2022年6月22日水曜日

ノンアルコールと尿酸値 

痛風とアルコール飲料。

痛風といえばお酒好きの宿命、そして

対策のためにはお酒を控えなければならない

とよく言われます。

アルコールには尿酸の原因となるプリン体が

たくさん含まれているから。


でも、そう簡単に言われても困るというものです。

お酒が好きなのはお酒がおいしいからだけでなく、

お酒を飲んでいる時が好き、ほろ酔い加減の気分が好き

といった面もあります。

他の食材のように味だけの問題ではないからです。

痛風になってしまった、じゃあ、お酒をやめよう

というわけには・・いかないのです。

いや、お酒好きの言い訳だというのは

わかっていても、それだけ断酒は難しいというわけで。


ですから、いきなりお酒を断つのではなく、

尿酸値とうまく向き合いながら行っていくのが

よいと言われます。

プリン体の含有量がなるべく少ないものを

摂取するわけです。


一番よくないのはビール。

100ミリリットル中5~7ミリグラムも含まれています。

実際の含有量は

各メーカーの製品ごとに異なってきますが、

まあ、かなりの数字です。


実際問題としてビールを飲む時に

100ミリリットルで済むなんてことはありませんから、

実際のプリン体の摂取量はその数倍ということになります。

そこでできるだけプリン体の含有量が

少ない飲料を摂取するわけです。


最高の選択肢といわれているのが焼酎。

プリン体はゼロ、さらにウイスキーが

100ミリリットル中わずか0.1ミリグラム、

ブランデーもわずか0.4ミリグラム。

ビールの10分の1以下。


単純に考えて10倍飲んでもビールよりも

尿酸値への影響が少ないことになります。

こうした蒸留酒はビールよりも

アルコール度数が高いですから、

それほど飲む量が少なくて済むのもポイントでしょうか。


ビールよりも日本酒、日本酒よりもブランデー、

ウイスキー、焼酎、というのが

痛風対策のお酒の飲み方です。


ただ、これもなかなか

実践するのが難しい面がありますよね?

アルコール飲料はただアルコールを摂取できればいい、

酔えればいいというわけにはいきません。

おいしく楽しめなければ意味がありませんし、

人には好みがあります。

ビールは大好きだけど焼酎は苦手、

ブランデーやウイスキーは

強すぎると感じる人もいるはずです。

いくら尿酸値対策でもおいしくないものは

飲みたくないと思う人も多いでしょう。

そんな場合にはどうすればよいのでしょうか。


そこで登場するのがノンアルコールビールです。

文字通りアルコールが含まれていないビールです。

プリン体がまったく含まれていない

というわけではありませんが、

通常のビールに比べて含有量が3分の1~4分の1程度です。


また、アルコールそのものが

尿酸値を上昇させる原因となりますから、

それを防ぐ意味でも魅力的な選択肢です。

もちろん、ビールそのもののプリン体の含有量が多いので

ノンアルコールといえども飲みすぎには注意が必要ですが、

お酒好きな方はうまく活用していきましょう。


お酒は、人との付き合い、仕事での付き合いにも必要な場合も

ありますので、完全に止めるのは難しいかもしれませんね。

飲む量を減らしたり、飲む回数(日数)を減らすようにして

対処するのが、現実的かもしれません。


利尿剤と尿酸値 

尿酸値を下げるポイントは

尿酸をできるだけ排出することです。

もちろん、食生活の改善、とくに

アルコールの摂取量の制限による

プリン体の摂取量の抑制も大事です。


ただ、尿酸の原因となるプリン体は

じつは食事で摂取するよりも

体内で作られる方が圧倒的に多く、

摂取を抑制するよりも

排出を促す方が尿酸値のコントロールでは

重要だと言われているのです。


尿酸値を排出する手段、それは「尿」。

尿酸とはいわば肝臓で作られた老廃物です。


この必要ないものが腎臓でこしとられ、

尿の形で体外へと出ていくのです。

となると、できるだけ尿の量を増やして

尿酸を排泄させるよう促すことが大事

ということになります。


水を多く摂るよう言われるのも

尿の量を増やすのが目的です。

ただ、普通の水だけを飲んでも

十分な効果が得られない可能性もあります。

水は、汗など尿以外の形で

排出されることがあるからです。


そのため、お茶やアルカリイオン水など

利尿作用があり、しかも、糖分など

余計なものが含まれていない飲み物がよいといわれます。

摂取した水分が尿の形で排泄されやすいため、

尿酸の排出にも役立つからです。


となると、排尿を促す利尿剤はどうなんだ?

