2024年2月2日金曜日

痛風 急性関節炎が起る理由とは?

痛風発作のいうのは、通常、関節に発症します。

有名どころで、足の親指の関節の付け根。

それ以外にも、足の甲、くるぶし、

アキレス腱、膝、手の指・・・などなど。


筋肉に痛風が出たとか、お腹の脂肪に痛風発作が出た、

なんて話は聞いたことがありません。

出るのは、関節ばかり。


これは、なぜ?

なんで、関節ばかりなの?


痛風発作はある日、突然、

関節が腫れあがり激痛が起る、急性関節炎の一種です。

原因は、体内の尿酸が過剰に生産され過ぎていて

(その目安が尿酸値)、

結晶化した尿酸が関節に沈着するからなのです。

そして、沈着し過ぎた尿酸結晶が剥がれたとき、

それを血液中の白血球が異物に認識してしまい、

攻撃するから。そのときの攻撃時に、

痛みの成分が出るのです。

これが痛風発作の原因。


で・・尿酸が結晶化するのは、

体内の体温の低い部分に沈着するのです。

ゆえに、心臓から遠い箇所・・手足の末端などは

尿酸結晶が出来やすいのです。


人間の体温が、仮に37度とします。

手でも足でもそうですが、筋肉に覆われています。

筋肉には血が通っていて、温かいのです。

ほぼ体温と同じです。


ですが、関節は筋肉に覆われていません。

関節と関節を繋ぐものは「腱」なのです。

筋肉じゃありません。

筋肉なんかで関節が覆われていたら、

動かせませんからね。


で・・腱でしか覆われていない関節は、

筋肉で覆われた骨などに比べて、温度が低いのです。


それが理由の一つです。

関節の部分は、体温が低いのです。


では、対策はないのでしょうか。


人間の体の構造を変えたりはできません。

関節を筋肉で覆ったりすることは不可能ですから。


おススメは柔軟体操。

特に、下肢。

股関節の部分の柔軟体操がいいです。


腰は「体のカナメ」です。

そういう文字を書きますし。


股関節、腰の柔軟性が高まると、

上半身と下半身をジョイントしている部分の

血流が良くなります。

つまり、下半身の血流も良くなるということ。


血液というのは、温かいのです。

血流が良くないと、手足は冷えます。

特に、冬場はそうです。


血流を良くすることで、手足などの末端の関節に

尿酸結晶をできにくくすることができます。


あと、なるべく、お腹を冷やさないこと。

温かいモノを飲む、食べるのがお勧めです。


胃を冷やすと、血液が胃を温めなきゃならないので

(機能が落ちてしまうから)、

胃腸に血液が集中します。

よって、手足は二の次になってしまい、

末端の血流が悪くなるのです。


手足があたたかければ、痛風発作は起こらない・・

というものでもありませんが、

できることを少しずつ気をつけるのが

良いと考えています。