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◆ ビールと枝豆の組み合わせ
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ビールと枝豆のコンビは味覚的には最高ですが、
痛風にとっては、あまり良くない組み合わせでもあります。
枝豆は大豆製品なので、プリン体は多めですし、
ビールもプリン体が多いばかりではなく、
アルコール飲料そのものに、
尿酸値を上げる作用があります。
じゃあ、プリン体ゼロのビールなら大丈夫でしょ?
プリン体ゼロビールなら、プリン体は皆無、もしくは
微量かもしれませんが、残念ながら、
アルコール飲料が体内に入ると肝臓で分解され、
その分解時(解毒)に尿酸が生成されます。
さらにビールには利尿作用があって、
飲んだ以上の水分を排出することになります。
ってことは血中尿酸濃度が上がるので
尿酸値が上がるわけで。
また、ビールを飲むと乳酸という物質ができて
腎臓に溜まって尿酸の排泄を阻害。
尿酸の排せつ量が落ちるので、またもや
血中尿酸濃度があがる、と。
つまり、ビールを飲めば飲むほど、
尿酸値が上がる、ということ。
しかし!
ビールと枝豆がなければ、1日が終わった気がしない、
という人もいるでしょう。
飲むな、といっても
ビールのが好きな人は禁酒なんか、しないでしょう。
痛風?
そんなもん、知るかい。
それにね。
プリン体ばかりが強調されて、
枝豆には貴重なタンパク質など栄養素が含まれていることは
スルーされているような気もします。
ビールにはストレス解消の効果もありますしね。
それに、飲み会で社内のコミュニケーションをはかったり、
飲むのが仕事・・なんて人もいるでしょう。
「痛風だからビールは駄目」なんてことを言っていたら、
うまく世渡りしていけない、みたいな面も
あるかもしれません。
じゃあ、どうしろ、と?
ウチの父親はね。
痛風だったですけど、毎日、ビールは飲んでいました。
ビールが大好きでしたしね。
「ビールをやめるくらいなら、死ぬ」というのが
口癖でした。
でね。
ビールは確かに痛風に良くないかもしれない。
そのかわり、それ以外のことは、
痛風に良くないってことは、ほぼ全部やめていました。
具体的にいうと、昔は
痛風といえば、厳しい食事制限を強いる場合が
多かったのですが、肉類とか魚とか、いわゆる、
プリン体の多い食品というものは
全部、我慢していたようです。
痛風の薬 (尿酸値を下げる薬) も飲んでいました。
どれもこれも、全部、ビールを飲みたいため、
だったんですけどね。
痛風のため、というよりも、
思考の中心が「ビールを飲む」というのが、まず
“ありき” だったんです。
で、ビールを飲むにはどうしたらいいか、
痛風なんだけどビールを飲みたいんだけど、
どうしたらいいか。
・・・ってことで、
ビール以外は全部我慢する、と。
肉は (ホントは食べたいけど) 食わない。
そのかわり、ビールは飲む。
ウチの父親は、そんな感じでしたよ。
尿酸降下薬 (ザイロリック?) のおかげか、
痛風発作は、ほとんど出なかったようです。
ビールは毎日、毎夜、飲んでいましたけどね。
そこまでして「ビールを飲みたいのか」とも
思いましたが、今では、なんとなく、わかるような気もします。
自分の人生ですからね。
痛風だからといって、
何もかも取り上げてしまう人生で、それでいいのか、
とも思います。
どうするのか。
最終的には、全て、自分が決めることですが、
自分にとって、何が一番大切なのか、
そんな発想で物事を決めるのも悪くないかもしれませんね。