と思いますよね。

利尿剤を飲んで排尿を促せば

どんどん尿酸を外に出すことができるじゃないか、と。


しかし、どうやらこれは とんでもない勘違いのようです。

じつは、利尿剤を飲むとかえって

尿酸値が上昇してしまうこともあるようなのです。


この利尿剤と尿酸値の上昇のメカニズムは、

ちょっと複雑でわかりづらいのですが、

まず、尿酸を体内に再吸収してしまう働きがあるようです。

つまり、排泄しやすい状態になってしまうわけですね。


また、薬の種類によっても

尿酸を下げるタイプと上げてしまうタイプがあるらしいです。

今挙げた尿酸の再吸収を促す効果があるタイプ、

ニコチン酸やモルカルボン酸、芳香族カルボン酸などが

使用されている薬は要注意です。


一方、ベンズブロマロンやプロベネシド、

ロサルタン、インドメタシン、フェノフィブラート

などの薬は、尿酸の再吸収を阻害する働きがあるので

尿酸値を下げることができるそうです。


ですから、理想としては、お茶やアルカリイオン水などで

自然と尿を増やすような対策を行っていくのが良い、

ということになります。


それでは、十分に尿酸値が下がらない場合には

数値を下げる効果のあるタイプの利尿剤を使用するのです。

間違っても数値を上げてしまうタイプの利尿剤を

使用したりしないよう注意しましょう。

安易に薬に頼ると大変なことになる、というよい例ですね。


わたしは利尿剤に頼ったことはありません。

対策の成果もあってか尿酸値も安定した状態です。

利尿剤が必要な状況にまで陥らないよう気をつけるのも

痛風対策の大事なポイントなのだと思います。


1日二リットルを目安に水分摂取を心がけ、

ペットボトル飲料に頼らない。

この基本を守るだけでも、

尿酸値を下げる効果が期待できそうです。


利尿剤は、よく高血圧の薬剤として処方されますね。

高血圧の薬を飲んでいただけなのに、気がついたら

その薬の副作用で尿酸値が上がっていた・・というのは

よく聞く話です。

2022年6月21日火曜日

刺身と尿酸値 

魚は、健康に良い理想的な食材とよく言われます。

また、日本人は海に囲まれた環境と言うこともあって

昔からよく魚を食べてきました。


ヘルシーだと世界的に評価を高めている日本食も

この魚と大豆製品貢献が大きいと思います。


また、現代社会で生活習慣病を抱える人が増えたのも

食の欧米化による食環境の変化が大きい

と言われていますよね。


ただ、痛風に関して言えば、必ずしも

そうとはいえない面もあるのです。

健康に良いと言われている

おなじみの魚が、じつは、尿酸値を上げてしまう

大きな要因になると言われているんです。


とくに、注意が必要といわれているのが

マイワシの干物、イサキ白子、あんこう肝サケ蒸しで

100グラム中に300ミリリットル以上の

プリン体が含まれており、数ある食材の中でも

トップクラスの数値となっています。


さらに、さんまやマアジの干物、カツオなども

100グラム中200~300ミリグラムと

かなり多い水準となります。


プリン体が少ない食品で有名なチーズが

たった5.7ミリグラムであることを考えると

いかに多いかがわかるというものです。


このように、痛風で魚が好きな人

は要注意なのです。

また、内臓脂肪の蓄積が気になる人が、

ダイエットの際には、動物性たんぱく質は

肉類よりも魚で摂った方がよいといわれます。


また、青魚に含まれる不飽和脂肪酸は

動脈硬化や高血圧といった生活習慣病対策に

効果があると広く知られています。


