2024年2月2日金曜日

痛風 冬の痛風改善のための運動効果

冬場における、痛風改善のための運動には、

どんな効果があるのでしょうか。


最大の効果は、これです。

『水が飲める』。


???


さて、そもそも、痛風対策として、どうして

運動が必要なのでしょうか。


痛風体質の人に、理想的とされるのは、

体への負担の少ない(軽めの)有酸素運動です。

有酸素運動というのは、ウォーキングとか、

軽いランニング、軽い水泳、軽いサイクリング。

とにかく、はぁはぁと息を切らして、その場に

へたり込むようなキツイものではなく、

会話しながらでも続けられる程度の運動です。


これらの運動効果としては、まず、

肥満の解消(内臓脂肪を減らす)、

ストレスの発散、筋肉量の増大、

血流・血行の改善・・など

さまざまなメリットがあります。


食事療法だけでは中々、改善できないメタボも

運動療法を組み合わせて行うことが

推奨されているくらいですしね。


で。

冒頭の『水が飲める』というのは、何なのか。


痛風とは、カンタンにいえば、尿酸値が高い病気なので、

できるだけ尿酸を体外に排泄したいのです。

尿酸の大半は、尿と一緒に体外に排泄されます。

で、ある程度の尿酸を排泄するためには、

一日に2リットルの尿を排泄することが推奨されています。


ですが、ひとくちに「2リットルの尿」といわれても、

ピンときません。

今の自分は、そんなに排泄 できているでしょうか。


「2リットルの尿」を出すためには、少なくとも

「2リットル以上の水」を飲んでいないと、

出るものも出ません。


春夏の季節なら、苦もなく水も飲めるでしょう。

暑いし、汗もかきますし、喉も渇きやすいですからね。


でも、秋・・とくに冬場はどうでしょう。

のど、渇きますか?

バンバン、水を飲めますか?


