というでしょう。


まあ、ドッチが痛い、とかよりも

出産の方が建設的ですし、そのときは苦しくても痛くても、

新しい生命が誕生するわけですから、本当に

それは素晴らしいこと。


それに比べて、痛風なんか、痛いばかりで

何もいいことはなく、最低です。


比べる方が間違っている、という気もしますしね。


同じパターンで

「痛風と生理痛はドッチが痛い」とか言われましても、

生理痛で苦しんだことありませんし。

生理痛がどれほどツライのか、

やっぱり経験がない人には、わかりません。


ところが!


これは「痛風は男性が罹病する。女性は痛風にならない」

という前提でしている話。


実際には、女性が痛風にならないわけではなく、

痛風の99パーセント近くが男性だ、というだけです。


なんで、女性は痛風ならないのか (なりにくいのか)

というと、女性には

エストロゲンという女性ホルモンがあって、

このエストロゲンが尿酸値を上げない作用があるので。


だから、全体の1~2パーセントに過ぎない、

という女性の痛風患者も、

閉経後の高齢 (?) で女性ホルモンのバランスが

崩れている方が大半、と考えられていたのです。


ところがね。

時代とともに、だんだん様子が変わってきて。


たとえば、男性でも

昔は痛風といえば、中高年が罹病するものでしたが、

近年の傾向として、痛風になる人の中心は

「30代の人」が一番多いそうです。

そして、「20代の人」も増加の一途なのだそうで。


さらに、なんと、高校生でも尿酸値が高い人が増えていて、

それどころか、中学生でも

尿酸値が高いことを気にしている!


これは、まあ、なんていうんですか。

昭和の時代は、高校生や中学生は

血液検査なんか、しなかったですので。

学校でも、そういう健康診断というか、

尿酸値検査なんか なかったのですよ。


本当は、昔の高校生・中学生も

尿酸値が高かったのかもしれませんが、

ただ、血液検査をしなかったので

(そんなこと、考えもしなかった!)

自分が尿酸値が高いとか低いとか、

わかっていなかっただけ・・なのかもしれません。


さて、そういうわけで、高校生・中学生だけでなく、

女性の尿酸値も高い人が増えているようです。

しかも、若い人ね。

女子高校生とか。


一昔前では「ありえない」の一言でしたが、近年は、

無理なダイエット、不規則な生活、

過剰な冷房による体調不良、過度な運動、睡眠不足、

強いストレス・・・などが原因で女性ホルモンのバランスが

崩れている人が増えているのだ、とか。


女性ホルモンのバランスが崩れてしまったら、

尿酸値が低い、という女性特有の利点のようなものが

崩れてしまうというか、低下というか、減少というか、

要するに「痛風になるリスクが増える」ということ。


年月とともに、変わっていくのは、

時代というか、世の中の流れだけではなく、

人間も少しずつ変わっていくようです。

たしかに環境に順応する、とか、そういうのって

ありますしね。


昔の人に比べて、男女問わず、栄養状態は非常に良いですし。

平均身長とか、昭和の時代とか、かなり違うようですし。

(昭和の人より平成の人の方が背が高い!

令和の人は、みんな身長190センチになるかもね!)


というわけで。

「痛風発作と出産がドッチが痛いのか」という話でしたが、

痛風と出産の、ドッチも経験する女性の人が

今後、増えてくるかもしれません。


いいのか悪いのか、よくわかりませんが

(出産は良くても痛風は良くないでしょ)

そういう時代になってきた、ということかもしれません。


まあ、男には、わからん話です。

2022年8月5日金曜日

尿酸値8.5は危険か

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◆ 尿酸値8.5で薬は必要か?