そのため、尿酸値のコントロールとコレステロール値、

中性脂肪値の対策を

一度に行っている人も多いでしょうし、

その人たちの中には

魚を積極的に食べている人もいるかもしれません。

気をつけないといけませんね。


問題なのは、痛風の人に魚は良くないからといって

食べるのを避けるというわけには いかない点です。

肉ばかり食べると生活習慣病のリスクが

向上するわけですからね。

そのため、摂取量を控えることがまず大事です。


そこで、注意したいのがお刺身。

ご飯ともお酒とも合う最高の食材です。


つまり、お刺身は魚をもっとも

多く食べやすい調理方法、

ということになります。

お酒と交互にひょいひょいと口に運び続けた結果、

プリン体を大量に摂取してしまう恐れもあります。


もうひとつ、魚はさまざまな調理方法で食べられます。

生のままで食べる刺身は、

じつは、もっとも

プリン体を摂取しやすい調理方法なのです。


一方、もっとも

プリン体の摂取量を減らすことができる選択肢は「煮物」。


煮る過程で魚に含まれていたプリン体が水に溶け出すからで、

その分、摂取量を減らすことができるわけです。

ただし、言うまでもないと思いますが、その煮汁を飲んだり、

ご飯にかけて食べてしまうと意味がないので気をつけましょう。


というわけで、魚は健康維持のためにも必要、

だから摂取量と調理方法に注意しましょう。


できれば、刺身は避けて煮物でおいしくいただきましょう、

ということになります。


魚は栄養分も豊富なので、プリン体ばかり気にして

食べないようにするよりも、食材の種類、食べ方などを

工夫すれば、おいしくいただけます、ということですね。


ワインと尿酸値 

仕事を終えた後の1杯!

同僚と一緒に愚痴などをこぼしながら飲むのもよし、

一人お店の隅っこでじっくりと浸るもよし、

お金がない時には家に帰って

一人テレビでも見ながら飲むもよし、

ほろよい加減でいい気分になれば

1日の疲れや嫌なことも吹き飛ぶというものです。


ただ、これがいけません。

知らない間に尿酸値が急上昇、そしてある日

突然痛風の発作に。

厳しい食事制限のはじまり・・というパターンの人も

いるかもしれませんね。


お酒が好きな人がお酒を断つのは困難です。

自発的に「もうお酒なんて飲まない!」と

いうならともかく、仕方なく飲むのを止める、

ではとても無理です。

いえ、飲まないと決意しても

途中で挫折する人も多いのでは?

お酒は味だけでなく飲む楽しさ、

それにさっきも触れた憂さを晴らす

といった面もあるからです。

お酒を減らそうと思いつつついつい飲んでしまい、

痛風の発作に見舞われるたびに後悔する、

そんな経験を繰り返している人も

多いのではないでしょうか。


尿酸値をつねに意識しつつ、できる範囲でお酒を嗜む。

これが痛風持ちのお酒との正しい付き合い方でしょう。

飲酒量を減らすのももちろんですが、

飲むお酒を工夫するのも

尿酸値のコントロールでは大事だと言われます。

尿酸の原材料となるプリン体が

なるべく含まれていないものを選んだ方がよい、

というわけです。


食品にもプリン体が多いもの

とそうでないものがありますが、

飲み物の場合は知らず知らずのうちに

どんどん摂取してしまう傾向があるため

とくに注意が必要なのです。

お酒の中ではビールにプリン体が多く含まれており、

尿酸値が高い人は摂取を控えた方がよいといわれます。


とくに、最近人気の地ビールはかなり高めです。

では、他のお酒はどうでしょうか?