冬場は、真夏ほど痛風発作は発症しませんが、

それでもやはり、尿酸は

できるだけ体外に排泄しておきたいですし、

尿を多く排泄することで、尿路結石の予防にもなります。


一日のうちに、こまめに、

お茶や水を飲んで、水分補給・・と

いきたいところですが、喉も渇いていないのに、

飲み続けるのは、どうも気乗りがしません。

っていうか、飲めないです。


そこで、運動なのです。

ホンの5分でもいいですから、(できれば)毎日、運動を

生活に取り入れたいところです。

で、運動の前後に水(もしくは、お茶など)を飲みます。

一日分の水分確保の一旦を担ってもらうのです。


あと、風呂ですね。

入浴。

これも、入浴前に水かお茶を飲んで、

半身浴でもいいですから、浴槽につかって温まる。

全身の血行・血流も良くなりますし、

体も温まります。

それから、入浴後にも水やお茶を飲みます。

水分も摂取できて、やがて、それは

尿の排泄につながります。


夏場は、なにも考えなくても、暑いので

自然と水分はたっぷり摂りますが、

冬場は自分で意識しないと、なかなか、

「2リットル以上の水」は飲めないです。


軽めの運動、短い時間でもいいですから、

生活の一部に組み込むと、水分補給も

スムーズにいくみたいです。


でも、自分が一日に飲んでいる水の量が

「2リットル以上」になっているかどうかは、

定かではありませんけどね。


痛風 寿命 長寿

痛風体質の人は、一般的に

短命だと考えられています。


でも、これは間違い。

そして、ある意味、正解でもあります。


どういうことでしょうか。


痛風とは切っても切れない関係のある尿酸は、

血管の老化を防ぐ働きがあり、

尿酸が豊富な痛風体質の人は、

年齢に対して若々しい血管でいられます。


そして、尿酸そのものが抗酸化作用があり、

有名なところで癌予防ですが、

老化を防ぐ働きがあります。


私の身近にも、現実に

80歳を過ぎても元気に仕事をしている

痛風の人がいます。

とても元気に過ごしています。

ちょっと羨ましかったりします。


ところが。

肥満(内臓脂肪の増加)、ストレス増加、運度不足、

過食(カロリー過多)などで尿酸値が跳ね上がり、

そういう状態が長期に続き過ぎると、

今度は痛風以外の病気、すなわち、

合併症の心配が出てきます。


糖尿病とか。

高血圧、脳梗塞、心筋梗塞・・・いろいろ。


こうなると、病気が病気を呼んで、

悪いスパイラルのようになってしまいます。

長生きしたいですが、どうなることやら。


尿酸値が高過ぎたら、薬物療法も大切かもしれませんが、

まず、肥満の解消です。

肥満はメタボの大敵、痛風の大敵です。


なんで肥満と痛風が関係あるのか、というと、

内臓脂肪が増加すると、内臓脂肪から

良くないホルモンが分泌して、

尿酸値が上がってしまうからなのです。

逆に、内臓脂肪が減らすことができるなら、

尿酸値を下げることができます。


また、内臓脂肪は尿酸値ばかりでなく、

血管にも関係してきます。


ですが、内臓脂肪は比較的燃焼しやすいので、

(ウエストの)ベルトの穴を一つ縮める、できれば

二つ縮めることができれば、

血管内の異常も解消されつつある、と言われています。

同時に尿酸値も下がってきます。


運動だけでウエストを絞るのは、かなり困難です。

年をとるにつれて、代謝も悪くなりますしね。


ここは、やはり食事で。

とにかく、過食を防ぐことが肝要です。

三食合計のカロリーで考えないと、

朝だけ、あるいは昼だけ軽くすませても、

夜にドカ食いしていたら、やはり

一日の合計カロリーは高くなります。


三食トータルで、

食事量を(少しでも)減らしていくように

もっていきたいですね。


痛風 急性関節炎が起る理由とは?

痛風発作のいうのは、通常、関節に発症します。

有名どころで、足の親指の関節の付け根。

それ以外にも、足の甲、くるぶし、

アキレス腱、膝、手の指・・・などなど。


筋肉に痛風が出たとか、お腹の脂肪に痛風発作が出た、

なんて話は聞いたことがありません。

出るのは、関節ばかり。


これは、なぜ?

なんで、関節ばかりなの?