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「尿酸値8.5mg/dl は危険か」

その “危険” という意味が「痛風発作が出るか、どうか」

ということならば、尿酸値8.5だからといって

痛風発作が出るとは限りません。


痛風発作は、尿酸値が高いと

必ず “出る” ものではないのです。


どういうわけだか、体質なのか、

「尿酸値が高い →痛風発作が出る」人と、

「尿酸値が高いけど →痛風発作が出ない」人

二通りがあるのです。


これは、自分では選べません。


自分の親を選べないのと同じです。

おそらく、持って生まれた体質。


痛風発作で出る体質の人は、

尿酸値7.0でも出るかもしれませんし、

痛風発作が出ないタイプの人なら、尿酸値13.0でも

出ないかもしれません。


痛風発作が出る、出ないに

「尿酸値は大いに関係がある “はず”」

なのですが、現実には、

「尿酸値が高くても痛風発作が出ない人」が

存在するのです。


・・・・っていうか、実は、

「尿酸値が高いんだけど、痛風発作が出ない体質」の人の方が

多いのですよ。

「尿酸値が高くて痛風発作も出る」という人よりも、ね。


・・・という、この衝撃。

嘘みたいな現実。

でも、ホントにそうなんですよ。


「尿酸値 7.0mg/dl以上」の人のことを

「高尿酸血症」と言います。

文字通り、尿酸値が高い人のこと、ですね。

つまり、血液中に尿酸が多いっていう意味。


この、尿酸値 7.0mg/dlってのは、何なのか。

なんで、この数値で“区切る”のか。


別に、尿酸値6.9でも、尿酸値7.1でも、いいじゃない?

どうして、尿酸値 7.0mg/dlなのか。


それは、尿酸値7.0以上で

血液中の尿酸が、もう溶けてくれなくなる、から。


溶けなくなった尿酸は、行き場をなくして結晶化し始めます。

どこで結晶化するのか、というと、体内の比較的温度の低い、

手足などの末端の関節とか。


だから、足に痛風が良く出るのですよ。

これが、また・・痛いのなんのって・・


でね。

尿酸値7.0の人でも、体内の関節などに結晶化した尿酸が

溜まり始めるくらいなのですから、

尿酸値8.5の人なら、もっと

尿酸結晶がたまり続けるスピードが早いわけです。

尿酸値が“より高い”のですからね。

どんどん溜まっていくわけです。


尿酸値8.5の人ですら、そうなのですから、

尿酸値13.0くらいの人なら、もっともっと

ハイペースでしょう。

猛スピードで (尿酸値7.0程度の人に比べたら)

尿酸結晶が蓄積していくかもしれません。


ところがね。

尿酸値が高い、いわゆる、高尿酸血症の人でも、

痛風発作を起こしてしまう人は、ごく一部。

(尿酸値が高い人の全体から見れば、の話)


痛風発作を起こさない人はね。

自覚症状がないのですよ。


定期健診とか血液検査とかで、自分が尿酸値が高いことを

知る機会があるでしょう。


でも、何か手を打つ人は、少ないのでは?


だって、痛風が出る人のように、足が痛くないのですから。

死ぬような苦しみを味わうことがないのですから。

なにが哀しくて、おいしいビールをやめなきゃならんのですか。

おいしい肉料理をやめたりするもんですか。

なんで、痛風の薬なんか飲まなきゃならないのですか、

面倒くさい。


・・・というわけで。


痛風発作が出ない (でも、尿酸値は高い) 人は、

対策なんか立てないわけです。

(たぶん。知らんけど)


で、冒頭の「尿酸値8.5mg/dl は危険か」の話の続き。


尿酸値が8.5だからといって、痛風発作が出るとは限りません。

出ないタイプの人もいるでしょう。


でも、痛風が出ようが出まいが、

体内に尿酸が結晶化して、じわりじわりと蓄積していくことは

同じなんです。

痛風の出る人も出ない人も。


だって、尿酸値8.5ですからね。

尿酸値7.0がリミットですから。


でも、痛風が出ないタイプの人は、薬飲んだりしないですし、

生活習慣の改善とかも、しないんじゃないですか。


だって、どこも痛くないんですから。

あんなに酷い目に遭う経験もないのですから。

そういう意味では「尿酸値8.5mg/dl は危険」

と言えるかもしれませんね。


自覚症状が出る頃は、かなり腎機能で低下してきてから、

だと思います。


この腎機能低下というのは、

尿酸結晶が腎臓の糸球体 (ろ過のフィルター)