焼酎には、プリン体が含まれていないことは

よく知られています。

他にはウイスキー、ブランデーといった蒸留酒も

尿酸を増やしにくいお酒となります。

醸造酒よりもこうした蒸留酒の方が痛風対策には

良いというわけです。


しかし、蒸留酒は

かなりアルコール度数が高いですし、

ビールが好きな人の中には

受け入れられない人も多いでしょう。


じつは、醸造酒の中にも

プリン体の含有量が少ないものがあるんです。


それが、ワイン。

100ミリリットル中の含有量はわずか0.4ミリグラム。

これはブランデーと同水準となります。

ビールと比較すれば10分の1以下。


それでいて蒸留酒のような

アルコールの強さもありませんし、

日本酒のような匂いのクセもありません。

ビールからスムーズに移行したいならまず、

これでしょう。

また、ワインは雰囲気に酔える、

みたいな部分があるのも魅力です。

お酒好きの痛風対策にオススメです。


アルコールはプリン体の多い少ないよりも、体内で

肝臓に分解されるときに尿酸が生成されます。

さらに乳酸が発生して腎臓にたまって、

尿酸の排泄を低下させます。

また、食欲増進作用もあるので要注意です。

ですので、肝臓のためにも

「飲む日」と「飲まない日」を作るのが

良いように思います。


2022年6月20日月曜日

卵と尿酸値 

痛風の人は、なんとか尿酸値を下げるために頑張って

食生活の改善を目指そうとするものの、途中で

ついつい決意が緩みがちになってしまいます。


そして、痛風の発作に襲われるたびに

「今度こそしっかりやるぞ」と強く決意するものの、

またしばらくすると

なおざりになってしまう…の繰り返し。

自分では頑張っているつもりでも、やはり 

なかなか難しいものですよね。


要は、プリン体が多い食品は避けて

少ないものを摂取すればいいわけです。

簡単な話なのですが。

にも関わらずどうして継続して実践していけないのか?


まず、付き合いでの飲食。

社会人ともなれば取引先相手や職場の同僚との食事が増えます。

どうして付き合いのために

みすみす健康を害さなきゃいけないんだ、という気もします。

そして、痛風対策で挫折する人の多くはこれを理由に、

いわば人のせいにしてしまうことが

多いんじゃないでしょうか。


そこで、もうひとつの理由です。

それは「食生活のバリエーション作りに苦労する」こと。

食欲は三大欲望のひとつ。

単なる栄養摂取に留まらず、食べる楽しみも

満たせる食生活を送る必要があります。

いくら魚肉ソーセージやかまぼこ、さつま揚げの

プリン体の含有量が少ないからといって、

そればかり食べるわけにはいきません。

日々の献立を工夫しながら、

プリン体の摂取を心がけていく必要があるわけです。

で、これが面倒くさい。


最初のうちはあれこれ工夫し、

それぞれの食材のプリン体の含有量なんかを計算しながら

毎日のメニューを考えていくわけですが、

次第に面倒になっていきます。

そして、いずれどうでもよくなってきます。

他にもそんな人が案外、多いのじゃないでしょうか。


できるだけ毎日食べても

苦にならない食材をうまく利用して

食生活の改善を行っていったらいいんじゃないか

ということです。

今日はアレを食べる、明日はアレを、いや、アレは

この間食べたばっかりだから止めた方がいいかな?

なんて面倒なことを考えず、

何日も食べ続けても気にならない食材です。


で、そんな都合の良いものがあるのかと

調べてみたところ、ありました。

卵です。

おなじみ鶏の卵はもちろん、

うずらの卵もプリン体の含有量はゼロ!

素晴らしいではありませんか。

他にプリン体が含まれていない食材といえば

牛乳が有名ですが、こちらは飲み物ですから。


卵のメリットは計り知れません。

しかも焼いても煮ても炒めても食べることができるし、

メニューのバリエーションも豊富です。


というわけで、痛風対策には

卵を上手く活用しましょう。

牛乳とチーズをうまく組み合わせられる

メニューなら最高です。

その上でソーセージやジャガイモ、

うなぎといったプリン体の少ない食材、

また豚ロース、牛肩ロースといった肉類の中では

少ない食材をうまく役立てれば

長く続けていけるんじゃないでしょうか。


卵はいろいろな料理に応用できるので、

ありがたいですね。

でも、毎日たまごばかりも食べられないので、

やはり、悩みは尽きませんね・・


尿酸値とチーズ 

チーズといえば、食卓でもおなじみの食材です。

本場のヨーロッパに比べれば

消費量もこだわりも比較になりませんが、

それでも朝食を中心によく使用するものです。

朝食・昼食をパンで済ませている人はもちろん、

ちょっとした軽食の際にもチーズは役立ってくれます。


ただその一方、脂肪分が多いため

食べすぎは良くないとも言います。

脂肪の蓄積が気になる人にとっては、

チーズは避けた方がよい食材

というイメージが強いのではないでしょうか?


