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◆ コーヒーは痛風に悪いの?
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コーヒーは痛風に良い、
コーヒーを飲むことで尿酸値が下がる、
などと言われていますが、コーヒーなら何でも良い、
というわけでもありません。
UCC珈琲ならいいけど、ジョージアは駄目、とか
そういう意味じゃないよ?
(ジョージアの珈琲もおいしいですから)
甘い、砂糖のたっぷり入ったような珈琲は駄目、
ということです。
特に缶コーヒーとか、かなり甘いですしね。
缶コーヒーといっても、中には
ブラック無糖とかもありますが、
尿酸値改善のために飲むならば、甘い珈琲はダメです。
なんでか。
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○珈琲が尿酸値を改善するのは、
コーヒーに含まれているクロロゲン酸
というポリフェノールがあるから。
このクロロゲン酸が、尿酸値を下げる効果がある、
と考えられています。
ただし、少量のコーヒー摂取では効果は薄く、
1日6杯以上のコーヒーを飲むことが望ましい、
のだそうで。
●甘いコーヒーが駄目なのは、なぜか。
甘いコーヒーには砂糖などの糖類が、
たっぷりと含まれているから。
この砂糖は、体内に取り込まれて、
肝臓で分解されるときに、プリン体に変わります。
プリン体は代謝の最終老廃物として、やがて
尿酸になります。
甘いコーヒーに限らず、糖類を大量に摂取することは
血液中の尿酸を増やしてしまうことになるので。
尿酸が増える、ということは
尿酸値が上がる、ということ。
大量の (1日に6杯以上) のコーヒーを飲んで、
尿酸値を下げることを期待しているのに、
甘いコーヒーを選択してしまうと、
クロロゲン酸効果以上に、糖類過剰摂取で、
尿酸を作りすぎてしまう、という
思わぬ結果になってしまう、ということです。
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って、ことは?
ブラックコーヒーを飲みましょう、と。
この際、ミルクも抜いて、砂糖も抜いて、
ブラックで。
・・・ということです。
え?
ブラックコーヒーって、苦手?
口の中が苦い?
だからといって、ブラックコーヒーを飲みながら、
甘いケーキを食べていたりしたら、まったく
意味がないですからね。
痛風だから、甘いものは一切食べない、とか
自分で縛り付けてしまうと、なかなか続かないし、
しんどいです。
ストレスも溜まるかもしれませんしね。
(強いストレスは尿酸値を上げてしまいますから)
けど、甘いものは大量に食べたら、尿酸値が上がる、
と知っていたら、自分で気をつけるでしょう?
今日は、これくらいで食べるのを止めよう、とか。
昨日は食べたから、今日は食べないようにしよう、とか。
それだけでも長期的に見ると、違うと思うのです。
甘いものを食べたから、甘いものを食べ過ぎたから、
といって、子供の頃は ともかく、
誰も叱ったりしてくれませんので、
(好きな人は) ついつい食べてしまいそうになります。
甘いものを食べ過ぎると、尿酸値が上がるだけでなく、
肥満の要因にもなりやすいですし。
肥満になると、内臓脂肪が増えて、その内臓脂肪が
尿酸値をあげる要因となる
ホルモンのような物質を出しますし。
(まったく、油断なりません!)
痛風なら、甘いもの (甘い食べ物) には要注意、
ということで。
食べちゃいけない!
ということはないですが、
ホドホドにしておいたほうが いいかな、と。
というわけで、尿酸値を改善しようと思って
珈琲を飲むならば、ブラック珈琲がお勧め、
ということです。
あと、珈琲に限らず、ですが、
アイスコーヒーを飲むなら、
お腹を冷やしてしまうので、
ホット珈琲のほうがお勧めです。
お腹を冷やしてしまうということは、
内臓を冷やす、ということ。
内臓が冷えるということは、
内蔵の機能も低下する、ということ。
お腹の調子 (便通とか) だけでなく、
尿酸を尿と一緒に排泄する腎臓の機能とか、
あらゆることに関係してきますので、本当は
「夏でも温かい飲み物を飲んだほうが良い」です。
・・・とか言っても、夏にホット珈琲を飲む人なんか、
少ないですけどね。
(いや、一年中、ホットを飲む人を
何人かは見たことがありますが・・)
本当は、珈琲だけでなく、お茶でも何でも
夏でも温かいものを飲んで、
お腹を冷やさないほうが良いです。
そういう私は、この強烈な暑さの毎日に
氷の入った水をガブガブ飲んで
お腹を冷やしまくっていますが、
いや、熱中症になっては駄目だから、とか、
痛風なんで水分を取らなきゃダメだから、とか、
ぬるい水なんか飲めないよね、とか、
ええと、その、あの、
誰に言い訳してんだか。