2022年8月8日月曜日

痛風対策としての野菜の食べ方

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◆ 痛風 野菜

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人それぞれではありますが、

痛風に罹病する人は「野菜よりも肉の方が好き」

なんじゃないか、と思うのです。

いえ、痛風じゃなくても、そうかもしれませんけど。


痛風になると「肉は食べては いけないのか」

と思う人もいるかもしれませんが、いえいえ、

そんなことは ないですよ。


ただ、肉はプリン体が多い、というのもありますが、

酸性食品なんです。


ですから、肉や魚を食べるのなら、それ以上に

野菜や藻を食べてやる必要があるのです。


野菜や海藻は、アルカリ食品ですからね。


だから

「肉を食べるなら、それ以上に野菜を食べないと」


この、酸性とか、アルカリ性とか、いうのは何か。

痛風と何の関係があるのか。


尿酸値 7.0mg/dl以上(高尿酸血症)になると、

血液中の尿酸は、もう溶けなくなってしまうので、

体のいたるところで結晶化して蓄積し始めてしまうのです。

これが痛風発作の遠因となるのですが、でも、

なるべくならね。


できるだけ、尿酸を体外に排せつして、

少しでも多く体外に尿酸を排出したいわけで。


で、血液中に尿酸の濃度を低くしたいです。

つまり、尿酸値を下げたいわけです。


それには、どうすればいいの?


尿酸の排泄は、尿や便と一緒に排せつされるのが

ほとんどなのです。

特に、大半が尿です。

尿と一緒に尿酸は排泄されるのです。


だから、

「痛風なら水を多めに飲んで、尿量を

1日2リットル以上、確保しましょう」

なんて言われるのですが・・・

ただ、尿を多く出せば良い、

というものでもないんです。


ほら、いくら頑張っても、

1日に10リットルも尿を出せる人って

いないでしょう?


うりゃあ!

・・とか、叫びながら頑張ってみても、

そんなドバドバ、放尿できる人とか見たことがありません。


お茶や水を多めに飲めば、自然と

尿量も増えるでしょうけど、それでも

人間ですから、ある程度、限界があります。


じゃあ、効率よく、尿酸を排泄するには、どうすれば?


・・・というわけで、

尿のアルカリ化が推進されているわけです。


尿酸は「アルカリ性の尿には溶けやすく」そして

「酸性尿には溶けにくい」のです。


どうせ、尿を出すなら、アルカリ性の尿の方がいいでしょ?

・・・という話。


尿酸がよく溶けている尿を出すのと、

あまり尿酸が溶け込んでいない尿を出すのとでは、

1日あたりの尿酸の排せつ量が違うでしょう、と。


体外に排出された尿酸の量が多ければ、

それだけ血中尿酸濃度が下がるわけですから、

尿酸値も下がるでしょう、ということ。


ところがね。

肉や魚などの酸性食品を多く食べて、

野菜や海藻のなどのアルカリ性食品を食べないと、

尿がね。

どうしても、酸性尿に偏ってしまうので。


う~ん・・・

どうしよう。


と、いうわけで、野菜を多く食べましょう、ということ。


けどね。

簡単に言ってくれますが、

肉を多く食べましょう、と言われるなら、

いくらでも食べますが、野菜って、おいしくないんですよ?

(野菜が好きな人も大勢おられますが)


で、対策。

●肉と一緒に(同時に)野菜を食べる

●野菜を加熱して、かさを減らして量を食べる


この、肉と一緒に食べる、というのは、

肉を食べるときにドサクサで一緒に食べる、ということ。


たとえば、ニンジンが嫌いな人がいるとして、

とても人参なんか食べられやしない、と思っていても、

カレーライスの中に溶け込んでいるニンジンなら

気が付かないうちに (あるいは、気がついていても)

食べられる、みたいな。


それと同じように、肉を食べるときに

一緒に、“野菜巻き”みたいにする、とか。

肉を口に入れたら、次には必ず野菜を口に入れる、

というふうにする、とか。


とにかく、肉のおいしさで誤魔化して、

野菜も口に入れてしまうのです。


それから、野菜加熱の件。


野菜を加熱するとビタミンが壊れやすい、というのも

ありますけど、量でカバーする、という感じ。

加熱すると、生で食べるよりも「かさ」が減りますので、

たくさん食べれるように思います。


この際、壊れるビタミン・・とかいうよりも、

尿をアルカリ性に傾けることを主眼において、

ビタミンは少々、目をつぶりましょう。


とにかく、野菜を食べる、ということ。


肉や魚を食べるのは、決して悪いことじゃないですけど、

肉を食べるなら、それ以上に「野菜を食べましょう」

ということ。