しかし、じつはこのチーズが痛風対策に

役立ってくれるのです。

痛風の人の食生活の改善が難しいのは、

世間一般の理想的な食生活とは

かなり異なる点があることです。

まして痛風は昔から美食の人がなる

ぜいたくな病気というイメージが強く、

肥満との関係がよく指摘されるものです。


そのため痛風対策に尿酸値のコントロールを

目指す場合には、まず

食事とアルコールの量を減らすことと、

低カロリーを意識します。

簡単に言えば低カロリーで栄養がしっかり摂れる食品を

優先して摂取していくというわけです。

この意識が強くなると

ますますチーズは脱落してしまいがちになりますね。


ただ、低カロリーで栄養バランスに優れているから、

といって尿酸値のコントロールにも役立つとは限りません。

その代表例がレバーと大豆製品。

どちらもヘルシーな食材として必ず挙げられますが、

痛風の人にとっては、ブラックリストの

トップクラスにも挙がる食材でもあります。

プリン体の含有量が多いため、

食べ過ぎると尿酸が増えてしまい、

尿酸値の上昇、さらに痛風の発作のリスクが高まるわけです。


チーズは逆のパターンといえるでしょう。

世間一般的にはあまり食べ過ぎるのは

望ましくないと思われている一方、

痛風対策には非常に優れているのです。


その理由のひとつがプリン体の含有量の少なさ。

その含有量は100グラムにつき5.7ミリグラム。

数ある食品の中でもトップクラスの少なさです。


そもそも原料となる牛乳には

プリン体が含まれていませんから

当然といえば当然なのですが。

ですからご飯と納豆のように大豆製品を使用した献立よりも

パンとチーズ、牛乳の方が尿酸値のコントロールの点では

よりよい選択肢となるわけです。


プリン体の含有量だけが理由ではありません。

原料の牛乳には尿をアルカリ性へと傾けさせることで

体内の尿酸を溶けやすくし、

尿として排泄しやすくする作用があります。

体が酸性に傾いていると尿酸が溶けにくくなるため、

同じプリン体の含有量でも尿酸値が高くなってしまうのです。


チーズにも牛乳と同様の効果が期待できますから、

この点でも痛風対策に役立つわけです。


こうしたわけで、痛風の人は

チーズを積極的に活用しましょう。

もちろん食べすぎには要注意。

逆に大豆製品も健康に良いわけですから

まったく食べないのは問題です。

要はバランスの良い食生活を心がける

という結論になってしまうわけですが、

チーズの効能については知っておいて

損はないと思います。


痛風で、あれを食べてはいけない、

これを食べてはいけない、というものが多いので、

ぜひ食べましょう、という食品が出てくると、

なんとなくホッとしますね。


2022年6月19日日曜日

尿酸値を下げる薬?