痛風発作はある日、突然、

関節が腫れあがり激痛が起る、急性関節炎の一種です。

原因は、体内の尿酸が過剰に生産され過ぎていて

(その目安が尿酸値)、

結晶化した尿酸が関節に沈着するからなのです。

そして、沈着し過ぎた尿酸結晶が剥がれたとき、

それを血液中の白血球が異物に認識してしまい、

攻撃するから。そのときの攻撃時に、

痛みの成分が出るのです。

これが痛風発作の原因。


で・・尿酸が結晶化するのは、

体内の体温の低い部分に沈着するのです。

ゆえに、心臓から遠い箇所・・手足の末端などは

尿酸結晶が出来やすいのです。


人間の体温が、仮に37度とします。

手でも足でもそうですが、筋肉に覆われています。

筋肉には血が通っていて、温かいのです。

ほぼ体温と同じです。


ですが、関節は筋肉に覆われていません。

関節と関節を繋ぐものは「腱」なのです。

筋肉じゃありません。

筋肉なんかで関節が覆われていたら、

動かせませんからね。


で・・腱でしか覆われていない関節は、

筋肉で覆われた骨などに比べて、温度が低いのです。


それが理由の一つです。

関節の部分は、体温が低いのです。


では、対策はないのでしょうか。


人間の体の構造を変えたりはできません。

関節を筋肉で覆ったりすることは不可能ですから。


おススメは柔軟体操。

特に、下肢。

股関節の部分の柔軟体操がいいです。


腰は「体のカナメ」です。

そういう文字を書きますし。


股関節、腰の柔軟性が高まると、

上半身と下半身をジョイントしている部分の

血流が良くなります。

つまり、下半身の血流も良くなるということ。


血液というのは、温かいのです。

血流が良くないと、手足は冷えます。

特に、冬場はそうです。


血流を良くすることで、手足などの末端の関節に

尿酸結晶をできにくくすることができます。


あと、なるべく、お腹を冷やさないこと。

温かいモノを飲む、食べるのがお勧めです。


胃を冷やすと、血液が胃を温めなきゃならないので

(機能が落ちてしまうから)、

胃腸に血液が集中します。

よって、手足は二の次になってしまい、

末端の血流が悪くなるのです。


手足があたたかければ、痛風発作は起こらない・・

というものでもありませんが、

できることを少しずつ気をつけるのが

良いと考えています。


痛風 副腎皮質ステロイドは、本当は怖い

 痛風ガイドラインによると、痛風発作治療薬としては、

「コルヒチン」「非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)」

「副腎皮質ステロイド」

の3つが明記されています。


ガイドラインに掲載されている、ということは、

医師がこの基準にのっとり、

患者に対して治療を行う指針となる・・

ということです。


で、「コルヒチン」というのは、

痛風発作の予兆のときに、

服用すると発症を抑えこむ薬です。


「非ステロイド性抗炎症薬」というのは、

ひらたくいえば、痛み止め(炎症を抑える)です。

ボルタレン、とか。

ロキソニン、とか。


で、「副腎皮質ステロイド」。

これがすごい効果があります。

同時に強烈な副作用が有名です。


私なら、この「副腎皮質ステロイド」を服用

(もしくは、注射)したことはありませんが、もし、

お医者にこの薬を処方してもらったら、

もらってきたその日に一錠も飲まずに、ゴミ箱に捨てます。

そんな薬、飲んだり注射されたりしたくありません。


そもそも、ステロイドとは何か?


昔、ステロイドという薬が発売されたとき、

「夢の薬」「魔法の薬」とまで言われたそうです。

あまりも効果抜群すぎて。


ステロイドというのは、副腎から出されるホルモンの一種で、

いろいろな働きがありますが、カンタンにいえば、

抵抗力、免疫力の働きをします。

つまり、これが弱ると病気になりやすくなります。


副腎といえば、腎臓のすぐ近くにある小さな臓器ですが、

“副”という字がついているので、サブ的なものかと思えば、

とんでもない!


体の要である腎臓にも負けないくらい重要な臓器で、

東洋医学(漢方)では、

腎臓と副腎を合わせて『腎(じん)』と

呼んでいるくらいです。


で、この副腎から分泌されるステロイド。


このステロイドを安易に

(本当は安易じゃないんでしょうけど)

薬として体内に取り込むと、どうなるのか?


副腎がもう、自分でステロイドを作らなくなるのです。


たとえば・・

毎日、一生懸命、

朝から晩まで勤め先で働いていた人がいた、とします。


ところが、なんらかの理由で、

今までもらっていた以上の給料が勝手に、

自分の口座に振り込まれてくるようになりました。


ああ、今まであくせくと働いてきたのに、働かずして

お金が勝手に入金されるのです。

この人は、アホらしくなって、

お勤めを辞めてしまいました。


で、お金に困ることもなくなったので、

毎日、ゴロゴロと家で寝てばかりの暮らしをしていました。

ところが、ある日、突然。


働かずして入金されてきたお金が、理由も説明もナシに

突然、ストップ。


これでは、いけない・・と再び働こうとしましたが、

以前の慣れた職場は辞めてしまって復帰できません。

不景気で、なかなか次の職場も見つかりません。

なにより、だらけた生活に慣れてきてしまっているので、

働く気力もありません。


ああ、どうしよう。


・・・・・・。


たとえ話なので、ちょっと感じは違いますが、

ステロイドを薬として服用すると、

副腎がステロイドを分泌しなくなる

危険性があるのです。


「副腎皮質ステロイド」という治療法がダメだと

言ってるのではありません。

それはもっと難病とか、治療困難な病気で使用する薬だと

思うのです。


痛風くらいで(といえば怒られるかもしれませんが)

痛みが引かないから、とか、そんな理由で

投下する薬じゃないと思っています。


自分の副腎が弱ってきて、ステロイドを分泌しなくなると、

抵抗力が弱まり、病気になりやすくなります。

(服用するならば、長期使用は

なるべくなら やめておきたいです)


東洋医学(漢方)では、副腎を重視していて、

“合谷(ごうこく)”というツボを揉むよう、

推奨しているくらいです。

合谷というのは、右手の親指の付け根の辺りにある、

副腎を強化するツボですので、

興味のある方は調べてみてください。


(左手の合谷は、副腎ではなく、

また違う効果ですので、“右の合谷”です)


2024年1月12日金曜日

痛風 食事療法の肝(キモ)

痛風(高尿酸血症)の改善、といえば、

まず、まっさきに思い浮かぶのが

「食事療法」です。


なんか、いやですよねえ・・

え?

なんでかって?


