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◆ 痛風発作 食事
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「痛風発作のとき、何も食べない方が早く治まるのか」→
そんなバカな。
そんなことは、絶対にない、です。
断食したって、絶食したって、
痛風の痛みが緩和されたりしませんので、そんなことは
しないでください。
体が弱ってしまいますよ。
痛風発作のときに、止めると効果があるものは、お酒ですね。
アルコール飲料。
ビールとか、焼酎、日本酒、ウイスキー・・つまり、
アルコール飲料全般です。
禁酒すると、痛風が早く治まる・・・というか、
痛風のときに飲めば酷くなるんですよ。
痛みや腫れが。
ですので、我慢してください。
少なくとも、ある程度、痛みや腫れが治まってくるまでは。
こんなに痛いのですから、飲んで忘れたい・・とか、
痛くて何も楽しくないから、せめて飲んでやろう、とか。
気持ちは よくわかりますが、自分のため ですので。
「何も食べない」というのは、極端すぎますが、
“食事量を減らす→体重を減らす→肥満解消→内臓脂肪を減らす”
という一連の流れで「尿酸値が下がる可能性」があります。
可能性、というのは、個人差があって、痩せたくらいでは
尿酸値が下がらない体質の人もいるから、です。
ところが、内臓脂肪が増加すると、
内臓脂肪が分泌する、尿酸値を上げる元となる物質も
増えるので、尿酸値があがってしまうのです。
で・・
痩せただけで、尿酸値が大きく下がった、という人がいる一方、
体内で尿酸を作りすぎてしまう体質の人は、
生まれつきの体質のほうが強力すぎて、
内臓脂肪を減らしたくらいでは
効果が見えにくい、というわけです。
まあ・・
痛風発作のときは、あまりにも足が痛すぎて
(発症するのは足以外の場合もありますが)
食欲がなくなる、というのは、ありますけどね。
こんなに痛いのに、食う気になるかよ、と。
ところがね。
食べないと、いずれ、やってくる、
痛風が治まったときに・・気がつくと、筋肉が
「ごっそり」と減ってしまうことがあるんです。
私も、痛風発作後に、手足が
びっくりするほど、細くなってしまった経験があって。
鏡を見て・・っていうか、見なくても、
自分の手足を見て、絶句しますよ。
鳥の足みたいですから。
はじめは、ね。
痛風で歩けなかったので、
筋肉を普段のように使っていなくて、
「筋肉は使わなければ衰える」の言葉通り、
歩かなかった (歩けなかった) ことで脚が細くなったんだ、
と思っていました。
じゃあ、なんで手まで細くなったの?
これは、どう説明するの?
痛風発作が起こったときにね。
痛いし、つらいし、1日でも早く終息して欲しいので、
私の場合、いわゆる、プリン体の多い食品の徹底排除、
というのをやったわけです。
肉とか魚とか、そういうのを食べないどころか、
食事量も、ぐ~~ん、と減らしてね。
まあ、痛くて食べる気力もなかった、
というのもありますが。
するとね。
体重が、どど~ん、と減ってしまうわけです。
食べてないですし。
まあ、当然でしょ。
これで、痛風、治まるかなあ、みたいな。
で・・
どんな痛い痛風発作でも、いつかは終息する日々が
やってきます。
でね。
人間の体の中で、一番重要なのは「脳」なんです。
そりゃあ、心臓も内臓も全部大事ですけど、
やっぱり、脳は大切なんです。
で、脳には恒常的にタンパク質が必要であって、
食事からの蛋白質が不足すると、脳は
「最後の手段」に出るのです。
最後の手段?
自分の体の、筋肉を溶かして
たんぱく質を摂取するのですよ。
腕とか、脚とか。
特に、下肢は人間の筋肉の70パーセントの筋肉が
集中している、って言いますからね。
脳は、脚や腕を「筋肉の貯蔵庫」みたいな存在だと、
考えているのか、どうなのかはわかりませんが、
蛋白質が不足すると、自分の体の筋肉から
タンパク質を摂取するのです。
で・・・
腕や脚が細くなる、と。
痛風で痛くて、歩けなくて、筋肉を使わなくて衰える、
というのも、もちろん、あるでしょう。
っていうか、そっちの方が最大の理由かもね。
でも、食事をきちんと摂っていなかったり、
ロクロク食事を・・っていうか、絶食・断食なんか
しているなんて、問題外。
脳は、自分の筋肉を溶かして
タンパク質を獲得するのですから。
腕や脚が細くなって、弱々しくなって、体力が落ちて
嬉しい人なんか、あまりいないでしょ?
痛風発作が痛くて、早く終息させたくて、
断食や絶食するなら、やめた方がいいです。
気持ちはわかりますが、絶対にしないほうがいいです。
いったん、筋肉を落としてしまうと、元に戻るには
時間が かかりますよ?
痛風だから、痛風発作の最中だから、といって、
食事量を極端に落としてしまうのは、あまり
お勧めできません。