痛風の原因となる

尿酸値を下げてくれる働きがある薬には、

大きく分けて二つの種類があります。


一つ目が、尿酸の排出を促進して

スムーズにしてくれる事で、

尿酸値低下に繋がる薬と、

体内で作られる尿酸を少なくする事で

尿酸値低下に繋がる薬の二種類です。


これらはどちらが良いという事はなく、

どちらとも尿酸値を下げる薬として有効です。

その効果の出やすさには個人差があるので、それぞれ

その人に合った薬を使っていく事が大切です。

これは自分だけでは判断するのが難しいので、

医師に相談すると良いでしょう。


市販でも尿酸値改善の薬は販売されていますが、

市販薬も前述の二通りに分かれており、またその中でも

どの薬が良いのか迷う方が多いです。

なるべく自分だけで決めようとせず、

医師に相談する事が大切です。

診察料がかかったり病院に行くのが面倒

という方もいるかもしれませんが、

痛風の改善を早める事ができるので

安易に自分の判断で市販薬に頼るのではなく、

医師に相談する方が近道と言えるのです。


まず、尿酸の排出をスムーズにしてくれる薬には

プロベネシドという薬があります。

服用する事で尿をアルカリ性に保ったりする効果があります。

尿には酸性とアルカリ性というものがあり、その度合いは

一定ではなく常に変化しています。

これをアルカリ性に保つ事で尿酸が排出されやすくなります。

尿酸値を下げる薬ではないですが、

尿酸を尿にとけ込みやすくして

結石になるのを防いでくれるウラリットという薬もあります。


次に尿酸が作られるのを抑えてくれる働きがある薬ですが、

これには

アロプリノールとフェブキソスタットという薬があります。

尿酸は食べ物に入っているプリン体という物質が

エネルギーに変換される際に

その燃えかすとして生じる物質です。

この際に薬を飲んでおくと、尿酸の形では生じなくなり、

尿酸値を高めずに他の面でも

害の無い形にしてくれる役割を持っています。


この二つの種類の薬は医師から

両方が処方される場合もありますし、

人によっては片方が処方されるという場合もあります。

心配になる必要はなく必要な物を処方されるため、

それをまずは継続して飲んでいきましょう。


また、薬は服用方法を守る事が大切です。

前述した薬はどれも尿酸値低下や痛風に効果がありますが、

誤った服用方法で飲むと副作用などが出る場合もあります。

医師から教えて貰ったアドバイスをよく聞き

確実に守って飲んでいくようにしましょう。

せっかくの効果的な薬もその飲み方を間違えれば

逆効果になってしまう事もあるのです。

気を付けて飲むようにしましょう。


また、尿酸値の低下には薬で改善を図りますが、

3ヶ月から半年のある程度の

中期的な改善をしていく事が大切です。

途中で諦めないように服用していきましょう。


薬を飲み始めたら、継続させることが大切です。

つい、飲み忘れたりすることのないよう、

習慣にしてしまうのが良いように思います。


尿酸値を下げる飲み物?

尿酸値を下げるために、

飲み物を飲む事も有効です。

飲み物にも様々な物がありますが、

その中でも効果の高いのは水です。


何か尿酸に効果的な成分が含まれている方が

良いのではと考える方もいますが、

尿酸値を下げる飲み物としては

きれいな水が一番効果的なのです。


手軽に取り入れられるので、

尿酸値が高いと気になっている方は

まずは水を飲む量を増やす事から始めると良いでしょう。


健康法でも水飲み健康法と呼ばれる方法もありますが、

1日2リットルの水を飲む事が目安とされています。

2リットルのペットボトルを毎日飲みきる

というかなり多い量になるため、

まずは少しずつ増やしていく事をお勧めします。


ペットボトル1本なら意外と簡単に飲む事ができます。

水を飲む際に良いのは分けて飲めば良いという事です。

2リットルを一度にとなるとかなり多く抵抗もありますが、

小分けにして考えると意外にスムーズに摂れる量なのです。

慣れてくると逆に飲まない方が

調子が出ない気もしてくるほどです。


飲む水は市販のペットボトルのきれいな水か、

浄水器を通した水を飲むのがお勧めです。

良くないのは水道水です。

水道水は不純物も多く含まれてしまっているため、

健康を考えて飲むにはあまり適していません。


少しお金はかかってしまいますが、

きれいに浄化した純水を飲んでいくのが効果的です。


また、機能水と呼ばれる水も市販されています。

こちらも純水と同じように販売されていますが、

少し値段が高くなっています。

こちらの方がより効果があるのでは

と考える方もいますが、これは間違いです。


こうした機能水は

マグネシウムやミネラルなどの成分が含まれており、

体に必要な栄養分を補給する事ができる水になっています。

これを2リットルなどの量で毎日飲むのは

さすがに栄養分が過剰に偏ってしまいます。

体調に影響が出てくる事もあるので

極力やめておく事をお勧めします。


また、純水の体内での働きを考えると

これが最も適しているという事も分かります。

純水は体内に蓄積された尿酸の排出を

スムーズにするために飲むのです。


つまり、栄養分をプラスしたいのではなく

洗い流すために必要なので、特に何も含まれておらず

きれいに洗い流せる効果を持った液体が良いのです。

一番体内で影響を与えずに

きれいに洗い流してくれる液体が純水なのです。

尿酸の排出を促進するという意味では

一番理にかなった飲み物なのです。


最近はインターネットでのまとめ買いで

かなり安価に購入できるようになっているため、

まずはペットボトルで水を飲む量を増やす事をお勧めします。

また、水を沢山飲むともちろんトイレは近くなりますが、

その分、尿酸が排出されやすくなっている証拠でもあります。

周りの方にも最近水を健康のために飲んでいると言っておくと

気まずい思いをせずに分かって貰えます。


尿を出すには、水を飲む、ということですね。

あまり飲みすぎても腎臓に負担がかかるので、

難しいところです。

やや多いめに飲む、くらいでよいのではないでしょうか。


2022年6月18日土曜日

尿酸値下げる運動?