ほら、食事療法といえば、

食べたいものを食べられない、あまり食べれない、

つらい、キビシイ、苦しい・・・

そんなイメージじゃないですか。


一昔の前の、痛風の食事療法といえば、

徹底的なプリン体を多く含む食品の制限でした。

いや、それは、もう、すごいものでした。


肉は食うな。

魚も食うな。

ビールは飲むな。

野菜を食え。


我々は、草食動物じゃないんです。

シマウマじゃないんです。

草ばっかり、食ってられますかって。


ですが、現在の痛風改善の指針は、以前とは

少し違ってきています。

食べる食品の品目の選別・・というより、

摂取総カロリーの制限に移行しています。


つまり、何を食べるか、よりも、

「食べ過ぎるな」と。


なんで、こんなに手のひらを返したように、

食事療法の指針がひっくり返るのか。

いや、ひっくり変えるというのは、

語弊があるかもしれませんが、

昔と言ってることが明らかに違うじゃないですか。


ま、それはともかくとして、

もう何を食べてもいいってコト?

もう何も食べたいものを我慢しなくてもいいってコト?


いや、そういうわけでもないんです。

話せば長くなるので、

かいつまんで要約すると。


痛風の要因となる尿酸ですが、

これは細胞中のプリン体が分解するときに

できる老廃物なのです。

これが「尿酸」。

ついでにいうと、この尿酸の、

血中濃度の割合の数字が「尿酸値」。


で、このプリン体は、

食事からの摂取が20パーセント。

体内で生成されるものが80パーセント。


なんだ、

体内で生産されるのがほとんどじゃないですか?

今まで、私が長年、食べたいものを我慢してきたのは、

なんだったの?

カレーライス食べたいのに、我慢してきたのは

ナンだったの?


近年、これらの研究成果が明確になってきて

(20年前に教えてくれよ)、

あまり、プリン体の制限は重視されなくなってきました。


ですが、20パーセントしか影響がないから、といって、

食べたいものをバンバン摂取していると、

痛風のリスクが高まることに違いはないです。


ただ、一昔前と違うところは、

食べたいもの(プリン体を多く含む食品、肉など)を全く

食べてはいけない、のじゃなくて、

「食べ過ぎない」つまり、摂取カロリーを制限する方向に

なってきています。


これは、ひいては、他の生活習慣病を予防する、

肥満も防止する、などの好影響を及ぼします。


とにかく、肥満(内臓脂肪の増加)は、

尿酸値を上げてしまうのです。

これも数十年前には、まったく、

こんなことは言われていませんでした

(20年前に教えてくれよ)。


昔はともかく、現在の

「痛風改善の食事療法のキモ」とは何か?


●食べ過ぎない(お腹いっぱい食べない)

●プリン体・塩分・脂質(主に肉類)を少なめに

●野菜・海藻を多めに摂る


・・・と、まあ、こんな感じです。


でも、これって。

なんか、シマウマに近づけ。

って言われているような気もするんですけど。


で、ここで疑問をひとつ。


「食べ過ぎない」と「野菜を多めに摂る」

ってのがあるけど、野菜をお腹いっぱい、満腹まで食べたら、

どうなるのか?

体に良い野菜だから、いくら食べても大丈夫?


痛風体質の人には、とにかく、

「お腹いっぱい食べる」というのが良くないです。

たとえ、野菜であろうと。

海藻であろうと。


「野菜を満腹まで食べる」のと

「肉を少し食べる」のでは、

「肉を少し食べる」方がずっとマシです。


何を食べるかより、腹八分目。

できる人は、腹六分目。


腹四分目にしてしまうと、反動で

いつかドカ食いをしてしまうので、あまり

おススメできませんが。


尿酸値を下げる、手っ取り早い方法は?

尿酸値を下げる、手っ取り早い方法は、

内臓脂肪を減らすことです。

内臓脂肪を減少させると、尿酸値も下がります。


内臓脂肪。

つまり、お腹まわりに

デップリと乗っている脂肪のことですね。

これらは、痛風の原因になるばかりではなく、

他の重篤な病気を引き起こす要因

(つまり、メタボリックシンドローム)となるので、

解消していくのが望ましいです。


でも、年々、

年とともに代謝が落ちて痩せにくくなりますし、

おいしいものはたくさんあるし、

つい食べ過ぎてしまうし、

なかなか、内臓脂肪を減らせません。


で、その対策。

どうすれば良いのか。

対策というか、気をつける点というか・・


『お腹を冷やさないこと』です。


冬場でも、部屋が暖房で

あたたかかったりすると、ついつい

冷たい飲み物を飲んでしまったりしませんか?