に沈着して、目詰まりを起こすことが要因の一つ。


痛風が原因で腎臓が悪くなるので

「痛風腎」なんて呼ばれたりしています。

高尿酸血症で一番怖いのは、この腎機能低下なんです。


「腎機能低下 →腎不全 (痛風腎) → 透析治療」

というルートを辿る人もいるので。

大変な思いをしている人も現実に、たくさんおられるので。


痛風発作が出るタイプの人は、毎回、痛い思い、

つらい思いをしますが、

これじゃあ、いかん。

なんとかしよう、と思うでしょう。

体に気をつけよう、と思うでしょう。

痛風の薬を飲んで尿酸値を下げよう、とか思うでしょう。


痛風が出ない、でも尿酸値が高いタイプの人には、

それがない。

そういう思いがない。


だから、尿酸値8.5が危険かどうか、と訊かれれば、

危険でしょうね、ということになるかもしれません。


でも、痛風発作が出ないのなら、緊迫感なんか、

ないでしょうね。


とりあえず、まあ、そのうちに考えようか・・・みたいな。


2022年8月4日木曜日

痛風 どうしても会社休めない

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◆ なんでロキソニンを5錠も飲むのか

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痛風発作が出てしまったものは、仕方がない。

尿酸値が高いのだから、いつかは出る、と覚悟していた

痛風発作ですが、よりによって、こんなときに出るなんて・・


明日は、会社休めない!

どんなに足が痛くても休めない!


・・・というようなときがあるか、と思います。

一番良いのは、会社を休んで安静にしていることでしょう。


そんなことは、わかっている。


でも、明日は休めない!

なのに、歩けない!

どうしよう・・・


こんなときなんですよ、バカスカ飲んでしまうのは。


バカスカ、というのは固有名詞じゃなくて、

1錠飲むだけで良いロキソニンを5錠も6錠も

(大量に) 飲んでしまう、という意味。


ロキソニンというのは、消炎鎮痛剤、いわゆる

痛み止めの薬です。

痛風の薬、というわけでもないのですが、

歯痛、腰痛、生理痛、頭痛・・なんでも来い、

の有名な痛み止め。


一般的に、痛風発作でも痛み止めの薬、として

処方されるのは、この「ロキソニン」です。

あるいは、ロキソニンのジェネリック (後発医薬品) である

「ロキソプロフェン」。


これね。

このロキソニンってのは、結構、強力な薬なんです。

かなり効きます。


一昔前は、処方薬だったのですが (医師の処方箋が必要)、

なぜか、数年前より、一般の薬局などでも

市販されるようになりました。

(ロキソニンSなど)


つまり、入手が容易になったわけです。

おかげで常備薬としてストックできて、

ありがたかったりします。


ところがね。

この強力な効果があるロキソニンでさえ、

痛風発作の痛みは

激烈すぎて全く効かないことがあるんですよ。


いえ、全く効かないことはないのですが、

ちょっと痛みが緩和したかな・・・という程度というか、

とにかく、それくらい痛風発作は激痛すぎるんです。


同じ消炎鎮痛剤で、ロキソニンより強い薬、

鎮痛効果の高い薬として

「ボルタレン」というのもあるのですが、

これは未だに処方薬で、病院に行かねば入手できません。


ところがねえ・・

痛風発作というのは、夜とか未明とか、

病院が閉院している時間帯に発症したり

酷くなりやすいのですよ。


これは偶然なのではなく、

夜間は、人間の体が副交感神経優位といって、

自律神経の関係で、

血管が拡張気味になる傾向があるんです。


血管が拡張すると、どうなるのか。


全身の血流が良くなって白血球も活発化して、

体内に尿酸結晶が飽和状態になるほど蓄積している人には、

尿酸結晶の欠片が蓄積しきれず剥がれ落ちる場合があって、

そのとき、痛風発作が発症してしまいます。


血流が良くなったら、

必ず痛風発作が起こるわけではありませんが、

痛風が誘発されやすい、ということ。


あと、夏場に痛風発作が多いのも、

夏は血管が拡張気味になる (血圧も下がりやすい、季節的要因)

傾向があるので、微妙に関連があります。


でね。

そんな、病院の閉まっている時間帯に

痛風発作が起こってしまうと、病院にも行けやしない。

強力な消炎鎮痛剤であるボルタレンも入手できない。


とりあえず、手元にあるロキソニンを1錠飲もう!


でも・・・・

ち、ちっとも効かないじゃないか!?


いえ、効いているのですが、痛風の方が強すぎて

効果が実感できないのですよ。


けど、こんなんじゃあ、とてもじゃないけど、

明日、会社に行けない!