痛風の原因となる尿酸は

運動をする事で下げる事ができます。

尿酸値下げる上で

どのような運動が効果的かというと、

有酸素運動がそれにあたります。


もう一つの運動の種類に

無酸素運動というものもありますが

こちらは痛風には逆効果になってしまうため

気をつけましょう。

有酸素運動はあなたの体力で無理なくできる、

軽く行える運動の事を指します。

呼吸の時に酸素が必要になるため有酸素運動

と呼んでいます。

無酸素運動では運動時に息を止める事が多く

酸素の供給をストップさせるため、

こうした名前が付いています。


有酸素運動を勧める上で代表的なものとして

ウォーキングが挙げられます。

基本は歩き回るだけというシンプルな運動なので、

多くの方が行いやすい運動です。


年齢が高くなってきて

激しく動く運動は難しいという方でも

無理無く行う事ができますし、

歩くスピードによって

その運動量を調節する事もできます。

20~30分ウォーキングを行うと、

20分後くらいから息も少し上がり、

体がぽかぽかしてくるのを感じます。


体が活性化すると代謝が良くなりますが、

ここがポイントです。

代謝が良くなると体内の老廃物も排出されやすくなり、

尿酸の排出もスムーズに行われるようになります。

それまでは蓄積されがちだった尿酸も、

運動をする事によって

このように排出を促進させるように

自分から働きかける事ができるので、

ぜひ取り入れてみる事をお勧めします。


また、ウォーキングは痛風だけでなく

様々な健康の予防にも役立つため、

こうした面でもお勧めです。


ウォーキングと同様にサイクリングなども、

比較的手軽に行いやすい運動です。

また、スピードも出るため風や周りの景色、

風景を感じながら楽しむ事ができ、

爽快感も感じられます。

最近は自転車は流行にもなっており

趣味として楽しむ方も増えています。

新しい楽しみが見つけられるというメリットもあるので、

一石二鳥の効果が人によってはあります。


有酸素運動を行う中での注意点としては、

あまり無理をしすぎないという事と、

水分補給を運動後にきちんと行うという事です。

無理をしすぎると逆効果になる場合があります。


無酸素運度でも当てはまる事ですが、無理をすると

それだけ余分にエネルギーを消費する事になります。

プリン体を燃焼してエネルギーを発生させるサイクルが

より促進されますが、

これに合わせて尿酸も多く生じる事になります。

そのため、体内の尿酸値が

逆に高くなる可能性があるのです。

自分に無理のない範囲で行う事を心掛けましょう。


また、水分補給も大切です。

運動後は水分が汗などで失われた状態になっていますが、

このままの状態にしておくと、

体内の尿としての尿酸の排出が、

スムーズにいかなくなります。


そのため、水分補給を行う事で、

体の細胞が活発になった状態で

尿酸の排出をよりスムーズにする事ができるため、

運動後には水を飲んでいく事をお勧めします。


運動は継続が難しいですが、習慣になってしまえば

それほど苦もなくできたりします。

思い立ったが吉日、ってやつですね。


尿酸値を下げる献立を参考にしてみる?