冷えたビールとか。

冷たいジュースとか。

つめたいアイスクリームとか。

これらの冷たい飲食物で、体の中から胃を冷やすと、

体は“胃を守ろう”とするのです。


つまり、体は

脂肪をお腹まわりに増やそうとするのですよ。

胃をあたためるためにね。

で、お腹が冷えたために

脂肪のまわりの代謝も低下してしまい、

余計、脂肪が燃焼されにくい、と。

悪循環、というやつですね。


また、血液を胃に集めるため(血液は温かいので)、

逆に手足などの末端に血液が滞りがちになり、

手足が冷えたりして、低体温、

冷え性になりやすくなります。

ああ、何もいいことはありませんね。


お腹まわりの脂肪の原因は、

それだけじゃないでしょうが、なるべく

「お腹を冷やさない」ようにした方がいいです。


それは、冬でも夏場でも同じです。


痛風発作の歴史は、とてつもなく古い

まったくどうでもいい話で恐縮ですが、

痛風発作の歴史は、とてつもなく古くて。


古代ギリシアのヒポクラテス、という

お医者さんの痛風の記述が有名ですが、

さらにもっともっと古くて、エジプトのミイラからも

尿酸塩が発見されているとか。


ミイラに尿酸塩が沈着しているということは、

このミイラの本人は痛風だった、ということ。


贅沢しすぎですよ、こんな時代に。

庶民は食べるものも、ロクになかったでしょうに。


まあ、ミイラになるくらいだから、

結構なご身分の人だったんでしょうね。


痛風は贅沢病と言われて久しいですが、

今、平成の飽食時代では、贅沢病なんかじゃないです。

普通に食べて、普通に生活していても、

痛風体質なら、痛風になってしまいます。

むしろ、生活習慣病ですからね。


そして、そこには遺伝による体質とか、食生活、

運動不足、肥満、ストレス・・さまざまな要因が

絡み合います。


でも、大きな理由の一つは、

何不自由なく、食物が手に入る、ということです。


不景気で収入減だとか、仕事が減ったとか、

よくある話ですが、

それでも、今日の夕食に食べるものくらいはあります。

贅沢をしなければ、ほそぼそとでも生きていけます。

充分生きていけます。

栄養失調で餓死した・・とかいう話は、

新聞の載るくらいです。

まず、滅多にありません。

これが飽食の時代です。


昔、昭和の時代は子供達は、みんな痩せていて、

水っ洟(みずっぱな)を垂らしていました。

それが普通でした。


今、そんな子供達、見ないでしょう?


水っ洟を垂らす、ということは

それは栄養状態に関係があるそうです。

今はみんな、食べるものに困らないですからね。

子供の糖尿病予備軍とかもいるくらいですから。


こんな時代に痛風体質の人は受難の時代ではありますが、

自分で意識して、食べるものを、

食べる量を減らしていくしかないです。


これが意外に難しいんですよねえ。


痛風 プリン体が気になる人は、こう食べる

一昔前は、痛風の食事療法といえば、

いかにプリン体を多く含む食品を食べないようにするか、

というのがポイントでした。


ですが、現在では徹底的なプリン体含有食品の排除よりも、

むしろ総カロリーの摂取制限の方に移行しているようです。


理由は、まあ、以下のような感じ。

プリン体が肝臓で分解されて尿酸になるのですが、

食事から摂取するプリン体は2割なのに対して、

体内で生成されるプリン体が8割だから。

そういうことが、ここ数年(10年くらい?)で

わかってきたから。


けれども。

だからといって、

ばんばんプリン体の食品を食べない方がいいに

決まっています。


ところがね。

おいしいのですよ。

プリン体を多く含む食品は。

肉とか。

レバーとか。

魚介類とか。


なんとか、これらを食べたいのですが、

何かいい方法はないですかね?


肉が好きな人は多いでしょうし、

食べられない、ということ自体が

ストレスになってしまいそう。

ストレスというのは、これまた、

痛風の要因の一つですからね。


じゃあ、どうすれば?