で、どうするのか。


ロキソニンを一挙に何錠も飲んでしまうのですよ。


なんとか、痛みを緩和したくて。

なんとか、明日までには歩けるようになりたくて。


気持ちはわかりますが、とてもよくわかりますが、

こんな飲み方をしたら、胃に穴が開いてしまいますよ!


胃潰瘍ですよ、血便ですよ!


ロキソニンの副作用をナメたら、イカンですよ。


それでも、大量にロキソニンを飲むならば。

なんとかして痛みを緩和したくて、

どうしても、大量のロキソニンを飲みたいのならば。


絶対に、一度に

5錠もロキソニンを飲んだりしないでください。


飲むならば、1錠ずつ。

そして、1錠と次の1錠の間隔は、

最低、2時間は開けてください。


そして、空腹時には飲まないでください。


痛くて痛くて何も食べる気力がなくても、

せめて、ヨーグルトとか牛乳とかチーズとか、

何かタンパク質のものを食べるか、飲んでください。


蛋白質は

胃に膜を張って守ってくれる作用が (多少は) あるので。


この、2時間おきに連続で鎮痛剤を飲む、という方法は、

適当に 今、考えたわけではなく、

「短期大量衝撃療法」という、れっきとした方法です。


ですが、全く推奨できません。


副作用を考えると危険すぎます。

本来は、医師の指導の下に、指示通りに服用するべき方法。

素人が自己判断で実践することは、非推奨です。


まあ・・・でもねえ。

だったら、どーするんだ、病院も閉まっているし、

どうするんだ、っていうと、

他に、これといった方法もないですし。


一番良いのは、明日、会社を休んで安静にするか、

遅刻して (連絡だけ入れて) 病院に行く、ってところでしょうか。


ロキソニンは、通常の用法では、

「朝昼夕 毎食後1錠ずつ 1日3錠まで」というのが

一般的な服用法ですから、この程度で

痛風の痛みが治まってくれたら、いいんですけどねえ・・・ 


痛風の痛みは、本当に厳しいです!


2022年8月3日水曜日

尿酸値 汗かき

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◆ 大量の汗をかいて痛風に?

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夏場は暑くて、どうしても汗をかくことになります。


発汗は体液なので、イメージ的に

「汗に尿酸が含まれていて、汗をかけばかくほど、

 尿酸値が下がる」というふうに思われがちです。


ところが、現実には

「汗が尿酸値を下げる」ことはありません


尿酸の体外への排泄は、大半が尿に頼っています。

そして、便からも少しは排泄されます。


でも、汗からの尿酸の排泄は、ほぼゼロに近くて、

汗を大量にかくことでの「尿酸値を下げる」ことは

全くといっていいほど、期待できません。


夏でなくても、サウナなどに入ると、

汗と一緒に老廃物も排出できる感じで、

サウナの後は、すっきりした気分になりますしね。

ついでに尿酸も排出されてそうな気もしますが、

残念なことに、そうじゃないんですよ。


汗が尿酸を排泄してくれないだけでなく、

実は、それどころか、

尿酸値を上げてしまう遠因になるので。


汗を大量にかくと、体内が一時的に水分不足になります。

体内が水分不足になると、

血液中の尿酸濃度も上がってしまいます。

ということで、汗を大量にかくと「尿酸値も上がる」

ということ。


夏場に痛風発作って多いでしょ?