体内の尿酸の量を表す尿酸値を下げるためには、

その食事に気を付ける事も大切です。

レシピサイトなどでも様々な尿酸値を下げる献立が

紹介されているため、

そうした物を取り入れていくのもお勧めです。


こうした献立を取り入れる大前提として、まず

生活習慣の改善あっての献立の改善という事です。

もちろん献立を変える事で一定の効果は

得られる事もありますが、

多くの方は肥満になっていたり、

睡眠や食事の時間が不規則であることなどが

根本原因となっている場合が多くあります。

こうした生活習慣をまずは

なるべく改善してこそ、献立も効果を発揮してきます。


食事の改善も、たとえば

自宅で食べる場合は肉類は控えめにし、

魚と野菜をメインにする、とか。

肉類は、あまり過剰には摂らないよう

気を付ける、とか。

献立の中に、ひじき取り入れてる、とか。


この、ひじきというのは

痛風対策の献立やメニューの中で

多く使われているから。


ひじきには尿酸を排出する尿をアルカリ性に保ち、

排出してくれやすくする効果があります。

煮物や卵焼きに加えたりして食べる、とかね。


痛風ではプリン体を摂る量は

控えていかないといけませんが、

食べてはいけない

という食材がある訳ではありません。

何を食べても基本は良いのですが、

そのバランスが大切という事です。

また、意識して摂るようにした方が良いのが水分です。

水分も尿を多くしてくれるため

尿酸の排出促進に役立ってくれます。


こうした毎日の食生活やその他の生活習慣の改善で

痛風は改善していく事ができるので、

コツコツと行っていきましょう。

まずは、できる部分から小さく始めるのがポイントです。


尿酸値改善といっても、人それぞれ、

食べ物の好き嫌いもあるので、

一概には、どうしたら・・とは

言い切れないかもしれませんね。

自分に合った食事、献立を

考えていく必要があるように思います。


2022年6月17日金曜日

尿酸値と牛乳 

痛風のために毎日の食生活の改善を

頑張っている人も多いのではないでしょうか。

そんな人には心の底からエールを送りたい気分です。

この食生活での食生活の改善で大事なのは情報収集。

どの食品が尿酸値を下げるのにいい、とか、逆に

この食品は注意した方がいい、とか。

尿酸値は血糖値や血圧のように

手軽に検査することができないので、

なかなか対策の進捗状況を確認できないのが

厄介な点なんですよね。


自分は良かれと思って心がけていた食生活が

じつはとんだ見当はずれ、久しぶりに

尿酸値の検査を受けてみたらかえって上昇していた…

なんてことにもなりかねません。

基本的な知識はもちろんのこと、

同じ痛風対策を行っている人同士で情報交換をして

つねに情報をアップデートしていくことも大事かも。


で、今回、情報提供したいのが牛乳。

好きな人いますか?

非常に身近な飲料ですが、一方では

意外に好き嫌いが分かれる傾向があります。

それに子供の頃は

「カルシウムがたっぷり入って体の成長にいいから飲め」

と周りの大人に強制的に飲まされたりもしましたが、

大人になると飲む機会が減ってしまいます。

とくにお酒好きの人はあまり飲まないでしょう。

正直な話、お酒と相性の良い飲み物ではありませんし。


しかし、じつはこの牛乳に尿酸値を下げる

優れた効果があるというんです。

みなさんご存知のように痛風は、

尿酸が血中に多い高尿酸血症の状態が続いた結果

として生じます。

尿酸が作られる量が多いと

血中に溶けきれなくなってしまい、

結晶化して骨や関節などに付着してしまうのです。

それが思い出すだけでも恐ろしい激痛の原因となります。


ここまではご存知でしょう。

牛乳の効果はここからです。

牛乳には尿酸を血中に溶けやすくし、

腎臓から尿の形で

体外へと排出させるのを促す作用があるのです。

あの厄介な結晶化を防いでくれるわけですから、

あの激痛の発作を起こらなくしたり、

症状を和らげてくれるのです。


牛乳はアルカリ性の食品です。

そのため摂取すると尿がアルカリ性へと傾くのです。

じつは尿が酸性に傾いている状態だと尿酸が溶けにくく、

排泄されずに体内に残って

結晶化しやすくなってしまうのです。

この酸性がもたらす痛風のリスクは、

ストレスとも深く関わっているといわれています。

それだけに牛乳によってアルカリ性へと

傾けさせる効果が大きな意味を持ちます。


あるデータでは牛乳を飲む習慣がある人が

それを1ヵ月間止めた結果、

尿酸値が上昇したという実験結果も出ています。

また牛乳ではありませんが、低脂肪乳を1日杯飲む人は

まったく飲まない人に比べて痛風の発作が起こる確率が

半分になるというデータもあります。


お酒が好きで牛乳を飲まない人は、

二重の意味で尿酸値を上げる原因を

作ってしまっていることになります。

みなさんも試してみてはいかがでしょうか。


昔から、牛乳には尿酸を押し流す作用がある、

といいますからね。

牛乳は大量に飲むと、カロリーを摂りすぎたり、

お腹がゆるくなったりするかもしれませんが、少量を

継続的に飲み続けることはおススメです。