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「肉」を食べるなら、それ以上に「野菜」を食べる。

それ以上に「海藻」を食べる。

あるいは、「キノコ」を食べる。

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野菜・海藻・キノコはアルカリ食品でもありますしね。

尿路結石の予防にもなりますし。

しかも、低カロリーです。


「野菜」食べて「海藻」食べて「キノコ」食べて、

「肉」を少し食べる。


・・・こんな感じの食べ方なら、大丈夫なのでは?


よく焼肉とか食べに行ったら、

肉ばっかり食べている感じでしょ。

肉食べて、ビール飲んで、肉食べて、

ご飯食べて、肉食べて、ビール飲んで、肉食べて・・・


・・・こんな感じの食べ方は、

痛風体質の人には向いてないです。


とにかく、肉を少し食べたら、

それ以上に「野菜」を食べる。

野菜でカバーするみたいな感じですね。


でも、本当は、

肉がどうこう、野菜がどうこう、よりも、

痛風にとって、一番良くないのは『食べすぎ』です。


肉を食べるのにしても、野菜を食べるにしても、

「腹八分目」で。


痛風 缶コーヒー・缶ジュースは大敵

缶コーヒーや缶ジュース、つまり

砂糖のタップリ入った飲料水を多く飲んでいると、

痛風発症リスクが高まるそうです。


いったい、何が良くないのでしょうか。


缶コーヒーも缶ジュースもおいしいですよね。

特に、これからの季節は、

ホットで、缶コーヒーなんかであたたまると、いい感じです。

それこそ、文字通り、ホッとします。

最近は、缶コーヒーもいろいろなメーカーがいろいろな種類の

缶コーヒーを発売していて、味覚もさまざま。

寒い表道を歩いていると、ホットの自動販売機を見つけると、

嬉しくて、つい買ってみたり。


でも、この缶コーヒー。

実は、相当量の砂糖などの糖類が入っています。

砂糖などの表示は少なくても、ショ糖、ブドウ糖、

なにせ糖類がふんだんに使われています。

近頃では甘さ控えめとか、微糖とかもありますが・・


缶コーヒーでもブラック(無糖)ならばいいのですが、

要するに、糖分の摂りすぎが肥満に繋がるのです。


午後から、缶コーヒーを飲んだら、

夕方になって、食事時が近づいても、

ちっともお腹がすいていない、

なんてことはありませんか?