夏は暑いので、体が副交感神経優位になって、

拡張が拡張気味になって白血球が活発化して、

痛風発作が誘発される・・というのもありますが、

暑くて汗をかきすぎて、痛風発作が頻発する、というのも

夏独特の、よくある現象です。


じゃあ・・・

夏だから、暑いから、と

痛風の人は、どうにもならないのか・・・というと、

対策はあります。


「水を飲むこと」です。


やや多めに飲むこと、ですね。

いくら水を飲めば良い、といっても

カバのように飲みまくっていると、今度は

腎臓に負担がかかってしまいます。


ちょっと多いかな、というくらいに

水を飲むのが良いと思います。


水でも、お茶でもいいですが、糖分の入っている、

甘い清涼飲料水は避けた方が無難です。

砂糖や果糖などは、体内で分解されたときに

尿酸を生成するので尿酸値が上がる傾向にあります。


で。

具体的に、どの程度、飲めばいいのか。

「ちょっと多いめに飲む」といっても、

ピンと来ないかもしれません。


一日にね。

「2リットルの尿量を確保すると良い」

と言われています。


2リットルの水を飲め、じゃなくて、

2リットルの尿量を出せ、ということね。


2リットルの尿量を出すためには、

少なくとも、2リットル以上飲まなきゃならない。


それどころか、夏の場合は暑くて

汗でジャンジャン水分が排出してしまうわけですから、

相当、水分補給しなきゃならない。


炎天下で (営業とか) 歩き回らなきゃならない仕事の人と、

冷房のきいた部屋でデスクワークの人とでは、

環境も違うし、汗の量も違うので、一概に

「1日3リットル飲まなきゃ」とか「4リットル」とか

言えませんが、尿量確保のためには

相当な量を飲まなければならないかもしれませんね。


あと、水分は食事にも含まれていますから、

単に水を飲む以外にも、思わぬところで

水分摂取しているかもしれませんけどね。


基本は、しっかり水を飲む、ということ。

夏なら水を飲む、ということ。


消極的なようですが、これが夏場の痛風対策と

言えなくもないです。


本来なら、汗は体温調節や老廃物の排出など

体のためになる作用なのですが、

過剰に水分が排出してしまうと、

痛風の人には、あまり芳しくない、ということ。


汗が出るのは自然なことなので、

それを防ごうとするよりも、水分補給でカバーする、

というふうに考えたほうが良い、と思います。


2022年8月2日火曜日

靴で痛風発作が誘発!?

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◆ 痛風の人の靴選び

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「靴が原因で痛風発作が起こる」→充分、有り得ます。


痛風発作が最も多発する箇所は、「足」ですが、

締め付けられるようなキツイ靴を履いていると「痛風になる」

わけではありません。

痛風になる原因ってのは、単に、履いてる靴の種類による、

とか、そういうわけじゃないですから。


もともと、尿酸値の高い人が、

足などの体内の関節に結晶化した尿酸が溜まっている。

その蓄積した尿酸結晶がどんどん増えてきて、

いつ、痛風発作が起こってもおかしくない。


そんなとき、ですよ。


キツイ靴、締め付けるような先の細い靴、

サイズの合っていない靴、それらが刺激になる、

というか、少なくとも痛風にとっては、

あまり望ましくありません。


でも、それよりも、痛風発作を誘発するのは、

登山、マラソン、いつもより長く歩いた、走った、など

足を酷使した翌日などに痛風発作がよく起こります。


そのときに、

サイズの合っていないキツイ靴を履いていると、

さらに足への刺激となって、

痛風発作が起こりやすくなります。


人間の足は、朝と夕方では微妙に

足のサイズが (ほんの数ミリ) 違っていますので、

痛風の人は少し大きめの靴を購入するのがいいかな、

と思います。


スポーツをするような人は、

大きめの、ゆったりした靴を履くと脱げやすい、

なんてことになるので、

ピッタリした靴を選ぶことが多いのでは?


特にマラソンなどの、タイムを競う競技をする人は、

靴選びも大切ですからね。

少しでもタイムをよくしようと、できるだけ軽い靴、

できるだけピッタリした靴を選択したりね。


でも、普段、履く靴は

大きめの靴を選んだほうがいいと思います。


たとえば・・・

夏と冬と、靴を履き分ける人もいるかもしれませんが、

たいていの人は、春夏秋冬、同じ靴じゃないですかね?

(知りませんが)


もちろん、同じ靴でもいいのですが、

夏と冬では、微妙に

「靴下の厚み (冬生地、夏生地)」が違います。


ってことは、靴の内径に差異ができるので、

冬は“締め付け感”っていうか、

窮屈に感じるかもしれませんね。

午前と午後、夏と冬、靴や靴下が足に与える刺激が違うので、

やはり、大きめの靴を購入するのが良いか、と。


ちょっと、大きめかなあ・・

もう少し小さい靴でもいいかなあ・・


痛風の人には、靴選びも そのくらいがちょうどいいかな、

と思います。


楽ですしね。


大きめ靴ならば、痛風発作も起こらない・・・ならば

嬉しいんですけどね。

そうは、いかんでしょうけど。


2022年8月1日月曜日

ノンアルコールビールは尿酸値を上げない?

