2024年2月2日金曜日

痛風 副腎皮質ステロイドは、本当は怖い

 痛風ガイドラインによると、痛風発作治療薬としては、

「コルヒチン」「非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)」

「副腎皮質ステロイド」

の3つが明記されています。


ガイドラインに掲載されている、ということは、

医師がこの基準にのっとり、

患者に対して治療を行う指針となる・・

ということです。


で、「コルヒチン」というのは、

痛風発作の予兆のときに、

服用すると発症を抑えこむ薬です。


「非ステロイド性抗炎症薬」というのは、

ひらたくいえば、痛み止め(炎症を抑える)です。

ボルタレン、とか。

ロキソニン、とか。


で、「副腎皮質ステロイド」。

これがすごい効果があります。

同時に強烈な副作用が有名です。


私なら、この「副腎皮質ステロイド」を服用

(もしくは、注射)したことはありませんが、もし、

お医者にこの薬を処方してもらったら、

もらってきたその日に一錠も飲まずに、ゴミ箱に捨てます。

そんな薬、飲んだり注射されたりしたくありません。


そもそも、ステロイドとは何か?


昔、ステロイドという薬が発売されたとき、

「夢の薬」「魔法の薬」とまで言われたそうです。

あまりも効果抜群すぎて。


ステロイドというのは、副腎から出されるホルモンの一種で、

いろいろな働きがありますが、カンタンにいえば、

抵抗力、免疫力の働きをします。

つまり、これが弱ると病気になりやすくなります。


副腎といえば、腎臓のすぐ近くにある小さな臓器ですが、

“副”という字がついているので、サブ的なものかと思えば、

とんでもない!


体の要である腎臓にも負けないくらい重要な臓器で、

東洋医学(漢方)では、

腎臓と副腎を合わせて『腎(じん)』と

呼んでいるくらいです。


で、この副腎から分泌されるステロイド。


このステロイドを安易に

(本当は安易じゃないんでしょうけど)

薬として体内に取り込むと、どうなるのか?


副腎がもう、自分でステロイドを作らなくなるのです。


たとえば・・

毎日、一生懸命、

朝から晩まで勤め先で働いていた人がいた、とします。


ところが、なんらかの理由で、

今までもらっていた以上の給料が勝手に、

自分の口座に振り込まれてくるようになりました。


ああ、今まであくせくと働いてきたのに、働かずして

お金が勝手に入金されるのです。

この人は、アホらしくなって、

お勤めを辞めてしまいました。


で、お金に困ることもなくなったので、

毎日、ゴロゴロと家で寝てばかりの暮らしをしていました。

ところが、ある日、突然。


働かずして入金されてきたお金が、理由も説明もナシに

突然、ストップ。


これでは、いけない・・と再び働こうとしましたが、

以前の慣れた職場は辞めてしまって復帰できません。

不景気で、なかなか次の職場も見つかりません。

なにより、だらけた生活に慣れてきてしまっているので、

働く気力もありません。


ああ、どうしよう。


・・・・・・。


たとえ話なので、ちょっと感じは違いますが、

ステロイドを薬として服用すると、

副腎がステロイドを分泌しなくなる

危険性があるのです。


「副腎皮質ステロイド」という治療法がダメだと

言ってるのではありません。

それはもっと難病とか、治療困難な病気で使用する薬だと

思うのです。


痛風くらいで(といえば怒られるかもしれませんが)

痛みが引かないから、とか、そんな理由で

投下する薬じゃないと思っています。


自分の副腎が弱ってきて、ステロイドを分泌しなくなると、

抵抗力が弱まり、病気になりやすくなります。

(服用するならば、長期使用は

なるべくなら やめておきたいです)


東洋医学(漢方)では、副腎を重視していて、

“合谷(ごうこく)”というツボを揉むよう、

推奨しているくらいです。

合谷というのは、右手の親指の付け根の辺りにある、

副腎を強化するツボですので、

興味のある方は調べてみてください。


(左手の合谷は、副腎ではなく、

また違う効果ですので、“右の合谷”です)