それでも、夕食の時間が来ると、

毎日、同じような時刻に同じようなボリュームの食事を

食べますよね。

これが、多いのです。

肥満につながる、というわけです。

肥満になると、比例するかのように尿酸値が上がる、

というわけで。


缶コーヒーが悪いとかじゃなく、結局、

肥満が良くない、ということです。


缶コーヒーのようなソフトドリンクは、

通常、糖分過剰なため、

内臓脂肪が増加しやすい、という感じです。


指針として、一日に2本以上の缶コーヒーを飲む人は

要注意、と言われています。


コーヒーそのものには、ポリフェノールの一種である、

クロロゲン酸というものが含まれています。

そして、多量のコーヒー(一日に6杯)を飲むことで

痛風発症リスクを下げることも確認されています。

ですが、

そのコーヒー、何を飲むか、

どんなコーヒーを飲むかですが、

砂糖などの糖分が大量に含まれている缶コーヒーは

避けた方が無難です。


痛風リスクを下げるために、

大量の缶コーヒーを毎日飲んで、

結局は肥満になって、痛風発症リスクが高まったのでは、

なんのためなのか、わかりませんしね。


2023年12月5日火曜日

痛風 ストレスは死ななきゃなくならない

20年前は、痛風がストレスと関係あるなんて、

これっぽっちも言われていませんでしたが、

現在では、以下のような因果関係があると考えられています。


会社や家庭で嫌なことがある、もしくは

心配事・不安なことがある→

強いストレスとなり、心ばかりか体にも影響を与える→

受けたストレスは体を緊張させ、血管を収縮させる→

体が受けたストレスに対応するため、代謝作用を活発化→

代謝が活発化して、尿酸がガンガン生成される→

尿酸値が上がってしまう


う~ん・・困ったものです。


逆にいえば、ストレスがなければ

尿酸値を上昇させる要素は減ります。


ですが、嫌なデキゴト、心配事というのは

不可抗力が多いですから、自分のチカラでは

どうにもならない場合が一般的ですからね。


あんまり関係ないですけど、

ウチの近所の開業医の先生も過労で倒れちゃいました。

働きすぎってヤツです。

健康について人一倍詳しいハズのお医者が

倒れてりゃ世話ないです。

一人でも多くの患者さんを見てあげよう・・

という先生でしたので、

責任感が強すぎたのですね。

でも、休むときは休まないと。


痛風になりやすいタイプというものがあるらしく、

「真面目で責任感が強く、

何ごとにも積極的でバイタリティに溢れている」

というような人がアブナイらしいです。


じゃあ、どうすれば痛風にならないのか、というと

「チャランポランで無責任。消極的で何もやる気がない」

こういう人は痛風になりにくいらしいです。


まあ、生まれつきの体質・遺伝があるので

実情は定かではないですけどね。


なんにしろ、そんな人なら、会社をクビになりそうですね。


人にもよるでしょうが、日本人は

概してストレスがたまりやすい国民、

といわれています。

つまり、真面目ってこと?


何の本で読んだのか忘れましたが、

インド人は日本人とは性質が全然違うそうです。


約束を守らないらしくて。

で・・それが普通なのだそうです。


とあるインド人が出稼ぎ(外貨を稼ぐため)、

日本にあるインド料理店に働きに来ました。


すると・・びっくりしたそうです。

それから、感激したのだとか。


「日本人は、約束を守るじゃないか!?」


そして、数年。

資金もできたので、

そのインド人は母国に帰国したそうです。

そこで、また、びっくり!


「なんだ、この国は!? 

誰も約束を守らないじゃないか!?」


・・・・・・・・・・・・・。


日本人は世界レベルでみると、

真面目すぎるのかもしれません・・・

っていったところで、日本の中で生きているのですから、

その枠、ルールで生きていくしかないですけどね。


過労になる前に、休息をとりましょう。

それが一番です。


痛風を招く、6つの危険因子とは!?

痛風をいざなう、6つの危険因子は、以下の6項目。


●その1● → → → → → → 遺伝。

●その2● → → → → → → 男性。

●その3● → → → → → → 肥満。

●その4● → → → → → → 肉や魚が好き。

●その5● → → → → → → 飲酒。

●その6● → → → → → → 水分不足。


上記の要因が多ければ多いほど、

痛風の発症リスクは高まるそうです。


それらのうち、「遺伝」「男性であること」は

どうしようもないですからね。

自分の自助努力で、どうにか

なりそうなものは残り4項目のみです。


「男性であること」が、なぜ悪いのかというと、

なにも悪いことはないのですが、

女性は女性ホルモンの関係で、それほど

尿酸値が高くならない、というだけです。

男性には、男性ホルモンなので、

尿酸値が高くならないような効果はないようです。


で、「肥満」「肉や魚が好き」という項目は、

似通っている感じはしますが、微妙に違います。


「肥満」は内臓脂肪の増加につながり、

尿酸値の上昇の要因となります。

また、生活習慣病の原因にもなりますので、

食事に気をつけたり、生活に運動を取り入れたりして、

肥満解消に努めるのが望ましいです。


で、この「肉や魚が好き」というのは、

プリン体を多く含む食品の摂取、

ということになると思います。

特に、魚の内臓が芳しくない、とか。


それから、「飲酒」「水分不足」。

これは、水分不足は飲酒で解消すればよいのではないか、

と思うかもしれませんが、それじゃ、ダメです。


アルコール飲料を飲むことは、尿酸をフル生産するとともに、

尿酸の排泄低下も引き起こします。

ダブルパンチです。

(ただし、ほんの少量のワインなら、OK。

ワインに含まれるポリフェノールと相殺されるので)


また、水分不足は、尿酸というものが

尿と一緒に体外に排泄されることから、

飲む水が少ないと、尿酸も排泄も少なくなってしまいます。


・・・というわけで。


親族(三親等以内)に

痛風(高尿酸血症)の人がいて【遺伝】、

それでいて【男性】の人は、

【飲酒】をやめる、もしくは減らすなどをして、

それでいて、【水分不足】にならないよう、

水分補給はシッカリして、

【肉や魚が好き】なのはホドホドにして、

【肥満】を解消する、

というのが理想的になります。



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なんか、仙人になれそうですけどね。