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◆ 痛風 ノンアルコールビールを飲む

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近所のスーパーに行ったら、レジ前の一番いい位置

 (販売の観点から) に「ノンアルコールビール」の

コーナーが設けられていました。


よく見たら、ノンアルコールビールだけじゃなくて、

ノンアルコール焼酎とか、ノンアルコール梅酒とか、

いわゆる、ノンアルコール飲料が雛壇のように

所狭しと陳列されています。

いつの間にか、市民権を得ていたのですね、

ノンアルコールビールって。


ノンアルコールビールって、ビールの味、

風味に似させていますが、アルコール成分が入っておらず、

清涼飲料とか、炭酸飲料などとラベルに明記されています。


ビールテイスト飲料ってことで、

ビールのような味ではあるけど、

アルコールが入っていないので、車の運転もできますよ、

ということらしい。


でもね。

それって・・・アルコールが入っていないってことは、

酔わないってことでしょ?

酔わなくて、何が酒なの、何がビールなの??


ところが、レジの前で、順番待ちで並んでいる間に、

中高年の男性が、スッと「ノンアルコールビールのコーナー」へ

おもむろに近づいたかと思うと、とある銘柄の

ノンアルコールビールを1本掴んで、さっさと

レジの方へと歩き去っていきました。


迷わず選んだ・・ってことは、いつも

買っているんでしょうねえ?

もう、買う銘柄は決まってるってことですから。


個人的な意見ですが、ハッキリ言って、

ノンアルコールビールは、お味の面では、

本物のビールに劣ります。

とても、味覚・風味では、かなわないでしょう。

若い人なんかは、ノンアルコールビールになんか、

手を出さないのでは?


話の種に、一度くらいは飲んでみても、

1回飲んで、「ふ~ん・・こんなもんか」ということで、

次からは手を伸ばさないような気がします。

むしろ、ノンアルコールビールを買ってまで飲もう、

というような人は、健康に留意している中高年層なのでは?


さて、痛風の人は、尿酸値を気にしている人が多いので、

尿酸値を上げないためには、禁酒した方が良い、と

言われています。


ところが、仕事帰りの飲酒は何にも代えがたい・・

という人も多いでしょうし、そう簡単に

「はい、そうですか、じゃあ、ビールやめます」

というわけにイカンでしょう。


そこで、代替品として、

本物のアルコール飲料であるビールはやめて、

ノンアルコール飲料に切り替えましょう、

などと言われるのですが、

「あんなもの、ビールじゃない」

「変な味付けしている」

「偽物は、所詮、にせもの」

・・・と本格的なビール好きの人は、

ノンアルコールビールに対して、随分、手厳しいです。


ノンアルコールビールは、

アルコール飲料ではないので、尿酸値を上げません

ただし、プリン体ゼロのもの、ならば。


じゃあ、プリン体がゼロならば、

本物のビールでも尿酸値を上げないとかというと、

体内でアルコール分解のときに尿酸が生成されたり、

乳酸が作られて腎臓からの尿酸排泄の力が低下したりして、

やっぱり、尿酸値はあがってしまいます。


だから、多少、風味は本物よりも落ちても、

痛風ならば、ノンアルコールビールに切り替える、

というのも悪くないです。


しかし、時代の流れなのか、ノンアルコールビールに限らず

ニセモノ(?)が増えてきていますね。


カニかまぼこは、昔から、本物そっくりのニセモノがあるし、

漁獲量が減少しているウナギは、ナマズで本物そっくりの味が

出せるらしいですし。

そのうち、痛風で食べてはいけない食品も、

すべてニセモノになるかもね。


味は、そっくりで、おいしいんだけど、

プリン体ゼロの肉、とか。

プリン体ゼロの (ニセモノの) レバーとか、

プリン体のない魚卵とか。


プリン体の多い食事一覧表とかを見比べながら、

食事に神経を使った時代もあったなあ・・・

なんて時代になってくるかも。

それは、それで「いい時代」かもね。


しかし、どんなに時代は変わっても、

ニセモノは「本物には、かなわない」です。


そういえば、痛風にも「偽痛風」ってヤツも

ありますからね。


あれも、偽物といえば、ニセモノ??